転生したら敵対種でした   作:有神要素

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主人公が開拓者と出会ったら、最初はツッコむけどだんだん慣れてきちゃうと私は思います……


中心で止まる渦

何とか、星と穹によるマウント合戦を終わらせて、6人は今後のことを話していた。

 

 

「これから俺達はどこに行けば……?」

 

 

と、穹が言う。

 

 

「主制御部分に戻るんだ。アスター所長と避難した研究員がそこにいる。」

 

 

『あそこに行けば、レギオンが入ってこないから安心だからな!』

 

 

「星穹列車も近くに停まってるよ!だから、モンスターの襲撃は心配しないで、ウチらがこのピンチを解決するから!」

 

 

「ああ……ところでさっきから思ってたけど……」

 

 

あなたたちは誰なの?

 

 

と、星が尋ねる。

 

 

「ウチと丹恒は星穹列車の乗員だよ、よろしくね!」

 

 

「列車とミス・ヘルタは親交がある。だから、俺たちは時折ここに停まるんだ。」

 

 

「もし何か問題が起きれば、正義の列車組が必ず手を差し伸べるんだよ!そして、こっちの2人が……」

 

 

「アーランだ。俺はミス・ヘルタの宇宙ステーションや研究員とスタッフ、お嬢……アスター所長を護衛する防衛課スタッフの責任者だ。」

 

 

『そして、俺が防衛課スタッフの新人のファクターだ。よろしくな!』

 

 

「俺は穹。」

 

 

「私は星。」

 

 

「お前たちのことは分かったけど……星穹列車って何だ?」

 

 

「私もそう思った。」

 

 

穹と星が二度目の質問をした。

 

 

「えっ、見たことないの?たまに宇宙ステーションに列車が来てるでしょ。」

 

 

「神秘的な列車で、「開拓」の星神(アイオーン)の力を宿している。宇宙を渡り歩くことができるものだ。」

 

 

なのかと丹恒が質問に答えた。

 

 

「主制御部分に戻ったら、見せてあげるよ~」

 

 

「じゃあ、はやく行こう。」

 

 

「ああ、行こう。」

 

 

(本来だと丹恒さんは連絡が途切れたアーランさんを探しに一旦別れるけど、ここに彼がいるからこのイベントはキャンセルされたんだな……)

 

 

と、ファクターは思った。

 

 

「そうだ星と穹、武器のことなんだけど……」

 

 

なのかが道端に落ちてたバットを拾いながら言った。

 

 

「レギオンは宇宙ステーションで好き放題してるから、退路も安全とは言い切れないでしょ?護身用に武器は持っておいたほうが安心……と思ったけど」

 

 

「……1つしかないのか。」

 

 

「よし!なの*1!俺が戦うから俺にバットを!」

 

 

「え!?いきなりあだ名?別にいいけど……」

 

 

「違う。なの、私が戦うから私に。」

 

 

「星も!?」

 

 

俺がやる!

 

 

 

いいや!私が!

 

 

 

ハイハイ!ストップ!ストーップ!!

 

 

喧嘩になりそうな2人をファクターが制した。

 

 

『このままだと埒が明かないのでじゃんけんで決めてもらいます。』

 

 

「「えー……」」

 

 

『えーではありません。ちゃんと決めないのなら武器は無しです。』

 

 

 

「「……分かった(よ)。」」

 

 

「今のやりとり、お母さんと子どもみたい……」

 

 

「……思っても言うな、三月。」

 

 

俺もそう思ってるよ!

 

 

そして、2人は誰が武器を持つかを決めるため、じゃんけんをしたが……

 

 

「じゃんけん、ほい!おい!星!今の後出しだろ!」

 

 

「違います~これは後出しではなく、正規のルールです~」

 

 

「何だと~!じゃあ、俺はこの手を使う!」

 

 

「な……!これは!」

 

 

穹が出した右手は、小指と薬指を折り曲げてグーの手にし、人差し指と中指はチョキの手のようにし、親指はパーの手に広げた、

じゃんけんの禁じ手『最強の手*2だった。

 

 

「どうだ!これでダイレクトアタックで俺の勝ちだ!」

 

 

「ずるいよ!反則!不正として穹の負け!」

 

 

「反則じゃない!俺がルールだ!」

 

 

「なら!ルールは破るために……」

 

 

いい加減にしなさい!お前ら!

