健全なる魂は
健全なる精神と
健全なる肉体に宿る
舞台は死神武器職人専門学校、通称「死武専」。
死武専は、「職人」と「武器」を育成することを目的としており「職人」と「武器」でペアとなって活動していく。
その最終目標は悪人の魂99個 と魔女の魂1個を「武器」が"食べる"事によって、死神様の武器「デスサイズ」を作り出すことである。
夜のデスシティ
静かな街の中で1人の女性が歩く
と、その時背後から斬り裂かれ1つの魂が現れる
その魂を食べていたのが切り裂きジャックという怪物
魂を口にしようとしたその時人の気配を感じ取る
「ソウル=イーター、あいつ…」
ソウル「あぁ、マカ。アイツの魂はもう鬼神の魂だ。人間じゃない」
マカ「人の道を外れし魂は、いずれ鬼神の魂へと変貌する恐れがある。死神様の名のもとに粛清。その魂を回収せよ」
ソウル「アイツが人間じゃないねぇように俺も武器だぜ?でも普段は人間の姿をしている。そう、姿形は関係ない…」
そう言うと、ソウルの腕が大鎌の刃に変形する。
ソウル「問題なのは魂さ!」
そして、ソウルの体が光出すと共にマカの手に渡り、大鎌へと変形する。
マカ「殺人鬼、切り裂きジャック。お前の魂いただくよ!武器と職人は2人で1つ!!行くよソウル!!」
ソウル「おう!」
切り裂きジャックの爪とマカの操る大鎌が交わり合う音が夜道に響いた
夜の街へと降り立ったネル、セイバー、フランの三人
ネル「またキーブレードに導かれてここに来たけど、今度は何処なんだろう?」
フラン「何処も何も初めて来る世界だから分からないよ」
セイバー「ですが、何か殺伐とした空気を感じます」
セイバーの言葉通り、少し歩いただけで殺気と共に寒気を感じる
ネル「ホントだ。なんか殺気…?立ってるね」
フラン「意味わかってるの?それよりもここはどんな世界なのよ?」
ネル「そうだね、この世界のことについても調べないと」
その時、建物の上から切り裂きジャックが降り立ってくる。
ネル「な、何!?」
セイバー「敵ですか!?」
フラン「人間…?それとも?ハートレス?」
立ち上がった切り裂きジャックがこちらに気が付くとこちらに襲いかかる。
ネル「うえっ!?何!?」
セイバー「ネル!危ない!」
ネルに切り裂きジャックが襲いかかろうとしたが、セイバーが剣で防ぐ。
しかし、切り裂きジャックの爪は素早くセイバーの剣は弾かれる。
セイバー「っ!?なんて速さ!」
ネル「っ!セイバー!!」
ネルがセイバーに近付こうとした時、切り裂きジャックの爪がセイバーを襲う。
ネル「っ!!」
しかし、切り裂きジャックの爪をネルのキーブレードが受け止める。
ネル「大丈夫!?セイバー!」
セイバー「は、はい!ありがとうございます」
フラン「何なのコイツ!?」
切り裂きジャックは後ろに跳んで距離を取ると共に背後から大鎌を持つマカが現れる。
ソウル「やれ!マカ!!」
マカ「うりやああああぁ!!!これで99個目の魂!!!」
切り裂きジャックは爪で防ぐがマカの一撃に押され、体を切り裂かれる。
すると、赤い魂へと姿を変え、ソウルがそれを掴み取る。
武器から人間の姿に戻るソウルを見たネルは驚く。
ネル「え!?あの人人間だったの!?」
セイバー「この世界は人間が武器となり、世界の平和を守るために戦うということなのでしょうか?」
ソウル「やっと回収できたか」
そして、ソウルは魂を口に入れ飲み込んだ。
ソウル「ごちそうさん」
マカ「これで回収できたね」
ソウル「あぁ、これでクールな男に第一歩だ」
マカ「それにしても…」
マカはネル達に視線を向ける。
マカ「あなた達は一体誰なの?死武専の生徒?」
フラン「死武専…?」
ネル「何ですかそれ?」
ソウル「何だ、お前ら死武専を知らないのか?それじゃあ、一体何者だ?」
と、その時ネル達の周りにハートレスが現れる。
ネル「っ!?ハートレス!?」
マカ「な、何?!」
ソウル「鬼神…じゃないな?なんだこいつら…」
セイバー「武器を構えてください!来ます!」
ネル「っ!うん!」
ハートレスがネル達に襲いかかるが、ネルはキーブレードを、マカは大鎌を構えて戦闘態勢を取る。
マカ「行くよソウル!」
ソウル「おうよ!」
