よくわからん多重クロス   作:ニョホ

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 第二話中編(下)

 閲覧注意:ordo Blattidae


燃えさしの日常 2-3

 

 

 side:レジロ・夢

 

「ちなみに此処で死んだりするとすっごく()な気分で目を覚まして一日中不快な思いをすることになるから頑張って駆け抜けて欲しい。俺も頑張って足止めするから」

 

 負けても死なないので問題ナシ! 一日中気持ち悪いのは仕方ないって怖!? なんか急にアーミヤ(黒うさ)が怖くなった!?

 

「足止めの後は‥‥‥‥どうするつもりなんですか?」

 

「相手次第なら普通に倒して報告書と後片付けだね。負けそうなら立て籠もって増援待つ」

 

 あ、少し雰囲気和らいだ

 

「怖くはないんですか?」

 

 

「怖いよ? 此処のシステムだって万全じゃない。だからさっき(前話で)食べた煎餅みたいなこと(バグ)が起きちまうし俺だってそこまで強くない。でもさ‥‥‥‥」

 

「‥‥‥‥?」

 

「正直足止めするって俺が言ってた時のアンタの方が怖かったぞ!」

 

「え!?ちょっとレジロさん!?」

 

 混乱しだした、お目目ぐるぐるしててかわいい*1

 

「まあ俺のこと心配してくれたんだし怖い、って感じたのもそう思えるぐらいの余裕があるからだしね!」

 

「余裕‥‥‥‥ですか?」

 

「怖くなりすぎると困ったことになんも感じなくなっちまうんだ」

 

 ※実際は狂月夜で一時的に抑え込んであるだけです

 

「恐怖の原因が遠ざかってやっと身体が震え出す」

 

 ※実際は狂月夜の反動です

 

「でも周りが支えてくれるから大丈夫!」*2

 

「そうですか‥‥‥‥なら大丈夫ですね!」

 

「そう思えたなら早速行こう!」

 

 _____

 ________

 __________

 

 〜廊下 曲がり角〜

 

 

 なるべく壁に身を寄せ、手鏡でどうなっているか確認する______黒うさは自分の背後に待機してもらっている。

 

 「大丈夫そうだ、行くぞ」ヒソ

 

 「はい」ヒソ

 

 足音がならないようにゆっくりと歩いていく______見える範囲には擬態した奴以外見えない。

 

 奴を通り過ぎたところで事前に打ち合わせた通り、黒うさに前へ行ってもらう______奴が目を開けた、マズイ!

 

 「走れ!」

 

 その言葉を合図に黒うさと俺は正反対の行動をとった。

 

 「お世話になりました! どうかご無事で!」

 

 「付き添えなくて悪いね!」

 

 黒うさが突き当たりのドアまで駆け出すと同時に収納から取り出したハンマーを奴______おとこマークに振り下ろす!

 

 「グエッ!? ‥‥‥‥マジかよ」

 

 逆に俺の身体が床に叩き込まれる、相手の方が早かった! 朦朧としつつ見上げるとニタニタ笑っていやがる奴はカウンターα(黄色い八角形の壁)*3に覆われていた。俺を無視して黒うさの方へは行かなかったようなので少し安心、すぐに大勢を整えて奴を見据え______

 

 「嫌あああああああああああ!?」

 

 ドカカカカカカカーン!

 

 _____るよりまえになんかひめいとすごいおとがきこえるんですが!?

 

 おとこマークから逃げ(急いで駆け出し)てアーミヤのいるであろう廊下の突き当たりまで急ぐ、黒うさは‥‥‥‥スタンして(へたり込んで)いるが無事だった。無事、なのだが‥‥‥‥。

 

 「うわぁ‥‥‥‥」

 

 すっごい破壊力だ‥‥‥‥おそらきれい 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん? なんで()()から空が見えるんだ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 扉ねーじゃん!

 

 ナイヨ!? トビラナイヨ!? ドコナノ!? カエレナイヨ!? ドウシ______

 

 

 

【狂月夜】

 

 

 

  ______ようもないので応接室まで退避して報告入れるしかないな! というか扉周囲の壁どころか側面の壁まで破壊されているのは不味くないか?まあすぐに崩落する()()は見えないのでヨシ!(現場猫)

 

  とりあえず黒うさを立たせてこの場から離れなければいけないので彼女に近づこうとした時だった。でっかい()()が瓦礫から飛び出してきたのは、

 

「そういうことか!」

 

 SMAAAASH!!

