ファクターは盗まれたロボットの部品を取り戻すべく、穹たちと別行動することになった。
最初は穹と星は一緒に行くと言っていたが、ファクターがベロブルクを救う方法はスヴァローグに聞くしかないから丹恒さん達と行ってきてくれと頼まれたため、渋々丹恒たちと一緒にスヴァローグの元へ向かったのだった。
ファクターはクラーラから聞いた流浪者の特徴と場所を教えてもらい、すぐさまロボットの部品を取り戻すべく向かった。
『ここにミルズたちロボットの部品が置いてあるんだな。流浪者の人たちに返してくれと頼んでも襲われるだけだろうな…しかたない、強行突破も視野に考えよう……』
ファクターは流浪者達の勝手な言い分をするだろうと予測した。ファクターは永冬の災影に変身し、シルバーメインの兵士の姿に似せると5人の流浪者の元へ向かった。
『すみません。』
「あ?何だお前、俺たちに何の用だ?」
流浪者達のリーダー格と思われる男がファクターに訝しげに見ながら言った。
『あなたたちが大鉱区で拾ったこれらのロボットの部品はとある少女のロボット達なんですよ……だから、拾ってくださった皆さんにお金と引き換えにロボットの部品を交換をと思いまして……』
ファクターは流浪者達に交渉をした。ファクター曰く『流浪者はお金のためなら何だってする集団もいるから、こうして利益が出ると分かっていたら取引に応じてくれるはず。』ということだ。
これで事が済めばいいのだが……残念ながらそう上手くいかない。
「ふざけるな。この部品は分解すりゃ大金になるものがたんまりとある。わざわざお前に売って何の得がある?」
『そもそもこれらの部品は人のものなんですよ。あなたたちが使っていい理由にはならないと思いますが?』
「だからどうした?そもそも大鉱区に置いていた時点で、どうぞお使いください……と言っているようなもんじゃねぇか!」
「そうだそうだ!お前はガキのもんだって言ってたが、不用心なガキが原因だろうが!」
『……ピキ』
ファクターは自分勝手に言う流浪者達に少しキレたが、すぐに平静を取り戻し、反論した。
『……あなたたちに言っておきますが、その少女は不用心ではありません。あの子は下層部に住む人達のために日々奔走している健気で優しく、人のことを慈しむことができるいい子なんです。そもそも事の発端は俺のせいだ。あの子を愚弄しないでいただきたい。』
「へ!お前のせいじゃねぇか!お前のせいでガキが苦労しているならお前が働いてガキに金を渡せばいいじゃねぇかよ!」
『……確かにあなたたちはそう思うだろう。だけど、彼女が大切にしているロボットは家族のように扱っている。もしもロボットを返せなかったら俺はどんな顔して彼女に会えばいい?』
「知るかよ。お前が無様な顔でもしとけりゃ笑うだろうよ。」
『……とにかく俺はこの部品を返さないといけないんです。お願いします。』
ファクターが流浪者達に頼むとリーダー格の男が言った。
「……なら金はたんまりと払っておかないとなぁ?」
「アニキ!?コイツの言うことを信じるんですか!?」
「……お前らちょっとこっちにこい。」
リーダー格の男が仲間の4人を引き連れてトロッコの物陰に隠れさせてファクターからの視界が無いと判断すると、耳をすまさないと聞こえない程の小声で部下達に言った。
「わかるか?アイツが着ているあの格好はシルバーメインの制服だ。少し青っぽいが……俺は上層部と下層部との間に封鎖されるまでに見ていたから分かるんだよ。」
「そ、そうですか……ですが、なぜ今その話を?」
「バーカ、良く考えてみろ。アイツがシルバーメインだったとしたら、きっと上層部でしか味わえない優雅な食べ物や、金がたんまりと支払われているはずだ。」
「あ!そういうことですね!」
「そうだ。アイツの要求はただのロボットの部品だ。そこをのらりくらりと躱し続け、金をせびっておくんだよ。」
「しかし……アイツがもし気づいて応援呼ばれたらどうしますか?」
