来年の3月までは不定期で更新します。
ファクターはファイティングポーズをして、スヴァローグに戦う意思を示した。
『スヴァローグ……あなたに俺たちがこの現況を変えるキーパーソンだってことを証明して見せます。』
「それを考えるのは私だ。あなたがこの星を救う「変数」だとするなら私程度に勝てなければ証明にはならない。」
『それはそうですね……ですが、双方の安全のためにルールを提示させてください。どちらかが戦闘不能と判断されたら攻撃はすぐに中止する。スヴァローグが勝てば俺たちは手を引く、だけど俺が勝てば「星核」のことを教える……それでいいですか?』
そう言うと、ゼーレが反論した。
「ちょっとアンタ……!勝手に話を……」
『勝手に提案したのは謝ります。ですが、スヴァローグにも公正な取引をしないと応じてくれないと思いましたし……それにスヴァローグはクラーラちゃんの家族だ。彼を壊す……いえ、
「……それは。」
「……理解不能。その慢心が命取りになるのかもしれないのにか。」
『いいえ、あなたを舐めてはいません。寧ろあなたを強者だと思っています。だけど俺は話が通じる人を邪魔だからという自分勝手な理由で殺したくはない……はっきり言うと俺のエゴです。』
「……そうか。あなたは私のことだけではなくクラーラのことも考えてくれているのを理解した。……だが、クラーラの話と今回の「星核」の話は別だ。私に勝てないのなら現況を変えるのは不可能だからだ。」
『……分かりました。ならば全力でお相手します!』
「かかってこい。」
スヴァローグの言葉をきっかけにファクターはスヴァローグの元へ走った。
そして、スヴァローグの足元に向けて焚火の災影の武器――先端が燃えている斧を虚空から出して峰の部分に当たるようにして転倒させるために振るった。
しかし……
『やっぱりこれじゃ転倒できないな……』
スヴァローグは避けずにそのまま立っていて、斧をスヴァローグの右足のくるぶしの所で受け止めていた。
「次はこちらだ。」
スヴァローグはそう言うと、右手の掌からビームをファクターにめがけて撃ってきたため、すぐに盾を生成し防御した。
『グッ!?』
想定したのより攻撃の衝撃が重かったため、思わずファクターはうめき声をあげてしまう。
「大丈夫!?」
『問題ない!』
なのかから心配されたため、無事と伝えたがそれでもこのままだとジリ貧となり、やられるのは分かっているとファクターは理解していた。そこで、ファクターはとある行動に出ることにした。
『
ファクターは左脚をドリルに変形させるとスヴァローグの足元の地面に向けて変化させたドリルを突き立てて起動した。すると地面の土がえぐれて陥没したため、思わずスヴァローグはよろめいてしまう。
「何!?」
スヴァローグが態勢を整えようとするが、すかさずファクターはスヴァローグの首元にファクターの足をハサミのように交差させる技――「ヘッドシザーズ」をする。
更にファクターは右腕をマイナスドライバーに変形させて、その右腕をスヴァローグの目の前に突き付けながらスヴァローグに降伏を促すように言う。
『もうこれで終わりです!それともこのまま続けて無理にミサイルを起動させて爆発に巻き込まれた結果、あなたの体が壊れてしまい、クラーラちゃんを悲しませますか!』
「……いや、私の負けだ。これ以上戦闘を続行するのは不可能と判断した。…戦闘態勢解除。」
『……分かりました。』
ファクターはスヴァローグの首から足を離して、元の永冬の災影に変身し、スヴァローグの肩から降りるとスヴァローグの体表に傷がないか確認した。
『……傷はないみたいですね。』
「スヴァローグ!大丈夫ですか!それにお兄さんも!」
ファクターが後ろに振り向くとこちらに駆け寄るクラーラがいた。
『安心してクラーラちゃん、俺たちは怪我していないから。ほら!』
ファクターはスヴァローグの腕を両手で持ち上げて両者とも無事であることをクラーラに示した。
「良かった……」
「ファクターも無事でよかった!でも…あそこまでする必要はあったの?ほら、ミサイルに巻き込まれたら~のあれ。」
なのかがファクターに言うと、ファクターはしばらく考えてから答えた。
『……スヴァローグが行動を変えてくれるのはこうまでしないと心を開いてくれないと判断したからです。彼に覚悟を示さないと信用してくれないのなら、ああすることでしか方法は無かった…のが理由です。』
ファクターがそう答えると、星たちが言った。
「そっか…でも、あんまり無茶しちゃだめだからね。」
「俺も心配したからな!」
