紙飛行機が偽りの恋を連れてきた。   作:夜桜さくら

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第一話:特別な時間③

 

 

✿ ❀ ✿

 

 

 

 

 

 

「ところで恋人の定義ってなんだと思う?」

「なんだ藪から棒に」

「ところで藪ってなに?」

「…………茂みみたいなものだろう。ちょうどあのあたりがそれらしいんじゃないか」

 

 帰り道で並んで歩きながら、青嵐は遠くを指差した。

 その指の方向には川が流れている。

 学校沿いに流れるそれは、きちんと舗装されている場所もあるが、そうでない場所もある。川辺が土と若々しい緑で作られている場所。

 整えられていない自由な生え方をしているそこは、茂み・藪と呼んで差し支えないような気がした。

 

「茂みと藪の違いって何かあるの?」

「……」

「ごめんって。きみにもわからないことくらいあるよね。なんとなく聞き返しちゃってごめん」

「…………………………インターネットによると、茂みは『背の低い草木の集まっているところ』。藪は『背の低い草木、特に竹が集まっているところを言う。竹について言及する際は背が低い必要はない』……というような感じか。確かに竹藪(たけやぶ)という言い回しは聞いたことがある気がする」

「へー、また一つ勉強になったねぇ」

「竹の茂みとは言わないことを鑑みると、茂みと藪を分ける最大のポイントは竹なのかもしれないな……」

「ところでどうしたの? 藪から竹槍に」

「藪から唐突に竹槍が飛び出て来たら事件というのはさておき、藪から棒を突き出したのはお前だぞ」

 

 りりりり、と青嵐は自転車を押しながら横目でチラリと風鈴を見やる。

 二人ぶんの鞄を籠に押し込んでいる自転車は何気に重く、それに対して手ぶらでただステップを踏んでいる風鈴は軽やかだった。

 青嵐は自転車通学で、風鈴はバス通学。

 学校のそばにあるバス停をスルーして二つ三つ先のバス停まで歩いて帰ることがここ最近の帰宅ルーティンだった。

 そうしている理由は、恋人らしいから。

 風鈴はそう言っていたし、実際こうして並んで歩いているとあたかも本当の恋人のようだと青嵐も思うのだった。

 とはいえ、本当の恋仲であるなら恋人の定義などは話さないだろうが。

 

「しかし、友人の定義の次は恋人の定義か」

「今日の昼話してたからさ」

「逆説的に言うと昼、あるいは朝にする話題を選べば放課後の会話をコントロールできるというわけか」

「あ、いいね。わたしになんの話してほしい?」

「さてはびっくりするほど恋人の定義に興味がないな? カケラも触れずに流れていったぞ」

「まあ別にではあるよね、正直。なにかある?」

「おれも別に興味ないといえばないんだが」

 

 えー、と風鈴は唇を尖らせている。

 

「自分も興味ないのにおれが興味をなくすと不満そうにするのやめてもらっていいか?」

「ごめんそれだけは聞けないかも……」

 

 途端に神妙な顔つきになって、そして言い終わった直後に「あはっ」と破顔する。

 風鈴は瞬く間に表情を変えながら、弾むように、たんっと青嵐の顔を覗き込む。

 踊りとはリズムに乗って体を動かすことだが、きっと自分のリズムを持っている人は日常の中で踊っている。

 歩く中でステップを踏んで、くるくると笑う風鈴は、踊っていないのにまるで踊っているかのようだった。

 

「実際気になってはいるんだよ? こういう話楽しいし。普段考えてること聞けると、その人のこともっとよく知れる気がするし」

「ふむ……」

 

 楽し気な風鈴を一瞥(いちべつ)しながら、思考というものについて考えてみる。

 

