キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

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遥生です。僕のキミプリもおかげさまで10話目を迎えました!そして、アクセス数も3000到達…本当に皆さんには感謝しかありません。これからも原作に振り回されるこの作品を沢山応援してくださると嬉しいです!

さて、今回は原作の5話の後半戦です。元芸能人の蓮もいる中でアイドルプリキュアはCM撮影を成功できるのか…そして、最後にはドキドキシチュエーションを用意していますよ!どんな感じなのかは本編のお楽しみに♪


#10 アイドルプリキュア、芸能活動始めました!

side蓮

 

 翌日、俺達は仕事現場であるPretty Holicの外で変身を済ませてから現場入りをする。いよいよ待ちに待った初仕事…アイドルプリキュアの本格デビューだ!

 

(しかし、一度挫折して芸能界を引退したこの俺がまた輝ける日が来るとは…輝きをまた与えてくれたうたやななには感謝だな。もちろん、プリルンとヨーヨイだけじゃなくてマネージャーの田中さん…そして、俺の負けず嫌いの心を燃やしてくれたカイトさんにも。とにかく、俺は響カイトよりも輝くアイドルになってみせる!そして、うたを振り向かせるんだ…)

 

「「「おはようございます!」」」

 

 そして、いよいよPretty Holicへと現場入りをする。この感じはめちゃくちゃ久しぶりだな。自分が役者だった時を思い出したものだ。俺がいて、姉2人がいて、マネージャーがいて…メンバーは違えど、姿は違えども懐かしい気持ちになる。

 

「キュアアイドルさん、キュアウインクさん、キュアブレイキンさん!本当にありがとうございます。今日はよろしくお願いします!」

 

「はい!」

 

「こちらこそよろしくお願いします。」

 

「お…私達、精一杯頑張りますね!」

 

「あれ?その2体のぬいぐるみ、昨日のマネージャー見習いさんも持っていた…」

 

「あっ、えっと…」

 

「この子達、私達のマスコットキャラなんです。」

 

「はい、プリルンとヨーヨイです。可愛いでしょう?」

 

 森さんは昨日もいたプリルンとヨーヨイを見てマネージャー見習い…俺達も持っていることを指摘されるも、ここは何とか誤魔化した。危ない危ない…危うくプリキュアの正体がまたバレるかと思ったよ。そもそもうた…アイドルがバラしかけたのが悪いな。

 

「まあ、そうなんですか。可愛いですね!そうだ…その子達も出ちゃいましょう。」

 

「プリルンもCMデビューだね♪」

 

「プリ?」

 

「ヨーヨイも良かったな…」

 

「まあ、よく分かんねえが頑張るヨイ!」

 

 こうして、森さんの計らいによりプリルンとヨーヨイもCM出演が決まることに…プリルンは何が何のこっちゃよく分かってない様子だったが、ヨーヨイはやる気満々だ。

 

「良いね、そのアイディア!頂き♪」

 

「こちら、今日のディレクターさんです。」

 

「「「よろしくお願いします!」」」

 

 すると、俺達の会話を聞いてたであろう今回のCMのディレクターがやって来た。見た感じと雰囲気からして物凄く優しくもあり、ノリの良い人だということがよく分かる…俺も色んなディレクターさんと会ってきたからこの人は絶対に良い人に違いないと思っている。

 

「お願いしまーす。それじゃあ、早速…撮影スタート!」

 

「「「はい!」」」

 

 こうして俺達のCM撮影は早速始まった。久しぶりにカメラの前に立つのだが、俺は全然緊張していないどころかむしろワクワクしている。ただ、アイドルとウインクは大丈夫なのだろうか?2人は芸能経験0の素人だからな…結構俺も心配している。

 

「プリティアップでキラッキランランな私♪」

 

「台詞はリップを塗った後ね?」

 

「はい、カメラ目線で!」

 

「むむっ…ふぐぅ!?」

 

「もっとリラックス!」

 

 そんなこんなで俺の不安は的中してしまう。早速アイドルは台詞の順番を飛ばしてしまったり、ウインクはカメラの前で緊張しすぎてカメラに衝突…しかし、これだけでは終わらない。

 

