現代にライブダンジョン作るッピ!   作:かりん2022

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ライブダンジョン開幕

北海道の片田舎。

神託を受けて現代に逆行転生した。

広場を作れ、と。出店もできるようにしろと。

ライブダンジョンを作るぞ、と。

そういうわけで、全力で未来知識を駆使してお金を稼ぎ、広場を作った。

1ヶ月、自衛隊ランド、命名ライブダンジョンを作るとイベントを告知して、各所の協力を取り付けた。

唸れ、寄付の力ぁ!

 

初日、出店の配置はバッチリ。近くに大きいホテルも建てた。

ぶっちゃけていうともう資金はない。アホほど稼いだけどその分使い尽くした。

関係者全員失敗を確信しているが、俺は信じているので問題ない。

 

出し物をするとの連絡もしてある。

朝9時。そろそろオープニングの時間だ。

地元の人がパラパラと見学に来ている。後は暇つぶしに来た隊員の人とかだ。

早速、花火を打ち上げてもらった。

 

次の瞬間、花火を追うように広場をつき抜けて現れる神殿!!

 

そして門!!!

 

「それでは、ライブダンジョンの開会式を行います! まずはテープカットを行います!」

 

 首相、防衛大臣、警察庁長官を筆頭とするお歴々は戸惑いながらもテープをカットしてくれる。

 

「では、5人パーティーを組んだ皆さんは、こちらへどうぞ!皆、模擬武器運んで!」

 

 ざわめきが大きくなる中、俺は選ばれし精鋭の皆様を招き入れる。

 簡素な服に、簡素な背負い袋を装備してもらっている。

 もちろん、事前に台本を配布済みだ。

 俺は建物に入ると、ダッシュで受付を漁った。あった!

 

「では、皆さん、これを舐めてください。はい次、これを舐めて。あ、両方回収しますから。後、名簿に名前とステータスカードに書かれたジョブを書いてくださいねー」

 

 ステータスカードを舐めさせ、紙片を舐めさせ、紙片を紅いランタンに投げる。

 

「ダンジョン内で人を殺すと二度とダンジョンに入れなくなるのでご注意ください。ダンジョンではモンスターに殺されても所持品一つ以外全部を代償に復活できるのでご安心ください。では、ステータスカードに書いてあったジョブやスキルにあった武器を持っていってください。貴方たちは一番左の魔法陣に。次のパーティは左から二番目。次のパーティは三番目、お客様や神様に見られてますから、ダンジョン内では紳士にね! GOGOGO! 9時半から出発して、11時時点での成果を見ます。12時には表彰式を行うので、それまでにどうにかして帰ってきてください」

「ちょ、ステータスカードもっとよく見せて!」

「俺達のチーム全員後衛じゃない!?」

「黒魔法使いって事は魔法使えるのか?」

「戦士騎士双剣士剣士盾士……脳筋すぎるんだが!」

「嘘、俺のLUK低すぎ……?」

 

 わたわたしている陸海空警SPの5パーティを見送って、次に社員に仕事を教える。

 

「俺達も参加しちゃダメっすか?」

「警備に必要だからいいけど、やるなら辞めないでね。本来、治安維持組織だけに解放する案件だし。これが出来た国、凄惨な革命が起きてるから。13時から警察と自衛官限定で一般開放だけど、警察と自衛隊の身分証を確認して、しっかり名前とジョブを書いてもらってね。国防に関係するからね。あとステータスカードは見せてもいいけど、当人にも渡しちゃダメだよ。ここで管理するから。未登録者はダンジョン内で普通に死ぬからね。未登録者はあの魔法陣には近づけないで。命を預かると思って管理しな」

「マジすか」

「マジです」

 

 そして社員を配置して仕事を割り振った後、パソコンを開き、ライブカメラで外の様子を見る。

 一応、有名なヨーチューバーをスカウトして、失礼にならない範囲で面白おかしく実況をお願いしていたのだが、うまくやっているだろうか。

 

『陸上自衛隊凄い、陸上自衛隊凄い! 全員前衛職だけあってどんどん進むぞー!』

『おおっと、海チームは空チームと合流した!? そんなのありかー!』

『SPチームは採取に走っているー! 薬草でポーションの夢なるかー!』

 

うん、結構盛り上がってるみたい。

 

しばらくして、外から悲鳴が聞こえて、黒門から1人滑り降りてきた。

 

「お疲れ様です。見学はあちらです」

 

 こうして、12時から表彰式が行われ、犠牲を出しながらも3階層を突破した陸チームが優勝した。

 そして、13時から一般開放(ただし、警察と自衛隊に限る)をする。

 明日には国会でダンジョンに入った人の出国を規制とダンジョン外でのスキル使用を禁止する法案を話し合ってもらう予定である。要望書と案は用意してある。

 

 結論から言って、法案成立はめちゃくちゃスムーズに進んだ。

 

 最初から全面協力することで、なんとか接収も防げた。

 

 噂は一瞬で広まった。

 北海道の僻地に観光客が押し寄せた。

 地元の人も大喜びである。

 ヨーチューバーさんを何名か、正式に実況に採用。

 お国から内緒には出来ませんか? と言われたが、それは神様の意向に反するので、ということで公開は許してもらった。さらに言えば、一般開放が神様のご意志なので、一年で民間人に追いつかれない制度を作ってくださいとお願いした。

 話し合いの結果、治安維持組織の独占は3年間まで。それ以降の2年間は日本国民のみに開放。その後、一般開放となった。

 ただし、ライブダンジョンに入る人は資格が必要になった。

 国への登録と悪用しないように簡単なルール確認の筆記テスト、誓約書を書いてほしいからだそうだ。

 それぐらいは神様も許してくれるだろう。

 

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