 

 三角飛びの要領で加速して頭部を殴りつける、うごかなくなった。ハンマーメンテから戻ったばっかりだったのに!

 

 「でかいのは他にいる!?」

 

 「も、もういません!」

 

 放心していたようで慌てて立ち上がる黒うさ、へたり込んでいたのはさっきの破壊の反動の部分が大きかったようだ。本気で怒らせなくて良かった! 喰らったらひとたまりもないぜ!

 

 「おとこマーク(トイレの青い奴)倒して一旦応接室に戻る、立てるか?」

 

 「はい!」

 

 いいお返事だ。さあ急ごう!

 

 

 side:アーミヤ(黒うさ)・夢

 

 レジロさんが警戒していた様子からかなり強いと思われていたトイレマーク______レジロさん曰く、おとこマークという名前だそうです______は最後に出してきた無数の流星群(PKスターストーム)*4以外は特に危ない場面もなく、倒すと煙のように消えてしまいました。でも()()()()()()()天井と廊下がボロボロになってしまったので申し訳ないです‥‥‥‥。

 

 そしてハーブティーを淹れてもらいました*5がレジロさんは自分の分を飲み干すと、すぐに「連絡してくる」と言って部屋を出て行ってしまいました。‥‥‥‥いい香りです。多分カモミール*6ですね。

 

 〜一方その頃〜

 

 執務室のソファーの上にて

 

〜〜〜〜〜〜〜(あああもう!!!)

 

 レジロはジタバタしていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(扉ないと俺ら起きれないじゃん!)

 

 寝転びクッションを顔に押しつけて叫ぶ、

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(なんでメンテ明けたその日に)〜〜〜〜〜〜〜〜(こんな汚れるんだよ!!!)

 

 【狂月夜】の効果が切れると抑え込まれた感情は一気に噴き出す。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(というか”あれ“が出たってこと)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(はトイレ内部もじゃん!?)

 

 正気を取り戻して連絡を入れるにはもう少しかかりそうだ。

 

 ちなみに今回【狂月夜】を発動させたのはムーンキャンサー*7によるものであるが爆弾絡みで発動する時はほぼ反射的に発動している模様

 

 間話休題

 

「‥‥‥‥」

 

 それにしてもレジロさん遅いですね? まさか他にも‥‥‥‥。

 

「ただいまー! 扉、どうにかなるって!」

 

「本当ですか!? 私が悪いとはいえもう帰れないかと‥‥‥‥」

 

「えーと‥‥‥‥そのことなんだけどさ、ちょっと現場検証あるから付き合って貰わないとなんだよね」

 

 そのあと彼から聞いた話は不思議なものだった。曰く、本来この施設の壁や扉は壊せるわけがないのだとか。それが何故か私が本来破壊できるはずがない扉を破壊して以降は壁などが壊れるようになり、更にはおとこマークの最後の攻撃(PKスターストーム)の挙動までおかしくなっていたのだとか。

 

「以前別個体と戦ったとき、あの攻撃(PKスターストーム)は屋内なのにどこからともなく星が降ってくるし、床に当たればすぐに消えていたんだ。それが今回は天井を突き破って降ってきた上に床まで貫通していった」

 

 それに、とレジロさんはひと息ついてから口を開きました。

 

「黒うさの悲鳴が聞こえる前に攻撃を跳ね返されて思い切り床に叩きつけられてさ、その時ハンマーも床にぶつけたんだけど傷はついていなかったハズなんだ。今はもう穴だらけで何処にぶつけたか分からなくなったけど」

 

 私が悲鳴を上げる前の出来事‥‥‥‥

 

「確かあの時は大きな()()が私に向けて飛び掛かってきそうになって咄嗟に強力な攻撃(ソウルブースト)*8を‥‥‥‥待ってください! その前に扉の方で何か見た気がします!」

 

「扉の方で? まさかだけどもう何体か張り付いてたりとか‥‥‥‥今はやめよう」

 

「‥‥‥‥ですね」

 

 

 

 

 side:レジロ・夢

 

 仲間のこと、最近読んだ本のこと、美味しかった食べ物のこと、

 気まずい雰囲気を振り払うかのように黒うさと話し続けた。

 体感で一時間ぐらい経っただろうか? 喋りすぎて二人ともぐったりしてきた。

 

 「‥‥‥‥ソファーに寝転んだら? 少しは楽になるぞ」

 

 「レジロさんこそ」

 

 譲り合い合戦、開幕______

 

 

 

 

 

 

 

 

「『砂漏反転、雛鳥は殻に』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ______決着 引き分け 一瞬の嘔吐感と共に疲労が完全回復した

 

 

「ノックしても反応がありませんでしたので開けてみれば‥‥‥‥」

 

 さっきの起動コード(詠唱)とこの声は!