そして、戦いが始まった。
無事にハートレス達を一掃させた一行は武器を収める。
マカ「あなた達は見かけによらず強いのね」
ネル「それほどでも」
フラン「アンタ達もすごいね、ハートレス達を簡単にやっつけちゃうなんて」
セイバー「えぇ、お陰で助かりました。ありがとうございます」
マカ「えへへ、死武専の生徒じゃないなら自己紹介しないとね?私は鎌職人のマカ。そして、コイツは捻くれで武器のソウル。よろしくね」
ソウル「チッ、誰が捻くれだ?」
ネル「よろしく。私はネル。仲間であるセイバーとフランよ」
フラン「よろしくね!」
マカ「うん!よろしく!」
セイバー「よろしくお願いします」
マカ「それにしても…なんなのあの黒い影は…」
セイバー「あれはハートレスという人の心を狙う敵です。ハートレスは人の心の闇を餌にします」
マカ「心の闇?それって、怒りとか悲しみとか?」
ネル「うーん、なんといえばいいのやら…」
ソウル「取り敢えず、このことについて死神様について報告すべきじゃないか?」
マカ「そうだね。三人共、ちょっといい?」
そして一行はマカとソウルに連れられ死武専という場所に向かった。
死武専の長、死神様。
その見た目は白い仮面に黒いコート、そして白い手袋。
まさに死神という禍々しい雰囲気だ。
死神様「どもども~!」
と思ったのは最初だけであり、物凄く軽い性格であった
マカ「死神様!報告がございます!」
死神様「ご苦労様、マカちゃんにソウルくん。そして…君達がマカちゃんと一緒に来たお客さんだねー」
ネル「はい。私はネル、こっちはセイバーとフランです」
死神様「よろしくー!私は死神だよー!」
マカ「あの、死神様?」
死神様「ん?なになに?」
マカはハートレスについてのことを話した。
死神様「なるほどね~。鬼神とは違うまた新たな敵ということね」
マカ「死神様、これからどうすればいいですか?」
死神様「う~ん、とりあえず何も危害がないから取り敢えず保留ってことで!」
マカ「分かりました」
フラン「え?!そんな軽いノリでいいの!?」
死神様「それじゃあ、マカちゃんとソウルくんは戻っていいよ。あ!あとネルちゃん達はちょっとそのままで」
ネル「?はい、分かりました」
マカとソウルは部屋を後にし、ネル達は留まった。
先ほどの軽いノリだった死神様から重い空気が流れる
死神様「………」
ネル「あ、あの…」
死神様「さてと、この世界に来た目的を知りたいなー。キーブレード使いの勇者さん」
ネル「っ!?」
思わずドキッとする
キーブレード使いという存在を認知する者がここにいたことに…!
セイバー「あなたはもしや、世界の秩序について知る者ですか…」
死神様「まぁね。昔は僕も世界を渡り歩いて身だから」
ネル「そう……なんですか?」
死神様「まぁ、今はもうそんな事しないけどね」
ネル「どうしてですか?」
死神様「う~ん、何て言うのかな?他にも事情があるんだけど。強いて言うなら闇の勢力の力が増しているから」
セイバー「もしかして、あなたは言峰の事についても…!」
死神様「あー、懐かしい名前ねー。もうあの戦いも15年も経ったのかなー」
ネル「な、何があったのですか…!?」
死神様「あれはこの世界に限らず全世界が衝撃を走った話だねー」
死神様はネル達に闇の勢力について語る。
死神様「かつて外の世界には、善と悪という2つの勢力に別れて争っていた。けれど、私みたいな世界の秩序には決して触れていけない境界でもあったわけ」
セイバー「ですが、今の世界の秩序は……」
死神様「……今はない。そうでしょ?現に君達みたいなよそ者でもこの世界に安易に入れたわけだし」
ネル「……はい、そうですよね…」
死神様「ま、仕方ないよね。僕はただ傍観するしかできなかったから」
フラン「……どういうこと?」
死神様「2度の世界を救って、英雄になった勇者がその後どうなったか知ってる?」
ネル「え……?それって…」
死神様「エレン・イェーガーだったけ?彼がもたらした最悪の惨事を…」
ネル「……」
死神様「彼はね。キーブレードを使い幾つかの世界を壊したんだよね」
ネル「え…?」
そんなこと初耳だ
エレンが…世界を救った英雄が世界を壊した…?
