藤丸立香に救われたいカグヤヒメ 作:二次元好きの匿名さん
運営さん……BOXイベ、やりませんか……?
ミーティング後、藤丸とサーヴァント達がレイシフトの為に退室した司令部にて。
「……ところでシオン。さっきの質問、誤魔化したでしょ?」
「流石に分かりますか」
「何? どう言うことだ?」
ダ・ヴィンチがジトッとした視線をシオンに向ける。シオンも肩を竦めて否定せず、ゴルドルフとオペレーターとして残ったマシュが頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。
「私はこの微小特異点を解決しなければならない、その根本的な理由を聞いたんだ。返ってきた答えはやや的外れじゃなかったかな?」
「……あっ」
マシュも何かに気が付いたのか声を上げる。
確かに、藤丸達の前で言った内容を要約するならば、「旧カルデア基地突入作戦の内の1つの事前演習」以上でも以下でもない。それは、この特異点を早急に修正しなければならない理由にはなり得ない。
3人の視線がシオンに集中した時、彼女は徐ろに口を開いた。
「まぁ、それに関してはその資料を読んで貰ったほうが早いですね。マシュさんはこちらをどうぞ」
「あ、ありがとうございます」
マシュが資料を受け取り読み始めると、徐々に目を見開いていく。それはダ・ヴィンチも変わらず、ゴルドルフに至ってはやや青ざめてすらいた。
「これはどういう事だ!?」
「読んでくださった通り、ですよ。ゴルドルフ氏。その微小特異点の人理定礎値はA。……正直、もっと規模が大きければ通常の特異点と差はほぼ無いと言っても過言ではなかったでしょう」
「馬鹿な、ありえない!!」
「……この時代の前後に起きたことで、人理に及ぼす影響の高い出来事はあまり無かったと記憶していますが……」
マシュはそう言いつつ、何かあったか思い出そうと考え始めた。すぐに思い浮かんだのは、レコンキスタ完了やクリストファー・コロンブスのカリブ海到達だったが……それら全て場所も時期も一致しない。
対して、ダ・ヴィンチは資料を読み進めて思考を巡らせる。そして文中に無視できない情報がある事に気付き、思わず声が漏れる。
「……これは……?」
◆
『アンサモンプログラム スタート』
聞き慣れたアナウンスをBGMに深呼吸を1つ。今まで多くの特異点を修正してきても、それは数多くの幸運と奇跡に救われたからだと認識している。そして、それが今回も起きてくれるのかというと、また話は別だろう。
悲観的なわけではない。ただ、失敗は許されないという恐怖が常に脳裏を過ぎる。それを俺は強い正義感や使命感といったもので押し殺しているだけに過ぎない。
『──レイシフト を 実証します』
刹那、暗転。
海に溺れるのとも、宇宙空間に放り出されるのともまた違った、独特な浮遊感と共に特異点へと送り出される。
有識者曰く、「レイシフトとは英霊召喚システムを応用したもの」らしいが、小難しい話だったので正直覚えていない。その辺りは分かる人同士で話していて欲しい。餅は餅屋、というやつである。……断じて理解から逃亡したわけではない。
(いや、誰に言い訳しているんだ、俺)
そんな取り留めもないことを考えていた際に、ふと思う。
例えば、人理に対し多大な影響を与える特異点を修正したこと。
例えば、
特に前者は、当時通常の時間軸から切り離され、あのゲーティアですら観測出来ない領域からのミッションだった。そして、耳にタコができるほど聞いてきたプログラムアナウンスの「
これは、まるで──
──自分たちが⬛︎⬛︎⬛︎になったみたいだ。
完結までは頑張りたいですなぁ……。