「サポート部分のシールドはもう長くはもたない、貴方たちも早く……」ザザッ
列車組はアスターからノイズ混じりの通信を聞いていた。
「ここ…は…任せて……貴方たち…はやく……」
……通信が途切れた。姫子が言った。
「……通信が切れたわ。」
「戻るのか?言っておくが、あれは終末獣、レギオンの対天体兵器だ。」
「この宇宙ステーションを建てたのはヘルタよ。
「でも、ウチらがこのまま逃げるわけにはいかないでしょ……」
「終末獣は軽々とシールドを引き裂いているし、今はミス・ヘルタもいない。反物質レギオンにとって、ここの防御システムはあまりに脆弱だ。」
丹恒が続けて言う。
「レギオンには星神
「だからこそ、私たちは必ずここを離れなければならない__それも星と穹を連れてね。」
「星と穹?」
「なるほど…彼らは__
「彼らは突破口なのよ__もちろん、私の勘違いってこともあるけど。」
「…そうか、わかった。次は何をすればいい?」
丹恒が姫子に問う。
「ここはメンテナンス課のスタッフが働くサポート部分で、最寄りのホームに行けるようになってるの。そこでヴェルトと合流しましょう。」
「ヨウおじちゃん?ヨウおじちゃんが来てるの?列車に残ってたんじゃなかったっけ?」
なのかが姫子に疑問を掛けると、丹恒が言った。
「俺たちの行動は星穹列車のメーターに瞬時に記録される。宇宙ステーションでこれだけの騒ぎが起きていれば、ヴェルトさんも嫌でも気がつくだろう。」
「ええ、私が保証するわ。あんたたちのヨウおじちゃんは、今頃こっちに向かってる最中だってね。今なら終末獣さえなんとかすればいいけど、もし「壊滅」の使令まで来たら……」
星が言った。
「なんとか…できないと思う…」
続けて穹が尋ねた。
「それに「壊滅」の使令って何だ?」
「まずはここを離れましょう。その後でちゃんと説明してあげるわ。」
「……でも、ファクターは?」
「アイツいい奴だったのに……」
「……。」
「ううっ……何で……」
「骨は必ず拾ってやるからな……」
星と穹が言ったその時だった。
『勝手に俺を殺すな。』
「「「ファ、ファクター!?」」」
突如、背後に現れたファクターに驚く列車組一行だった。
「ど、どうして……」
『あのなぁ……そもそも記憶がない君たちを放っておくことができないだろう?それにな……
「ファクター……」
『だから、俺は君たちを列車まで送り届ける。俺が君たちの親代わりなんてとうていできないが……それでも、俺は君たちを優しく接しよう。』
「「……ファクター……」」グスッ
泣きそうな声で言った星と穹はファクターを抱きしめた。
『泣くなって……今は避難が優先だろう?』
「……ファクターはスタッフたちの護衛をしていると思ったのだけれど……」
『姫子さん。護衛はアーランさん達で事足ります。それに考えてみてください。あなた達は奇物を運んだりなど、宇宙ステーションを強くしている。もしも、あなたがレギオンの立場なら
「……ッ!そういうことね……」
『……そう。終末獣が狙ってるのは宇宙ステーションではなく……あなた達です。』
(まぁ、俺は原作の展開が分かってるからこういうこと言えるけどね!)
「なるほど……そう考えると、終末獣が宇宙ステーションに攻撃してるのは俺たちをおびき寄せるためにわざと……としか思えなくなってきたな。」
「ど、どうすんの!?それが本当ならウチら脱出できないじゃん!」
『そう……だから俺がここにいる。』
「……お前がここを切り抜ける突破口なのか?」
『少なくとも、列車組のみんな「「俺(私)もだぞ(よ)!」」……そして、星と穹の力になれるはずだ。』
「……分かった。お前を信じる。」
『……ありがとう。』
「それでファクター、あなたには考えがあるの?」
『いや……突っ切って行くことしか考えられないな。』
「つまり、ゴリ押し?」
星が尋ねると、ファクターが言った。
『ああ……だけどこれが正攻法だと思う……』
「分かった。なら、行こう。」
列車組と、ファクターは列車が停まるホームへ駆けていった。
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その後、一行はサポート部分の斥力ブリッジ*1の仕掛けを解いたり、敵を倒し何とかホームが見える場所までたどり着いた。
「ホームが見えてきた、やったね!……って喜びたいところだけど。」
「……列車はまだ来ていないな。不幸中の幸いだな。」
「ホームに終末獣が潜んでいるって分かっているから迂闊に近づけないね……」
『なら俺がおびき寄せる。』
「え!?危険だよ!」
『俺はヴォイドレンジャー・蹂躙になることだってできるから素早さは君たちより早いから適任だと思うぞ。』
「で、でも……」
「三月……ファクターは自身を犠牲にする行動では無いんだ。彼を信じるんだ。」
「……分かった。でも、危ないと思ったらすぐに逃げるんだよ!」
『了解。』
そして、ファクターはヴォイドレンジャー・蹂躙となり、列車組の先頭に立って、ホームへ近づいた……
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ファクターがホームへ近づいた時だった。
突如、終末獣が現れ、ファクター達のことをいつでも狙えるように宇宙内で旋回し始めた……
「終末獣……彼の言う通り、本当に追って来るなんてね。」
姫子がそう言うと、なのかが弓を引き絞り、終末獣に挑発した。
「ほら、かかってこい!」
すると、終末獣がファクター達の目の前に降りた。
『ここが正念場だ!かかってこい!』
こうしてファクターと列車組は終末獣と戦うことになった。
一度に1種類の色しかアクティベートできない。制御装置のスイッチが点灯すると、対応する色の斥力ブリッジが出現する。
多分、終末獣戦は秒で終わると思います。
ファクター『……俺は未来について知っているけど話すべきだろうか……?』
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伝えよう!
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やめておこう……