死神様「キーブレードは使う者によっては強大な力を有する。それは闇に堕ちた者も同じ…」
フラン「……それで、エレンはどうなったの!?」
セイバー「……」
死神様「彼は自分の正義に盲目になりすぎてしまったんだ。それがやがて暴走し世界を壊した。その結果エレン・イェーガーは英雄から一転……全世界を敵に回した大罪人となった」
ネル「……」
死神様「そして、彼の仲間であった者達もまたその戦いに巻き込まれ命を落としている……」
セイバー「……」
ネル「エレンが…そんな事を…」
死神様「だからこそ、私みたいな傍観するしかできなかった者たちは何とかしようとしたけどできなかったんだよねー」
ネル「それは…どうしてですか?」
死神様「キーブレード使いに逆らうと消えるという脅しを闇の勢力に掛けられたからさ」
ネル「そんな……!?」
死神様「そう。だから、傍観するしかできなかった。言峰率いる闇の勢力による圧力で成すすべがなかった。ま、もう過ぎちゃった話だけどねー」
ネル「……」
死神様「さてと、これで昔の話はおしまい。そして、今の現状を話すとね。キーブレードを持つ者は危険という認知になってるんだよ」
ネル「待ってください。私達前にいた世界ではキーブレードを使ってましたけど誰にも指摘するどころか共闘してくれました!それに、私が知っている限りではそんなこと……」
そう、前にいたマッシュさん達の世界ではキーブレードについては何も知らない様子だった
死神様「それは、たまたまその世界にいた私みたいな秩序を知る人に出会わなかっただけでしょ?恐らくその世界でも認知していたはずだよ」
ネル「そんな……」
死神様「でも、君達は運が良いよ。たまたま私の管轄の世界に来たんだから」
ネル「……はい」
死神様「本来ならば、私もそれなりの対処をしないといけないんだけど。マカちゃん達を助けたから目を瞑ることにする」
フラン「え?いいの?」
死神様「うん。マカちゃん達を助けたからねー。でも、次はないからね」
ネル「はい……」
死神様「それで?この世界にやって来た目的を聞きたいなー」
ネル「それが分からないんです。キーブレードに導かれてここに来たとしか…」
死神様「ふーん、キーブレードに導かれてか…。じゃあ、きっかけはなんなのかなー?」
ネル「きっかけですか……?」
死神様「うん。そのキーブレードを扱えるようになったきっかけ」
ネル「……それは…私の故郷の世界で闇の勢力が現れた時に…」
死神様「闇の勢力?」
ネル「はい、私の住んでいた故郷でハートレスが現れてもうダメかと思っていた時に光が私を助けてくれてその時に手にキーブレードが…」
死神様「なるほどねー。それはキーブレードが君を選んだってわけだね」
ネル「え?」
死神様「キーブレードはね。その持ち主が真に正しい者か、そして本当に世界を救える者なのかを試すんだ」
ネル「……」
死神様「でも、君は選ばれたんだねー。闇の勢力から世界を救う英雄の1人……勇者として!」
ネル「私が……勇者……?」
死神様「うん!だから、君はこれからどんどん世界を旅する必要があるよ?でも気を付けて、僕のように優しい人とは限らないからねー」
ネル「はい。肝に命じます」
死神様「うん!あ、でもマカちゃん達には外の世界のことは言っちゃ駄目だよ?世界の秩序だからねー?」
ネル「はは……気を付けます」
その時、地震が起きる。
セイバー「何事ですか!?」
ネル「っ!何!?」
死神様「あー、悪い奴が来たなー」
デスシティの街の上空を飛来するハートレスの集団
住人は悲鳴を上げ逃げ惑う
マカ「アイツらは……!?」
ソウル「また出てきやがったな…」
ネル「マカさん!ソウルさん!」
マカ「ネルちゃん!あいつらは一体!」
ネル「それよりも!あいつらを倒さないと!」