 

「初めましてお客様、僭越ながら疲労を強制的に取り除かせていただきました。案内人達のまとめ役を務めておりますセルヴィと申します」

 

「初めまして、アーm‥‥‥‥黒うさと申します」

 

「まさか爺さんが直接来るなんて‥‥‥‥」

 

「早速ですが今回は原因の調査以外にやっておかなければならないことがございますので、黒うさ様にはこの部屋で少々待機していただきます」

 

「俺のやることは?」

 

「レジロ、今【星読み】は使えますか?」

 

「最後に使ったのは扉が壊れてすぐだから使えるぞ」

 

「では端末(こちら)を」

 

 そう言って端末を渡される、ページには赤い口の大きな怪物の頭の上にヒヨコが乗った写真が載っていた。

 これがセルヴィがそこまで警戒する理由か? 

 えーと名前は『きゅうきょくキマイラ』? 

 ‥‥‥‥マジ?

 

「‥‥‥‥マジ?」

 

 つい口に出ちゃったよ! え? 黒うさも見たいって?見せていい?

 

「マジでございます」

 

 いやどうしろと!? よしOKサイン出た! はいどうぞ。

 

「戦闘になんの?」

 

 出典*9だと触れた時点でゲームオーバーだぜ? 

 

「戦闘に持ち込まない為に貴方が必要です」

 

 特典の合わせ技(俺と爺さん)で確殺ってワケか。

 ‥‥‥‥黒うさもう見終わったの!? 

 

 ______

 _________

 ____________

 

 穴だらけになった床を慎重に歩いて女子トイレから調べる‥‥‥‥ミント系のいい匂いがする

 

「いないですね」ヒソ

 

「念の為【逆雫】使ってきます」ヒソ

 

 俺以外の命から活力を奪う力を少しずつ女子トイレ内に広げていく

‥‥‥‥何にもいない、安全だ。 安全なんだけれどやばい、なにがやばいって【逆雫】の範囲外のはずなのに男子トイレ(向こう側)にたくさんいるのがわかってしまうほどの数がいる______いや待て、比べ物にならない程の強い気配が一体だけいる。個室内か? 早い方がいいかもしれないと思ってすぐにセルヴィに伝えた。

 

「そうですか‥‥‥‥とりあえず貴方はまだ男子トイレには入らないでください。量が多すぎるので一気に減らしてきます」ヒソ

 そう言ってセルヴィは大量の水風船を取り出して立ち去った。

 巻き添えを喰らいたくないのでそのまま女子トイレに引っ込む。

 ‥‥‥‥水風船の弾ける音とスクイージー*10で水を押し流す音が聞こえてくる。 

  

「もう大丈夫ですよ」ヒソ

 

 早い、本当に俺いる? 

 男子トイレに入ると何も気配がしない、鍵のかかった奥の個室の気配以外は。

 

「此処の()()も後はあれだけです」ヒソ

 

 相手に少しでも気取られたくないので此処からは念話に切り替えた。

 

『じゃあやりますか。パターンは?』

 

『水鉄砲での曲射を』

 

『失敗、消えずに再起動して調査のために後から来た奴らがやられた』

 

『起動したタイミングでもう一度停止』

 

『一度目より早く再起動』

 

『もう一度』

 

『更に早く再起動して攻撃してくる』

 

『最初の再起動までの時間は?』

 

『3分』

 

『ヒヨコを引き剥がすことは?』

 

『磁力か何かで強力にくっついてる、俺らの腕力じゃ無理』

 

『あなたのハンマーでの破壊は?』

 

『‥‥‥‥どっちを全力で殴り続けても間に合わない、堅すぎる!』

 

『ヒヨコが離れた瞬間に捕獲することは?』

 

()()が重なって見えてる! 勝ち筋が見えた! 』

 

 少しずつ視界が揺れ出してきた、頭痛も感じる。

 