「はん、封鎖を解除されたという噂が聞こえてないっつーことは、アイツは上層部のお偉いさんからの命を受けて、調査しに来たってとこだ。大方、部品のやつはいちゃもんだろうよ。まぁ、もし応援を呼ぼうとしたら……
リーダー格の男は暗に仲間達にファクターを殺すと伝えると、仲間達は息をのんだ。が、誰も反対はしなかった。
「異論はないな?……よし行くぞ。」
リーダー格の男が仲間達にそう言うと、ファクターの元へ向かった。
「いや~!本当にすまない、待たせてしまって!」
『い、いえ……?』
ファクターは急に男達が態度を変わっていることに驚いていたが、すぐに気を取り直し、男達に言った。
『ということは、売ってくださるんですね。』
「そうだ!君のその誠実さに心を打たれた!だから特別に30万のところ、20万でいい!」
『20万か……足りるかな……』
「ごめんな。俺たちも生活に苦しいんだ。(バーカ!ロボットの部品は大抵は5万で売れる……それをぼったくったとは知らないなんてとんだ世間知らずだな!)」
男は心の中でファクターを馬鹿にしていると、ファクターは『よし!』と言った。
『申し訳ありません。どうやら金が足りないみたいなんです。』
「おや~?それだと売れないな?」
『ええ……ですから、これを……差し出そうと思いましてね!』
ファクターは腕をスコップの形へ変形させた。
「「「「「は……?」」」」」
男達はあまりの奇怪な出来事を目の前に起きたため、呆けることしかできなかった。
男達が呆けている間にファクターはスコップとなった腕をへし折った。
『ふん!』
バキィ!
「ぎゃあああああ!!!!!」
「ば、バケモノ!?バケモノだぁぁぁぁ!!」
「逃げるぞ!早く、早く!!!」
男達は目の前の出来事に恐怖し、一目散に逃げて行った。
後に残されたのは大量のロボットの部品とファクター1人だった。
『はぁ……俺を殺そうとして近づいたのはバレバレだっつーの……俺はこの姿になってから耳が良くなったんだから。』
そう、ファクターはトロッコの物陰でファクターに対する相談が聞こえていたため、お金を払わずさっきやった一般人からすれば恐怖する光景を見せることに決めたのだ。
『あの人達が真剣に俺の交渉を取ろうとしてくれたのなら、こうしなかったけど……ぼったくろうとした時点で交渉は無理だな。……まぁ、証拠としてアイツらが俺のことを殺そうとするの録音しといたから、後で訴えらえても問題ないな。』
実はファクターはヴォイドレンジャーが良く使うワープ能力を使い、トロッコの真下に自分のスマホを録音機能のアプリを押して、録音したのだ。
その後、ファクターはヴォイドレンジャー・蹂躙に変身し、傍にあったぼろ布を風呂敷代わりにして、ロボットの部品を包んで持ち、機械集落にいる仲間たちの元へ向かった。
~ルカ side~
「だから見たんだって!?あのシルバーメインの振りをしているバケモノが腕を変形させたと思ったら、いきなり自身の腕を折ってたんだよ!」
「う~ん?」
オレは現在、町で裂界生物に襲われてる人はいないのかパトロールしている最中、5人の流浪者達に助けを求められた。ここで話をしても、モンスターに襲われるため、町に帰って「地炎」のアジトで話を聞いた。……が、流浪者達の話を聞いて疑問に思うことがあった。
「俺達は何もしていないのに急に襲いかけられて…!しかも、アイツは俺達が恐怖しているのを見て、笑ってたんだ!」
「待て待て、一旦落ち着いてくれ。」
流浪者達が言っているのを整理すると、男達は何もしていないのに青い色をしたシルバーメインという兵士の振りをしたバケモノに襲われたと言っていたが……これファクターのことを言っているよな?
しかも、コイツらはゼーレから聞いた採掘している人達と敵対したあげく、殺そうとしてきた流浪者達の特徴とそっくりだった。オレは分かった。コイツらは嘘をついているんだと。
だけど、なぜコイツらはわざわざ「地炎」に目をつけられているのに嘘をつく必要があるんだ?
