戦場駆ける白き野兎   作:バサル

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第十七話

 ヘルシェさんの前で、只管に泣き続けて数分。

 

 お陰で少しだけ気持ちが落ち着いてきます。

 

 私が泣いている間、ヘルシェさんは何も言わず私の頭を撫でていてくれました。

 

「……ありがとうございますヘルシェさん、もう大丈夫です。それよりヘルシェさんはどうしてここへ?」

「ああ、オレ達は哨戒に付いてたんだけど銃声がしたんで飛んで来たんだ。まさかそこにナナシちゃんが居るとは思わなかったよ。ナナシちゃんこそどうしてこんな所へ来ちゃったのさ」

「……すみません、新しい薪を用意しようと思いまして」

 

 私の言葉にヘルシェさんはため息を付くと、少し乱暴に私の頭を撫で回します。

 

「ヘ……ヘルシェさん?? いきなりどうしたんですか!?」

「無茶した罰だよ、素直に受け入れるんだ。……ともかく無事で良かったけど、ナナシちゃん? ここは安全な場所じゃないってのは分かってるはずだよね? なのにこんな時間にたった一人でうろつくのはとっても危険だって分かるでしょ」

「……はい、とっても不用意な行為だったと反省しています」

 

 少し考えれば分る筈だったのに、あの時私は皆に期待していると思って貰えていることが嬉しくて、舞い上がってしまっていたのでしょう。

 

 戦場ではたった一つの油断が命取りになると言われる中で、この少しの間に私はどれだけの油断を重ねていた事か。

 

 今回は偶々ヘルシェさんが助けてくれたから助かりましたが、こんな幸運は二度と無いでしょう。

 

 私はもうこんな失態は二度としないと心に誓いました。

 

 そんな私の表情を見て、ヘルシェさんはようやく私の頭から手を放します。

 

「その様子ならよく分かったみたいだね。所でナナシちゃん、怪我とかは無いかい?」

「はい。多少の擦り傷は出来てしまいましたが、この通り大事に至る傷はありません」

 

 私はその場に立ち上がり、目立った傷がないことをヘルシェさんに確認して貰います。

 

 しかしその瞬間、今まで優しかったヘルシェさんの顔が、急に険しくなっていきました。

 

 もしや何か私が粗相をしてしまったのでしょうか。

 

「ヘルシェさん? 怖い顔になっていますが一体……」 

「あのゲス野郎共……もう一発喰らわせとくか」

 

 ダメです、話を聞いてくれません。

 

 挙句持っていた銃を先ほど仕留めたオーガ兵に向け始めます。

 

 突然の事に頭が追いつきませんが、ともかくヘルシェさんが怒っている理由を聞こうとした矢先、そこに割って入る第三者の声。

 

「落ち着きなってヘルシェさん、弾は貴重なんだからさ」

 

 暗い闇の中から現れたのはミカさんでした。そしてその手には先程回収し損ねた私のズボンが握られています。

 

 ミカさんは珍しく怒っているヘルシェさんを宥めると、私に近寄ってきます。

 

「これ、ナナシちゃんのでしょ? 向こうに転がってたから回収してきたけど、そのままじゃ寒いだろうから履いちゃいなよ」

「! ……ありがとうございます、ミカさん」

 

 そういえば私の下半身は下着1枚のままでしたね。気にする余裕も無かったので、ズボンを持って来てもらうまでその事をすっかり忘れていました。

 

 しかし気づくと途端に、雪の冷たさが何も付けていない素足に響きます。

 

 このままでは凍傷になってしまうので私はミカさんにお礼を言うと、受け取ったズボンを履き直します。

 

 雪の中に放置されていたズボンは冷たくて思わず身震いしてしまう程でしたが、暫く我慢すれば肌の温度で少しはマシになる事でしょう。

 

 私がズボンを履いている間、二人は真剣な表情で状況確認をしていました。

 

「ミカ、他のオーガ兵は居たか?」

「いいえ、どうやらこいつ等だけだったみたいですよ」

「確かだな?」

「まあ、これでも貴方と同じヤルヴ出身なんで夜目は効きます。それに獲物の痕跡を見逃す下手は打ちませんよ」

「……分かった、お前が言うならこの辺はもう安全だな」

 

 どうやらミカさんがこの辺り周辺の偵察を行ってきてくれたようで、もうここにオーガ兵は居ないようです。

 

 しかしこのオーガ兵は何だったのでしょう?