「‥‥‥‥奴の攻撃は噛みつきしか確認されていませんでしたね」ボソ

 

『起動前に口を拘束するとどうなります?』

 

『‥‥‥‥拘束具の種類は? モノによってヒヨコか本体の爪で壊されてる』

 

『鋼鉄製の鎖はどうでしょう?』

 

『引っかかりが少ないから手足にもかけないとまずい』

 

『枷があります』

 

『なんで持ってるんです!? ‥‥‥‥三時間持ちましたね』

 

『拘束を抜け出した原因は?』

 

『時間経過による強化がアイツ一体に集中したみたい』

 

 頭痛がひどくなってきた‥‥‥‥。 

 

『次で限界です』

 

『放置した場合どうなります?』

 

『この空間ごと消滅しました。理由は不明です』

 

 頭が割れるように痛い! 

 

『では実行します。レジロ、貴方は応接室で休んでいてください』

 

『失敗しないでくださいよ? まあそんな未来は読めませんでしたが』

 

 

 

 side:セルヴィ・虚館内部

 

 少し時間が巻き戻る______レジロが女子トイレを調べている間、セルヴィは廊下を修復していた。

 

「『(いわお)(さざれ)に、朽木を萌芽(ほうが)に』」

 

 天井へと一部の瓦礫や砂塵が舞い上がり吸い込まれるように元あった場所へと戻っていく。

 

「落ちてきた星は消えていますな」

 

 穴から床下の虚無を覗き込むが漂う瓦礫以外は確認できなかったので諦めて修復に戻った。

 

「『(いわお)(さざれ)に、朽木を萌芽(ほうが)に』」

 

 先程と同じ言葉を紡ぐと天井と同じように修復された。ふとセルヴィはレジロが近づく気配を察して女子トイレの入り口に立つ

 

「終わりました、男子トイレの方は大量の気配を感じますが個室らしき場所に飛び抜けて強い奴の気配を感じます!」ヒソ

 

「そうですか‥‥‥‥とりあえず貴方はまだ男子トイレには入らないでください。量が多すぎるので一気に減らしてきます」ヒソ

 

 そう言うとセルヴィは大量の水風船を取り出して入っていった。 

 そこからの行動は早かった。セルヴィは水風船を当てるか破裂した際に水飛沫がかかるようにバラ撒いていく。

 

 『放死』_________特定の行動に即死効果をもたらすセルヴィの特典が水風船に込められていた。

 

 水飛沫に当たった敵からうごかなくなっていく。

 天井にいる相手には水風船を投げず、水鉄砲を当てるとすぐに落ちて消えてゆく。密集している分水飛沫が掛からなかった個体にはスクイージーで水を弾いて当てた。

 

 同時にある程度の後片付けもこなす、敵がいなくなった場所から水を取り除きながら相手に当たるように弾くのだ。それでいて靴と手袋以外が濡れていないのはどのような仕組みなのだろうか? 

 

 いずれにせよトイレは一つの個室を除いてきれいに片づけられていった。

 最後にセルヴィは水風船の残骸をかき集めて掴んだ手袋ごと収納するとまた新しく手袋を嵌め、レジロを呼んだ。

 

 ______

 _________

 ____________

 

 条件がわかっているとはいえこの子(レジロ)の成長は明らかに早い、念話でやりとりしつつセルヴィは考えた。

 しかしレジロの場合は無理もない話であった。

 レジロの特典は読むことによって成長する。

 

 学生であるため週の大半を勉学に費やすのだからその過程で教科書はおろか、資料集やワーク、果てには自分で書いたノートまでをも読み込むのだ。

 読み込む精度にも成長は左右されるが膨大な量がそれを補ってくれた。

 

 そしてレジロはただ経験値(読書量)を積み上げるには留まらなかった。 事件に遭えば【読心】で犯人の印象からこっそり抜け出し、爆弾を解体する羽目になれば【星読み】でどちらのコードを切ればよいか確かめる______偶にどっちを切っても爆発する未来*11が見えるが。

  

 要するにレジロは日常生活で特典を鍛えていたということなのだがセルヴィの懸念は別にあった。

 

()()が重なって見えてる! 勝ち筋が見えた! 』

 

 レジロの【星読み】は定めた条件によって起こされる未来を文章で示す。しかしその文章というのは見た瞬間に揺らいで消えてしまうのだった。そんなすぐ消えてしまう文章をレジロは特典機能の一つである速読によって読み込んでいる、セルヴィと念話でやり取りしながらほぼ連続で。

