現代にライブダンジョン作るッピ!   作:かりん2022

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アンケートの回答、ありがとうございました。
気になる方もいらっしゃると知って、王族ネタを消しました。
やっぱり人に聞かないとこういうのはわからないので、
助かりました。
気になるとおっしゃってくれた方、大丈夫と答えてくれた方、
本当にありがとうございました。




そんな装備で大丈夫か?

ライブダンジョンは日本の北海道で大人気のアトラクションだ。

それは日本語を学校で勉強する事になるほど。

ライブダンジョンの人が、2周年の記念として世界各国から学生を一ヶ月間招待してくれる事になったらしい。

発表は旅行当日。旅行中の必要なものは全部日本で用意してくれるから、旅行する人は一ヶ月予定を入れないだけでいい。

旅行じゃなくて留学になるのだろうか。

でもまあうちみたいなバカ学校は関係ないな!

 

と思ってたんだけど。

 

「みんな、このクラスが当たった! 失礼のないようにするんだぞ。5分連絡の時間をあげよう。その後携帯を回収してバスに乗ってもらう」

「当たっただって? このクラスが?」

「そうだぞー。一ヶ月限定で国からパスポートも発行してもらえる。日本語の勉強頑張れよ」

「すげー!」

「外国に旅行できる!」

「世界の子供と話せるのね!」

「終わった、バイト入れてた……」

 

 おっと、意識高い系の子供がこのクラスにいたのか。

 あと、一ヶ月はバイトも入れるなって言ってただろ。

 俺はスマホで両親に連絡を入れて、身支度を整えた。

 

 絶対当たらないだろうけど、可能性は0ではないから、今日は持ってる中で一番いい服を着てきたんだよね。

 まさか本当に当たるなんて!

 

 僕らはいそいそと、国が用意してくれたバスに乗った。

 

 

 

 

 

 

「ライブダンジョン2周年! 国際完全ランダム素人学生対抗戦開幕! します!!」

「なお学生の皆さんはそのまま国に就職してもらいます」

「騙された……って事!?」

「ハンガー・ゲームという事かー!」

 

 僕たちは戦慄する。

 異世界の神様の思し召しらしい。

 死者は出ないなら……と国も断腸の思いで許可した模様。

 一応お給料と破格の出場料がもらえるらしい。

 ただし、僕らの一挙手一投足が全世界に報道される。

 とりあえずパンフレットを握った。使える日本語が書いてある。

 

「おい、やるなら勝つぞ! 学生対抗なんだからよぉ!」

「おおー!」

 

 クラスのボスのレックスが叫ぶ。

 

「いやっ こわぁーい」

「嘘でしょ? 虫だって殺すの嫌なのにぃー!」

 

 あっ お嬢様学校として有名なとこだ。

 

「でも協力は必要だよな! うおー!! 前衛は俺に任せろー!!」

 

 まあいいけど。

 

 

「皆さん、これからジョブを神様に貰ってきます」

「俺、信じてる神様いるんですけど、どうなんですかー?」

「異世界の神様は二神に仕える事を許すそうです」

「問題は俺の神様の方なんだが……?」

「これは実質的な徴兵なので仕方ないんです」

 

 ええ……。でもジョブをもらわないと死んじゃうから仕方ない。

 僕達は、ジョブをもらった。

 

「ヒーラーだ」

「おお、医者の勉強しろよ!」

「バカだから無理だよ」

 

 僕だってライブダンジョンについては興味を持って調べてる。これまでの研究で、補正のあるダンジョン内ならともかく、ダンジョン外での治癒は知識のあるなしがかなり影響するとわかっている。あと、蘇生は出来ない。

 

「行けるって」

「そうかなー」

「学力見てもらうことも可能だよ」

 

 ジョブと共に、初期装備を貰う。

 女の子が着るみたいなワンピースとズボン。

 それと鉄の棒。

 

「30分でチーム決めてください。その後、皆さんをダンジョンまで飛ばします」

 

「無理よ! 絶対無理! ヤダヤダヤダ!」

「ミリー……」

 

 お嬢様学校の一部の女の子達がパニックに陥っている。

 無理もないか……。

 

「別の学校でもチーム組んでいいですか?」

「合意の上ならいいよ。後、えっちなのは厳禁だぞ。神様のダンジョンで報道されてるからな。変な事すると社会的死ゾ」

「わかってますよ!」

 

 僕は泣いてる女の子のところに駆け寄り……

 

 

「美しいお嬢さん。私はナイト。レディを守る事がお仕事です。どうか私に生まれてきた意味を果たさせてはもらえませんか?」

 

 スーパーイケメンが女の子に手を差し伸べていた。

 女の子は泣き止む。

 ああ、そりゃそうか。そりゃ男どもの考えることは全部一緒である。

 僕みたいな隠キャヒーラーに守るって言われても困るよね。

 そこでクラスメイトから物言いが。

 

「クラスメイトの女の子のフォローもしなさいよ! 私だって怖いんだからね!」

「最もだね、僕ヒーラーだからサポート出来るよ」

「頼りにしてるから! 女の子の顔に傷を残さないでね!」

 

 そうして、簡単にチームを決め、僕らのライブダンジョンが始まった。

 

 1週間は準備期間である。その間にチームを決めて、さらに1週間後に国の用意したスペシャルアドバイザーのアドバイスを得て、最後の1週間で到達した階層を競うらしい。

 1週間後までは外部との連絡も取れないようだ。

 

 

 こうして、順番にダンジョンに飛ばされる事になった。

 空気を読んで兵士さん達が初期の要所要所で自然な感じで解説をしてくれるのを見学しながら順番を待つ。あ、排出された。

 

『さー始まりました! ライブダンジョン2周年記念イベント「フレッシュ学生戦!」 学生は終わったらカニ料理やドラゴンに乗っての遊覧飛行を予定してますので、頑張ってくださいね! 最初に来るのは、おおっとイケメン! 彼はフェンシングオリンピック選手候補と言われてる、イーノック! ジョブはナイト! ……あの、大丈夫? レベル持ちはオリンピック駄目だったよね? 殺されない? 若者の夢を奪ったとして国際問題で処分では? えっ 神様の要望だから仕方ない? いやいやいやいや、とにかく女の子を守りつつ、入場です!』

 

 そ、そんな! そんな自分が大変な時に女の子を庇ったのか!

