決戦!大宇宙開拓豪侠伝
『何か面白いのないかな……ん?』
ファクターが列車のラウンジのソファに座り、お茶を飲みながらスマホで動画を見ていると
「アナタにおススメ!映画の予告を見よう!」
という広告が流れてきたのを見た。
「アナタにおススメ?映画の予告?まぁ、暇だし見てみるか……」ポチッ
ファクターはその広告をクリックし、映画の予告を見始めた……
……それが、後にハチャメチャな出来事になるとはこの日ファクターは何も思っていなかったのだ……
………………
ファクターが見た映画の内容はこうだ。
2024年4月1日 とある星に『恐怖の大王』という敵が降臨し、高笑いしながら街をめちゃくちゃに破壊していた。そのせいで人類は危機に晒されていた。
その星の科学者たちは人類滅亡から救うためにロボットを開発し、恐怖の大王に挑む新感覚スペースファンタジー特撮映画というものだった。
『よく見るあらすじだなぁ……でも、爆破のシーンとかリアルだったし期待はできそうだ。
……ただ、なんで恐怖の大王がその名前にふさわしい恐ろしい見た目じゃなくて着ぐるみのマスコットのような見た目なんだ?』
ファクターがそう言うのも無理はない。なぜなら、敵であるはずの恐怖の大王は全身が黄色で頭が腰巾着のような見た目でしかも、目と口が笑顔のまま変わっていない着ぐるみ特有の格好をしていたからだ。
『映画の予算が足りなかったのかな……ブフォ!』
ファクターが疑問に思いながら見ていると、飲んでいたお茶を噴き出した。その理由は……
『パ……パムさん!?何で出演してんだ!?』
そう…ファクターはパムが映画に出演していて、しかも人類を守るためのロボットとしてノリノリで出演していたのを見て驚いたからだ。
『えぇ……そういえばパムさんが4日ほど前に出かけてくると言ってたけど、まさか映画に出演してたなんて……あれ?』
(そういえばパムさんって列車の外に出れるんだっけ……?)
ファクターは疑問を感じたが、すぐにその疑問は消えた。
『ま、後で映画の予告がとても良かったよとか言えばいいか。』
そうして、パムが出演している映画の予告を見たが……
《大丈夫じゃ!俺が時間を稼ぐからそっちはとにかく準備を急げ!》
『おお!パムさん、カッコいい……!』
《パムパム、パムじゃーー!》
パムはかけ声を言うとパムが被っている帽子の宝石が青く光り、赤い光に包まれて巨大化していく……
そして、パムが10階立てビルの高さくらいに巨大化すると恐怖の大王と対峙した……予告編の物語は最終局面に突入した。
《はぁ…はぁ…うわぁ!》
《Ho Ho Ho……|《その傷だらけの体でどうやって倒すと言うのです?》》
映画のパムは恐怖の大王……『ホム』による攻撃で満身創痍になっていた。
『
負けるなぁぁぁ!パムさぁぁぁぁぁん!名前が似てるパチモン野郎に負けないでくれぇ!』
ファクターはすっかり映画の熱に当てられて声援を送っていた……しかし、
パムの帽子の宝石が赤く光り始めたのだ。
《もうエネルギーが切れる……》
『そこタイマーだったの!?』
思わずツッコミをするファクターだったが……
《パム…パムが危ない!「あれ」の準備はまだか?》
《ギリギリ動かせますが……「あれ」を使えばパムはパムじゃなくなってしまうかも!》
『何だと!パムの心が無くなってしまうのは絶対に嫌だ!ここは何とかして新たな方法を考える展開に……!』
《仕方がない!いけ!》
『仕方がないわけあるか科学者ァァァ!!!』
《「最終決戦兵器」!始動!》ポチッ!
『もっと葛藤しろよ科学者ァァァ!!!』
そして、宇宙ステーション「ヘルタ」に酷似している衛星から虹色のビームが発射し、地上にいるパムに当たった。
《……じゃ!》
その時にファクターが前世で見た某
『いや、ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇ!?いや!それはまずいでしょ!何か……大人の事情で消されるヤツじゃん!』
メタ発言をしながらも、ツッコんだファクター。
そして、パムが変身した姿を見てまたツッコんだ。
『「パムはパムじゃなくなってしまうかも」ってそういう意味ぃ!?』
そう、ファクターがツッコんだその姿は右肩アーマーには『ウーウーボ』*2、左肩アーマーには『ミスターフク郎』*3、胸アーマーには『クロックボーイ』*4、盾は『
パムは『最終決戦兵器ウルトラスーパー機動合体開拓勇者号』*6というロボットに乗っていたのだ。
『何かいろいろごちゃ混ぜなんですけどぉ!?』
そして、変身したパムにホムが乳首ビーム*7を放ったが……
周囲が爆発してもパムはものともせずホムに向かってこれたのだ。
《Ho!?》
《パム 再出撃!今度こそ止めてみせる!》
そして、パムが剣を振り、ホムに当てるたびに爆発が起こった。
キィ!
