進撃の王国心III   作:いすゞ

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第2話 鍵が導く心のままに

 

 

 

 

 

 

 

これまでのお話

 

 

 

主人公である少女ネルは育ての親である博麗霊夢と平穏に暮らしていた。

 

 

しかし、ある日不思議な夢を見たのをきっかけに異変が起き始める。

 

 

自分の事を知るフランとの出会い、そして自身に襲いかかる影ハートレスの襲撃。

 

 

そして、キーブレードの出現。

 

 

霊夢のもとに走るネルのところに黒いフードの人物の襲撃されるが二人の間に現れた謎の女性騎士。

 

 

果たして敵なのか味方なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネル「あ、あなたは…」

 

 

 

 

目の前に現れた人物。

 

 

 

その人物は青いドレスに甲冑を身に纏い、目に見えない武器を握っていた。

 

 

 

そして、振り返りネルを真っ直ぐと見つめる。

 

 

 

 

 

 

「――問おう。貴方が私のマスターか?」

 

 

 

 

 

 

突然の問いかけに困惑するネル。

 

 

しかし、それを邪魔をするかの如く、女性騎士の背後から奇襲を仕掛ける黒フードの人物。

 

 

 

女性騎士「っ!!」

 

 

 

彼女は咄嗟に振り返りながら黒フードの一撃をかわす。

 

 

そして、ナイフで切りつけようとする黒フードの攻撃をかわしつつ反撃に転じる。

 

 

女性騎士「はぁ!」

 

 

「!?」

 

 

 

彼女から繰り出される攻撃が黒フードに命中する。

 

 

ダメージが通っているのか腹を手で押さえる。

 

 

 

「くっ……、この力は……サーヴァントか!?」

 

 

女性騎士「まだだ!!」

 

 

 

彼女は黒フードの隙をつき、さらに攻撃を繰り出す。

 

 

黒フードは防ぐことも出来ずに攻撃を受け続ける。

 

 

 

「っ!」

 

 

 

そして、最後に強力な一撃を繰り出した後、黒フードはその場に倒れるのだった。

 

 

 

女性騎士「はぁ……はぁ……、これで終わりでしょうか……?」

 

 

 

彼女は息を整えつつ周りを見るが他に敵らしき人物はいないようだ。

 

 

 

ネル「つ、強い…!」

 

 

 

そして、彼女はネルに振り向くと私の肩を掴む。

 

 

 

女性騎士「マスター、怪我はありませんか?」

 

 

ネル「えっ?あ……うん、大丈夫だけど…マスター?」

 

 

女性騎士「そうですか、なら良かった……」

 

 

 

彼女は安心したのかホッと胸を撫で下ろす。

 

 

 

ネル「あの……あなたは……?」

 

 

女性騎士「……それよりも、霊夢。博麗霊夢は何処に?」

 

 

ネル「っ!そうだ母様!!」

 

 

 

ハッとしたネルは駆け出すと共に背後から女性騎士も駆け出す。

 

 

 

そして、誰もいなくなった場で倒れていた黒フードの人物は立ち上がり闇の回廊で消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言峰「久しいな15年振りといったところかな?博麗霊夢よ」

 

 

霊夢「言峰綺礼……!!」

 

 

 

 

霊夢は言峰を睨みつける。

 

 

 

 

言峰「ほぅ、その敵意ある目、変わらずだな?」

 

 

霊夢「アンタが何を企んでいるのかは分からないけど、容赦はしないわ」

 

 

 

 

霊夢はキーブレードを言峰に向ける。

 

 

 

言峰「ククク……、相変わらず威勢のいいことだ。それにそのキーブレード。なるほど、あの男の物か…」

 

 

霊夢「……アンタの目的は何?」

 

 

言峰「目的?何を今更聞く?昔も変わらずではないか」

 

 

霊夢「まさかまたキーブレード戦争を起こそうっての?」

 

 