 生まれてきた意味って……もしかして、生まれてきた意味を奪われちゃったから、次の生きる意味をって意味だったんじゃ……。

 

『ひっ ゴブリン!』

『くそ、棒が重い! というかレイピアぐらい持たせてくれよ!』

『大丈夫、僕達が絶対守る』

『ミリー、大丈夫。私を見て。私だけ見て』

『アリア……』

『一緒に歌おう? 前、魔法の歌を歌いたいって一緒に練習してたよね? 歌える?』

『う、うん……』

『わ、私も頑張るよー! 絶対皆に近づけさせないから!』

『美しい歌声が流れるー! ミリー嬢は吟遊詩人です! そして祈る! アリア嬢歌いながら祈る! それもそのはず、ジョブは祈祷師だー! ヒーラーは二人と見るべきか、レベルが上がってしまえば心強いジョブです! 補助系ジョブですが、戦闘に貢献すればちゃんと経験値が貰えるので、レベル上げも安心です! 友情ソングがメンバーに勇気を与えていきます! 二人の乙女の祈りを受けて、今、騎士と双剣士が鉄棒片手にゴブリンに向かって駆け出しました! そして忘れてはいけない! 黒魔術師が魔法を乱れ打つー! 初めてにしては命中率がいいぞ! これは将来有望だー! あっ 今回のレギュレーションでは、戦果を売って装備を整える形式ですが、何故か企業がアカデミックバーゲンセールをやっているのでぜひ見ていってください!』

 

 頑張れー! 頑張れー! イーノックー!

 

「順番が来ました。転移が近くだったらイーノック選手を手伝えるかもですよ」

「わかった。送ってくれ!」

「わ、私、怖い……」

 

 僕はクラスメイトの女の子の手をぎゅっと握った。

 

「守るよ!」

「うん……!」

 

 そして、僕達はダンジョンに転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 へとへとになって食堂に集まった。

 学生部門は昼間だけ。代わりに、夕方から国の選抜した教師が授業を行ってくれる。疲れ切ってるにも関わらず、ブドウ糖とカフェインたっぷりのジュースとヒールの施術を受けたからか、国が選んだ最高の教授の授業が面白いからか、授業はスルスル頭に入ってくるけど、とても疲れた。

 頭も体も酷使したって感じだ。

 夕方からは明け方にかけては大人の探索者の活動時間というわけ。軍って大変だなぁ。国に命じられて昼夜逆転生活なんて。

 夕飯はなんでも頼んでいいそうだ。部屋にジュースとお菓子をもらって行くのもあり。

 料理はまじでなんでもありだった。参加国の伝統料理、今流行りの料理、高級料理からカップラーメンまで。

 流石にこの世のあらゆる料理全部ってわけじゃないけど、毎食別のにしても食べきれないほど。

 補償の一種らしい。まあ、一ヶ月豪華な食事食べれるなら僕は……。

 むしろ元の生活に戻れるのかが不安だ。いや、国に就職だから戻らないのか、うごご。

 まあ仕事が貰えるなら悪い事じゃない。同意なかったけど。

 実際就職が難しい、不景気だって話はよく聞くしね。ヒーラーなら仕事も手に入りやすいだろう。

 僕みたいな一般人は得だけど、イーノックは本当に可哀想。

 レベルを持つとオリンピックも出られなくなるし、神様ってその辺も知ったこっちゃねぇで選んでたので、補償は本当に手厚いらしい。補償や配慮は僕達選手に平等にされるので、オリンピック選手クラスの待遇を僕達も得られるのは嬉しい。イーノックは国から補助金も貰ってて、その分は補償されるらしいのが待遇の差って言えば差だけど。僕はそんな補助金もらえるような頑張りをそもそもしてないから気にならない。

 

 そしてご飯を食べた後、会議を行う事になった。

 チーム決めである。

 

「ここまで来たら最強チームを目指すべきだ!」

「女子が慣れるまではサポートをするべきだよ」

「お前はもう晴れ舞台に立てないんだ! ならここが! お前の最初で最後の晴れ舞台だろ!」

「イーノック君……私もそう思う」

「レディミリー」

「私も頑張る。剣の種類は変わっちゃうかもだけど……イーノック君の晴れ舞台に、優勝カップを持たせる。その為なら頑張れる」

「男を見せるじゃねーか、イーノック! なら俺も協力するぜ!」

「レックス」

「俺の名前知ってんのか」

「同じ国の仲間じゃないか。全員の名前、わかるよ」

 

 僕らは驚いた。そんな、まさか。頭のレベルが違いすぎる。

 

「よし! 最強チーム集めて金集めて装備も最強にして、イーノックを勝たせるぞ! イーノックを勝たせる会に入る奴!」

「やろうぜ!」

「異世界の神様に一泡吹かせてやる! 地球人は凄いんだぞって!」

「イーノック! イーノック! イーノック!」

「みんな……わかった。少しだけ、力を貸して欲しい」

 

 よおおおおおおし! 僕らの国が優勝だああああああ!

 

 このあとめちゃくちゃ買い物した。




マシュマロ
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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