ガキィン!
キィン!
そして……
《なのじゃーーー!!》
《Hoooooo!!!?》
ホムはたたらを踏むと、向きを変え大ジャンプし、尻でパムを踏み潰そうとした……が、
《こい!》
胸アーマーのクロックボーイから音波を発生させ、ホムを一瞬で動けなくさせた。そして隙だらけの空中に浮いているホムに
《パ~ム~パ~ム~砲ぉぉぉぉぉ!!!》*8
左肩アーマーのミスターフク郎の口から光線が発射され全弾当たったホムはたまらず地面に倒れた。
《どうじゃ!》
しかし、ホムは立ち上がるとバナナの皮をパムに投げたのだ。
『バナナの皮で滑らせて隙を作る作戦か……?随分と古典的な方法を……』
しかし、パムのロボットがバナナの皮に当たった場所から爆発が起こったのだ。
『バナナの皮つんよ!!?』
しかし、パムは諦めず剣を振り、盾で弾きながら
《ルールは破るためにあるのじゃ!》
と言い、弾いていた……が、徐々にバナナの皮に押し込まれ、遂には……
《じゃーー!!!》
敵の猛攻に耐え切れず、武器を落としてしまい……
《ルールは…破るために…じゃーー!!!》
スパークしたパムのロボットにホムは頭突きをした。
《じゃーー!!!》
『パムさぁぁぁぁぁん!!!』
その後、パムが倒れると画面が暗転し、
というテロップが流れて終わった。
『はぁ……面白そうだな。しかし、パムの努力が報われてないけど大丈夫かなぁ……?あれ、そういえば星と穹たちは?』
ついつい誰もいないから叫びまくっていたが、誰も注意しにこないのがどうも怪しい……いったいどういう……
「あ!ファクターいたいた!」
「探してたぞ!」
『ああ、星、穹いたの……うぇ!?』
そこにいたのはゴミ箱に手足が生えた2体の謎の生物が星と穹の声で話しかけていたのだ。
『ど、どちら様ァ!?』
「……?何を言っているの?私は星だよ?」
「寝ぼけてるのか?」
『いやいやいや!何でお前らゴミ箱何だよ!?』
「ありがとう!最上級の誉め言葉だよ!」
「ふっ…俺の魅力がやっと伝わってきたようだな。」
『話通じねぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
そう言っていると丹恒となのかの声が聞こえた。
「そんなに騒いでどうした?ファクター。」
「もう!うるさくて寝れないよ!」
『丹恒さん!なのかさん!星たちの様子が……なんじゃこりゃあああああ!!!?』
なんと、丹恒が頭に『アンコウ』という魚になのかが頭に『3月7日に丸をつけたカレンダー』の見た目になっていたのだ。
「?どうした?俺の顔に何かついているのか?」
『顔じゃなくて!あ、あた、頭……!ハッ!』
(これ絶対夢だ!というかそうでないとこんな不可解な出来事を遭遇しないんだよ!)
ファクターはこの世界が夢であることに気づいた。……が、
(どうやってこの夢から覚めればいいんだ!?)
ファクターは夢をはっきりと見たことがないので、攻略法が分からなかったのだ。
『とりあえず……逃げよう!』ダッ!
「あ、おい!」
ファクターは列車の外に続くドアから逃げようとした……が、
『グッ!?』ドサッ!
ファクターは金縛りがあったように急に力が抜けたのだ。
『な、なにこれ……「ファクター?何で出ようとしたんだ?」……ッ!?』
振り返ると頭に「ベルト」、「引き戸」、「ハム」が頭の「ヴェルト?」「姫子?」「パム?」がいつのまにか現れた。
「何で出ようとしたんだ?」
『ヴェ、ヴェルトさん……?これはあの……』
「何で出ようとしたのかしら?」
『ひ…姫子…さん?』ガタガタ
「なぜ出ようとしたのじゃ?」
『パムさんまで!?』
明らかにこれは異常……ファクターはそう思い逃げようとしているが体が指一本も動かせなかった。
「なぜ出ようとしたんだ?」
「なんで出ようとしたの?」
『丹恒さん…なのかさん…ち、違』
「「ねぇ、ファクター?」」
『星…穹?』
振り返ると、星と穹の声がする2つのゴミ箱が真後ろにいた。その蓋が上がると……星と穹の「腕」が現れ、ファクターの肩を掴んだ。
『ヒィッ!?』
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!??』
そして、ファクターは絶叫をあげながらゴミ箱の中へ引きずりこまれた……
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『という夢を見たんですけど。』
「そうか、とりあえずしっかり休め。」
これは昨年のX(旧:Twitter)で公式が出したエイプリルフールネタを参考に書きました。
公式が出したエイプリルフールネタはこちらのリンクから↓
https://youtu.be/PIrSDC_JLbI?si=D3SYZoA1jO9yeHNM
最後の方はなぜかホラー展開になりました。なんでだ?