「確かに考え方というのは人それぞれ違うものではあるか」

「本とか読むと頭のいい科学者が、『恋は脳の病気だ』とか言ってたりするよね。でも恋してる女の子がそういうことは絶対言わないじゃない? いや、言うかも」

「言うのか」

「わたしはたまに自分でわたしの頭がおかしいのかもしれないと思うことはあるよ。別に恋してないんだけど」

「もう少し言動に一貫性を持たせられないか?」

「そんなわけでわたしは普段とは違うわたしになってるって思ったら恋愛感情だと思ってるかなぁ───というところで一貫性を主張します」

「…………確かに恋愛感情はドーパミン的な衝動寄りの感情だとは聞いたことがある。普段とは違う振る舞いになることそれ自体はそれらしいかもしれない、が」

「が?」

「別に一貫はしてないだろ」

「あは。そうかも?」

 

 中身のない竹藪のくだり。興味のない定義の話。

 会話に意味が必要だとは思わないが、けれど“一貫しているか”と問われるとNOであることに違いない。

 

「常に適当なこと言ってるだろ、お前」

「そんなことないよ。きみのことが知りたいっていうところで結構一貫してるよ」

「…………?」

 

 にこ、と可愛らしく微笑む風鈴を見て、青嵐は訝し気に周囲を見回す。

 人影がないわけではないが遠く、彼らの話し声が聞こえる距離には誰もいないようだ。

 

「周りに誰もいないぞ、今は」

「……あは。敵を騙すにはまず味方からって言葉知ってる? 自然に振る舞うにはこういう日々の積み重ねが大事なんだよ?」

「まぁ確かに今日は猜疑心満載の新商品も入荷してたが」

「そうそう。普段より意識高めていかなきゃ。名探偵みたいなことも言ってたし、たぶん学校で一番わたしたちのこと疑ってるのこよちゃんだろうし」

「そうなのか……?」

「こよちゃん、中学の頃からの友達なんだけど、結構わたしの性格とか知ってるから」

「ああ……そういえば昔がどうのと言ってたな」

「きみも友達を騙すの大変だったと思うけど、やっぱりわたしたちの『普段』を知ってる人のほうが違和感に気付きやすいんだろうね」

 

 確かに女が苦手だという青嵐のことを知っている友人は、風鈴と付き合い始めたことを疑ってきた。

 それに関しては一旦「告白してきたのは向こうから」「苦手克服の一環としてひとまず」「おれの何が好きなのかなんておれが知るわけないだろ」というある程度の事実を基に言い訳をして誤魔化している。

 青嵐は一時どう誤魔化したか悩んでいたが、それと同じように風鈴も悩んでいるのかもしれなかった。

 

「そういう意味で、こよちゃんの目をなんとか騙くらかしさえすればたぶん最初から疑ってかかってくる人もういないとは思うんだよね」

「疑い方が中々すさまじかったな」

「ね。わたしもちょっとびっくりしちゃった」

 

 ───絶対におかしい。騙されているんでしょ。何か弱みでも握られてるんでしょ。

 今日の小和の発言は、言った相手に嫌われるだとか、逆に相手を傷つけるだとか、そういったことへの配慮がほとんどされていなかった。

 

「あそこまで歯に衣着せぬ物言いをされると、確かに驚きが来るよな」

「怒ったりは?」

「思ってることを正直に言っていいのか?」

「……や、うん」

 

 ジロリと青嵐は視線を向ける。

 それに怯むように、風鈴は息を呑む。

 

「こういうことを言うとお前は不満に思うかもしれんが」

「うん」

「全力で疑ってくるなら、ある意味でおれの味方ではあるよな。……あぁ、もちろん約束は約束だし、自分から秘密を暴露するようなことはしない。たかが一週間とはいえこれまでも守ってきたつもりではある。だがまぁ、普通に観察眼の高い相手に看破されて嘘が露呈するなら仕方がないと言えるだろ」