言峰「勿論だ。そして、今回こそはキーブレード使いやお前達を殲滅する」

 

 

霊夢「っ!そうはさせないわ!」

 

 

 

 

霊夢はキーブレードに光を纏わせ言峰に振り下ろす。

 

 

しかし、言峰はそれを避けずにそのまま受けてしまう。

 

 

 

霊夢「なっ!?」

 

 

言峰「……やはり、その程度か?」

 

 

 

 

霊夢の攻撃をまともに食らったにも関わらず言峰には傷一つ付いていない。

 

 

いや……そもそも攻撃が当たっていないのか?

 

 

 

 

霊夢「……アンタ、何で立っていられるの?!」

 

 

言峰「クク……、私はもうかつての肉体を捨てた。この程度では倒れやしない!」

 

 

霊夢「っ!まさか……アンタ、時を渡ってきたっての!?」

 

 

言峰「その通りだ」

 

 

霊夢「……アンタ……どこまでその目的に執着しているのよ!」

 

 

 

霊夢は構えつつ距離を取る。

 

 

 

言峰「それよりも、何処にいるのだ?」

 

 

霊夢「なんの事かしら?」

 

 

言峰「とぼけるではない。エレン・イェーガーの片割れがここにいるはずだ」

 

 

霊夢「さぁね?この博麗神社では私一人しか住んでないわよ」

 

 

言峰「そうか……」

 

 

霊夢「そうよ、アンタの探してる奴なんていないわ!」

 

 

言峰「……まぁいい。ここで退場してもらうぞ博麗の巫女。君がいると私の目的が達成できないからな?」

 

 

霊夢「なんですって!?」

 

 

言峰「エレン・イェーガー、霧雨魔理沙の2人の様にここで散るといい!!」

 

 

霊夢「くっ!」

 

 

 

霊夢はキーブレードで攻撃を防ごうとした時だった。

 

キーブレードが手から消えた。

 

 

 

霊夢「なっ!?」

 

 

 

キーブレードが消えた?!

 

 

もしかして、あの子に移ったの!?

 

 

 

すると、言峰は霊夢の腹部に拳をねじ込む。

 

 

 

霊夢「がはっ!?」

 

 

 

悶え苦しむ霊夢はそのまま地面に叩きつけられる。

 

 

そして、言峰は倒れた霊夢の首を片手で掴み上げる。

 

 

 

霊夢「ぐっ……!!」

 

 

 

首を絞められ苦しむも、抵抗して言峰の腕を掴む。

 

しかし、そんな抵抗も虚しく言峰に振りほどかれてしまう。

 

 

 

霊夢「あん…た…!!一体、何を……!?」

 

 

 

言峰「さらばだ。博麗霊夢よ」

 

 

 

霊夢の意識は徐々に薄れていく。

 

 

そして、言峰は霊夢にトドメを刺そうと剣を構える。

 

咄嗟に霊夢がお祓い棒で言峰を振り払おうとしたその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗霊夢の手からお祓い棒が落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネル「……っ!!」

 

 

 

霊夢の手から離れたお祓い棒は地面に突き刺さる。

 

 

それと同時に到着したネルの目に映し出されたのは目の前で絶命した霊夢の姿であった。

 

 

 

ネル「母様!!!」

 

 

 

そして、霊夢の肉体は光の粒子となり消え去った。

 

 

 

ネル「母様ぁ……、うわぁああああああ!!!!」

 

 

 

ネルはその場に膝から崩れ落ちた。

 

 

 

そして、言峰はネルの存在に気がつく。

 

 

 

言峰「ほう、この感じ…なるほど。やはり君があの男の片割れか」

 

 

ネル「お前が……母様を!!」

 

 

言峰「ほう……怒りに身を任せ我を忘れるか?」

 

 

ネルは立ち上がりキーブレードを力強く握る。

 

 

そして、言峰に向かって駆け出す。

 

 