 

 考えられるのは敵の先遣隊か、あるいは昼に倒した奴らの生き残りか。

 

 後者ならまだ良いのですが、前者だった場合の事はあまり考えたくありません。

 

 

 

 

 

「改めて、ヘルシェさん、ミカさん……助けて頂きありがとうございます。お二人が来てくれなかったら私はもうこの世に居なかったと思います」

 

 頭を下げお礼を言う私に対して、ヘルシェさんはとても申し訳なさそうな顔をしています。

 

「気にするなよナナシちゃん、もう少し早く来てやれれば良かったんだけど……ごめんな」

「? いえ、こうして五体満足で生還する事ができましたし、これ以上無いタイミングだったと思うのですが」

 

 何故ヘルシェさんがそんな顔をしているのか私にはよく分かりません。

 

 私の言葉を聞いても、ヘルシェさんの表情が晴れる様子はありません。

 

 その理由を聞こうとすると、間にミカさんが割り込んできます。

 

「とりあえずナナシちゃん、オーガ兵にやられちゃったんなら早く対処した方が良いよ。エリカ伍長ならその辺りの薬も持ってるかもしれないし、ケアもしてくれるだろうから行ってきなよ」

「おいミカ!? お前、もう少し空気ってのを読めねえのかっ!」

 

 ミカさんの言葉に声をあげて怒るヘルシェさん。その迫力に思わずビクっと反応してしまいます。

 

「いやいや、だからってこのままお通夜みたいな空気出してるのだってどうかと思いますよ。ナナシちゃんの為にもさっさと処置した方が良いんじゃないですか。それにヘルシェさん、あんまり大きい声出さないでください。ナナシちゃんビックリしてますよ」

「! ……悪いナナシちゃん」

「いえ、ですが私は本当に何処も問題無いので大丈夫ですよ。お尻はちょっぴり冷えてしまいましたが、まだ感覚はありますので凍傷の心配は無いと思います!」

 

 第一に私がこんな事になってしまったのは全て自分の不注意が原因なのです。

 

 なのにこんなに気を使って頂いては、申し訳なさで死んでしまいます。

 

 

 

 

 

 その後、オーガ兵に掴まれて拘束されたものの、隙を見て撃ち殺したので本当に外傷は無い事を懇切丁寧に説明した所なんとか納得して貰えたのですが、結局何故ヘルシェさんが怒っていたのかは分からずじまいのまま、エリカさんの居る仮設テントへ向かいました。

 

 ミカさんはその場ですぐにガルド小隊長に報告するため別れ、途中まで送ってくれたヘルシェさんもミカさん達に合流するとのことで別れて、着いたのは私一人。

 

 今の所周囲に敵が居る様子は無いとのことでしたが、どういう形であれ敵がここまでやってきたのは事実。早々に私達はこの場所を移動する必要があるでしょう。

 

 エリカさんにその事を伝えるため、テントの入り口を捲り中に入ると――――

 

「ナナシちゃん! 一体何処に行ってたの!?」

「わふっ!?」

 

 とても怒ったエリカさんに抱きつかれました。

 

「エ、エリカさん! 落ち着いてください……苦しいですっ」

「ダメッ! ちゃんと理由を聞くまで放してあげません!」

 

 そう言ってより力を込めるエリカさん。

 

