藤丸立香に救われたいカグヤヒメ 作:二次元好きの匿名さん
「安価は絶対!!!」
……まぁそれでも、このスレホントにダイスの女神に好かれてたし安価も神がかってたな·····
正直今年度中に完結させたかったのですが、ちょっと色々あり過ぎていつ書き終わらせることができるんだコレと頭抱えてます……。遅筆なのはホント許してクレメンス……
それ以降エネミーの襲撃が頻発した。
先程のソウルイーターを筆頭に、魔猿や魔猪、小鬼から大型の鬼、土蜘蛛、翅刃虫、鵺……などと多様なエネミーが見られ、次々と襲いかかってきた。それはまるで、何かのゲームのモンスターハウスにでも遭遇したかのようなペースだと藤丸は感じた。
(でも、それもここまでだ)
ふう、と一息吐く。
エネミーからの攻撃を避ける為に転がったりした影響で服は汚れているが、五体満足で光の元に辿り着けた。目の前には竹林一帯をある程度切り開いた空間に、木造の大きな屋敷。一見して和風の造りをしたものだと理解できる。明かりはその屋敷の窓から漏れ出たものや周囲に立てられている篝火によるのものだったらしい。
そして恐らくこの家の周囲には魔獣除け、もしくは魔獣に特化した認識阻害の結界か何かがあるのだろう。事実、この家の近くに寄った瞬間から魔獣の襲撃がピタリと無くなったのだ。魔術の知識が乏しい藤丸でもそれくらいは推察できる。
『──いいこと? マスター。結界と一纏めにしても、自身の身を守る為のモノと敵を封じ込める為のモノの二通りに大別できるわ。そして戦場ならば、第三の運用をする方法もあります。それは──』
罠としての運用。
そう教えてくれたのは、キャスターの中でも間違いなく五指には入るであろう女傑。ギリシャ神話が世界に誇る魔術師メディア。
曰く、結界内に侵入された時や解除された際、結界の内側に呪いを込めておくことで敵を呪うといったのが基本的な運用だそうだ。藤丸は少し引いた。
(現状、なんの手掛かりもないし……。例え罠だとしても、踏み込んで情報を得るのが良い……ハズ)
そう思いつつ、藤丸は両手で自身の頬を叩き気合を入れる。覚悟を決め、境界線を越える為に足を踏み出した。弾かれる感覚はなく、直接五感に訴えかける感覚もない。自覚できるような変化は、ない。
ホッとするのも束の間、視界の端に小柄な人影を捉える。縁側に腰掛けた色鮮やかな和装──恐らく十二単だろう。香子さんが着ていたものと同じような物に見える──に目を奪われた。茶器を手にお茶を啜っている様子で、顔は見えない。
僅かな静寂の後、ゆっくりと茶器が下に降りて顔が晒される。その顔を見て、藤丸は思わず息を呑んだ。今までの旅路の中で、クレオパトラといったような歴史上でも名高い美女と接してきてもなお、目を奪われるような美しさがそこにはあった。
処女雪を思わせる白い肌に、夜という概念を溶け込ませたかのような黒い髪。それを後頭部で一纏めにしており、僅かに見える項に思わず視線が吸い寄せられそうになる。
彼女は空を──否、月を眺めている様子だったが、人の気配を察したのか、緩慢な動きで藤丸のいる方向へ顔を向けた。そこでお互いの視線がぶつかる。御伽噺に出てくる満月のような黄金をした同心円状の瞳に、綺麗だという率直ながら味気ない感想と言いようのない警戒心を抱く。
「こんばんは?」
玲瓏とした声が耳に届く。僅かに首を傾げた彼女へ返事をしようとして口を開くが、思わず変なことを口走っていた。後に藤丸はこう釈明する。──特異点は明らかに日本みたいだったし、疲れてたし、目の前にめっちゃ綺麗な人がいてテンパったんだ、と。
「……親戚のお姉さん?」
直後、自身が何を言ったか理解できずにフリーズする。ワンテンポおいてからバッと口を隠すが、もう既に唾は吐いた後。羞恥で顔が赤くなるのを自覚する。対して目の前の少女は目を瞬かせ、クスリと微笑んだ。
「面白い口説き文句ですわね。そんなふうに口説かれたのは初めてですわ」
そう言うと静かに立ち上がり、小さく手招きをする。
「どうぞお上がり下さい、見知らぬ御方。遠慮は無用ですわ」
ZA最高! エアライダー最高!!
ネトフリで「超かぐや姫!」が公開されるそうですが、それを見る為だけに加入しようか悩んでます(小声)