GENTILE BRAVERY ~Female ver.~   作:ヤガミ

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今回から第一章となります!
それではどうぞ!


第一章 グレーテ
いざ依頼へ


 エレナ「マヒル、今日も宿で休むの?」

 

 エレナとの特訓を終え、私はエレナとグレーテを歩いていた。

 

 マヒル「まあ、そうなるかな。他に休む所なんて無さそうだし…。」

 エレナ「それならさ、私のお金分けてあげるよ!」

 

 …と、エレナから提案されたのだけど。

 

 マヒル「え?エレナは良いの?」

 エレナ「無一文よりはマシでしょ?少しあげるから、依頼をこなすまではこれでやりくりして良いよ!」

 

 そう言われ、エレナからお金を渡される。

 申し訳ないとは思うけど、こうしないとエレナは気が済まないんだろうな…。

 

 マヒル「……わかった、つべこべ言ってられないしね。」

 エレナ「うん!じゃあはい、マヒルの分ね!」

 

 エレナから1500Gを貰った。

 とりあえず宿泊代分は何とかなったな。

 

 エレナ「それじゃあ、明日に備えてゆっくり休んでね!」

 マヒル「ええ、色々ありがとう。」

 

 私はエレナと別れ、宿で休む事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌朝~

 私はベッドから起き上がった。

 前のような悪夢は見る事無く、スッキリ目が覚めた。

 今日から依頼を受けられるんだった。

 万全な準備をして、気を引き締めなければ。

 

 

 

 

 

 エレナ「マヒル、おはよう!」

 

 私がギルドに向かうと、既にエレナがいた。

 こうして会う事も、習慣になってきたな。

 

 エレナ「昨日は特訓もしてたから、寝坊しちゃってるのかと思ったよ笑」

 マヒル「そんな訳ないでしょ。寧ろぐっすり寝れてスッキリしたし。」

 

 まったく、エレナは私を何だと思っているの。

 とりあえず、ギルドに入ろうか。

 

 

 

 

 

 受付嬢「こちらが本日の依頼になります!」

 

 受付嬢が冊子を見せてきた。

 リンゴ5個の納品亜人の討伐…。

 今受けれるのはこれくらいか。

 

 エレナ「この辺りは初歩的な部分になるね。契約したばかりの人はほとんどこの依頼を受ける事になるよ!」

 

 どうりで簡単そうに見えた。

 まあ、最初から大きい敵を倒せ、だなんてある訳ないよね…。

 

 エレナ「1つずつこなすも良し、一気にこなすも良しだよ!まあ、どちらにせよギルドに戻って報告しないといけないけどね。」

 

 なるほど、手段はこちらに任せるといった所か。

 うーん、いちいち往復するのも面倒だから…。一気に終わらせてから戻るか。

 

 マヒル「両方の依頼を受ける事にします。」

 受付嬢「ありがとうございます!それではお気を付けて!」

 

 初めての依頼だからね。気を引き締めて行かないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達は森まで来ていた。

 私が最初に目覚めた場所。最近起きた事なのに、何だか懐かしく感じる。

 

 マヒル「そういや、エレナも同行してくれるんだね。」

 エレナ「初めての依頼だからね!慣れるまでは一緒に付いてあげるよ!」

 

 心強いな。

 まあ、あくまで付き添いというだけで、行動するのは私だけなんだけど…。

 

 エレナ「どっちから始める?」

 マヒル「うーん、亜人の討伐からやっていこうかな。」

 エレナ「了解、じゃあ行こっか!」

 

 亜人を倒して、リンゴを納品する。

 この流れでこなして行こうか。

 

 

 

 

 

 エレナ「いた。あいつらだよ。」

 

 私達は低木に身を隠して、亜人達の様子を伺う。

 亜人は3体…。あの数なら行けそう。

 

 エレナ「タイミングは任せるよ。準備ができたら行こう。」

 マヒル「ああ。」

 

 私は装備してきた武器を握り、戦闘準備に入る。

 前までは何もできなかったからけ…。今度はこっちが借りを返す番だ。

 

 

 

 マヒル「行くよ!」

 エレナ「OK!」

 

 私達は低木から飛び出し、1体の亜人を斬り裂く。

 

 

 

ズバッ!

 

 「○□△×!?」

 

 「○□△×!!」「○□△×!!」

 

 亜人達は油断を突かれたみたい。

 先制攻撃と行こうか。

 

 エレナ「さあ、特訓の成果を見せる時だよ!」

 マヒル「すぅ……、ふぅ……。」

 

 私は深呼吸し、亜人に向けて攻撃を加える。

 

 “強斬り”

 マヒル「せいっ!!」

 

ズバアァッ!!

 

 「○□△×!?」

 

 亜人に強斬りを与える。

 急所だったようで、すぐに倒れた。

 

 エレナ「よーし、私もやっちゃうよ!」

 

 続いて、エレナが攻撃をする。

 

 “強斬り”

 エレナ「せいやっ!!」

 

ズバアァッ!!