「ご、ごめんなさい。薪が足りなくなるかと思って取りに行っていました」

「馬鹿っ! こんな夜更けに、しかも敵が居るかもしれない状況で一人行動するなんて危ない処の話じゃないわ。しかもさっき外から銃声が聞こえてきたのよ、ナナシちゃん危険な目に遭ったりしてないでしょうね?」

「……えっと、その……」

「……遭ったの?」

 

 物凄い剣幕で私を見るエリカさん。

 

 その迫力の前に圧倒されながら、私は先ほどの事を全てエリカさんに話します。

 

「なるほどね。もうヘルシェ君に怒られた後みたいだから私からは怒らないけど、でもナナシちゃん……もう絶対こんな危険な真似はしないでね。どうしても出歩く場合は、絶対に誰かと一緒に行動する事。良い?」

「はい、ご心配をお掛けしてしまい申し訳ありません」

「良いのよ、無事で帰ってきてくれて本当に良かった。けど、問題はここからの移動ね。敵がこの近くまで来たって事は、遠からずガルド小隊長もここから移動する判断をするでしょう。その時までに、重傷の人達を何とか歩けるようにしてあげないと」

「歩けるようにって……まさかエリカさん!?」

 

 エリカさんは私から手を離すと、立ち上がって治癒魔法の準備を始めます。

 

 ですがそれは、無茶を通り越した行為。

 

 さっきまでエリカさんは、気を抜いたらすぐに寝てしまう程疲労を重ね続けていたのです。

 

 それなのにここで更に無理をしたら、取り返しのつかない事になるのは目に見えています。

 

「待ってくださいエリカさん! これ以上無理をしたらエリカさんが倒れてしまいます!!」

 

 私はすぐさまエリカさんを止めに入りました。

 

 しかしエリカさんは、笑みを返すと静かに首を振ります。

 

「……大丈夫よ。衛生兵(メディック)が酷使されるのは何時もの事だし、この程度の修羅場は何度も経験してきたわ」

「けど……」

「仲間は見捨てない。お願いナナシちゃん、手伝ってくれる?」

 

 決意を秘めたエリカさんの瞳はこうすると決めた時のアルちゃんの瞳と同じで、説得は不可能だと悟ります。

 

 ならば、私に出来ることは少しでもエリカさんの負担を減らすためにお手伝いする事だけ。

 

「……分かりました。皆さんに説明してきますので、エリカさんは治療の準備をお願いします」

「ありがとう。優秀な助手がいるんだから、この状況だって余裕で乗り越えちゃうわよ」

 

 そう言うエリカさんの笑顔には、何故か本当に何とかなってしまうのではないかという不思議な説得力がありました。

 

 

 

 そこから私はテント内で休んでいる負傷兵の方達に状況を説明して周ります。

 

 皆さんは私達の置かれている状況をしっかり理解されていて『大丈夫だ、オレは治療が無くても動ける』とエリカさんに気を使っていましたが、その殆どの方が本来なら絶対安静の人ばかり。

 

 エリカさんは一人、一人の怪我の度合いを確認し、適切な治癒魔法を掛けていきます。

 

 そこから1時間後、ここからの撤収を決めたガルド小隊長が来る頃には、テント内の人は全員移動できる程度に回復していたのです。

 

 負傷兵の事はガルド小隊長も理解していた筈なので、その光景を見たガルド小隊長の驚愕した顔が見て取れました。

 

「エリカ、全員に治癒魔法を使ったのか?」

「私達は仲間を見捨てない、そうでしょう?」

 

 ガルド小隊長の言葉に返すエリカさん。

 

 しかしその言葉は弱弱しく、額からは大粒の汗が幾つも流れ出ています。

 

 限界を超えた魔法の行使の代償、今のエリカさんは何時倒れてもおかしくない状態でした。

 

 そんなエリカさんの様子を確認したガルド小隊長は、エリカさんの頭に手を置くと労いの言葉を掛けます。

 