「……え、何? 不満ってそれ?」

「雪加の肩を持ったら持ったで不服そうな顔をするのではと考えた」

「態度悪いなーとか思ったりしなかったの?」

「友達想いなだけだろう、あれは。ただまぁ、仮におれとお前が本当に付き合っていたとして、その場合は雪加の行動が原因で別れることはあり得る話ではある。そういう意味でリスキーな行動をしているとは思うが。ただ実際問題的を射ている行為だろう? であるなら見る目があるなと感心するだけで、どちらかと言うと悪いことをしているのはお前で、その共犯をしてるおれじゃないか」

 

 そこまで一息で口にして、青嵐はフゥとため息を吐く。

 

「さすがにそれで逆恨みするのはお門違いだろう。反省しろ、反省」

「え? わたしが責められてる?」

「諸悪の根源は誰なんだろうな」

「……うーん、事の発端はなんだかんだきみな気もするけど……」

「責任転嫁にも程があるだろ」

「きみが女の子苦手だって言うから始まった物語なんだよ、これは」

「さすがにふざけるなではある」

「あは。ごめんごめん流石に言いすぎた。でもあれかな、本当のとこは100%当たるギャンブルが発端なのかな」

「……100%? なんだあの紙飛行機のこと言ってるのか……?」

「そそ。あれ越えなかったら適当にもう一回投げて越えたことにするつもりだったから。もう忘れちゃったけど確か一回目で越えなきゃ駄目とかそんなことはわざわざ言わなかったはずなんだよね」

「おま……」

 

 初めからルールを破って言うことを聞かせる気満々だったと言われて、青嵐は眉根を寄せる。

 

「あは。怒った?」

「……おれは約束を破る人間が一番嫌いなんだ」

「ほんとに怒ってる?!」

「実際のところ本当に二投目があったら何を言われても話は聞かなかっただろうし、そういう意味では別にどうだっていい。怒ってはない」

 

 ただまぁ、と一呼吸置いて、

 

「最初から踏み倒すつもりだったと言われるとちょっと腹が立つのは仕方ないだろ」

「うーん、ごもっとも」

 

 青嵐は諦観の念を込めつつ、風鈴を横目に眺める。

 

「しかし、おれも昔似たようなことをしたことはあるしな」

「似たようなことって?」

「踏み倒すことが前提の賭け事」

「……あは。きみもそんなことするんだねえ」

「あのときはまだ若かった」

「今も若いでしょ、おじいちゃん」

 

 約束を守ることが信条であったとしても、人間であれば誰だって完璧ではいられない。

 青嵐も昔約束をノリと勢いで踏み倒したことがあった。

 そのときの記憶を懐かしむように、青嵐はぼんやりと陽射しに煌めく川面を眺める。

 

 雄大な川と、光と、風と。

 

 大きなものというのはやはり目を惹く何かがあって、その上地形や風の影響で、見るたびに反射光は瞬いている。

 別にだからなんだというわけではないが、綺麗なものは綺麗だった。

 

 そんな風に懐かしむ青嵐を、風鈴は見ていた。

 青嵐の見えないところでいつものそれとは別種の熱を込めて、彼を見ていた。

 

「ところで」

 

 そして青嵐が振り返るころには、その熱は鳴りを潜めていた。

 彼の呟きに、小首を傾げて「なにー?」と微笑んでいる。

 

「いや、そろそろ次のバス停でバス乗る気ないか?」

 

 風鈴はバス通学。

 青嵐は自転車通学。

 付き合い始めた翌日からずっと、徒歩という形で少しばかり無理やりな登下校を実現していた。

 

「んー」

 

 だから風鈴は区間内のバス停に向かいさえすれば、どこからでも乗車自体はできる。

 彼女は現地点からの最寄りを考えて、緩やかに首を振る。

 

「もうちょっと二人で歩いてたいから、次の次くらいのバス停までかな」

「鞄重いんだが……」

 

 なぜか上機嫌な風鈴のポニーテールが、風に揺れている。

 

「わたしは軽くて楽しいから大丈夫。心配してくれてありがとね」

「……コミュニケーション能力は確かに心配だ」

「あは」

 