「あ~……つまりオマエらは話していただけなのに、急にバケモノに襲われて、ロボットの部品を奪われたってことでいいのか?」
「あ、ああ!」
「そうか……よし分かった!オレがオマエらが言っているソイツと話してくるから、オマエらも来い!オマエらもなぜソイツがこうしたのか知りたいんだろ?」
「え……いや、しかし……」
「安心しろ!オマエらのことはオレが絶対に守ってやる!それとも行けない理由でもあるのか?」
「い、いいや!?俺達も行くぞ!」
「おう!」
オレは真偽を確かめるべく、流浪者達の証言からバケモノ――ファクターが行ったところへ流浪者達と一緒に向かったのだ。
~穹 side~
俺たちはファクターと別れた後、機械集落の奥の方に行った。クラーラのおかげでスヴァローグと会うことができたため、スヴァローグに星核について話したが……どうやら、スヴァローグは星核に対して禁忌の情報であり、この星の星核を知ろうとする俺たちのことを脅威とみなして戦闘することとなった。
そして、スヴァローグとの戦闘が始まった。
「グッ……!」
ドドド!!!
スヴァローグの背中から放たれたミサイルを俺たちは間一髪に避けた……しかし、
「ハイリスク個体……殲滅開始!」
スヴァローグが巨大な手のような機械を取り出すと、星の頭上に行くとバリアのようなものを張り、星を閉じ込めた。
「星!」
「私は平気……!ふん!」
星はバットで脱出しようとするが、機械の手が硬いため壊すのに時間がかかりそうに感じた。そうこうしていると、スヴァローグがまた俺たちに向けてミサイルを撃とうと構えた。
「お願いです!スヴァローグ!もう皆さんを傷つけるのはやめて!」
クラーラがスヴァローグに攻撃を中止するよう求めたが……
「クラーラ……彼らは「星核」のことについて質問した。さっきも言ったが、星核というこの秘密を知っているものはいなかった。だが、彼らはこの秘密を認識しており接触しようとしている――「星核」に接触すれば、深刻な結果を招くことになる。よって、「星核」を知ろうとする者たちを殲滅をしないとならないと判断した。」
「だからって……そう簡単にやられるわけにはいかないよ!」
なのかがスヴァローグの足元に向けて氷の矢を放った……だが、
「計算中……検測完了。」
「な!」
スヴァローグはなのかが放った全ての氷の矢を掌から出したビームで、正確に撃ち落とした。
そして、スヴァローグは閉じ込められている星に巨大な機械の掌に向けて命令した。
「殲滅せよ。」
「やめろぉぉぉ!!!」
俺は星に向けて爆発しようとしている掌を何とか打ち負かし、脱出させることができた……しかし、
「終わりだ。」
「クッ……!」
スヴァローグは俺と星に向けて、ミサイルを発射した。直撃したら火傷どころじゃすまないだろう。せめて、星を守るために星を抱きしめて、背中を向けた……
「……?」
しかし、いつまでもミサイルの衝撃が来ないため、恐る恐る目を開くと……
『無事でよかった!後は任せて!』
「「ファクター!」」
そこには俺たちの仲間であり、俺たちを見守ってくれる人……ファクターがヴォイドレンジャー・蹂躙の姿で左腕に盾を作り、その盾でスヴァローグから放ったミサイルを防いでいたのだ。
~ファクター side~
~数分前 機械集落の入り口~
『クラーラちゃんに部品を取れたって伝えなきゃ。エッホエッホエッホエッホ』*1
俺は現在ヴォイドレンジャー・蹂躙の姿ではなく、永冬の災影をシルバーメインの制服のような恰好で、機械集落の所へ向かった。理由は、機械集落には難民達がいるため、怖がらせてしまうと思い、俺はシルバーメインに似せた永冬の災影に変身し、大量のロボットの部品は高校球児がタイヤを引いて走るトレーニングをするかのような感じで、ぼろ布を何重にも合わせて、大量の部品を包み込み引っ張っている。まぁ、あまりにも奇妙な光景だから周囲の人の視線に刺さるのは恥ずかしいけど……
そう思いながら機械集落へ入ると、突然
ドコォォォン!!!