「すまない、お前には何時も苦労を掛けるな」

「今回は流石に疲れました、ご飯だけじゃ割に合いません」

「……そうだな、埋め合わせはしっかり考えておこう。今はゆっくり休んでくれ」

「はい、後はよろしくお願いします……」

 

 そう呟くと、エリカさんはまるで糸の切れた人形の様に倒れてしまいます。

 

 慌てて駆け寄りますが、エリカさんが床に付く前にガルド小隊長が抱き留める格好になった為、エリカさんに外傷はなさそうでした。

 

「エリカ伍長はオレが運ぶ。ナナシ二等兵は軽傷の負傷兵と共に、何時でもここを出られる準備をしておけ。じきにアルマ二等兵が撤収を手伝いに来る」

「了解しました、物資等の運び出し準備を進めます」

「医療関係の物資はこれから先補充の目途が立つかどうか分からん、出来るだけ持ち運べるようにしておけ。他に聞きたいことはあるか?」

 

 ありませんと答えようとして、私はふとさっき感じた索敵魔法の違和感を思い出しました。

 

 魔法の使用で違和感を感じた場合、すぐに報告するようにとガルド小隊長に厳命を受けています。

 

 ここはちゃんと話しておくべきでしょう。

 

 私は、先程の戦闘で索敵魔法を使用した時に感じた異常を全てガルド小隊長に報告しました。

 

 するとガルド小隊長は、幾つか私に質問してきました。

 

「お前の感じた違和感は、後続の敵を索敵出来なかったことと、身体への負担が一時的に少なくなった事。それで間違いないか?」

「はい、間違いありません」

「その後で索敵魔法を使用したか?

「いえ、使ったのはその戦闘の間だけです」

「他に何か違和感を感じなかったか? 些細な事でも構わん」

 

 他に……ですか。

 

 ガルド小隊長に言われて考えてみると、一つ思い当たることがありました。

 

「そういえば、何時もより敵の敵意が敏感に感じ取れた……気がします」

 

 私の言葉にガルド小隊長は少し考えみます。そしてすぐさま何かを思いついたようでした。

 

「そうか……ナナシ二等兵、今索敵魔法の使用は可能か?」

「はい、大丈夫だと思います」

「ならば今使ってみろ、但し単発ではなく継続でだ。少しでも身体に負担を感じたら解除しろ」

 

 ガルド小隊長の指示通り、私は索敵魔法を使用します。

 

 周囲に敵意の反応無し、そのまま1秒、2秒と継続していき、4秒当たりで何時もの継続で使っている時の疲労を感じ、索敵魔法を解除します。

 

「……周囲に敵の反応はありません。疲労も……いつも通り4秒ほどで感じ始めたので索敵魔法を解除しました」

「なるほどな。ならばナナシ二等兵、今度は先程の戦闘と同じように目の前に敵が居ると意識して索敵魔法を使ってみろ、今度も単発では無く継続でだ」

「目の前に敵……ですか? 了解しました」

 

 私はさっきの戦闘を思い出しつつ索敵魔法を行使していきます。

 

 目の前に敵、少しでも注視を怠ったら殺されてしまう。少しの変化も絶対見逃さない。

 

 そう意識して索敵魔法を使うと、ほんの微かにですが、目の前から敵意の反応を感知しました。

 

 敵意の発信源は、ガルド小隊長から。

 

 ビックリした私の表情を見て、ガルド小隊長は小さく微笑みます。

 

「オレの敵意を感知出来たようだな。ちなみにこの敵意は、お前が独断専行を行った事に対してのオレの怒りだ。反省しておけ」

「は、はい。申し訳ありませんでした」

「しかしお前の違和感に合点がいった。普段のお前の索敵魔法の精度では、少し怒りを覚えた程度の敵意は感知できない、そうだな?」

「はい……そうだと思います」

 

 思えば確かに、目の前の敵に注視した時は、ほんの微かな敵意の推移も感じ取ることが出来ました。

 