「リップはみ出てる!」

 

「ごめんなさい…」

 

 さらに、アイドルはリップでも失敗をやらかす。やっぱり緊張してるんだろう…あのライブ映像も撮られてたとて盗撮だったし、意識もしてなかったからな。

 

「とりあえず、先にキュアブレイキンさんのパートから撮影しますか?」

 

「そうしよう!キュアブレイキンさん、スタンバイして。」

 

「分かりました。」

 

 そんなこんなで2人よりも先に俺の出番を急遽撮影することに…なかなか素人にはCMとてカメラは怖いものだろう。俺も役者デビューした時はカメラが怪獣のように見えてたから気持ちはよく分かる。とりあえず、元子役の俺がこいつらにお手本を見せねえとな…

 

「よーい、スタート!」

 

「お洒落をするとテンション上がっちゃう♪」

 

 俺は自分のパートの撮影が始まってからリップを塗り、自分の台詞を言う。この日のために俺は昨晩、YouTubeでメイクを研究して独学でリップの塗り方を覚えた…これまでもひま姉やニカ姉もお出かけ前にはメイクをしてたけど、そこまで細かく見ていなかった。なので、こうして学んでやってみると凄く勉強になるものだ…当然リップも1回で上手く塗れて本番でも上手く塗れた。(そして、台詞も女の子になりきってやりきった!)

 

「カット!良いねぇ…君、こういうの初めてなのに凄いよ。」

 

「ありがとうございます!(まあ、CM撮影は結構経験したけど…)」

 

「それじゃあ、もう一度…2人の分も改めて撮影するよ!」

 

「「は、はい!」」

 

 そして、2人は改めて撮影へと向かっていく。緊張してるのか足取りが重いし、さっきの失敗のことを引きずっているのか表情も固い…まずい、この状況を打破しないと。

 

「すみません…私、裏に回っても良いですか?」

 

「ええっ…まあ、本来は休憩してもらっても構わないけどね。君がそう言うなら…」

 

「ありがとうございます。」

 

 そして、俺は裏の方に回ってから緊張しないようにある作戦を実行する。もうこれは俺が初めて演技をした時にやってたやつだ…こいつらでも上手く行くかどうかは分からないが、やるしかない。

 

「アイドル、ウインク、カメラじゃなくて私を見て?そうすれば緊張しないよ。笑顔笑顔!」

 

 そう、俺の仕掛けた作戦はこうだ。俺がカメラ目線の先に立って意識を俺の方に向ける…それで励ませばもうたちまち笑顔になるだろう。俺に効果があったのならこいつらにも効くはずだ!

 

「ブレイキン…ありがとう!」

 

「ディレクターさん、もう大丈夫です…お願いします!」

 

「OK、行くよ?」

 

 すると、2人は緊張がなくなって楽になったのかようやく本来の笑顔を取り戻す。さっきまではどこかぎこちなかったからな…でも、そんなのはもう吹き飛んで残った2人分の撮影は上手くいった。

 

「はい、OK!!セットチェンジします!」

 

 とりあえず、前半分の撮影が終わってセットチェンジに入る。何とか山は越えることができた…アイドルとウインクもこの短時間で芸能人として成長できていて今後の成長が楽しみだ。

 

「はい、もしもし…」

 

 ちょうどそのタイミングで宣伝担当の森さんが電話対応のためにその場を離れる。撮影の進捗状況を報告するのだろう。とりあえず、良い報告は何やかんやでできそうだな…

 

「アイドルとウインク、凄く良かったよ!この調子で頑張っていこうね。」

 

「ありがとう!私達、ブレイキンのおかげで緊張が解けたよ。ねっ、ウインク?」

 

「うん。でも、今日はいつもの喋り方じゃないけど…どうしたの?」

 

「仕方ねえだろ…見た目通りの振る舞いをしねえと変な目で見られるだろうが。」

 

「お疲れ様です。しかし、キュアブレイキンは妙に撮影慣れしていますけど…何かやってたりするんですか?」

 

「実は俺、子役をやってたんですよ。カメラの前は何度も立ちました…とりあえず、こいつらには今後もこういう機会があるなら撮影に関するアドバイスをもっとしていきたいですね。」