セイバー「しかし、あんな高く飛んでいては攻撃が当たるかどうか…!」
ネル「大丈夫!私に考えがある!」
そう言って、ネルはキーブレードを逆手に持つ。
マカ「何を!?」
ネル「見てて!」
そう言うと、キーブレードが光り輝くと上空へ飛び上がる。
ソウル「な、何だありゃ!?」
マカ「……っ!?まさか……!?」
そしてそのままハートレスの集団に突っ込み、次々と斬り裂いていく
翼を失ったハートレスは地面に落下しする。
マカ「流石ね!これなら戦える!」
ソウル「無茶するなよマカ!」
そう言うとソウルは大鎌に変形しマカの手に渡る。
マカ「私もネルちゃんに負けていられないからね!いくよ!ソウル!」
ー魂の共鳴!!ー
2人が叫ぶと共にソウルの大鎌の刃が更に大きくなる。
マカ「いくよ!魔女狩り!!」
そしてそのまま大鎌を振るうと斬撃がハートレスに襲いかかる。
マカ「はああぁっ!!!」
ネル「凄い……」
2人の息のあったコンビネーションに思わず見とれてしまう
マカは次々とハートレスを倒していくがやはり数が多いため徐々に押され始める
マカ「く……!」
ソウル「数が多すぎるか……!」
その頃、遠くから傍観する者がいた
言峰「やはりここにいたか…イェーガーの血を継ぐ者」
「やはりここに来たんだねー。言峰くん」
言峰「おっと、貴方も傍観しに来たのですか?死神」
死神様「そういう風に見えるかな?今すぐハートレスと共に消え去らないなら僕にも考えがあるけど」
言峰「ほう、それは怖い。ですが、例え貴方の言うことでも聞き入れられないですね」
すると、死神様から怒りの表情が見える
死神様「怒らせたことを後悔するんだな!言峰よ!」
そう言うと、死神様は一瞬で言峰に詰め寄りチョップをかます
死神様「死神チョップ!!!」
しかし当たったのは言峰の頭でなく複数の剣だった。
言峰「あなたは確かに強い。だが、私の持つ闇の力を侮ってはならない!」
そう言うと、言峰から闇の力が溢れる。
死神様「っ!?まさか、力を隠してたな!」
そして闇の光線が一直線に放ちマカに襲い掛かる。
ソウル「っ!マカ後ろだ!!」
マカ「えっ!?」
マカはソウルの声で後ろを見るが、もう遅かった。
マカ「しまっ……!!」
ネル「マカちゃん!ソウルくん!」
そして闇の光線が2人に当たる寸前にネルがキーブレードで防いだ。
マカ「っ!?」
ソウル「た、助かったぜ…」
ネル「いる…奴が…言峰綺礼!」
セイバー「言峰!?ここに奴が!?」
すると、ネルは怒りに満ちた表情で光線が放った元へ走る
言峰「ククク、あなたも弱くなったものですね?」
死神様「ありゃりゃ、君さ?闇の力に溺れているよね?そのままだと、君自身が消えてしまうよ?」
言峰「それは貴方も同じでは?死神」
2人の間に火花が散る。
死神様「なら……ここで消え去れ!言峰綺礼!!」
そして2人は激突すると共に背後からキーブレードを振りかぶるネルが現れる。
ネル「言峰ぇっ!!!」
そしてネルは言峰の目の前に現れる。
言峰「ほう、やはり来たか」
ネル「お前をずっと探していた!!母様の…霊夢師範の仇をここでっ!!」
そしてキーブレードを言峰に突き刺す。
言峰「ふん、そんな力でこの私に勝てるとでも?」
しかし、言峰の体はキーブレードが刺さらなかった。
ネル「くっ……!うおおおおっ!!」
言峰はニヤリと笑い、ネルはキーブレードを何度も突き刺そうとする。
だが、言峰には全く傷が付かなかった。
言峰「無駄だ、そんな攻撃で私は倒せん」
ネル「くっ……!!」
そして言峰はネルを蹴り飛ばす
ネル「ぐはっ!」
フラン「ネルッ!!」
空を飛ぶフランがネルを受け止める
ネル「うう……」
フラン「ネル!大丈夫!?」
ネル「……うん、なんとか」
言峰「ほほう、まさか君もここにいるとはな?フランドール・スカーレット」
