ファクターたちはボルダータウンに帰る道中、『疑似花萼(赤)・虚無の
ファクターがその花びらに触れると敵が出現した。星と穹がファクターがロボットを分解した時に見た腕や手が変形する戦法をもう一度見たいとお願いされたため、ファクターは喜んで受けたのだ。
『『
ファクターがそう言うと、右腕をドリルの形に変形し、現れた敵を倒した。
「カッコいいな!」
「体の一部が変形するって男のロマンだよね……」シミジミ
「アンタは女の子でしょ…でも、確かにカッコいいかも…」
「俺は様々な特徴を持つ生物をアーカイブで見たが…ファクターのように自由に体を変形するのはいなかったな。」
『そうなんですか……』
そんなやり取りをしながら、ファクターは自身の体の一部に様々な道具に変形させ、敵をすべて倒した。
『よっと…まぁ、こんな感じだ。』
「なるほど…ファクターは武器を自由に作れるようになったのか。」
「戦略の幅が広くなるな。」
『まぁ、まだ不完全なんですけどね。あ、そうだ。』
「?」
『
ファクターはバットを右手の甲から生やすと、そのバットをファクターの手から分離させ、穹に渡した。
『はい、穹。これをどうぞ。』
「これって…」
『武器を使うのに交代制だと隙ができてしまい、敵に狙われると思ったからさ。一応、レプリカとはいえ武器を作った方がいいと思ってな。』
「わぁ……ファクターが作ってくれたもの……」
穹は手渡されたバットを見て目を輝かせた。
「ありがとな!一生大切に使うからな!」
『ひび割れとかしたら遠慮なく言ってくれ。すぐに修正するから。』
「むぅ……」
星が穹に渡されたバットを見ながら口を膨らませた。
「ずるいよ……私だってファクターが作ってくれたものを使いたいのに…」
『この星の星核の問題が解決したら何か作るから……』
「ホントに!約束だよ!」
「あっ!俺にも作ってくれよな!」
『分かった分かった。ちゃんと2人の分も作ってやるから…』
「「やったー!」」
「約束するのは構わないが時間に遅れると迷惑をかけてしまうからそろそろ出発するぞ。」
『分かりました。』
こうしてファクターたちはゲーテホテルに向かった。
…………
ファクターたちはオレグが言った場所に着くと1人の女性に出迎えられた。
「あら、あんたたちがオレグさんの客?ゲーテレストランへようこそ。」
「「ゲーテ」…?」
星が疑問に思うと、ファクターが答えた。
『上層部に立派なホテルがあっただろう?そのホテルを経営しているのが「ゲーテ」さんだから、ここはその人の家族が経営している本店だと思うよ。』
「なるほど。」
「そこのお兄さんの言う通り、あそこは「レストラン」の支店よ。数百年前、ゲーテ家の先祖が何の元手もなしに事業を起こしたの。自分はいつか成功するって信じながらね。で、その夢はやがて叶い、地上にも支店を開いたってわけ。」
「…夢を叶えるために努力したんだ。何だが、ウチらも頑張らなきゃってなるね。」
「オレグさんからは、よくもてなしてくれって言われてるわ。はい、ルームキーよ、一番くつろげる部屋を用意したからゆっくりしていって。」
「ねね、どうする?もう寝る?それとも周りを歩いてみる?」
「疲れたし、もう寝よう…」
「賛成。」
『今日は色んな出来事があったし、早めに休もう。』
「やっと一休みできそうだね。今度こそ、無事に朝を迎えられますように。」
なのかがそう言い、部屋に入ろうとしたがふと思い出したのか立ち止まってファクターたちに言った。
「あのオレグっておじさん、誠実そうな人だったよね__みんなはどう思った?」
「いい人そうだったよね…」
「俺もそう思う。」
『少なくとも隠し事はしてないみたいだから信じていいと思います。』
「……」
丹恒が何も言わないのを見たなのかがからかった。
「「測り難きは人心」とか言わないんだ?」
「……いつも理屈を並べ立てるわけではないからな。俺の思うに、警戒は怠らないほうがいい。」
「うん、丹恒の言う通りだね。この前もホテルで裏切られたばかりだし。」
「ならば、今夜の見張りを決めるとしよう。」
「み、見張り?そんな前時代的なことやるの!?あれってファンタジー小説の冒険団がやるようなことでしょ?ふ…ふぁー、急に眠気が……」
なのかが見張りをやりたくないのか、眠くなったふりをし始めた。
『…まぁ、見張りが向いてない人だと寝てしまって全滅…もありますしね。では、6人いるから1時間ごとに交代しながら見張りをするというのはどう…』
「いやいやいや!ウチは寝始めたら朝まで起きないタイプだから!」
「三月…」
「眠そうな割には元気そうだけど。」
「無理無理!徹夜なんてしたことないんだから!お肌にどんだけ悪いか知ってる?」
と、見張りのことで揉めていると…
「私にやらせて。」
オレグとの話が終わったブローニャが見張りを立候補してきた。
