藤丸立香に救われたいカグヤヒメ   作:二次元好きの匿名さん

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連休貰うとやっぱり進みますね。……バレンタインイベのポイント稼ぎもしなきゃ……。

召喚詠唱、型月作品通ったことのある人ならば、オリジナルの詠唱考えた事あるのでは?(ド偏見)

以下現行スレ
https://bbs.animanch.com/board/4542959/


プロローグ(3/3)

「RTA……?」

 

「Real Time Attack──元はゲームの遊び方の1つ、Time Attackから派生した遊び方の頭文字を取った言葉です。Speedrunの方が伝わりますか?」

 

「い、いや……それは分かるが……。シオン君! どこに行ってたのかね!?」

 

「あぁ、ダ・ヴィンチさんの頼まれ事を少しばかり」

 

 そう言って姿を現したのはシオン・エルトナム・ソカリスだった。

 普段なら飄々としつつも笑みを絶やさない彼女ではあるが、やや疲れが見える表情がチラリと見える。その手には数枚の紙を持っており、迷いなくその紙束をゴルドルフとダ・ヴィンチに手渡した。

 

「それが頼まれていたものです。読むのは立香くんがレイシフトした後にしてくださいね?」

 

 そう釘を刺した彼女は藤丸達に視線を向ける。その時には既にいつもの態度、いつもの表情をしているシオンだった。さっきの疲労感を感じる顔は見間違いだったのかな……? と藤丸が思っていた矢先、ピッと藤丸へ指を差す。

 

「今回のミッションは単純明快。投入できる戦力を最大数送り込み、短期決戦及び早期決着を目指す電撃戦──を、この微小特異点を使って練習しましょう! といったところです。つまり実益を兼ねた実地演習ですね」

 

 シュミレーションばかりでは得られない経験も得られるでしょうし、と彼女は続けた。

 ポカンとした表情を浮かべているマシュとは対象的に、理解出来たのかアレキサンダーがポンと手を叩く。

 

「なるほど。それでRTAなんだね」

 

「はい。レギュレーションは達成率不問(Any%)。つまり、()()()()()()()()()()です」

 

「待って待って待って」

 

 藤丸が思わず頭を抱える。彼とてRTAというジャンルの存在は知っている。が、まさか微小とはいえ、仮にも特異点の攻略という重大なミッションを知らされる場で、それもこれほど気楽に聞くような単語ではないと思っていただけに衝撃は凄まじく、混乱の極みにあった。

 やや間があってから、ダ・ヴィンチが落ち着いた表情で声を上げる。

 

「詳しく説明してくれるかい? シオン」

 

「そうですね。立香くんが混乱しているようですし、もう少し噛み砕いて説明しましょうか。……とはいえ、先程の発言がほぼ全てな訳ですが」

 

 そう言うとシオンは一瞬目を閉じ、思考をまとめる。1秒にも満たない時間で言うべき内容と聞かせるべきではない内容を振り分け、瞼を開けた。

 

「まずは前提として、今回観測された微小特異点の規模は正直そこまで大きくはありません。微小特異点である事を加味しても、です」

 

「なるほど。でも今回の微小特異点には解決に乗り出さなければならない、と?」

 

「はい」

 

「理由は?」

 

「様々な理由がありますが──この先、旧カルデア基地へ到着した際に、今回のミッションと同じ動きをしなければならない可能性があるから、です」

 

「……カルデアスか!!」

 

 ゴルドルフが叫んだその答えに、シオンは笑みを浮かべる。

 旧カルデア基地。全ての事の発端にして、異星が待ち受ける場所。何かがあるにせよ、何かが起こるにせよ、万全を期すならば想定しうる最悪を考えなければならない。

 最悪とは、全ての想定を超えてくるのだから。

 

「さて、ではそろそろ準備に取り掛かりましょうか! 歴戦のマスターとしての実力、遺憾無く発揮されることに期待します!」

 

「はい!!」

 

 

 

 

 ──時間は、カルデアが微小特異点を発見するよりも以前に巻き戻る。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 満月が見守る中、滔々と謳い上げる人影が1つ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 大地に描かれた魔法陣が、詠唱に呼応して光を帯びる。

 

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 人ならざる身でのサーヴァント召喚は、不安要素が無い訳ではなかったが、悪くない感触を受けて口元が弧を描く。

 

“──告げる(・・・)

 

 呼び出そうとしている英霊の()は──。

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