 

 「○□△×!!!」

 

 エレナも同じく強斬りを繰り出し、亜人を倒す。

 亜人は最後の1体になった。

 

 「○□△×!!」

 

ガキンッ!

 

 マヒル「おっと…!」

 

 亜人は攻撃を繰り出して来たが、私は間一髪で防御した。

 私は後に、強斬りを繰り出す。

 

 “強斬り”

 マヒル「くらいなさいっ!」

 

ズバアァッ!!

 

 「○□△×…!!」

 

 見事、3体の亜人を全滅させた。

 

 エレナ「すごいね!初めての戦闘なのに上手く行っちゃった!」

 

 まあ、相手が亜人だからかな。

 これくらいなら余裕ね。

 

 マヒル「それよりも、エレナが指導してくれたお陰だよ。」

 エレナ「え?照れるなぁ笑 急にどうしたのさ笑」

 

 エレナは頭を掻いてそう言った。

 ここだけだと副団長には見えないんだよなぁ…。

 

 エレナ「とりあえず、もう片方の依頼もやっちゃおっか!」

 マヒル「ええ。」

 

 確かもう片方はリンゴの納品だったっけ。

 そうと決まれば、早速行動しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マヒル「1…、2…、3…、4……。」

 

 私は森の中でリンゴを探していた。

 ちなみに探す係は私で、持つ係はエレナだ。

 

 マヒル「お、あった!これで5個!」

 エレナ「やったね!これで報告しに行こっか!」

 

 私は持ってもらっていたリンゴを受け取り、ギルドに戻ろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガサッ

 

 

 

 

 

 マヒル「……ん?」

 

 突然、低木から音が聞こえた。

 葉を掻き分けるような。

 

 エレナ「…?どうかした?」

 マヒル「…いや、低木が揺れてたが小動物だったのかも。何でもない。」

 エレナ「そう?それなら良いけど。とりあえずリンゴは5個揃ったから、ギルドに戻ろっか!」

 

 少々気にはなったが、そんなに大した事でもなかった。

 今は依頼の報告に向かおう。

 私はエレナと共に、森を出る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???視点~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……やっぱり、あの人だ。」

 

 

 

 

 

 森を散策していると、2人の人影が見えて、隠れていた。

 1人はここで彷徨っていた人と、もう1人は…。

 

 

 

 子供の頃からの親友、エレナだった。

 

 

 

 「……。」

 

 私がグレーテから離れてだいぶ経つけど、エレナは変わらず元気そうだった。

 それに偶然な事に、彼女の指導をしているようにも見える。

 もう、心配はいらないみたいだね。

 あの2人にバレないように、その場を去ろうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「成長したろ?エレナの奴。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時、私に話しかけたであろう声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 声の主は、グレーテ騎士団長のアイリスさんだった。

 

 

 

 

 

 「……何の用ですか?」

 アイリス「たまたま見かけてな。ついでに話そうと思ってたんだ。」

 「……構わないでくださいよ。……私はもう、グレーテの人間ではないんですから。」

 

 確かにグレーテは、私が育ってきた場所だ。

 今目の前にいるアイリスさんは、私の親代わりと言っても過言ではない。

 でも今、グレーテは、ただの飾り場に過ぎない。

 

 アイリス「エレナの成長ぶりを見て、グレーテに帰ろうと思わないか?」

 「……私がそう簡単に帰ると思いますか?」

 アイリス「そう信じているからそう言えるかもな。エレナだって、帰ってきてほしいと思ってるんじゃないか?」

 

 ああもう、うざったい。

 嫌気が差し、私は移動しようとしていた。

 

 「……私、これからやる事があるので、付いて来ないでくださいね?……1人でいたいので、邪魔だけはしないように。」

 

 アイリスさんを後にし、さっさと歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アイリス「……相変わらず素直じゃねえな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~マヒル視点~

 受付嬢「お疲れ様です!こちらが報酬になります。」

 

 私はギルドに戻り、報酬を受け取りに来た。

 合計で1000G。お陰で儲けたね。

 

 エレナ「どう?依頼のやり方はもうわかった?」

 マヒル「ええ。色々ありがとう、エレナ。」

 エレナ「良いの良いの!これも人助けだと思ってさ!」

 

 本当にエレナには感謝しっぱなしだな。

 この調子でどんどん依頼をこなしていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よお、2人共。」

 

 

 

 

 

 ギルドを出ると、アイリスがいた。

 

 エレナ「あ、団長!お疲れ様です!」

 アイリス「おう。マヒルもここには慣れたか?」

 マヒル「ええ。お陰様で。」

 

 私はそう返す。

 でもアイリスは、どこか表情が暗いように見えた。

 

 エレナ「…団長?」

 

 

 

 

 

 アイリス「……なあ2人共、少し良いか?」

 

 

 

 

 

 アイリスからそう言われる。

 

 エレナ「どうしました?」

 アイリス「特にエレナには心して聞いてほしいんだが……。」

 

 アイリスは真剣な顔で話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ルリアンナに会ったんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、ルリアンナとは一体誰なんでしょうか?
次回もお楽しみに!
感想もお待ちしてます♪
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