フラン「へー?アンタがお姉ちゃんの言っていたコトミネ?かつて、お姉ちゃんと手を組んだという…」
言峰「いかにも。かつて、君の姉と共に闇の力で世界を壊そうとした」
フラン「今度は何してるの?そこら辺の世界でケンカ売りでもしてるのかなー?」
言峰「それは君も同じだろう?スカーレット家の出来損ないと聞いていたが……どうやらその認識を改めなければいけないな」
フラン「……へー、そう。私を怒らせたいんだー?」
感じるフランから漂う怒りを
フラン「ネル、ごめんね?ちょっとフラン怒ったよ?」
ネル「ふ、フラン?」
すると、フランはネルを降ろすと共に言峰と向かい合う
フラン「私と遊んでよ?コトミネ」
言峰「いいだろう。寧ろ、君が壊れるまで遊んでやろう」
そして、2人の戦いが始まるのであった
ハートレスを全滅させたセイバー、マカ、ソウル。
セイバー「落ち着きましたね?」
マカ「早く、ネルちゃんのところに行こう!」
ソウル「待て!何か来るぞ!」
セイバー「っ!?あれは!?」
すると、そこには巨大な魔法陣が現れる。
セイバー「あれは一体……!」
マカ「なに……アレ……?」
巨大な魔法陣の中から巨大なドラゴンの形をしたハートレスが現れる
ソウル「な、何だ!?」
マカ「デカい……」
そのハートレスは巨大な咆哮を響かせ、そして巨大な炎を吐き出す。
セイバー「くっ……!これは……!?」
マカ「っ!ソウル!!」
ソウル「おう!!」
そして2人は同時に叫び、再びソウルの大鎌の刃が大きく開く
マカ、ソウル「魂の共鳴!!」
そして、その巨大な炎を打ち消したのだ
マカ「危なかった……」
ソウル「おいおい、勘弁してくれよ……」
すると、ハートレスは尻尾でマカとソウルを吹き飛ばしたのだ
セイバー「っ!?マカ!ソウル!」
マカ「痛……!」
ソウル「おいおい、嘘だろ……?」
すると、巨大な魔法陣から更にハートレスの大群が現れ、3人に襲いかかる
セイバー「くっ……!マズイですね……」
セイバーは覚悟を決め、剣を構え向かっていく
セイバー「はああぁっ!!」
一方、フランと言峰はお互い接近戦に入っていた
言峰「クク、流石は紅魔館の吸血鬼だな?スピードは速い!」
フラン「そっちも中々ね!コトミネ!」
お互いの拳がぶつかり合うと周りに衝撃波が発生する
言峰「ほう?少しはできるようだな……」
フラン「ふん、そっちこそ!」
そして、またぶつかり合うと2人は後方に下がり距離をとる
言峰「流石だな……だが、この程度ではないだろう?もっと見せてみろ!」
そう言うと、言峰は闇の力を開放したのだ
フラン「っ!?これは……!?」
すると、その闇の力は全ての世界を覆い尽くしたかのような暗雲が広がる
ネル「これは……!?」
死神様「あちゃー、まずいね」
すると、言峰は闇の力をさらに解放し巨大な闇の竜巻を作り出したのだ
ネル「っ!?何をするつもり!」
言峰「ククク、この世界を壊す…!無論、君達の仕業としてな?」
フラン「っ!でも、そんなことをすればこの世界だけでなく他の世界までもが巻き込まれる!!」
言峰「クク、それでも構わないさ。むしろ好都合だ」
ネル「っ!?止めなさい!!」
言峰「遅い!」
そして、その闇の竜巻はセイバーやマカ達も巻き込もうとしていたのだ
セイバー「っ!これは……!?」
マカ「何……?あの闇の渦は……」
ソウル「マカ!なんかヤバそうなのが来るぞ!」
セイバー「そうはさせないっ!!」
セイバーが咄嗟に剣を抜き、闇の竜巻を切り裂こうとする
セイバー「はああぁっ!!」
すると、剣が光り輝くと共にエネルギーが込められ、斬撃が放たれたのだ
セイバー「…ッ!!!」
その攻撃は巨大な闇の竜巻に直撃し、消滅させた
ネル「竜巻が消えた!?」