爆発音が奥の方へ響いた。
『爆発音……まさか!?』
俺は機械集落の奥の方へ行くと、そこには仲間達がスヴァローグと敵対しており、スヴァローグが穹と星に向けてミサイルを撃とうとしていたのだ。
『
俺は急いでヴォイドレンジャー・蹂躙の姿となり、更に左腕に巨大な盾を作ると、すぐさまミサイルと穹達の間に入ったのだ。ミサイルをすべて受け止めると、穹たちが怪我していないか確認した。
……擦り傷はあるが、重傷していないみたいだ。よかった。
『無事でよかった。後は任せて!』
「「ファクター……」」
俺はスヴァローグに向けて話そうとした……そういや言伝に聞いてただけで俺の場合は初対面だ。わざと知らないふりをしないと……
『えっと……スヴァローグ……かな?なぜこうなっているのか詳しく説明してほしいんですが?』
俺は暗に「仲間に向けて手をだしましたね?おぶちのめしますわよ?」という意味を込めてスヴァローグに話しかけた。スヴァローグは俺の怒りに気がついたのか、すぐに言った。
「……彼らは「星核」の場所について質問した。「星核」を私欲のために使おうとする人間が必ず存在していた。もしも「星核」に接触すれば甚大な被害が出る。そのため、殲滅を試みたということだ。」
『ご丁寧にどうも。だけど、スヴァローグが言ったことは間違っている。彼らは私欲のために星核を欲するわけじゃない。これ以上被害を出さないべく封印しようとしているだけだ。』
「……下層部の人たちが心変わりしないという保証はあるのか?」
『保証はないね。だって人間だもの。生きていれば優位の者に就く人もいるし、わが身可愛さに裏切る人間もいる。』
「アンタ……!何勝手に……!」
『だけど、この場にいる彼らはそんな軟弱な精神を持った人間じゃない。彼らの決意、信念、そして絆……これは何があっても揺るがない強い想いだと俺はそう感じている。』
「……」
『だから、星核のことを教えてくれないか?頼む。』
俺は本音でそう言った。誠実に答えることしか今の状況ではそれしかできなかった。これで済めばいいのだが……
「……それでも、私は「星核」のことを教えることができない。」
『……交渉決裂……か。』
「どうしても知りたいのなら、私を倒してみろ。異郷者。」
……やっぱりここは実力で示さないといけないみたいだ。
『分かった。ここからはスヴァローグVSファクターのタイマン勝負だ!』
こうして俺はスヴァローグと対決することとなった。
アンケートの内容は崩壊3rdという別のゲームの繋がりを持つキャラクターを登場させてもいいのか?ということです。そもそもこの崩壊スターレイルの世界は崩壊3rdの別の世界線の未来という設定ですので、設定に無理はないのです。実際に崩壊3rdの世界に崩壊スターレイルのキャラクターが乱入したりしていますしね。
私が思い描く予定は13英傑の悲劇を全員救い、時間を操ることができ、組織で貢献したため14人目として活躍する日本から転生した男を書こうと思っております。
理由はオンパロスにいる「黄金裔」という組織に所属しているキャラと崩壊3rdの「火を追う蛾」という組織に所属しているキャラとの会合を書きたいなぁ……と思っております。
ただ、コラボ関係以外に本編を入れないでほしいという人もいると思いますので、簡単には決められない……そこで、読者の皆様に教えてほしいのです。
崩壊3rdからやってきたキャラクターを登場させてもいいのかどうかを。
もしも、無しの割合が多くても外伝として書くかもしれません。
しかし、本編で書いた方がぶっちゃけ楽と言いますか……作者の願望ですね。
とはいえ、読者の皆様が不快に感じ見なくなってしまうのも本末転倒ですので、要はどちらを選んでも構いませんということです。
それがifになるのか正史になるのかは皆さんの投票次第!ということですので。
期限は2025年8月31日の23時59分までとします。
最後まで見てくださりありがとうございました。
【追記】
アンケートを締め切りました。作者のご自由にという結果になりましたので、正史となります。
崩壊3rdからやってきたオリキャラと13英傑を崩壊スターレイルに登場させてもいい?
-
良いよ!
-
駄目だよ!
-
作者がやりたいことをすればええ。