セカイコネクト!プリキュア 〜悪役転生者の活動記〜   作:HeroGirlに憧れて

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第二話

 闇の世界に存在する世界侵略国家インベダー帝国の中心部に位置する、皇帝の住まう居城、インベダー城。

 その城にある無数の部屋のうちの一室が僕に与えられた部屋である。

 

「相変わらずの曇天。まったく持って、冷めるねぇ」

 

 窓辺で頬杖をつきつつぼんやりと時間を無為にする。

 先程、コカーツの報告によって、プリキュアの存在がインベダー帝国の主要人物達に知れ渡った。が、その大半がプリキュアの存在を軽視している様子だった。

 取り敢えず、僕より上の幹部達が地球侵略の方針を決めるため、会議を行っているのだ。

 会議が終わり次第、地球侵略も再開されるだろう。その時こそ、私はプリキュアの敵となるのだ。

 

「……冷めてる暇は無いよなぁ」

 

 ため息をこぼしたいのを我慢して呑み込むと、扉を叩く音がした。

 

「なんだい?」

 

 入室を促すと、「ザッツ!」と人形の影のような、全身黒塗りの怪人が入ってきた。

 この怪人の名はソザッツ。インベダー帝国の兵士で仮面ライダーで言ったら戦闘員*1や、プリキュアシリーズで言うとスナッキー*2のような立ち位置のものだ。

 

「ザッザッザッツ!」

「……あ、そう」

 

 ソザッツの報告によると、地球侵略の方針は変更無し。元の計画のまま、セメンダーを活用していくことが決まったらしい。

 また、プリキュアは無視して構わない。邪魔してくるなら討て。とのことらしい。

 プリキュアというものを知っている僕からすれば、「おいおい、死んだわアイツ」となるが、自分たちの力に絶対に自信を持っているインベダー帝国の面々は油断しまくっているのだ。

 

「まっ、僕が頭を悩ましても仕方の無いことか」

 

 情報を伝えに来たソザッツを退室させると、机の引き出しを開けて、中には入っていた巾着袋を取り出す。

 

「……行ってきます」

 

 手の中にある袋にそう声を掛けると、地球へ繋がる転移穴を開けて飛び込んだ。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 転移穴を抜けるとすぐに、ザワザワと乱雑で喧しい音が耳に届く。電気穴が繋がっていた先の路地裏から抜け出すと、この前ビルの上から見下ろした雑踏が有った。

 

「……取り敢えず、こちらでの基盤を整えるか」

 

 一回一回インベダー帝国に戻ってもいいのだが、気持ちが冷めるし、僕個人としてはあまり戻りたくない場所なのだ。

 故に、僕はこちらに潜伏する事に決めたのだ。……決して、日本食や日本のサブカルチャーが恋しいとか、そういう訳では無いのだ。

 

「それじゃあ、頑張りますか」

*1
ショッカー戦闘員のこと。「イーッ!」という独特の掛け声でおなじみ。

*2
ハートキャッチプリキュア!に登場する怪人。プリキュアシリーズ初の戦闘員

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