 

 まあつまりは目と脳への負荷はどれほどのものになるのだろうかとセルヴィは考えていたのだ。*12当然申告されればセルヴィは個室ごと両断してでもキマイラを無力化して終わらせる気でいたが、レジロが限界を迎えるより先に適解に辿り着けたので善しとした。

 

 レジロを応接室に戻らせたセルヴィは目標が居る個室の隣りへ入って鍵を掛けると壁越しに当たるように水鉄砲を発射した。

 

 電子音と共に倒れ込む音が聞こえた。壁を上から越えて侵入______すぐに鎖と枷とで拘束し終えた。

 

「さて、急がなければ」

 

 そのまま()()()()()出て行くと突き当たりへと向かっていった。

 

 

 ______

 _________

 ____________

 

 

 

 セルヴィが突き当たりに到着した時には作業着や白衣を着込んだ人間が 五、六人程動き回っていた。

 

「それにしてもすごい威力だね〜」

 

「あんまり近づきすぎると落ちるよ?」

 

「そこ写真撮るからちょーっと退いてねー」

 

「当たった瞬間の様子が知りたいですな」

 

「ビデオカメラはここら辺でいいのかしら?」

 

「やっぱり扉中心に当てた感じだよね〜」

 

「‥‥‥‥あそこの接続は特殊だからナ、いつかこんなバグが起きるとは思っていタヨ」

 

「検証する時間貰えねーかなぁ」

 

「そうしようにも平常の業務の人員が足りていませんから困ったものです」

 

 「「「「「「セルヴィ様!」」」」」」

 

「キマイラは居ましたか!?」

 

「拘束しましたが三時間後に復帰します。念のため二時間後に撤退を目標に!」

 

「殺しきれないんですか?」

 

「残念ながら仮死状態の相手には通用しないのですよ」

 

「ビデオカメラの位置此処でいいですか?」

 

「どれどれ‥‥‥‥念のため複数の角度から記録しましょう」

 

「もうすぐ写真撮り終えまーす!」

 

「巻き戻し中に止めて大丈夫ですか?」

 

「難しいので部屋そのもののコピーを作って検証するしかないでしょう」

 

 やいのやいのと修復と記録への準備が整っていった。

 

 

 

 side:アーミヤ(黒うさ)・夢

 

 

「ただいま〜」

 

 帰ってきたレジロさんの声には力がありませんでした。

 慌てて駆け寄ろうとしましたが、その前に崩れ落ちました。

 

「大丈夫かですか!?」

 

「キマイラの方はどうにかなりそう。たぶんこの後バグの検証に呼ばれると思うからゆっくりしてて」

 

 助け起こしてソファーに座らせます。

 

「体調の方は頭の使い過ぎだから何も考えずボーッとしていればなんとかなるよ」

 

「一体なにをしてきたんですか?」

 

「相手がどう動くかわかんないからちょっと未来演算をば」

 

 それだけ答えるとレジロさんは眠ってしまいました。

 前のめりになってそのまま倒れ込みそうになったのでソファーに寝かせてあげます。

 

何処にいるの? リカ

 

 ‥‥‥‥寝言で何やら呟いていますがこうしてみると起きていた時よりも幼い印象を受けますね、実は私よりも年下でしょうか?*13

 

「それにしても‥‥‥‥」

 

 随分前から起きているという食料品の不具合(入れ替わりバグ)に、おとこマーク(敵性存在)を倒した時の消え方、

 私が破壊した壊せるはずのない壁、そしてレジロさんのバグという呼び方に何処へともなく消えた彼の武器‥‥‥‥。 

 これらのことから此処は______

 

 コンコンコン

 

「はい! どなたですか?」

 

 ノックにより思考が打ち切られた、あと少しだったのに!