 

「頼もしい限りです。あなたになら芸能活動のことは一任しても良いと思いました…期待しています。」

 

「はい!」

 

 田中さんは俺の顔を見て彼女達の芸能活動のサポートを俺に託す。とりあえず、俺はタレント兼アドバイザーということなのだろう…まあ、俺の経験でみんなが助かるならば力になりたいと心の底から思った。

 

「大変プリ、マックランダーが出たプリ!」

 

「何だって?こんな時に…」

 

「でも、この近くだ。急げば休憩明けには間に合うヨイ!」

 

「私もご一緒します!」

 

「分かりました…行くぞ!」

 

「「うん!」」

 

 そして、俺達はヨーヨイとプリルンに導かれてマックランダーが現れた場所へと向かう。どうやら近くらしいからできることならパッパと片付けて休憩明けにすぐ仕事に戻れればと思った。

 

(移動中…)

 

「マックランダー!」

 

「うわああっ!」

 

「また化け物だあああああ!!」

 

 俺達が現場に着いた時にはもう既にマックランダーは今にも暴れようとしていて街の人達は逃げ惑っていた。今回の器はカメラか…どんな技を繰り出すのかは怖いが、撮影関係の何かあるだろうな。

 

「あの中にさっきのお姉さんが閉じ込められてるプリ!」

 

「こはるさん…」

 

 なんと、プリルンが言うにはさっき電話のために外に出ていた森さんがマックランダーにされてしまったらしい…でも、どうして彼女が狙われたのだろうか?そこに違和感がある。

 

「あれがチョッキリ団か…」

 

「はい…だけど、あいつが何者なのかは分かりません。カッティーというやつじゃないのは確かですけど。」

 

「出たな…アイドルプリキュア。俺はザックリー、カッティーよりも優秀なところをザックリ見せてやるぜ!やれ、マックランダー!!」

 

「マックランダー!」

 

 ザックリーというやつは自ら名乗った後にマックランダーに指示を出し、カメラのマックランダーがいきなりビームを放ってくる。田中さんがいるのにいきなり撃つとか鬼畜の所業か!?

 

「危ない、ウインクバリア!」

 

 そこにウインクが前に立ちウインクバリアで防御する。何とか田中さんに当たらずに済んだが、田中さんがこうやって前線に立つのはあまりにも危険すぎだ。

 

「大丈夫ですか?」

 

「え、ええ…」

 

「安全なところにいてください!」

 

「ここは俺達が引き受けます。」

 

「先輩、逃げましょう!」

 

「こっちプリ!」

 

 そして、田中さんはヨーヨイとプリルンと一緒に安全な場所に避難する。これで俺達もだいぶ戦いやすくなった…もう田中さんは2匹に任せてることだし、ここからは遠慮なく行くぜ!

 

「こっちだ、マックランダー!」

 

 俺達はひとまず誰もいない広々とした場所へとマックランダーを挑発してから誘導する。とにかくここで戦うのは街の人も逃げ惑ってる中だから被害が出てしまう。それを避けるためだ。

 

「マックランダー!」

 

 マックランダーはまたビームを出して攻撃を仕掛ける。それを俺達は何とか避けるも、こういう遠距離攻撃は非常に厄介だ…下手に近づいたらあのビームに当たるのは避けられない。

 

「その調子だ、マックランダー!」

 

「マックランダー!」

 

 マックランダーはその上から今度はSDカードを手裏剣のように投げるが、俺達はそれを踏み台にしながら攻撃を回避。遠距離攻撃主体とはいえこれなら回避はできそうだ。

 

「「「はあああああ!」」」

 

 そのまま勢いで畳みかけるように俺達は3人同時のパンチでノックアウトさせようとする。もう相手は出す手を尽くした。これはもうチャンスだと思っていたが…

 

(なに…カメラガードだと!?)