 

 

 

✿ ❀ ✿

 

 

 

 

「探偵らしいのは台詞だけじゃなかったな」

「ね、すごい尾行してくるね」

 

 こそこそ、と廊下の隅で風鈴と青嵐は身を寄せ合っていた。

 そんな彼らを覗き込むように踊り場の陰から銀の髪が溢れている。この学校の中で銀の髪を持つ存在を、青嵐は一人しか知らなかった。

 

「というか、あれは隠れているつもりなのか? 話しかけられ待ちか?」

「んー、あれは天然かな。普通に隠れてるつもりだと思うよ」

「……いや、まぁ、確かにあの髪色でなければ気付かなかった可能性はあるし、特別下手というほどでもないか」

「あは、それはそう。遠目でも見つけやすいんだよねー」

 

 銀の髪のほうを極力見ないようにしつつ、どうしたものかと腕を組む。

 青嵐は困った顔をして、風鈴は楽しげに頬を緩ませていた。

 

「手つないだりしてみる?」

「……」

「うーん、『言わんとすることはわかるけどこの場で嫌って言うのもちょっとな』みたいな顔してるね」

「そういうこと言っていいのか、ここで」

「よくはないかもね?」

 

 コイツ……と青嵐は半目で横を睨む。

 周囲には人が行き()っていて、彼らの話し声も恐らく聞こえることだろう。

 場所は廊下、授業の合間の休み時間。

 当たり前のように騒がしく、周囲に人気は非常に多い。

 多いからこそ逆に少し話すぶんには問題ないのかもしれなかったが、内緒の話をするには不適切な場所だろう。

 噂をすれば、ではなかったが。

 そんな風に廊下の壁に背を預けている彼らのほうへと、近づいてくる人影があった。

 

「やっほー、何話してんのぉ?」

「あは。え、わたしは別に話したっていいけど。どう?」

「……おれに振るのか。何話してたと言われてもな」

 

 話していいものか、と青嵐はクラスメイトの女子───江夏英玲奈(えなつえれな)へと視線を送る。

 青嵐の英玲奈への印象は、声がデカい女子、というものが第一に来る。

 彼らが付き合った翌日に「付き合ってんの?!」と馬鹿でかいリアクションをしていたのも英玲奈だった。

 

「意外と付き合ってることを疑われることが多いのか、変に絡まれることが多い。それ関連の話だな」

「えっ!? そんなこと言ってくる奴いんの?!」

「おれも驚いたが、結構いるらしい」

「……あは。ね、びっくりするよね」

「言わせたい奴には言わせときゃいいんじゃないの?」

「まぁそれはそうなんだが」

 

 実際には偽の恋人をやっている理由そのものであるため、そこが揺らぐと根本的に問題がある。

 それを何と言ったものかと、青嵐は眉根を顰めながら言葉を絞り出す。

 

「『付き合ってるわけがない』という声が大きいと……なんというかな……」

「あーね。確かにそう思われてるとちょっと癪に障るよね、それはわかるわー」

「それもあるが、周りも少し過激になりそうではある」

「お昼食べてるところに襲撃してきて『絶対付き合ってるなんて嘘』なんて言ってきたりね」

「そんな奴いるの?! ドン引きなんだけど」

「いやそれは例外として……そうでなくても、頭の上から足先まで眺めた末に失笑されたりはしてるからな」

「マジ? なんかゆづっちゃんもやっくんも大変じゃん」

「やっくん……」

 

 初めて聞いた妙な愛称に戸惑って、青嵐は怪訝な顔を浮かべる。

 別に英玲奈とは初対面というわけではないが、その呼び名は初めてだった。

 

「え、どう? 結構悩んだんだよね。やっぱ二人付き合ってるしちょっとなんていうの? シンパシー? シナジー? 似た感じにしたくてさ、一旦二人とも苗字から取ってみたんだけど」

「あは。可愛いね」

「それでいいのか、お前」

「わたし愛称は普通に嬉しい派だから」

 