「…次からはそういう自己犠牲を前提とした作戦は控えてくれ。」
「ウチもああいうのはちょっと…嫌かな~」
仲間達から心配の声をかけられて、ファクターは謝った。
『…すみませんでした。極力ああならないよう……努力します。』
「そこはしないって言ってよ……」
そんなことを言っているとスヴァローグがファクターに話しかけてきた。
「一つ聞いても良いだろうか?…あなたは先程の攻撃で、私を完全に機能停止に追い込む事も出来た筈だ…私はあなた達を始末しようとしたのに…何故手加減した?」
ファクターはスヴァローグに自身が思ったことを言う。
『言ったでしょう。俺はあなたのことを殺したくないと。…それにクラーラちゃんが悲しむから…』
「…そうか。私はあなたたちのことを誤解していたようだ。」
『それじゃあ……!』
「…評価結果更新:決定権を部外者に移行、「星核」関連情報へのアクセスを可能にする。」
「やったー!これで星核について知れるね!」
「今回はファクターのおかげで誰も傷つかずに済んだ。これで「星核」のことが分かれば良いのだが…スヴァローグのメモリーにデータが残ってるといいんだが。」
丹恒が懸念の言葉を発しているとブローニャが言った。
「やっと…やっと、この時がきた。」
「どうしたのよ、緊張してるの?」
「緊張というよりは…なんだか、胸が酷く痛い気がする。」
「ブローニャ…真実を知ることは、痛みを伴うんだ。」
「これで誰が嘘をついてるか、判断する時がきたんだよ。」
穹と星がブローニャに覚悟を促す言葉をかけた。
「…準備できた。みんな、真実を明らかにして。傍で聞いてるから。」
ブローニャが決意を示すことを言うと、スヴァローグが促すように言った。
「「星核」に関するデータと音声記録の整理完了。すぐに閲覧するか、部外者?」
「ああ…頼む、スヴァローグ。」
そして、スヴァローグに記録された記憶の映像が空中に映し出された。
要約すると過去の大守護者がレギオンを倒す為に星核の誘惑の声に乗せられてしまい寒波を起こしてしまったという事。そして、星核を破壊しようと試みたがいずれも失敗に終わっていること……
前世では知っていたことだが星核は本当に質が悪いと改めてファクターはそう感じた。
誰もが沈黙する中、なのかが口を開いた。
「…これで真実が明らかになったんだよね?」
続けて、穹、星、丹恒も口を開く。
「彼らは星核を破壊する方法を探していたんだな……」
「あ、それ私も言おうとしてた。」
「それから、今の状況を見るに…彼らが成功することはなかった。今、残る疑問は1つだけだな――なぜ、カカリアは急に考えを変えたのか。」
「……」
今まで正義だと信じてたことが瓦解し、ブローニャが苦しそうに頭を抑えていた。
それを見たなのかが心配の声をかけた。
「ブローニャ?大丈夫?」
「…大丈夫、ただ…少しクラクラするだけ。」
「ブローニャにとって情報量が多すぎる……」
「でも、これで俺たちを信じられるはずだ。」
「お母さま、どうして…いや、きっと知らなかったのかも、だって……」
ブローニャは必死に誤魔化そうとするが、ゼーレがその言葉を遮った。
「…自分を騙すのは終わりよ、ブローニャ。選択する時が来たの。」
「……」
ブローニャが押し黙ってしまったその時、サンポがナターシャを連れてやってきた。
「……どうやら、僕の出番は必要無かったようですね。」
「…私達が来るまでもなく、もう勝負はついていたみたいね。」
サンポがナターシャを助っ人として呼んでいたが、ファクターがいたあっという間に戦闘が終わってしまったためサンポの活躍を奪ってしまったことに気づいたファクターは少し罪悪感が芽生えた。
サンポは助っ人を早く呼べなかったことに思うことがあるのか、原作よりも早く帰ろうとした。
「んじゃ、僕はこの辺で…」
『あ、あの!サンポさん!実は掌のここら辺に少し痛めてしまったので…先を見越してナターシャさんを呼んでくれて本当にありがとうございます!助かりました!』
「……!ええ!このサンポ、友人は大切にする男なのですよ!ささ、ナターシャさん彼を手当てしてください!」
「はいはい……あら?何も外傷が……」
『あ!あのここら辺です!サンポさんの体裁のために診察している振りをお願いします……』
「…ええ…分かったわ。念のため診療所に来てちょうだい。」
『分かりました。』
「大丈夫…?やっぱり無理して痛めちゃったんじゃ……」
『大丈夫、大丈夫…ナターシャさんに診てもらいますから!』
「ならいいけど…」
「それでスヴァローグから何か聞き出せたの?」
