GENTILE BRAVERY ~Female ver.~ 作:ヤガミ
それではどうぞ!
いざ依頼へ
エレナ「マヒル、今日も宿で休むの?」
エレナとの特訓を終え、私はエレナとグレーテを歩いていた。
マヒル「まあ、そうなるかな。他に休む所なんて無さそうだし…。」
エレナ「それならさ、私のお金分けてあげるよ!」
…と、エレナから提案されたのだけど。
マヒル「え?エレナは良いの?」
エレナ「無一文よりはマシでしょ?少しあげるから、依頼をこなすまではこれでやりくりして良いよ!」
そう言われ、エレナからお金を渡される。
申し訳ないとは思うけど、こうしないとエレナは気が済まないんだろうな…。
マヒル「……わかった、つべこべ言ってられないしね。」
エレナ「うん!じゃあはい、マヒルの分ね!」
エレナから1500Gを貰った。
とりあえず宿泊代分は何とかなったな。
エレナ「それじゃあ、明日に備えてゆっくり休んでね!」
マヒル「ええ、色々ありがとう。」
私はエレナと別れ、宿で休む事にした。
~翌朝~
私はベッドから起き上がった。
前のような悪夢は見る事無く、スッキリ目が覚めた。
今日から依頼を受けられるんだった。
万全な準備をして、気を引き締めなければ。
エレナ「マヒル、おはよう!」
私がギルドに向かうと、既にエレナがいた。
こうして会う事も、習慣になってきたな。
エレナ「昨日は特訓もしてたから、寝坊しちゃってるのかと思ったよ笑」
マヒル「そんな訳ないでしょ。寧ろぐっすり寝れてスッキリしたし。」
まったく、エレナは私を何だと思っているの。
とりあえず、ギルドに入ろうか。
受付嬢「こちらが本日の依頼になります!」
受付嬢が冊子を見せてきた。
リンゴ5個の納品、亜人の討伐…。
今受けれるのはこれくらいか。
エレナ「この辺りは初歩的な部分になるね。契約したばかりの人はほとんどこの依頼を受ける事になるよ!」
どうりで簡単そうに見えた。
まあ、最初から大きい敵を倒せ、だなんてある訳ないよね…。
エレナ「1つずつこなすも良し、一気にこなすも良しだよ!まあ、どちらにせよギルドに戻って報告しないといけないけどね。」
なるほど、手段はこちらに任せるといった所か。
うーん、いちいち往復するのも面倒だから…。一気に終わらせてから戻るか。
マヒル「両方の依頼を受ける事にします。」
受付嬢「ありがとうございます!それではお気を付けて!」
初めての依頼だからね。気を引き締めて行かないと。
私達は森まで来ていた。
私が最初に目覚めた場所。最近起きた事なのに、何だか懐かしく感じる。
マヒル「そういや、エレナも同行してくれるんだね。」
エレナ「初めての依頼だからね!慣れるまでは一緒に付いてあげるよ!」
心強いな。
まあ、あくまで付き添いというだけで、行動するのは私だけなんだけど…。
エレナ「どっちから始める?」
マヒル「うーん、亜人の討伐からやっていこうかな。」
エレナ「了解、じゃあ行こっか!」
亜人を倒して、リンゴを納品する。
この流れでこなして行こうか。
エレナ「いた。あいつらだよ。」
私達は低木に身を隠して、亜人達の様子を伺う。
亜人は3体…。あの数なら行けそう。
エレナ「タイミングは任せるよ。準備ができたら行こう。」
マヒル「ああ。」
私は装備してきた武器を握り、戦闘準備に入る。
前までは何もできなかったからけ…。今度はこっちが借りを返す番だ。
マヒル「行くよ!」
エレナ「OK!」
私達は低木から飛び出し、1体の亜人を斬り裂く。
ズバッ!
「○□△×!?」
「○□△×!!」「○□△×!!」
亜人達は油断を突かれたみたい。
先制攻撃と行こうか。
エレナ「さあ、特訓の成果を見せる時だよ!」
マヒル「すぅ……、ふぅ……。」
私は深呼吸し、亜人に向けて攻撃を加える。
“強斬り”
マヒル「せいっ!!」
ズバアァッ!!
「○□△×!?」
亜人に強斬りを与える。
急所だったようで、すぐに倒れた。
エレナ「よーし、私もやっちゃうよ!」
続いて、エレナが攻撃をする。
“強斬り”
エレナ「せいやっ!!」
ズバアァッ!!
「○□△×!!!」
エレナも同じく強斬りを繰り出し、亜人を倒す。
亜人は最後の1体になった。
「○□△×!!」
ガキンッ!
