転生したら敵対種でした   作:有神要素

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救世PV……映画のような展開でした。俺もあんな熱い展開が書けるように頑張ります!


大切なこと

~ファクター side~

 

ゼーレさん達が流浪者達を連れて行かれ、しばらくすると空き地から戻ってきた。流浪者達の悲鳴が最初は聞こえてきたけど、だんだん聞こえなくなったから…うん、聞かなかったことにしよう。

 

あの後、俺はゼーレさんとルカさんとクラーラちゃんの連絡先をもらい、ナターシャさんと話していた穹と星と合流し、明日は上層部に行きカカリアを止めると計画を聞いたため、今日はもうリベットタウンで休むことにした。明日の計画を決めるために、ゲーテホテルに入ると狭くて利用者の迷惑になるので、ゲーテホテルの玄関前の広場で俺たちは話すことになった。

 

「ふう…これで下層部のことも解決できたし、そろそろ「星核」を探しに行けるね。でも今にして思えば、ファクターにもクラーラちゃんにも申し訳ないことしちゃったな…スヴァローグと平和的に交渉するって約束したのに…ファクター無理させてごめんね。」

 

『気にしないでください。それに…どう説得しても考えは変わらないと俺はそう思いました。ならせめて両者とも被害が少なくなるのが得策だと俺が判断したので、誰も悪くはないですよ。』

 

「いや…そうなんだけど、この子たちが……」

 

ふと見ると、穹と星が自分が不甲斐ないのか、項垂れていた。

 

「こうなるならもっと話術を磨いておくべきだったな…」

 

「ごめん、私たちが説得できなかったせいでお母さんにも危険な目に合いそうだったし…」

 

「お前たちは全力を尽くした、だから気にするな。責任は事前に万全の策を講じなかった俺にある。それに先に手を出したのはスヴァローグだ。他に方法はなかっただろう。」

 

「誰が悪いとかじゃないから!」

 

『そうですよ!誰も悪くないんですからこれ以上自分を責めるのはやめましょう!』

 

3人が自分が悪いと言い始めそうになったので、なのかさんと俺は否定した。

 

「ファクターの言う通りだよ!それに前向きに考えれば、今の結果だってなかなかいいんじゃない?みんな「星核」が元凶だって分かって、力を貸してくれるんだからさ。任務が順調に進んでるってことだよ!」

 

「そうだな……分かった!これ以上は責めないからな!」

 

「そうだね……よーし!明日からも頑張るぞ!」

 

『元気になって良かったよ。』

 

穹と星が元気になったのを確認して、俺は安堵したが、丹恒が懸念点を話そうとした。

 

「しかし、まだ分かっていないことも多い。例えば…」

 

「…サンポって一体どんなヤツ、とかかな!?」

 

「いや…それも気になるけど、カカリアが突然俺たちを逮捕しようとしたこととかだろ?」

 

「ああ、彼女が急に態度を変えたのには、何か深い理由があるはずだ。それに、俺たちはまだ「星核」の具体的な座標と方角を把握できていない…今ある手がかりだけでは、完全に繋ぎ合わせることはできないが…」

 

そうこう言っていると、なのかさんが何か思い出したのか星に問いかけた。

 

「あっ、そういえば変な夢を見たとか言ってたね…何か関係があるなら教えてくれる?」

 

「えっと…確か――」

 

星は夢で聞いた囁きを俺たちに教えてくれた。聞いた内容によると、若い頃のカカリアが()()の声で苦しんでいたという内容だった。やはり、星は原作通りにカカリアが「星核」に洗脳されている過程の光景を見たんだな……

 

「…3回とも同じ内容で、カカリアともう一人の「声」が聴こえる夢、か…」

 

「偶然で済ませるには、ちょっとおかしすぎない?」

 

「それに…星だけがその夢を何度も見るんだよな?体質だったら星と同じ美少女である俺も見れるはずなのに……」

 

『確証と根拠が無いことはあまり言わないの。』

 

「ごめんって。」

 

「…もしかしたら、それらの夢は無秩序な空想ではなく、何らかの法則があるんじゃないか?…お前だけが繰り返し同じ夢を見る、その原因は…」

 

「もしかして…彼女の体内にある「星核」?」

 

「俺はそう推測する、だが証明はできない。」

 

「えー、それじゃ分からないのと一緒じゃん…で、地上に戻ったらどうするの?散々話し合ったけど、結局なんの結論も出せてないし…」

 

「それはもちろん、地上に戻ったらゴミ箱を漁って…」

 

『そうする時間は無いぞ、星。』

 

「そうだぞ!今のうちに下層部のゴミを集めるんだ!」

 

『いや、だから時間が…』

 

「それもそっか!ならどのルートで行くか、今すぐ考えよう!行くよ弟よ!」

 

「おう!今だけは弟になるから、後で兄にさせてくれよな!」

 

2人はお互いの肩を組み、ゴミ漁りの計画を言いながら路地の奥の方へ歩いて行った。丹恒さん達が追いかけようと身を乗り出したけど、俺は丹恒さんに明日のために休息することを提案した。

 

