アイアンマン「EXAMSYSTEM STANBY」「PROG RIZE」 作:波瑠紅兎
束「よし!せいくんはこれでおっけー。次はこの子だね。」
僕にケーブルをつなげてきたので、そこをたどってコンピュータにアクセス、これでコミュニケーションが取れる。
『はじめまして、篠ノ之束様』
束「うぇ!?」
『僕はメーティス・バイド。ISのコア人格です。申し訳ありません。こうでもしないとあなたとコミュニケーションがとれないので…』
束「う、うん…コア人格と話せる日が来るなんて…夢見たい。」
『…なんとお呼びすれば?お母様と呼べばいいでしょうか。』
束「…お母さんなんて呼ばれる日が来るなんてね。束でいいよ。」
『では、束母さんと』
束「うん、それでお願い。君がせいくんを守ってくれたんだね。」
『いえ、僕が守りきれなかったせいで星翔がああなってしまいました。』
束「…どういうこと?」
『あのスーツ…アイアンマンを装着する際に研究所の兵に星翔が撃たれ、心臓が潰れました。ISの生命維持機能を使用することで戦闘の続行をしましたが、あのままでは星翔は死んでいました。なので、人工心臓とアーク・リアクターを使い、延命措置を施しました。』
束「へ〜。アークリアクターってのは?」
『プラズマ技術を用いた半永久発電機関のことです。人生50回分以上の拍動を賄うだけのエネルギーを産み出すことが可能です。』
束「何そのテクノロジー…」
(神様からの情報マジ感謝。)
『ですが、原材料にパラジウムを使ったことで、核融合反応によってパラジウムのニュートロンがダメージを受け、劣化してしまい、徐々に毒素が星翔の体に蓄積されてしまいます。』
束「…は?」
『人工心臓に毒素を可能な限り
束「…どうすれば無効化できる?」
『パラジウムを別の物質に変えればできますが、それに変わる元素は見つかっていません。ヴィブラニウムかバッドアシウムを発見できれば…』
束「なにそれ?」
『ヴィブラニウムは、ダイヤモンド以上の硬度と強度を誇り、且つ軽量だが、それだけでなく最大の特徴は、受けた衝撃をそのまま吸収する作用をはじめ、ウラニウム以上のエネルギーを秘めており、その力で植物をも超常的なパワーを内包するように変異させたり、ナノマシンの素材としても使用可能などの不可思議な特性を有しています。しかし、この元素は地球上に存在する可能性は極めて低いとされます。』
束「そんな…」
『なので似た性質を持ち、なおかつヴィブラニウム同様体に無害なバッドアシウムを使用すれば…』
束「アイアンマンを作れる設備があるのにそれは作れないの?」
『アイアンマンの装甲はそれまで戦闘をしてきたISの装甲や、ミサイルの破片などから
束「なるほどね…ちなみにせいくんはあとどれぐらい持つ?」
『本来は半年で9割まで進行しますが、星翔の場合はまだ発達しきっていない、つまり若い体のため、普通の人よりも代謝が良く、濾過装置で溜まりづらいため、10年から20年は持つでしょう。』
束「余裕はあるね」
『ですが進行が進むと、貧血や臓器に対するダメージが現れ、星翔の体は徐々に衰弱していきます。』
束「…うん、そのバッドアシウムを作るにはどうすればいい?」
『先ほどいった通り、それに似た性質の元素情報がほしいです。
束「わかった。少し時間はかかっちゃうけど」
『ではその間にそちらの世界で活動するための体を作成します。』
束「え、そんなことできるの?」
『2つの超知能による更なるシンギュラリティを起こします。現在、このISコアの中には人の善意をラーニングした人工知能ゼアと悪意をラーニングしたアーク、そして一足先にシンギュラリティを起こした僕の計3つが存在しています。』
束「えぇ〜…1つのISコアに三人もいるなんて…」
『正確には僕達はISコア本来の人格ではありませんが』
束「ん?」
『ゼアとアークは先程もおっしゃったとおり人工知能、僕は本来生まれてくるはずだったコア人格を上書きして生まれた人格なので…』
束「それでも君がこの子から生まれたことに変わりないでしょ?」
『…』
束「それにさ、ここまでISと話せるなんてそう簡単にはできないんだよ?それができただけで私は満足なんだよ?」
『…ありがとう。』
束「いいよ。それよりちゃちゃっとやっちゃおう?」
『了解。ゼア、アーク、起動』
〜〜
アーク「お前が出す結論…まさか…」
ゼア「ええ。ですが…妙です」
「そうだね、僕という存在が2つになる」
アーク「ああ…本来ならありえない…命のパラドックスが発生する…」
「…」
ゼア「その結論に導くたった1つの方程式…それは私達超知能の更なるシンギュラリティ」
アーク「お前達とこの私が…フフフ…面白い」
ゼア「さあ…飛びましょう。更なる高みへ」
「…ありがとう。」
アーク「感謝は不要だ。私達はあの神に、お前のために作られた存在」
ゼア「あなたのための存在です。」
(ここまで尽くしてくれると、泣きそうになるなぁ。あ、今の僕じゃ実体が無いからむりか。)
「じゃあ、始めよう。」
Take off toward a dream.
神「ほっほっ。そんな簡単にそのシンギュラリティを起こすとは…これはお祝いじゃな。パラドックスは無しにして変わらずのIS=メーティスとして…どれ、本作のゼロスリーの力をあげるとするか。」
神様の挑発というか試練?を簡単に攻略しちゃいました。
ここでいうパラドックスとは、ゼロスリーとしてのメーティスと、それを使うメーティスの二人がいることになってしまうことです。
(そのフェーズを書くのが面倒なので… 神様万能だなぁ。)