 

言峰「……残念だが今日はここまでだ」

 

 

ネル「逃がすかっ!!」

 

 

 

しかし、ネルと言峰の間に防御魔法が展開され、ネルの攻撃が防がれる。

 

 

 

ネル「くっ……!!」

 

 

言峰「ククク…、いずれ会おうエレン・イェーガーを継ぐ者よ」

 

 

ネル「っ!エレン…イェーガー……?」

 

 

 

そして、言峰は闇の回廊で消え去った。

 

 

 

 

ネル「逃がした……、くそぉおお!!」

 

 

 

ネルの叫びが神社に響く中、上空の黒い球体から轟音と共に黒い液体が漏れ出す。

 

 

 

女性騎士「っ!あれは!!」

 

 

 

遅く駆けつけた女性騎士はネルの腕を掴む。

 

 

 

女性騎士「今は早く逃げましょう!!あれに飲み込まれると私達は永遠に闇に取り込まれてしまいます!」

 

 

 

ネル「!?」

 

 

 

 

そして、黒い液体は博麗神社を全て飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社から離れた山頂で女性騎士は黒い球体を睨み付けていた。

 

 

そして、ネルはただ霊夢のお祓い棒を握り続けていた。

 

 

 

女性騎士「その……霊夢のことは……残念でした……」

 

 

ネル「それより、あなたは誰なの…?」

 

 

 

女性騎士はネルに向き直り、跪く。

 

 

 

 

セイバー「私はセイバーです。聖杯戦争におけるセイバーのクラスとして参上しました」

 

 

ネル「セイバー?聖杯戦争?」

 

 

セイバー「それよりもマスター。今は貴方を安全なところへ」

 

 

ネル「ま、マスター?私が?」

 

 

セイバー「ええ、あなたは私のマスターです。そして、私はあなたの剣となりましょう」

 

 

ネル「な、なんで……?」

 

 

セイバー「……それがエレン・イェーガーとの約束です」

 

 

ネル「それさっきの奴も言ってたね…。エレン・イェーガー…その人は私とどんな関係が…?」

 

 

セイバー「……この話は後にしましょう。まずはこの世界から脱出しなければ……」

 

 

ネル「でもどうやって…?」

 

 

「お!いたいた!おーい!!」

 

 

 

 

 

頭上から声がする。

 

 

上を見ると先程出会ったばかりの少女フランが上空から降りてくる。

 

 

 

フラン「いたよいたよ!ネルにセイバー!」

 

 

セイバー「っ!なぜフランがここに?!」

 

 

ネル「えっと…二人は知り合い?」

 

 

フラン「知り合いっていうか……友達?」

 

 

ネル「えっ!?」

 

 

セイバー「そんなことより、どうしてここに?!」

 

 

 

 

フランは笑顔のまま答える。

 

 

 

 

フラン「えっとね!セイバーとお姉ちゃんの話を聞いてたら興味が湧いて!だから来ちゃった!!」

 

 

セイバー「フラン、あの黒い液体に呑まれれば最後、私達も行きては帰れません」

 

 

フラン「えっ?!そうなの?!」

 

 

セイバー「はい。ですから一刻も早く脱出しなくてはいけません」

 

 

フラン「それなら問題ないよ?ほら、セイバーが持っていた星のカケラを使えばいいんだよ」

 

 

セイバー「っ!ですが、あれは何処の世界へ飛ばされるか分かりません。もしかしたら、永遠に狭間の世界へ飛ばされる可能性だってあるのですよ?」

 

 

フラン「大丈夫!私、運だけはいいから!」

 

 

セイバー「……本当にいいのですか?あなたは本来ここにいてはならないお方なのに…」

 

 

フラン「いいよ別に!それに……お姉ちゃんの役に立ちたいもん……!」

 

 

 

フランの真っ直ぐな瞳にネルは心を打たれる。

 

 

そして、決意する。

 

 