 

 俺達のパンチは虚しくもカメラガードで防御されて受け止められてしまってその瞬間、ガードが開く…もしも遠距離攻撃の何かが飛んできたら避けられない。

 

「マックランダー!」

 

「「「きゃあああ(うわあああ)っ!!」」」

 

 そうすると案の定、俺達はマックランダーのビーム攻撃をモロに受けてしまって飛ばされては地面に叩きつけられる。こういうことは頭の片隅にはあったが、それがこの時だとは思わなかった…相手の方がよっぽど頭が良く思えてしまう。

 

「ハッハッハ、ザックリ決まったな!このままトドメだ!!」

 

「そんなこと、させるか…この仕事は森さんの大事な仕事なんだ。その気持ちとキラキラを利用して仕事を邪魔をするのはこの俺達が、許さねえ!」

 

 しかし、俺達は負けじと立ち上がる。地面に叩きつけられてもそんなに痛みはない。むしろこれで目が覚めたような気がした…俺達のために頑張ってくれた森さんのために負けてたまるか!

 

「何が許さねえだ…かっこつけて強くなるわけじゃあるまいし!」

 

「アイドル、ウインク…行くぞ!」

 

「「うん!」」

 

「マックランダー!」

 

「ウインクバリア!」

 

 マックランダーはもう一度ビームを撃ってくるが、それをウインクがまたもやバリアで受け止める。もうパターンが尽きたから一辺倒の攻撃なのだろうか?どうやら手は尽きたようだな!

 

「撃て撃て、あいつらを圧倒しろ!」

 

「マックランダー!」

 

「ブレイキンパリィ!」

 

 相手はもう数の攻めでもう1発ビームを放ったが、今度は俺のブレイキンパリィで受け流す。前回は失敗したけど今回は上手くいった。一か八かじゃなくて意識してやれば力をコントロールできるのか…やっとコツが掴めたぜ!

 

「アイドル、今だ!」

 

「うん…アイドルグータッチ!」

 

「マッ…!?」

 

 アイドルはアイドルグータッチをマックランダーにお見舞いし、食らったマックランダーは吹き飛んでいった。やっぱり、グータッチって威力じゃねえよな…

 

「ウインク!」

 

「今日はお前に任せたぞ、頼んだ!」

 

「うん!クライマックスは私、聴いてください…」

 

 俺とアイドルがウインクに全てを託すと彼女は笑顔でウインクしつつ返事してから締めのライブが幕を開け、いよいよクライマックスへと移る。

 

♪:まばたきの五線譜

 

「きらめきへ踏み出そう、受け取った勇気つないで、まばたきの数だけ、五線譜に焼きつけていく、出会えたキミへと奏でたい、いつまでも鳴り止まないメロディー♪…プリキュア・ウインククレッシェンド!」

 

「「キラッキラッター♪」」

 

「キーッ、ウインクのやつ…眩しいんじゃね?」

 

 そして、ライブパフォーマンスを披露した直後に繰り出したウインクの決め技がマックランダーに命中してキラキラを取り戻してやがては消滅してザックリーも撤退。これで森さんも元に戻り万事解決である…まあ、時間はややかかってしまったが。

 

「大丈夫でしたか?」

 

 5つ目のキラルンリボンを回収した直後、避難していた田中さんとプリルンとヨーヨイが合流して、田中さんが俺達に無事かどうかを尋ねてくる。田中さん達も無事で良かった…

 

「田中さん、安心してください!俺達、やりましたよ…」

 

「…ご苦労様です。」

 

「こはるさん!」

 

「大丈夫ですか?」

 

 その中で森さんが目を覚まし、彼女にアイドルとウインクは声をかける。どうやら無事で良かったらしい…ただ、何故ザックリーは森さんを狙ったのだろうか?そこがまだ腑に落ちない。

 

「とりあえず、森さんが無事で良かったです。撮影はまだありますよ…私達も頑張りますから。森さんも!」

 

「はい!」

 

 こうして、俺達はスタジオに戻ってからCMの撮影を再開して無事に撮影は成功に終わった。最初は2人の慣れてなさからどうなるかと思ったし、途中で森さんがマックランダーになる等と事件が起きまくったのだが、そこはもう気合で乗り切ったと言えようか。俺も久しぶりの芸能活動…楽しかったぜ!これはもうみんなに感謝だな。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 CM撮影からしばらく経った週末…俺は家で家事をしていた。本来だったらみんなと一緒にPretty Holicの様子を見に行ったりする予定だったけど、今日は家事当番が俺だったことで洗濯物、掃除等をすることになりキャンセル…まあ、仕方ねえよな。

 

「やっと終わったぁ…」

 

「蓮ちゃん、お疲れ様。」

 

「まあ、よく頑張ったんじゃない?あんたにしては上出来よ。」

 

(ニカ姉め…家事がろくにできないあんたには言われたくねえよ!)

