キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
さて、今回はこちらでもやっとこころちゃんが初登場します!放送前から1番人気に支持されてましたけども…お待たせしすぎましたね。ただ、ここからこころちゃんは今まで出てなかった分原作同様沢山出ます!本当に可愛いですよね…僕のお友達ももうこころちゃん推しになってましたよ。
それでは、また後書きにて。
side蓮
あのCMの騒ぎが止まない中の月曜日…今日は俺、うた、なな、みことの4人で学校へと向かっている。あれから俺達のライブ動画には沢山のコメントや高評価がついたし、SNSや掲示板は俺達の話題でいっぱいだった…布教されてはいけない存在だったはずなのにこんなに有名になってしまいもう取り返しがつかなくなっている。本来の目的をどこかで忘れてしまいそうだ…
「みこと、楽しそうだね?キュアアイドル&キュアブレイキン研究会。」
「うん!今はキュアアイドル&キュアブレイキン&キュアウインク研究会になったんだ。」
「ええっ!?」
みことが研究会の近況を報告するとキュアウインクの正体であるななは思わず驚いてしまう。仲間が1人増えて研究対象も増える…俺達はこれからどれだけ増えるんだろうか?それを考える楽しみもどこか出ていた。
「どうやら研究対象が増えたようだな…ところで、みことの目から見て新しく入ったキュアウインクはどう思うんだ?」
「もちろん可愛いと思ってるよ。正統派なキュアアイドル、ワイルドなキュアブレイキンと来てキュアウインクは究極の清純派アイドルって感じで…昔のアイドルで言うなら増田聖子さんみたいな感じかな。」
「…」
俺がみことにキュアウインクの魅力を質問すると、彼女は母さんを例に出して『究極の清純派アイドル』と評した。これにななは伝説のアイドルに似てると言われたことで照れてしまう…一方の俺は母さんのことを忘れていないどころかこのように評価してくれたことが凄く嬉しかった。母さんは死後、世間からは『色目を使ってトップアイドル朱藤紀之を誘惑して結婚した女』と叩かれてたからな…今のリアルタイムを知らない世代の人達から認められ、印象に残ってることが息子として誇らしい。
「ん?」
「なな…どうしたんだ?」
「ゼッタイ、ゼッタイ、アイドル、アイドル♪」
すると、ななが突然何かに気づいて止まると…俺達の目の前をワイヤレスイヤホンを耳につけて音楽を聴いて歌っている紫色の髪をツインテールにした同じ学校の制服を着た女の子が歩いて来る。歌詞からしてキュアアイドルことうたがライブで歌ってる曲なのだが、それをこの子はノリノリで歌っていた。
「あっ…」
「うわぁっ、それって私?」
すると、うたは自分の曲を歌ってた子に嬉しそうに駆け寄る。あの馬鹿…興奮して自分から正体を明かしに行きやがって!本当にうたといいプリルンといいガードが脆い。
「キュアアイドルだよね?」
「そうだろ…決してこいつじゃねえよな!?」
俺とななは女の子の前に立って必死に誤魔化そうとする。本当にウチのトラブルメーカーの尻拭いをするのは大変だ…俺とななだけでもしっかりしねえと。田中さんがいなかったら俺達の他に常識人が不在だからな…
「ま、まあ…そうですけど。熱い気持ちがつい溢れてしまいました…」
「良いね、良いね…キラッキランラン〜♪」
「その言葉はキュアアイドルの…さては先輩!」
「ギクッ!?」
女の子はうたがよく使う『キラッキランラン』に反応し、視線を鋭くして迫る。まさか…マジで正体がバレてしまったのか!?本当にこいつの馬鹿はどうしようもなさすぎる。また一般人にプリキュアの正体がバレて大変なことになっちまうよ…
「ファンですね?」
「へっ?」
「「ほっ…」」