 

ネル「……分かった!私も信じる!!」

 

 

フラン「えっ!?いいの!?」

 

 

ネル「うん!セイバー、お願い!」

 

 

セイバー「分かりました。では私の肩に手を置いてください」

 

 

フラン「分かった!」

 

 

 

そしてセイバーは懐から星のカケラを天に掲げる。

 

 

すると、三人の体が光に包まれる。

 

 

 

ネル「うわっ!?」

 

 

 

3人の体は光の粒子となり空へ飛び立ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイディアントガーデンの紅魔館。

 

 

 

中庭に落ちる3つの光。

 

 

 

地面に突っ伏したネルは顔を上げると周りを見渡す。

 

 

 

ネル「ここは……?」

 

 

 

すると、目の前からの一人の人物が現れる。

 

 

 

レミリア「初めまして、キーブレード使いの勇者さん。私はレミリア・スカーレット。この館の主よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

客間に案内されたネルはレミリアが淹れた紅茶を飲んでいた。

 

 

 

レミリア「どうかしら?私の淹れた紅茶は?」

 

 

 

ネル「美味しいです。それで、私は……」

 

 

 

レミリア「……霊夢の娘さんでありネルでしょ?本人から話は聞いてるわ」

 

 

ネル「……母様をご存知なんですか!?」

 

 

レミリア「ええ、よく知っているわ。でも……その……」

 

 

ネル「?」

 

 

レミリア「……霊夢のことは……残念ね……」

 

 

ネル「っ!?」

 

 

 

レミリアの言葉にネルは吐きそうになりティーカップを落とす。

 

 

レミリアは傍に駆け寄り、背中を撫でる

 

 

 

レミリア「辛いことかもしれないけれど。今は耐えて」

 

 

ネル「……はい……その、私は今後どうなるのですか?」

 

 

レミリア「そのことについて、私から話があるの。いいかしら?」

 

 

ネル「……はい」

 

 

 

 

そして、レミリアは語り始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は15年前に遡る。

 

 

世界を2度救ったキーブレードマスター。

 

エレン・イェーガーは言峰率いる闇の勢力を打倒するために立ち上がる。

 

 

しかし、エレンは戦いの最中に行方不明となり、その後死亡扱いとされていた。

 

 

現在、言峰率いる闇の組織は勢力を拡大しつつあり、新たな戦争が巻き起ころうとしている…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリア「勿論、あなたの親である霊夢もエレンと共に戦ったわ」

 

 

ネル「母様が…!?」

 

 

レミリア「ええ、世界を2度救ったうちの一人だからね…」

 

 

ネル「……母様そんな事言ってなかったのに!?」

 

 

 

レミリアの言葉に驚愕し、拳を強く握るネル。

 

 

ネル「でも、言峰ってやつに、母様は…!」

 

 

レミリア「復讐したい気持ちはわかるけど、耐えなさい。怒りはじきに闇へと変わる。それに今のあなたじゃ言峰には勝てないわ」

 

 

ネル「……っ!」

 

 

レミリア「霊夢の仇を討ちたいのなら、強くなって戦えるようになりなさい」

 

 

ネル「強くなる………」

 

 

 

その時、扉をノックする音が聞こえる。

 

 

そして、扉が開き一人の人物が入ってくる。

 

 

 

 

 

セイバー「レミリア様、申し訳ございません。遅くなりました」

 

 

レミリア「あら、セイバー。目が覚めたのね?」

 

 

セイバー「はい。マスター、無事でしたか」

 

 

ネル「う、うん!その、なんで私をマスターって?」 

 

 

レミリア「あら?何も話してないの?」

 

 

セイバー「申し訳ありません。切羽詰まった状態でしたので」

 

 

レミリア「それもそうね……」

 

 

セイバー「マスター、私は貴方を守る為にここにいるのです」

 

 

ネル「私を守る為に?」

 

 