「俺が話そう。」
丹恒がナターシャにスヴァローグに残された星核についての情報を話した。
ナターシャが言う。
「…穹、それに星も、こっちで話できるかしら?この情報を消化するのに時間が必要なのは分かるけど、それでも次の計画を早く決めなければならないわ。」
ナターシャは穹と星を連れて、話を始めた。ファクターはブローニャに鼓舞するように話しかけた。
「ブローニャさんのお母さんは星核のせいでああなったんだと思います。だから、星核をどうにかすれば前のお母さんに戻りますよ、きっと。」
「…ありがとうファクター。」
ブローニャがファクターにやや元気がないがそれでも感謝を述べてくれた。
「ねぇ、ファクター…」
なのかがファクターの背中に突いて、ファクターの耳元に小声で話した。
「分かっているの?星核に侵された人を救うのってすっごく難しいんだから!無理な約束して達成出来なかったらかえって残念な気持ちは大きくなるしやめた方がいいよ!」
開拓の旅の歴が長いなのかはファクターに善意で忠告をした。しかし、ファクターは…
『それでも…俺は諦めたくないんです。私たちが頑張れば救える、絆を結び直すチャンスがあるからこそ、それを無しにしたくない。俺は可能性があるのなら…いや、可能性が無くても俺は手探りで探します!俺は生き様で後悔はしたくないんです!』
なのかにきっぱりと自分の意志を示したファクターはそう言い切ると、ブローニャが泣きそうな声で言った。
「本当に……本当にお母さまを救おうとしてくれるの?…あなたの仲間を捕まえようとしたのに?」
『…もうとっくに仲間のみなさんは許していますから、俺がしゃしゃり出るのは違います。それにちゃんと反省してくれてるからとやかく言う必要は無いですから。』
「……ありがとう……」
ブローニャが涙を流す。
すると、突然男の声が響いた。
「おーい!ゼーレ!それにお前らも!」
「ルカ!?アンタなんでここにいるのよ?」
「悪ぃ悪ぃ…実はコイツらがファクターに用があって会いに来たんだとさ。」
見るとルカの後ろにはファクターに部品をぼったくろうとした5人の流浪者達が顔を青ざめていた。
「…あ、アイツってもしかして天外からの…仲間…?」
「あら?わざわざここにやってきたってことは自首しに来たのかしら?」
「だ、騙したな!?俺たちはそこのバケモノを倒してくれる…と…え?」
すると、スヴァローグがミサイルの砲台を起動させながら、ファクターにバケモノ呼ばわりをした流浪者達に歩いて来た。
「私の友人を貶すのは許さない。」
その言葉を聞いた流浪者達は自分たちはとっくにもう後戻りができない状況にいることに気づいた。それでも彼らは言い逃れようとする。
「い、いや…違うんすよ。俺たちはただ、見たことない生き物だから敵対されたら全滅するかと……」
するとファクターはスマホを取り出し、録音したデータを周囲の人が聴こえる音量で再生した。
『”はん、封鎖を解除されたという噂が聞こえてないっつーことは、アイツは上層部のお偉いさんからの命を受けて、調査しに来たってとこだ。大方、部品のやつはいちゃもんだろうよ。まぁ、もし応援を呼ぼうとしたら……ここに誰も来なかったことにすればいい。”…じゃあこれは?』
「?!な、何で…」
『…あの時、隠れてコソコソ話し始めたから疑うに決まっているでしょ?』
「て、てめぇ…いい加減に……」
「へぇ…この台詞はいったい何の意図で言ったのかしら?教えてくれる?」
「やっぱり、お前たちはファクターを貶めようとしたんだな……」
流浪者達が発した言葉に怒っているゼーレとルカ達。
「あ……いや、その……」
「続きは奥の方で話をしよう。犯罪者達。クラーラはここで待っていてくれ。」
「わ、分かった。スヴァローグ…」
そして、流浪者達は死刑宣告を受けた囚人のように顔を青ざめ、スヴァローグを筆頭にゼーレとルカが流浪者達を空き地の方へ連れて行った。
その後、5人の男の悲鳴が聞こえたが、どんなことをされたのかはファクターたちは知るよしも無かった……
崩壊3rdからやってきたオリキャラと13英傑を崩壊スターレイルに登場させてもいい?
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良いよ!
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駄目だよ!
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作者がやりたいことをすればええ。