 

 

 

……結局、星と穹は交代制で武器を使うことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やっぱりファクターってお母さんみたいだよね……」

 

 

「……」

 

 

~~~~

 

6人が敵を倒しながら進むと、エレベーターが見えた。

 

 

「後で真ん中のエレベーターから下に降りて、主制御部分を目指そう。道は知ってる?」

 

 

なのかが星と穹に問いかけた。

 

 

「「覚えてない!」」ドン!

 

 

星と穹は堂々と答えた。

 

 

「あ、そう……って、あれ?そういえばアンタたち、宇宙ステーションの制服を着てないけど、本当にここの人なの?」

 

 

「……覚えてない。」

 

 

穹が答えた。

 

 

「……記憶喪失?やっぱり怪我してるみたいだね……」

 

 

「そうかもな……」

 

 

「私は宇宙ステーションの一員だよ!」

 

 

星がふざけた。

 

 

「……本当?なんか騙されてるような気がするけど。」

 

 

「聞き流せ、三月……おそらくふざけて言っただけだろう。」

 

 

「場を和ませようと思って……」

 

 

「……まあいいや、もう聞かないよ。行こう、ウチらが無事に送ってあげるから。」

 

 

「……出会ったばかりだが、長年旅をした仲間のような掛け合いだな。」

 

 

『……少し、羨ましいな。』

 

 

「ファクターはあの関係に憧れているのか?」

 

 

『誤解しないで欲しいですが、アーランさんとの関係は心地よいですよ……ただ、あんな風に……何て言えばいいでしょうか?もし俺が星穹列車の一員だったらこんな風に軽口を言いあえたのかな……って思っただけです。』

 

 

「……ファクター。」

 

 

『……話がそれましたね。行きましょう。』

 

 

ファクターが走ったため、アーランも追いかけるが……

 

 

(このまま、ファクターを防衛課スタッフに置いてもいいのだろうか……考えても埒が明かない。時間ができたらお嬢様に言おう……)

 

 

アーランはファクターが放った言葉の意味を考えていた。

 

 

 

 

 

(……俺も星穹列車に乗って推しに会いたいよ~!)

 

 

 

……尚、ファクターはアーランが考えてるほど深刻な考えではなかった。

 

 

 

~~~~

 

6人はエレベーターを動かす制御パネルの前に立っていた。

 

なのかが制御パネルでエレベーターを操作しようとしたが……

 

 

「う~ん……」

 

 

なのかが制御パネルを触った後、言った。

 

 

「あ、わかった……」

 

 

「成功したのか?」

 

 

穹が尋ねた。

 

 

「ううん、エレベーターが壊れてるみたい、ボタンが反応しないの。」

 

 

「壊したの?」

 

 

星も尋ねた。

 

 

「──ウチじゃないからね!絶対に反物質レギオンのせいだよ!」

 

 

なのかが反論した。

 

 

 

「丹恒……エレベーター直せる?」

 

 

「それは俺でも無理だ。アーランは分かるか?」

 

 

「避難完了後、レギオンに主制御部分へ攻め込まれるのを防ぐため、エレベーターの権限は一時的に遮断されたんだ。アスターお嬢様から俺を探すよう依頼された時、解除用の暗号キーを渡されなかったか?」

 

 

「確か…カードを1枚渡されたような……」

 

 

「三月……」

 

 

丹恒が呆れている声で言った。

 

 

「どこにしまったか忘れちゃった……」

 

 

「おい……」

 

 

アーランも呆れていた。

 

 

「あっ、あったあった!」

 

 

「お前というやつは……」

 

 

『じゃあこのカードを……あそこの監視室に行って解除すればいいんですね?』

 

 

「ああ。これでエレベーターが動くはずだ。」

 

 

早速6人は監視室へ向かった……

 