 

「扉が直ったのでセルヴィさんからお客様を呼んできてほしいと!」

 

 入ってきたのは白衣の女性でした。

 

「分かりました。あの‥‥‥‥レジロさんは?」

 

「セルヴィさん曰く『大方痩せ我慢しているので休ませてあげましょう』だってさ!」

 

 さあ行こ行こ〜! などと女性が私の手を引っ張って連れて行こうとしましたが、

 

「俺も‥‥‥‥見送らないと」

 

 レジロさんが起きてしまいました。

 

「無理しちゃダメだよ!」

 

「うるさくて寝てらんないわ!」

 

「正直ちょっとうるさかったです」

 

「お客様まで!?」

 

 ‥‥‥‥とりあえず彼女の事は無視しましょう

 

「レジロさん、お見送りは此処で充分ですから無理をしないで下さい。また此処に来た時にお話ししたいことがまだまだありますので。」

 

「‥‥‥‥」

 

不貞腐れた顔で此方を睨むレジロさん、やがて大きな溜息をして口を開きました。

 

「‥‥‥‥アンタが此処に来たのは災害に遭ったのと同義だ。だから新しい客人が来る時はさ、もう此処に来ないで済むといいなっていつも言おうとしてるんだ。」

 

「レジロさん‥‥‥‥。」

 

「まあどっちにしろ次来たらバグの検証に付き合わせると思うからお喋りは次々回あたりに持ち越しだな!」

 

「いや〜申し訳ない!」テレテレ

 

「「照れながら言わないで(ください)!」」

 

「‥‥‥‥えーとまあその」

 

「此処に来なくちゃいけなくなったらまた案内させて下s」

 

 レ、レジロさーん!?

 

「あ、落ちた! まあほっといて大丈夫だよ。ところで彼に伝言とかある〜?」

 

「そうですね、では______」

 

 

 

「_________と」

 

「うんうんオッケ〜! 伝えとくね!」

 

 そう言って出て行く彼女に着いて行きますが伝言役が彼女で本当に大丈夫なのでしょうか?一抹の不安と共に退室します。あ、でも問題ありませんね。

 

「だって______」 

 

「? なんか言った〜?」

 

「いいえ」

 

「フフ、そういうことにしとくよ!」

 

 会ったら直接伝えてしまえばいいのですから!

 

『 ハーブティー、ごちそうさまでした』と、

 

 

 

 


 

 MOTHER3 たたかいのきおくより

 

 おとこマーク ふしぎせいぶつ

 ひとめで だんせいようと

 わかる すぐれたデザイン。

 ただし ひとを おそうのは

 トイレのあと にしてほしい。

 

 あれ むし

 りっぱな ツノがあれば

 にんきものに なれたのか?

 リーンリーンと なけば

 きゅうりをもらえたのか?

 

 あのあれ むし

 あれも イヤだったけど 

 あれより すばしっこくて

 おおきくて あぶらぎってて

 せいめいりょくが ありそう。

 

 メタルあれ むし

 ぜんしん シルバーになって

 つよくなった あれ。

 ぎゃくに イヤなかんじが

 うすまってしまった。

 

 以下たたかいのきおく風説明文

 

 きゅうきょくキマイラ キマイラ

 でんしせいぎょの

 ハイテクキマイラ

 ぜったい! に! ちかづくな!*14

 

 レジロ にんげん

 ねても さめても はたらく

 ほんがすきだった しょうねん。

 ひるも よるも めをこらし うでをふるう。

 

 アーミヤ コータス

 テラからきた がんばりやの おきゃくさん。

 きっと きょうも りそうへと がんばっている。

  

 セルヴィ にんげん

 くしゃみ ひとつで

 なんにんも たおせる まとめやく。

 あぶないので はるには

 マスクが ひつじゅひんだ 。

 

 はくいちゃん にんげん

 とっても あかるい ようのもの。

 こうみえて オペレーターの チーフこうほなのだ!

 

 

 

 

*1
怒られた時の為に現実逃避

*2
支える(物理)

*3
一人に物理反射バリア。反射できないものもある。

*4
全体に星を落とし大ダメージを与える

*5
自分が飲むついでに淹れただけ

*6
沈静効果があるとされている もうすぐ【狂月夜】が切れるので悪あがき

*7
喋る機能がないのでオート無詠唱 使ったのが周囲にバレない仕様

*8
通常攻撃が攻撃力の35〜80%の6〜8回攻撃になり、ランダムで範囲内の敵を攻撃する 効果時間終了後自身が10秒間スタン状態になる

*9
今更ながら 今回の敵は 原作:MOTHER3 でお送りしております

*10
スキージー若しくはスクージーの方が伝わるだろうか?

*11
切るタイミングで爆発したり花占いで爆発するかどうか決めていたりすることがある

*12
限度を越えれば現実にも反映される

*13
最低でも同い年です

*14
エンカウントしたらゲームオーバーのため原作のたたかいのきおくに載っていない





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