『えっと…今日はもう休みましょうか。2人のことは任せてください。丹恒さんとなのかさんは休んでください。』

 

「いや…分かった。ファクターの厚意に甘えさせてもらおう。ファクターも、星と穹を呼び戻したらもう休んで明日また「地炎」の者たちと相談しよう。それに、まだ重要人物との話し合いが済んでいない――彼女とカカリアの関係が、状況を打開するカギになるかもしれないな。」

 

「そうだね。ってことでお先に失礼するねファクター。美少女にとって夜更かしは天敵だから!」

 

その後、丹恒さんとなのかさんがゲーテホテルに入っていくのを確認すると俺は星と穹が歩いて行った方へ向かった。あの時、星と穹がわざとらしくゴミ漁りに行くと言ったことに少し疑問に思ったからだ。

 

『ゲームでなら、ゴミ箱で漁る奇行を勝手にやるからメールなどでわざわざ行くって伝えなかったはず…』

 

描写が無かったからと言われたらそれまでだが、どうしてもわざとらしくゴミ漁りをするって伝えられたため、少し気になったため、俺は2人の後を追いかけた。2人は郊外に出て、しばらく歩くと人気のない空き地にたどり着いた。すると、2人は近くにあったゴミ箱や椅子、机などを無秩序に配置し始めた。そして空き地の真ん中にゴミ箱を2m程高く積み上げた。

 

『何をするつもりなんだろう…?』

 

角の死角になるところでしばらく様子を見ていると、2人はお互いの目を見た次の瞬間、

 

「ふっ!」

 

「たぁ!」

 

なんと2人は素手で喧嘩をし始めたのだ!

 

『ちょっ!何を…!』

 

しているんだと止めそうになったが、俺は2人の行動を見て立ち止まった。

2人は配置した椅子の上を巧みに移動し、机を倒して死角に回り込もうとしたり、中央のゴミ箱によじ登り、受け身を取ったりと喧嘩では絶対にしない行動だったからだ。むしろその行動は……

 

『訓練を……しているのか?』

 

「っ!誰!…って、ファクター!?」

 

「どうしてここに……」

 

2人が俺のことを発見したため、2人の前に歩いた。

 

『そりゃ…2人がどこかに行ってしまうから俺は心配になって来たんだよ。2人は訓練をしていたんだな。でも何で正直に言わなかったんだ?丹恒さんとなのかさんが心配してたんだぞ?』

 

2人を優しく注意すると、2人はバツが悪そうに目を逸らしながら、言った。

 

「ファクターはスヴァローグの戦いのこと覚えてる?」

 

『あの時のか…それがいったい?』

 

「実は私はスヴァローグに巨大な掌に拘束されていたから、身動きが一つも取れなかったの。」

 

『そうなのか…』

 

「だから、もう二度とあんなことにならないようにと思って、ナターシャと話をした後に穹と話して、今夜から訓練をしようとしたの。何で言わなかったのかって言うと、丹恒となのが私は何も悪くないって言いそうだから……嬉しいけど、その善意に甘えたくなかったから穹にも言わないでって言ったの。」

 

「俺も思ったんだ。もっと…力があったら守れたんだって。もうあんな風になりたくないから、俺は星と一緒に訓練することにしたんだ。」

 

『……!』

 

まさか、2人がお互いのことを守れるように自主的に訓練するとは想像もしていなかった。ゲームだと天才肌で、戦闘をそつなくこなすイメージがあったんだけど……実は、努力をし続けていることを知ったため、俺は2人のことをただの天才ではなく、普通の男の子と女の子に感じた。

 

『そうか…よし、それなら俺も訓練に付き合うぞ!ただ、2人でやるよりも練習相手がいた方がいいしな!』

 

「本当にいいの?」

 

『ああ!ただし、1時間までだからな。それ以上やると疲れが取れなくて、明日戦えなくなってしまうからな。』

 

「分かった!」

 

そして、俺たちは時間が来るまで訓練をすることになった。その訓練は俺が様々な敵対種となり、武器のガードの仕方や立ち回りなど様々な戦闘の基礎を一緒に訓練した。

アーランさん……あなたに教わったことを活かせて俺は嬉しいです。

そうこうしているとあっという間に時間が来たため、俺たちは後片付けをして、ゲーテホテルに帰った。

 

「ファクター、今日はありがとう!」

 

「ファクターのおかげで、戦闘のカンが取り戻せた気がするよ。」

 

『どういたしまして、明日が早いから今日はもう寝よう。』

 

そして、俺たちは部屋に戻った。いつものように俺は床に布団を敷いて就寝した。

ゲームによると、明日はカカリアと戦うことになり……カカリアは星核のエネルギーが暴走し……命を落とすことになる。

そしてブローニャは心の傷を深く負うことになる。そんな結末は認めることはできない。絶対にカカリアも救って見せる。そう決意をして、俺は目を閉じた。

崩壊3rdからやってきたオリキャラと13英傑を崩壊スターレイルに登場させてもいい?

  • 良いよ!
  • 駄目だよ!
  • 作者がやりたいことをすればええ。
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