フラン「セイバー達がやってくれたのかな…」
言峰「なるほど……。やはり、お前達は危険だな」
言峰は闇の回廊を開き、その場から離れようとした瞬間……
ネル「待てっ!!」
言峰の目の前にネルが立ち塞がる
ネル「母様の仇!!今ここでっ!!」
言峰「心配しなくとも、いずれまた会おう。それよりもアレをどうにかするのが先じゃないか?」
言峰はそう言うとその場から姿を消した
ネル「言峰……っ!」
フラン「ネル!マズイよ!あのドラゴン暴れてる!」
暴れるハートレス相手に苦戦するマカ、ソウル
マカ「ソウル、まだいけるよね?」
ソウル「心配すんな、クールな男に無理って文字はないぜ!」
2人は再び魂の共鳴を使い、ハートレスに攻撃を仕掛ける
マカ「くっ……!硬い……!」
ソウル「おいおい、これじゃあ埒があかないぜ……!」
マカ「なら、これでどうよ!ソウル!!」
ソウル「おうっ!!」
2人はまた同時叫ぶと、大鎌の刃が大きく開く
そして、その刃に膨大な魔力が込められていく
マカ「魂の共鳴!!魔女狩りぃっ!!」
2人の大技は見事ハートレスにヒットし、雄叫びをあげる
しかし、尻尾による攻撃によりまたしても吹き飛ばされる2人
マカ「きゃっ!」
ソウル「マカっ!」
壁に激突したマカは腕を抑え、ソウルは人間の姿に戻りマカの容態を確認する
ソウル「骨が折れている…!おい!マカ!大丈夫か!?」
マカ「痛った……!うぅ……!」
そして、ハートレスは口から炎を溜めて吐き出そうとしていた
ネル「っ!いけないっ!」
2人の前に立つネル
しかし、ハートレスの攻撃が素早く炎がネルを捉えたのだ
そして炎はネルに命中するはずだった…。
ネル「っ!!」
すかさず手を前に出すと、突如光の盾が4枚現れ炎を防ぎ切った
そして炎は収まり、煙が晴れる
ネル「っ!これは……」
セイバー「あれはまさか…アーチャーの力……!」
フラン「すごい!あの炎を防いだよ!」
そしてネルはキーブレードを構え、ハートレスに向かって走り出す
マカ「ネルちゃん……!」
ネル「はああっ!!」
ネルは高くジャンプし、キーブレードを振るう
その一撃はハートレスの首元に直撃し、怯ませる
そして地上に着地すると同時にキーブレードに光を纏わせる
ネル「はああっ!」
そして、勢いよく敵に向かって駆け出し斬撃を与えていく
マカ「すごい……!」
ソウル「あのネルって奴強いな!」
セイバー「流石、キーブレードの使い手ですね」
そして最後の一撃として、高くジャンプしキーブレードを振るう
しかし、最後の足掻きで尻尾でネルを吹き飛ばす
ネル「くっ!もう一押しなのに!」
すると、キーブレードが光り出す
ネル「え?」
キーブレードから光線が放たれ、ソウルに命中したのだ
ソウル「おわっ!なんだ!?」
すると、ソウルの体は消滅するとともにキーブレードと同化する
ネル「わっ!ソウルさんを…消しちゃった!!?」
ーバカ!消えてねぇよ!ー
ネル「え?!」
ーネル。俺は今この武器と同化しているだけだ。だから、今はお前の武器としてなれるぜ?ー
ネル「でも、私……貴方のことはあまり……」
ーマカを助けてくれた。それだけで充分だ!ー
ネル「っ!わかりました!一緒に戦いましょう!」
ーおう!ー
するとキーブレードは大鎌へ変身する。
ネル「すごい!キーブレードが大鎌になった!」
ーいいか、ネル!難しいことを考えるな?力を出すことに集中するんだー
ネル「うん!わかった!行くよソウルさん!」
ーマカには悪いが……、今は俺達の魂の共鳴を見せてやろうぜ!ー
ネル「うん!確か…そう、この言葉ね!魂の共鳴っ!!」
その時、キーブレードの刀身が光り輝くと共に体に力がみなぎってくる。
ネル「これなら、行ける!」
そう叫ぶと同時にキーブレードの刃が大きく開く
そして、膨大な魔力が込められていく。