マヒル「おっと…!」
亜人は攻撃を繰り出して来たが、私は間一髪で防御した。
私は後に、強斬りを繰り出す。
“強斬り”
マヒル「くらいなさいっ!」
ズバアァッ!!
「○□△×…!!」
見事、3体の亜人を全滅させた。
エレナ「すごいね!初めての戦闘なのに上手く行っちゃった!」
まあ、相手が亜人だからかな。
これくらいなら余裕ね。
マヒル「それよりも、エレナが指導してくれたお陰だよ。」
エレナ「え?照れるなぁ笑 急にどうしたのさ笑」
エレナは頭を掻いてそう言った。
ここだけだと副団長には見えないんだよなぁ…。
エレナ「とりあえず、もう片方の依頼もやっちゃおっか!」
マヒル「ええ。」
確かもう片方はリンゴの納品だったっけ。
そうと決まれば、早速行動しよう。
マヒル「1…、2…、3…、4……。」
私は森の中でリンゴを探していた。
ちなみに探す係は私で、持つ係はエレナだ。
マヒル「お、あった!これで5個!」
エレナ「やったね!これで報告しに行こっか!」
私は持ってもらっていたリンゴを受け取り、ギルドに戻ろうとしていた。
ガサッ
マヒル「……ん?」
突然、低木から音が聞こえた。
葉を掻き分けるような。
エレナ「…?どうかした?」
マヒル「…いや、低木が揺れてたが小動物だったのかも。何でもない。」
エレナ「そう?それなら良いけど。とりあえずリンゴは5個揃ったから、ギルドに戻ろっか!」
少々気にはなったが、そんなに大した事でもなかった。
今は依頼の報告に向かおう。
私はエレナと共に、森を出る事にした。
~???視点~
「……やっぱり、あの人だ。」
森を散策していると、2人の人影が見えて、隠れていた。
1人はここで彷徨っていた人と、もう1人は…。
子供の頃からの親友、エレナだった。
「……。」
私がグレーテから離れてだいぶ経つけど、エレナは変わらず元気そうだった。
それに偶然な事に、彼女の指導をしているようにも見える。
もう、心配はいらないみたいだね。
あの2人にバレないように、その場を去ろうとした。
「成長したろ?エレナの奴。」
その時、私に話しかけたであろう声が聞こえた。
声の主は、グレーテ騎士団長のアイリスさんだった。
「……何の用ですか?」
アイリス「たまたま見かけてな。ついでに話そうと思ってたんだ。」
「……構わないでくださいよ。……私はもう、グレーテの人間ではないんですから。」
確かにグレーテは、私が育ってきた場所だ。
今目の前にいるアイリスさんは、私の親代わりと言っても過言ではない。
でも今、グレーテは、ただの飾り場に過ぎない。
アイリス「エレナの成長ぶりを見て、グレーテに帰ろうと思わないか?」
「……私がそう簡単に帰ると思いますか?」
アイリス「そう信じているからそう言えるかもな。エレナだって、帰ってきてほしいと思ってるんじゃないか?」
ああもう、うざったい。
嫌気が差し、私は移動しようとしていた。
「……私、これからやる事があるので、付いて来ないでくださいね?……1人でいたいので、邪魔だけはしないように。」
アイリスさんを後にし、さっさと歩いた。
アイリス「……相変わらず素直じゃねえな。」
~マヒル視点~
受付嬢「お疲れ様です!こちらが報酬になります。」
私はギルドに戻り、報酬を受け取りに来た。
合計で1000G。お陰で儲けたね。
エレナ「どう?依頼のやり方はもうわかった?」
マヒル「ええ。色々ありがとう、エレナ。」
エレナ「良いの良いの!これも人助けだと思ってさ!」
本当にエレナには感謝しっぱなしだな。
この調子でどんどん依頼をこなしていこう。
「よお、2人共。」
ギルドを出ると、アイリスがいた。
エレナ「あ、団長!お疲れ様です!」
アイリス「おう。マヒルもここには慣れたか?」
マヒル「ええ。お陰様で。」
私はそう返す。
でもアイリスは、どこか表情が暗いように見えた。
エレナ「…団長?」
アイリス「……なあ2人共、少し良いか?」
アイリスからそう言われる。
エレナ「どうしました?」
アイリス「特にエレナには心して聞いてほしいんだが……。」
アイリスは真剣な顔で話す。
「ルリアンナに会ったんだ。」
さて、ルリアンナとは一体誰なんでしょうか?
次回もお楽しみに!
感想もお待ちしてます♪