 愛称は、という言い方にほんの少しの引っかかりを覚えつつ、青嵐は周りに敵しかいないことを理解して目頭を揉む。

 

「あたしのこともエナレナって呼んでねっ」

「エナレナってなんかいいよね、覚えやすいし」

「でしょ~~!」

 

 女子二人がきゃっきゃと笑っているのを聞き流しつつ、青嵐は嘆息を吐く。

 

「ところでエナレナちゃんってわたしたちのことどう思う?」

「めっちゃふわっとしててウケる。何?」

「赤の他人はともかくとして、友達から見てどうなのかなーって」

 

 風鈴がそう尋ねると、英玲奈は困ったように頬を掻く。

 

「正直それはムズくない? だってさー、恋愛って人の数だけ形が違うじゃん? 何がどうだからっぽいってのはあんまない気がするけど」

「あは。それは本当にそう」

「ま、一部の声が大きい男子もそのうち飽きるだろうし、したら落ち着いてくるんじゃない? 恋愛の形なんて人それぞれ違うんだしさ」

「だよね。ありがと」

「まぁこんなんでいいならいつでも相談してね」

 

 そう言って、英玲奈は「じゃね~」と教室に戻っていった。

 そしてそれを軽く見送って幾何かして、青嵐は視界の隅に銀色を捉えつつぼやくように呟く。

 

「……そろそろ休み時間終わるが、結局本当に遠目から見てくるだけだったな」

「あは。絶対途中で話しかけてくると思ってた」

「意外と気合入っているな」

「ね」

「……しかし実際どうなんだろうな」

「なにがー?」

「……なんだ、その……」

「あぁ、うん。何となく言いたいことはわかったけど」

 

 青嵐も上手く言語化できないのと、あとは大っぴらに口にするのも場所が場所なだけにどうかと思い、色々と話しづらいものがあった。

 彼自身上手く説明できないことを説明できるのか? と半分白い目で見ていると、「あは」といつも通り軽やかに笑い返される。

 

「よくはないんじゃない? わたしはどっちかって言うと逆だと思うな」

「……」

「このまま放っておいていい方向に転がるのかって話でしょ?」

「……」

「確かになんだろ、きみが絡まれたっていう初対面の人とか、そういうのは時間で解決しそうだよね。飽きたら自然消滅しそうだし」

「……ふむ」

「でもあの子はまた違うかなって思う。そのうちやっぱりあの子が言うように『なんか違うのかな』ってなっていく人は多いと思うよ」

「公衆の面前でもなければ大丈夫じゃないかというのは楽観的すぎるか……?」

「どうだろうね」

 

 言葉数は少なく、核心的なところは避けつつ、声は少し控えめに。

 確かにな、と青嵐は頷く。

 英玲奈の言う通り、やいのやいのと言う周囲の言葉は、『普通なら』自然と消滅していくのだろう。

 そして本当に付き合っているのなら、周りがなんと言おうと気にせず振る舞っておけばいいのだろう。

 

 けれど、けれど。

 

 彼らの関係はそうではない。

 であれば、周りにどう見られているかというのは大事で。

 そして、「付き合っているなんて絶対嘘!」という強い想いを持って接してくる人間がいると、いつか疑いの目というものは増えていくのではないだろうか。

 

「……やっぱり何かもう少しやったほうがいいんだろうか」

「何を?」

「こう、手を繋いだりだとか。わかりやすいのだ」

「あは。無理せずマイペースに付き合ってこーよ」

 

 そうしてそのタイミングでチャイムが鳴り響き、よっこいしょ、と風鈴はもたれていた姿勢を正す。

 あは、と風鈴は笑って。

 はぁ、と青嵐がため息を吐く。

 

「なるようになるでしょ」

「今なるようにならんという話をしたばかりだろうが」

 

 呆れたように、青嵐は首筋をぼりぼりと掻く。

 

 

 

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