 

~~~~

 

監視室に着いた6人は早速、エレベーターの権限を解除するべく操作台で暗号キーを使った。

すると、エレベーターが起動した。

 

 

「行くぞ。」

 

 

「待て、最上層のエレベーターの入り口だけ起動させた、そこから行くぞ。」

 

 

「なんでわざわざ?」

 

 

穹が尋ねると、アーランが答えた。

 

 

「レギオンがエレベーターを使って主制御部分を侵入することは、絶対に避けなければならない。俺は課員の安全を最優先する必要がある。だから、少しだけ回り道してもらう……苦労を掛けるな。」

 

 

「大丈夫だよ……ウチらはまだまだ動けるし!アーランは自分のことだけに集中すればいいよ。」

 

 

「……ありがとう。」

 

 

 

6人は最上層のエレベーターに向かった。

 

 

~~~~

 

道中、敵を倒しながら進むと、ケースの中に光っているカードのようなものが空中に浮かんでいた。

 

 

「ねぇ、このキラキラしたのって……まさか「光円錐(こうえんすい)」?スターピースカンパニーしかないやつだよね?」

 

 

なのかが言うと、丹恒が否定した。

 

 

「いや、「光円錐」はガーデン オブ リコレクションの技術だ。記憶を身につけることができるため、かなりの力を持つ強化型の奇物だと言われている。カンパニーが大金を払って利用権を購入したらしいが____ヘルタはどうやってこれを手に入れたのか。」

 

 

「これら「光円錐」の入手先はどれも真っ当だ。だが、俺の口からはここまでしか言えない。とりあえず、身につけてみろ、戦いの役に立つ。」

 

 

早速、今バットを持っている星に光円錐を身につけさせた。すると……

 

 

「何だか……力が湧いてくる!」

 

 

「そうか。他にも光円錐は様々な種類があるから見かけたら使ってみるといい。」

 

 

「次は俺も!光円錐つけたい!」

 

 

『星の番が終わったらな。』

 

 

「分かった……」

 

 

 

 

(やっぱり親子のやり取りに見えるよ……)

 

~~~~

 

そんなこんなでやりとりをしていると最上層のエレベーターが見えてきた。

 

 

「もうエレベーターに着いたの?あんまり敵に遭遇しなかったね~」

 

 

(あ……フラグ。)

 

 

「油断するな、三月……ッ!危ない!」

 

 

突如、なのか達に巨大な弓矢が襲い掛かってきた。丹恒は素早く反応し、槍で後ろへ受け流した。

その後、巨大な足が丹恒を踏み潰そうとしたため、槍で受け止めて下がった。

 

 

「……ッ!」

 

 

 

そこには強敵の『ヴォイドレンジャー・蹂躙』が待ち構えていたのだ。

 

 

「ここで敵か!」

 

 

「噓でしょ!先回りしてるのはズルくない!?」

 

 

「だが、ここで野放しにしていたら被害が大きくなる!ここで倒すぞ!」

 

 

『みんなまかせてくれ……!ここは俺もやる!』

 

 

 

「おお!ついにファクターの戦闘スタイルが見れるんだね!」

 

 

 

「俺も戦うぞ!星、交代だ!」

 

 

「えー……私も戦いたいのに……」

 

 

『約束はしっかり守れたら信用されるから、素直に交代しような!』

 

 

「分かった……お母さん。」

 

 

ファクターは思わずズッコケた。

 

 

『お母さん!?俺は貴方の親じゃないんだよ!?』

 

 

「でも、雰囲気がお母さんっぽいから……」

 

 

俺、そんなに母性溢れてますかねぇ!?穹!星に言ってやって!』

 

 

「まぁまぁ……ファクター母さん、落ち着いて……」

 

 

俺はお前らのお母さんじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今、戦闘中だよね!?」

 

 

「……はぁ」

 

*1
三月なのかのあだ名

*2
小学生が考えるよね?えっ?やらない?




ねじれポイント
・開拓者が交代制で武器を使うことができる。
・丹恒がアーランを探しにいなくならない。


【光円錐】
凝固した事象を包装したもの。
その力は光の欠片に封じ込められている。



主人公と開拓者はなんだかんだ仲良くしてほしいのでこうなりましたね……
解釈違いだったらすみません……

ファクター『……俺は未来について知っているけど話すべきだろうか……?』

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