 

『こんにちは、お昼の朝日ニュースをお伝えします。昨日から放送されているPretty HolicのCMに今話題のアイドル3人組が出演している影響ではなみちタウンに今日からオープンしたPretty Holicは大盛況となっています。』

 

 すると、今やっているテレビのニュースで俺達と地元のPretty Holicの話題をやっていた。しかも現地にレポーターを中継で派遣するぐらいという盛り上がりっぷり…さらに、流れているCMまでもがニュース内で流れた。

 

『プリティアップでキラッキランランな私!』

 

『ふふっ♪』

 

『お洒落をするとテンション上がっちゃう♪』

 

『『『君も一緒にキラッキランラン、Pretty Holicオープン!』』』

 

 そんなこんなでCMを全部観てるとみんな可愛いなと傍から見て思ってしまう。俺もかって?いや、俺に関しては少し気持ち悪く見える。何しろ自分じゃない自分を演じてるからな…でも、このCMを観て地元の店が大盛況したことは嬉しいことである。このためにアイドル路線に踏み込んで後悔どころか満足だ。

 

「アイドルプリキュア、可愛いね。これだけ知名度が広まったんだからきっと笑華ちゃん達を超えるアイドルになりそうかも?」

 

「お姉ちゃん、縁起でもないことを言わないでよ!私から言わせればこんなのまだまだね…せめてあと3本仕事貰ってからが本当の評価なんだから!」

 

「もう、素直じゃないんだね…それにしても、キュアブレイキンちゃんがリップを塗ってたシーンを見てたら蓮ちゃんが2歳の時にお母さんのリップで遊んでいたのを思い出しちゃった♪」

 

「えっ!?」

 

 すると、ひま姉はあまりにも衝撃的な発言をした…まさかとは思うが、あれだけで正体を俺だと見破ったというのだろうか?嘘だろ…出間や田中さんに続いての超人が実の姉だなんて。ひま姉にはお見通しだったと言うのか!?

 

「そういえば、そんなことあったわね…懐かしい。でも、どうしてキュアブレイキンを見て蓮を思い浮かべたの?」

 

「うーん、それはね…「ああ〜、ごめんよ!ちょっとひま姉借りるぜ?」…えっ、蓮ちゃん?」

 

 俺はニカ姉に思い浮かべた理由を答える前にひま姉の腕を引っ張って別の場所へと移動する。ここで正体を話されてしまったら俺はニカ姉からどんな扱いをされるか想像できたもんじゃない…それを見たニカ姉は『?』状態だが、とにかく話が漏れないように脱衣所へと移動してドアも閉めた。

 

「ちょっと、ここ脱衣所でしょ?どうしたの急に…もしかして、急にそんなことを私としたくなったの?」

 

「ちげぇよ!ひま姉、どうしてあんなことを言ったんだ?」

 

「あんなことって…キュアブレイキンちゃんが蓮ちゃんに似てるってこと?」

 

「それだよ!どうしてあんなことを…」

 

「うーん、何となくだけど似てるように見えてね。それでリップを塗ってるところを見たら2歳の時の蓮ちゃんが出てきたんだ…不思議だよね?もしかしたら、キュアブレイキンちゃんは蓮ちゃんに似てる3人のうちの1人かもしれないかも…なんて♪」

 

 ひま姉は笑顔で俺の質問に答える。しかし、その答えは予想外にして単純な答えだった…どうやら俺がキュアブレイキンの正体ではなく都市伝説で言われている3人のそっくりさんの1人と解釈していたらしい。本当に冷や汗ダラダラだよ…

 

「そんなことかよ。とにかく、俺とキュアブレイキンは関係ねえから(あるどころか正体だけど)…こんなことでややこしいこと言うなよ。」

 