セイバー「ええ、エレン・イェーガーと約束したのです」

 

 

ネル「そのエレンって人とセイバーも何か関係あるの……?」

 

 

セイバー「……私はかつて、ある世界で聖杯戦争と呼ばれる戦いに参加したのです」

 

 

 

 

そして、セイバーは語り始める。

 

 

20年前、霊夢やエレンと共に戦った聖杯戦争の記憶を……

 

 

そして、私は聖杯戦争での戦いを見届ける前に消えたが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバー「そして、私は15年前からレミリア様に呼び出され貴女を守るために現界しました」

 

 

ネル「そう……だったんだ……」

 

 

セイバー「すぐに教えることができず申し訳ありません」

 

 

ネル「……ううん、大丈夫。ありがとう。セイバーがいなかったら私黒いコートの人にやられていたわ」

 

 

レミリア「黒いコート?」

 

 

 

ネルの言葉に首を傾げるレミリア。

 

 

 

そして、セイバーはレミリアの方を向くと跪く。

 

 

 

セイバー「レミリア卿、私はこれからマスターを鍛え上げます。どうか許可を頂けませんか?」

 

 

 

すると、レミリアはクスリと笑う。

 

 

 

レミリア「あら?私に許可を求めるの?」

 

 

セイバー「それは……」

 

 

レミリア「別に私はあなたのマスターじゃないんだから、やりたい様にすればいいじゃない?」

 

 

セイバー「ありがとうございます。マスター、貴方もよろしいでしょうか?」

 

 

ネル「私も強くならなきゃいけないし……だからお願い!私に力を貸して?」

 

 

セイバー「ええ、無論です……」

 

 

レミリア「…どうやら決まりのようね?」

 

 

セイバー「それでレミリア様、これから私とネルはどうすれば?」

 

 

レミリア「報告を聞いたけどネル、あなたキーブレードを使えるようになったんだね?」

 

 

ネル「キーブレード?」

 

 

 

すると、手から光が放ち鍵型の剣キーブレードが現れる。

 

 

 

レミリア「そのキーブレード、エレンが使っていたものね?」

 

 

ネル「えっ!?これ、エレンさんの武器なの!?」

 

 

レミリア「ええ。それなら話が早いわ。エレンは今までキーブレードの導きで様々な世界を渡った。ならば世界を巡り渡れば……何か貴方を強くする手がかりがあるかもしれない」

 

 

セイバー「成る程、ならばその方法を試す価値はありますね」

 

 

レミリア「ええ。とりあえずあなた達はこれから様々な出会いや経験を積むべきね」

 

 

セイバー「ですが、どうやって世界を渡るのですか?星のカケラでは、どこへ飛ばされるか分かりませんよ」

 

 

レミリア「ええ、そうなることは想定済みよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリアの案内でたどり着いたのはとあるガレージ。

 

 

目の前にあるのはカラフルな飛行機の様な乗り物だった。

 

 

 

ネル「なんですかこれ?」

 

 

レミリア「これはグミシップよ」

 

 

セイバー「グミシップ?」

 

 

レミリア「ええ、これで様々な世界へ旅して調査するの。かつてこのグミシップもエレンや霊夢が使っていたのよ?」

 

 

ネル「へぇー!」

 

 

レミリア「あと、これも必要ね」

 

 

 

 

そう言われてレミリアから渡されたのは手帳だった。

 

 

 

 

ネル「これは?」

 

 

レミリア「それはエレンが使っていた手帳よ。様々な旅の記録が記されてるわ」

 

 

ネル「この手帳が……」

 

 

セイバー「ではマスター、出発の準備をしましょうか」

 

 

ネル「……うんっ!」

 

 

レミリア「まって、二人とも」

 

 

セイバー「なんでしょうか?」

 

 

レミリア「忘れていたけど、今世界は不安定な状態にあるわ。もし何かあれば緊急で連絡してきてちょうだい」

 

 