 普段使用している時は、多少の強弱を感じたり、死んだ相手から敵意が消えるのを感知出来たりはしますが、敵の注意が私から逸れた事による敵意の減少なんて分からなかった筈です。

 

「そしてナナシ二等兵、今も索敵魔法は継続しているな?」

「はい。でもまだ身体に違和感はありません」

 

 既に索敵魔法を継続して数十秒経ちますが、一向に疲労感も無く、頭痛がすることもありませんでした。普段なら絶対そんな事あり得ないはずなのに。

 

 状況が呑み込めない私でしたが、突然ガルド小隊長は私の頭に手を置くと、撫で始めたのです。

 

「つまり、お前は無意識の内に目の前の対象に索敵の範囲を絞ることによって、より正確な相手の敵意を感じ取れるようになったという事だ。そしてその分索敵出来る範囲が狭まった事で、近くにいた他の敵の敵意を見つけることが出来なかったという事だろう。これはお前の索敵兵(ウォッチャー)としての成長の証だ。先日の敵兵器の性能を索敵みせたお前の能力……最初は半信半疑だったが、今なら十分信じられるな」

 

 ガルド小隊長、やっぱり最初は疑っていたんですね。

 

 最もその通りなので私からは何も言えないのですが、仮に本当の事――――私が転生者で、戦車の知識は前世で得たものと説明していたら、皆さんは信じてくれたのでしょうか。

 

 本当は皆さんに嘘なんて付きたくありません。全てを話してしまいたいのです。

 

 でも、こんな話を信じて貰えるとはどうしても思えなくて。きっと私はこの世界で生を全うするその日まで、この秘密を誰にも喋ることは無いのだと思います。

 

 私のそんな心情を他所に、ガルド小隊長の説明は続いていきます。

 

「より近くの敵を認識したいと思えば、索敵範囲を縮める代わりに相手の敵意をより正確に把握することができるのだろう。逆により遠くに意識を向けることで、自分の索敵範囲を伸ばす事も出来るだろう。その場合、近くの場合と逆に敵意の機微が普段より見えずらくなるだろうがな」

「本当ですか? 私、もっと先を視えるようになるんですか!?」

 

 今より索敵範囲を伸ばす事が出来れば、敵の接近をより早く知らせることができ、皆さんへの負担をグッと減らすことができます。

 

 皆の役に立てるのは、とても嬉しいことです。

 

「ああ。だが近くに限定した場合に負担が減ったことを考えると、より広範囲となれば逆にお前への負担は大きくなると見て間違いないだろう。遠距離索敵は細心の注意を払って行うべきだ」

「な、なるほど……」

 

 確かに、通常時の索敵魔法の負担でさえ継続すれば4秒ほどで負荷がかかり始めて、10秒経つ頃には酷い頭痛で動けなくなります。それを考えれば遠距離索敵で私に掛かる負担は想像もできません。折角皆さんのお役に立てると思ったのですが、実戦でいきなり使用するのは避けた方が良さそうですね。

 

「だが、こうして魔法が成長している以上、負担についてもある程度改善がみられるかもしれん。訓練でどの程度の消費があるのかを把握しつつ、精進していけ」

「了解しました。より一層頑張ります」

「フッ……だがしかし、まずはここからの撤収が先だ。ここは任せたぞ」

 

 そう言って、ガルド小隊長はエリカさんを担いだままテントを後にしました。

 

 

 

 私の成長――――ガルド小隊長はそう言ってくれましたが、まだ私自身にその実感はあまりありません。

 

 でも、ガルド小隊長の様な凄い方が私をそう評価してくれるのなら、少しだけ……ほんの少しだけ自信が持てる気がします。

 

 ならば、その評価に見合う私で居られる様に頑張らなければいけませんね。

 

 そして私は他の負傷兵の人達と共に、荷物の整理を始めたのです。

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