「えへへ、ごめんね…でも、話はそれだけかな?」

 

「えっ、まあ…。」

 

「こんな密室にお姉ちゃんを呼び出して…こういうことをするってことは覚悟もあるんだよね?」

 

「覚悟…?」

 

 ひま姉はすると、少し顔を赤くしながら色っぽい表情で俺を見つめながら迫ってくる…何だろう、最近の彼女は大人な演技をすることが増えているのかその作品を見てるだけでも危ない色気を感じてしまうことがたまにあって怖さも感じるものだ。

 

「決まってるでしょ?私から襲われる覚悟…女の子を脱衣所に呼んだのは君なんだよ?責任を持たないとね…」

 

「いや、俺…そういうつもりじゃねえって。少し落ち着け…」

 

「もしかして、怖がってるの?大丈夫…私は怖くないから。君が小さい時から大好きな陽葵お姉ちゃんだよ?」

 

「ひ、ひま姉…!?」

 

 壁際に追い込まれて逃げられないと思ったその時、ひま姉は俺のことを優しくそっと抱き寄せてきた。女の子どころかひま姉に抱かれるのはもうどれぐらいぶりだろうか?もちろん、他の異性とはないのだが…ひま姉とは俺が5歳の時以来だ。あの時はなかった俺の身体に当たる彼女の大きな胸の柔らかい感触がなおもおかしくさせる。

 

「大丈夫、怖くない…怖くないよ。陽葵お姉ちゃんはいつでも蓮ちゃんの味方だからね…よしよし。」

 

 さらにひま姉は俺の頭も優しく撫でていく。こんなことをされたら、俺…おかしくなっちまうよ。ひま姉の優しさに自分がダメになってしまいそうだ…

 

「なあ、ひま姉…」

 

「どうしたの、蓮ちゃん?」

 

「ひま姉はどうして俺にこんなにも優しくしてくれるんだ?ニカ姉はまあ見ての通り意地悪で鬼だからさ…どうしてかなって。」

 

 俺は今まで思っていた疑問をひま姉にぶつけた。ニカ姉が俺に対して厳しく接してる中でひま姉だけは優しかった母さんと親父が亡くなった後もずっと優しく接してくれたことを…それがずっと気になっていたのだ。

 

「それは、好きだからだよ…蓮ちゃんのことが大好きだから。」

 

「えっ、俺のことが…好き?」

 

「そう。実はね…蓮ちゃんには今まで黙っていたけど、お父さんとお母さんが亡くなった後、本来だったら私と笑華ちゃんはお母さん方のおじいちゃんとおばあちゃん、蓮ちゃんはお父さん方のおじいちゃんとおばあちゃんの家で暮らすことが決まってたの。でも、私は離れ離れは嫌だった…そうなってしまうぐらいなら私が親になってみんなと一緒に暮らしたい。そう思っておじいちゃんにお願いしたんだ…そうしたら、『お前がそうしたいならそうしなさい。蓮もお前の家族だもんな…』って言ってくれて3人で暮らせるようになったの。蓮ちゃんのことが嫌いだったら離れ離れだったかもしれないね…これでどれぐらい好きか分かったでしょ?」

 

「いや、よく分からねえよ…初耳だし気持ちの整理ができてねえし!」

 

「そっか。じゃあ、これなら分かってくれるよね?」

 

 すると、ひま姉は俺の右の頬に唇を重ねてキスをする。ひま姉とは小さい時にふざけ半分でこっちからキスをする寸前までのことはしていたけど、こう大きくなった今でしかもひま姉からされたとなると話は別だ…心臓のドキドキがさらに早くなる。

 

「ひ、ひま姉…何を?」

 

「何って頬っぺたにチューだよ。本音を言うとお口にチューしたかったけど、口へのチューは姉弟でしたらダメだから…でも、それだけ私が蓮ちゃんのことが大好きってことだからね。もちろん、笑華ちゃんのことも同じぐらい大好きだけど♪」

 

 俺がキスをされて照れる中でひま姉は少し顔を赤くしながらも笑顔で堂々と俺からの質問に答えた。本当にひま姉はキスに慣れていやがる…でも、慣れてるとしたらむしろこっちからしても受け入れてくれるのでは?そう思った俺はもう一か八かであることを試すことに。

