藤丸立香に救われたいカグヤヒメ   作:二次元好きの匿名さん

11 / 11
取り敢えず書きたい場面を先に出して執筆意欲を維持する作戦

前話の選択肢(アンケート)ですが、皆さん積極的に投票してくださいね!


幕間Ⅰ

 これは、少し先の時間軸のお話。

 

“ ──()()()

 

 特異点内、某刻某所にて。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 月光照らす廃村で、一つの人影が慣れた様子でサーヴァント召喚を試みていた。敷設された魔法陣は完璧に仕上げられており、降霊の詠唱も一切の澱みがない。魔力の流れも同様に。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 魔法陣が光を帯びる。同時に風が周囲に吹き荒れ始め、術者を中心に渦を巻く。

 

()()()()()()

 

 漏れ出た魔力がバチバチと迸り、光が七色に変化する。風は強さを増し、一般人であれば立って目を開け続けることすら困難だろう。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 極端な話ではあるが、喚べるのであれば術者的に誰でもよかった。

 

()()()()()()()()()()()

 

 そう、喚べるのであれば。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()──!!”

 

 視界を極光が埋め尽くす。反射的に目を閉じ顔を背けたが、術者は悟る。失敗したか、と。

 事実、目の前にはサーヴァントは居らず、サーヴァントとの繋がりすらも感じられなかった。

 魔力が霧散し、ただの紋様と化した魔法陣を静かに見つめる。途中までは上手くいっており、間違いなく喚べる感覚があった。……しかし、失敗した。無言で腕を組み、思考に耽る。

 

(確かにこの霊脈はサーヴァントを喚ぶにはギリギリのラインだが、私の技量にかかれば問題にすらならぬ瑣末事。触媒はなくても我が身の縁でどうとでもなる。……つまり)

 

 敵による妨害、或いは牽制と考えるのが妥当か。そう結論付ける。

 

「……舐められたものだな。この程度で此方の動きを封じたとでも? ならばその思い上がり、根元より切り捨ててくれる」

 

 ふつふつと沸き上がる怒りに耐えつつ、右手に一振の剣を呼び出す。月明かりを受けて鈍く輝く両刃の剣は、主の意思に呼応するかのように光を纏う。元より誅伐の為に降り立ったのだ。それが狩りへと変わるだけのこと。

 敵の位置は既に割れている。探すまでもない。……が、万全に万全を期すべきだろう。この依代(我が身)にとって最悪の記憶が余裕と慢心を履き違えるなと警告する。

 左手で懐より一本の試験管を取り出し、ノータイムで投げ捨てる。カシャンという軽い硝子の割れた音と共に、中に込められていた水銀が爆発したかのように膨張した。

 これこそはエルメロイの至上礼装、『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』。攻防一体の魔術礼装だが、その本質は超高性能な演算機械。索敵しつつ、敵の妨害・牽制を解析させる程度のマルチタスクなぞ造作もない。例え魔術師(キャスター)のサーヴァントが仕掛けた罠であろうと破ってみせるとも。神霊をこの身に宿した今でならば、必ずや。

 

「さぁ、狩りの時間だ。一匹たりとも逃がさんぞ」

 

 ──そう、彼の名はケイネス・エルメロイ・アーチボルト。月読命(ツクヨミノミコト)をその身に宿す、疑似サーヴァントである。




早く登場させたかったんですよね。この、

ケ イ ネ ス ・ ツ ク ヨ ミ ・ ア ー チ ボ ル ト

を!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【完結】チート転生者かと思ったが特にそんなことは無く、森に引き籠もってたら王様にスカウトされた(作者:榊 樹)(原作:Fate/)

妖精國の端っこにアホが転生しただけのお話。


総合評価:23314/評価:8.55/完結:43話/更新日時:2024年09月22日(日) 23:29 小説情報

紙芝居をしただけなのに(作者:何処にでもある)(原作:Fate/)

 昔々、蛮族の集団で悠々自適に過ごす為の芸が巡り巡って無辜の怪物になった男がおったそうな。▼ その者腕っこきはからっきし、童話を紙芝居で読むのだけは上手く、ペラ回し一本で英霊に立ち向かわざる得なくなって途方に暮れたそうな。▼ この者の本名を亀男、英霊としての名前をカルメン。▼ 無辜の怪物で周囲から理想のタイプの女に見える、しがない一般サーヴァントである。


総合評価:5683/評価:8.09/連載:13話/更新日時:2026年06月08日(月) 07:04 小説情報

転生オリ主は綾紬芦花を幸せにしたい(作者:天戸 蒼香)(原作:超かぐや姫!)

「超かぐや姫!」、面白い! 最高!▼でも舞台裏で泣いてる綾紬芦花も幸せにしたい!▼そんなオリ主が超かぐや姫の世界に転生したから、芦花を幸せにするために原作介入!▼……するも、そんな上手くはいかない話。▼でも芦花も含めてちゃーんとハッピーエンドにするよ、作者が保証しちゃう!▼※百合の間に男が挟まることになります


総合評価:3837/評価:7.85/連載:37話/更新日時:2026年06月07日(日) 08:27 小説情報

転生したらヘラクレスの双子の妹でDie(作者:セロ弾きのゴーシュ)(原作:Fate/)

古代ギリシャ、それは偉大なる神々と鮮烈なる英雄が歴史を綴る、ロマン溢れる時代____▼に見せかけた超男尊女卑社会、かつ神々の癇癪で英雄はバタバタ死に、神々のムラムラとイライラで女性は何処かへ連れ去られる修羅の世界である▼そんな時代に、オレは大英雄ヘラクレス(死亡フラグ①)の双子の妹(死亡フラグ②)として生まれてしまった▼死んだんじゃないか?▼☆▼本編は完結い…


総合評価:10745/評価:8.71/完結:15話/更新日時:2026年06月06日(土) 19:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>