「ブローニャ、オレグさんとの話は終わったの?意地悪なことされてないよね?」
「大丈夫。でも話が上手く嚙み合わなくて、納得出来ない部分もあった。一度に大量の情報が頭に流れ込んできたから、今夜は眠れそうにないの…もし私のことを信頼してくれるのなら、見張りは任せて。」
「信頼してないわけじゃないけど、ブローニャを1人にするのが心配で…だってシルバーメインの一員だし、ウチらよりトラブルに巻き込まれる可能性が高いでしょ。」
「確かに、その可能性はあると思う…シルバーメインは、ここの人たちに苦痛をもたらしてきたから。もし誰かがカカリア様を止めていて、その結果を教えていたなら…いや、今さらこんなことを言っても意味はない。心配しないで。「地炎」のオレグは身の安全を保障すると約束した。彼のような人物なら、きっと約束を守ると思う。彼のような人物なら、きっと約束を守ると思う。だから、あなたたちは早く休んで。」
そう言うとブローニャは見張りについた。
「ブローニャがそう言っているんだ。彼女の厚意に甘えるとしよう。」
「そうだね…ブローニャ!何かあったら言ってね!」
「ありがとう。」
そう言ってファクターたちは部屋へ向かった。
~~~~
~ゲーテレストランの部屋~
「今日は色んなことがあったね。」
「そうだな。指名手配されて、下層部に連れてかれて、ロボットたちと戦ったもんな…」
『無事でよかったよ。』
「あ!そういえば、ファクターは何でベロブルグに来れたの?通信ができなかったはずなのに…」
『あれ?そういえば……(ゲームでは寒波の影響で通信が悪く、最終決戦の時に姫子さんと通話している時、声が途切れ途切れになってたのにどうして……?)』
「既読ってついてたけど?」
「でも、姫子に連絡しようとしたけど、圏外だったの。なのに、連絡できてたなんておかしくない?」
『うーん…まぁ、助太刀に来たからこのことは後で考えよう。』
「納得いかないけど……分かった。」
「明日は情報収集だ、早く寝るぞ。」
『おやすみなさい……』
「「「おやすみ~」」」
そして、ファクターたちはそれぞれ各部屋に設置しているベットへ向かい、眠った。途中、星と穹がファクターと一緒に寝たいと言ったが、自身が変身できるモンスターは触れると危ない性質を持ってるし、かといって寝ている間に材質を柔らかくしたりするのは無理だから別の場所で寝てほしいとお願いされ、2人は渋々了承し、別の部屋で寝ている。
それを見届けたファクターが床にマットレスを敷きながら*2、今後の展開を履修した。
(あ…そういえば、ゲームだと主人公が夜中に星核が見せた記憶のせいで起きて、見張りをしているブローニャさんと散歩し、和解してナターシャさんの診療所の前に行くと、医療物資が足りないからゼーレさんと共にリベットタウンに行くけど、ブローニャさんが実は下層部で生まれ育ったことが判明し、そのことに悩むブローニャさんにゼーレさんが叱り、ブローニャさんがそのことに勇気づけられて、2人はいい雰囲気になってるのを見届けた主人公が探し始めると、クラーラちゃんも医療物資を探していたため、少し分け与えてから、ボルダータウンに戻るんだよな……)
『呼ばれるかもしれないから早く寝よ……』
ファクターは今後の展開をまとめて、早めに就寝した。
~~~~
~翌日~
トントントン!
「ファクター!いる!?」
『うーん……?』
ファクターはドアがノックされる音を聞いて目を覚まし、スマホで時間を確認した。
『こんな早朝からどうした……朝?』
ファクターは急速に覚醒し、マットレスから飛び起きた。
(何で、朝になってんだ!?いや、まさか!)
『どうしたんですか?』
「大変だよ!星と穹が部屋からいなくなったの!」
『えぇ!?』
(まぁ……こうなるよね。)
【疑似花萼】
花の萼のような奇妙な造物、金色の花蕊と、黒の花弁を持つ。現実に存在する要素を絶えず模倣し、つなぎ合わせることで、新たなものを創り出そうとしている。開拓力を消費して挑戦し、報酬を受け取れる。
【開拓力】
銀河鉄道のエンジンに宿る虚数の力が、「開拓」の運命を歩む旅人を庇護する。
見た目はビー玉のよう。
【疑似花萼(金)】
・疑似花萼(金)をクリアすることで、経験値素材と信用ポイントを獲得できる。
・経験値素材は、キャラクターや光円錐のレベルアップに使える。
・信用ポイントは、スターピースカンパニーが顧客との決済に使用している貨幣。現在は宇宙旅行をする時の決済通貨となっている。
【疑似花萼(赤)】
・疑似花萼(赤)をクリアすることで、軌跡素材を獲得できる。
・軌跡素材は、キャラクターの軌跡の解放とレベルアップ、そして光円錐の昇格に使える。
ゲームでは、疑似花萼は開拓力を使用すると敵が出現し、倒せば素材などが手にはいる設定ですが、今作は触れただけで敵が出現する設定となっております。