 

「ひま姉、そう思ってくれていて嬉しいよ。だから、俺もお返し…するから。目を閉じて待っていてくれないか?」

 

「うん…待ってるね。」

 

 そう言うとひま姉は素直に目を閉じて俺の動きを待つ。もちろん、お返しはキスなのだが俺は唇にするつもりだ…お返しもあるが、もうここまで来たらうたとのキスの練習台になってもらってもバチは当たらないはずだ。そして、俺は目の前にいるショートカット美人の姉をうたと思って唇を重ねようとした。その時…

 

(やべっ、携帯鳴っちまった…)

 

「蓮ちゃん…携帯鳴ってるよ?」

 

「ああっ、ごめん…出るね。もしもし?」

 

『こんにちは…家事の方は終わりましたか?』

 

「田中さんですか…連絡先交換したら早速かかってきてびっくりしましたよ。何のご用ですか?」

 

『実は…本日付で喫茶グリッターの方でアルバイトをすることになりました。アイドルプリキュアの近くにいた方が良いと思いまして。』

 

「そ、そうですか。ますますお世話になる機会が増えそうですね…今後ともよろしくお願いします。それでは、失礼しますね…取り込み中なので。」

 

『分かりました、失礼します。』

 

 そして、俺は田中さんとの通話を切った。田中さん…グリッターでアルバイトしながら見守るという報告は今じゃないでしょ!本当にこの人はたまに空気を読めない時がある。やれやれだ…

 

「相手は誰だったの?」

 

「知り合いの田中さんだよ…喫茶グリッターでアルバイトを始めたって。」

 

「そうなんだ。ところで、君が私にするお返しって何だったの?」

 

「えっ、あれは…」

 

 すると、ひま姉はお返しが何なのかを好奇心旺盛に尋ねてくる。こうも迫られると俺は緊張が止まんねえって…折角の絶好のチャンスだったのに田中さんめ!

 

「と、とりあえず…お腹空いたしそろそろ昼飯食べてえなぁって。ひま姉もお腹空いただろ?」

 

「そうだね。じゃあ、お昼ごはん作っちゃおう!蓮ちゃんはリビングで待っててね♪」

 

「ああ…!」

 

 こうして俺達は脱衣所を後にしてからそれぞれ分かれ、ひま姉はキッチンで昼飯を作って俺はリビングでニカ姉と共に昼飯を待つことに…作戦には失敗したのだが、とりあえずひま姉が優しくしてくれる理由とどれぐらい好きなのかを知れて少し気が楽になったかもしれない。とりあえず、俺は家族の愛とみんなとの絆を糧としてこれからも邁進することを心に誓うのであった…頑張れ、俺。負けるな、俺!




記念すべき10話はいかがでしたか?まず最初にアイドルプリキュアの芸能活動デビューは蓮の手によって原作よりかは上手くいったんじゃないかと思っています。やはり経験者がいるといないでは違いますね…原作にも蓮がいたらもっと気は楽だったでしょう。まあ、仕方ないですよ…

そして、バトルの方も蓮が前出した新技が上手くいきました!彼も日々進化してますね。それで今回はキュアウインクことななちゃんが原作通りライブをしましたけど、そのシーンを改めて見ても手足の露出が多い衣装の影響なのかスタイルが良く見えました。身長はうたちゃんとあまり変わってないのに不思議ですよね…結構推しが悩んでます。

それで最後には何と…蓮と陽葵の禁断のイチャイチャ。キスまでするという大胆さ…こんなお姉ちゃんはリアルでもほしいですよね。それで蓮もあわや陽葵の唇にキスをしようかという展開でしたが、田中さんがある意味グッジョブでした。良い仕事してますよね…色んな意味でw

まあ、こんな感じですけども…これからも執筆を頑張っていくので応援よろしくお願いします!

さて、次回はいよいよ原作通り進めばこころちゃんが本格的に出番到来の見込みですね…どんなキャラになるのか?まだ投稿時点で6話未放送ですけど、楽しみにしつつまたやっていきますよ。楽しみにしていてください!!

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