ネル「ハートレス!お前の魂…いえ、心を頂くよ!」
軽やかに大鎌を巧みに操るネル
ネル「凄い……ソウルさんって凄いんだね。こんなにも早く動きをマスターするなんて!」
ー俺も驚いてるぜ……。この動きはまさにマカとの魂の共鳴と同じ……いや、それ以上だ!ー
するとネルの動きに合わせるようにキーブレードが動き出す。
そして最後の一撃として、キーブレードの刃が更に大きくなる。
ネル「これで終わりだ!!ハートレス狩りっ!!」
そして一気に振り下ろすと同時に巨大な斬撃がハートレスを切り裂いた。
そして断末魔を上げてその巨体は爆散したのだ。
ネル「やった……倒した……!」
ーマジかよ……こんな簡単に倒しちまったぜ!ー
マカ「やっぱり凄いよ……!」
セイバー「これがエレン……いえ、ネルのキーブレードの力……」
フラン「すごかったよ!ネル!」
マカ「うんうん!でも、ソウルが別の人の武器になるなんて信じられないよ!」
ー俺だってそうだぜ!だけど、このネルっていう少女。相当な実力の持ち主みたいだぜ?ー
ネル「ありがとう。ソウルさん」
ーネル……お前、相当なポテンシャル持ってやがるな!ー
ネル「そんな事ないですよ。ソウルさんの武器が凄かっただけです」
すると、キーブレードが光だし光の玉が分離すると共にソウルが元の姿に戻る
ソウル「おわっ!俺、戻ったのか?」
ネル「ありがとうございます。ソウルさん」
ソウル「よせって、照れるじゃないか」
マカ「ふふっ、クールな男が台無しだぞ?ソウル」
ソウル「うっせ」
すると、セイバーがこちらに向かって歩いてくる。
セイバー「素晴らしい戦いぶりでしたよ。ネル」
ネル「ありがとうございます。セイバーも凄かったよ!なにあの必殺技は!」
セイバー「いいえ、私はまだ本気ではありませんから」
死神様「いやー、君達中々良い戦いだったよーん!」
上空から拍手する死神様。ゆっくり地上に降りて来て笑顔になる。
死神様「ネルちゃん。君ならきっとやっていけるはずだよ?」
ネル「はい!私は必ず世界を救ってみせます!」
セイバー「その意気です!ネル」
ネル「うん!頑張る!」
ソウル「世界を救う?何の話だ?」
ネル「はっ!」
死神様「ソウルくん、クールな男を目指すなら女の子の秘密は知らない方がいいと思うよー?」
ソウル「ああ、そうなのか?まあ、マカの事もあるしな」
マカ「それどういう意味よ……ソウル?」
ソウル「あー、マカ?俺は別に深い意味はないからな?」
マカ「ふーん?」
死神様「まぁまぁ、2人も仲良くね~」
ネル「では、私達は次の旅に出ます!」
ソウル「もう行くのか?」
ネル「うん、まだまだ助けないといけない場所がたくさんあるの」
マカ「また、デスシティに遊びに来てね?」
死神様「いつでも歓迎するよー?」
セイバー「では、我々も行きましょう」
フラン「バイバーイ!また遊びに来るかねー!」
こうして、3人はまた新たな世界へ旅立つ。
マカ「さてと、私達も魔女の魂を回収しに行かないと!」
ソウル「さてと、クールに済ませるか」
マカとソウルもデスサイズになるべく駆け出す
紅魔館にて、レミリアは自分の部屋でネル達の無事を祈るばかりであった
すると部屋の扉が開き入ってきたのは…
「久しいな、レミリア・スカーレット」
金髪の青年、かつてエレンと敵対し共闘していた英雄王ギルガメッシュが立っていた
レミリア「あら、何かあったのかしら?というかあなた言峰は見つけたの?」
彼は肩をすくめるとニヤリと笑う
ギルガメッシュ「言峰に関しては残念ながらな?それより、世界を転々しているうちに面白い奴を連れてきたぞ?貴様と話したいらしい」
彼の背後に立つ一人の女性。
「こんにちは。あるいは、こんばんは」
to be Continue
次回、7/15です