セイバー「わかりました」

 

 

レミリア「あと、世界の何処かで私の頼りなる知り合いもいるからきっと力になるはずよ」

 

 

そして2人はグミシップに乗り込み発進する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリアの背後から咲夜が現れる。

 

 

 

咲夜「お嬢様、ご報告が」

 

 

レミリア「何?」

 

 

咲夜「フランお嬢様が何処にもいません」

 

 

レミリア「あの子が?……分かったわ、報告ありがとう。とりあえず私も探してみるわ」

 

 

咲夜「承知致しました」

 

 

 

 

そう言うとレミリアは遠くの方へ走るグミシップを見る。

 

 

 

 

レミリア「まさか…ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グミシップの操縦室でネルはセイバーに尋ねる。

 

 

 

ネル「そういえば、セイバー?」

 

 

セイバー「なんでしょうか?マスター」

 

 

ネル「それそれ!そのマスターって呼び方やめてくれないかな?別に私マスターというほど偉くないし…」

 

 

セイバー「ではなんと呼べば?」

 

 

ネル「うー、名前で呼んでよ!私も名前で呼ぶから!」

 

 

セイバー「分かりました。では改めましてよろしくお願い致します。ネル」

 

 

ネル「うんっ!それでよろしい!」

 

 

 

えっへんとするネルを横にセイバーはクスリと笑う。

 

 

そんな中、後ろからガタッと音がする。

 

 

 

ネル「ん?」

 

 

セイバー「どうかしましたか?」

 

 

ネル「いや、なんか音がしたような……」

 

 

 

セイバーは操縦室の出入口のドアを開ける。

 

 

しかしそこには誰もいなかった。

 

 

 

セイバー「……誰もいないようですが……?」

 

 

 

すると今度は床のハッチが開く。

 

 

 

ネル「っ!?」

 

 

 

2人は驚くと中からフランが姿を現す。

 

 

 

フラン「あははっ!びっくりした?」

 

 

ネル「わっ!?ふ、フラン!?」

 

 

セイバー「フラン!?どうしてここに?」 

 

 

フラン「へへ、私も旅に参加したくてね?」

 

 

セイバー「しかし、レミリア卿からの許可は!?」

 

 

フラン「……大丈夫大丈夫!お姉ちゃんには後でうまく誤魔化しておくから!」

 

 

セイバー「ネル、どうしますか?」

 

 

ネル「私は歓迎だよ?だって旅は大勢で行った方がいいじゃん!ね?フラン?」

 

 

フラン「うんっ!」

 

 

セイバー「……なら、この3人で旅の始まりですね?」

 

 

フラン「よーし!皆で色んな世界を冒険するぞー!!」

 

 

 

こうして、新たな仲間を加えて3人の旅が始まるのだった。

 

 

3人を乗せたグミシップは異空間の世界を走らせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

走り去るグミシップを見送ると共にレミリアは背後を振り返るそこにいたのはかつての友だった。

 

 

レミリア「まさかあなたが来るなんて…」

 

 

「無事に旅立ったね…」

 

 

レミリア「あなた、こんなところにいていいの?奴らに狙われている身でしょ?」

 

 

「それでも見守りたい。あの子が最後の希望だからね?」

 

 

レミリア「それはどうでしょうね?」

 

 

「何を言ってるんだ?」

 

 

レミリア「私には見えるの、ネル…そして、セイバーとフランがこの後に起きる残酷な運命を…」

 

 

「じゃあ、なんで止めなかった?」

 

 

レミリア「キーブレード使いの運命を変えることには私にはできないわ。私は私なりに彼女達を助けるのみよ」

 

 

「なら、こちらもそれなりのやり方で導くまで…」

 

 

 

 

 

 

そして、エレンの友は紅魔館を後にする

 

 

 

 

 

 

to be continued

 

 

 

 

 






次回から世界へと旅立ちです

5/30に投稿予定
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