しかし、女の子はどうやらうたのことをキュアアイドルのファンだと思っていたようだ。これに俺達はもう冷や汗である…思わずほっと溜め息が出てしまった。
「ま、まあ…ファン、かなぁ?」
「みこと先輩のお友達ですか?」
「うん、うたとななちゃんと蓮くん。」
「よろしく…それで、みことの知り合いのお前は一体何者なんだ?もしかして、例の研究会の人間か?」
「はい、私はキュアアイドル&キュアブレイキン&キュアウインク研究会の会長で1年生の紫雨(しぐれ)こころです!」
そして、女の子…紫雨こころは俺達に向かって自己紹介をして一礼した。こいつ、1年生なのに会長をやってんのか…それだけ俺達への愛が強いんだろうな。
「紫雨こころちゃん!」
「キュアアイドルとキュアブレイキンとキュアウインクの大ファンなの。」
「はい…心キュンキュンしてます!」
「心…」
「キュンキュン…」
紫雨は自分の推しへの愛の強さを俺達に伝える。『心キュンキュン』…うたの『キラッキランラン』並にこれまた個性の出た表現法だな。瞳の奥から熱い気持ちが伝わってくる…
「こころちゃんはダンスが上手でね…キュアアイドル達の振り付けを教えたりするんだ。」
「ダンスか…俺もダンスは大好きだぜ!良かったら今度、一緒に踊らねえか?」
「良いですね!蓮先輩のダンスが見れるの、楽しみにしてます。」
俺の誘いに対して紫雨は笑顔で乗ってくれて、楽しみだとも言ってくれた。今まで俺は1人で踊ってきたけど、こうやってダンス仲間ができたのは生まれて初めてだ…紫雨はみことの話からして俺達の振り付けを完コピできてるらしいから相当センスがあるぞ!これは一緒に踊れる日が楽しみでしかない。
「それで、先輩達も良かったら研究会来てください!」
「あ、ありがとう。」
そして、紫雨はそのままの流れで俺達を研究会に誘ってからうたにそのチラシを渡す。しかしながら、数少ない素材でよくもまあこんなものが作れたものだ…こいつは将来ダンサーじゃなくてもこういう職人の道でやっていけるんじゃねえのかと思ってしまう。
「今日の昼休みに活動しますから。」
「とりあえず、俺…行ってみようかな?少し興味があるし。」
「ありがとうございます!それでは、また昼休み。」
そんなこんなで紫雨はお礼を言ってから先に走って学校へと向かった。本当に面白い1年生だ…この学校の後輩も楽しそうなやつらが沢山いて仲良くしたいと心から思ってしまう。まあ、今日の昼休みは精一杯楽しんでみようかな?(研究対象のプリキュア本人である俺が行くのも少しアレだが…)
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それから4時間目が終わって昼休み…俺はみことは研究会がある空き教室に入って、とりあえず指定された席に座る。もう周りの生徒は紫雨を中心と座っていてこれから始まるのだろう…(ちなみに、ヨーヨイはうたとななに預けている。)
「では…第12回、キュアアイドル&キュアブレイキン&キュアウインク研究会を始めます。その前にこの度会員になった…えっと?」
「朱藤蓮です、よろしくお願いします。」
『よろしくお願いします!』
紫雨は俺をみんなの前で紹介しようとしたが、詰まってしまい俺が代わりに自ら名乗ることにした。そういえば、彼女には下の名前は教えていたものの名字は教えてなかったな…そりゃあ分からないわけだ。
「さて、蓮先輩の紹介が終わったところで早速本題に移りますが…私は今日、缶バッジを作ってきました。好きなのをどうぞ!」
そして、紫雨は早速自分で作った俺達がプリンティングされてある缶バッジを見せる。これには会員はみんな大興奮…それぞれの推しを選んでいるのだが、その中でも俺のを選んでいるのを見てると何となく嬉しい気持ちになる。
(俺はキュアアイドル…うたの缶バッジでも貰っとくか。こいつが恋のお守りになったら良いんだがな…)
缶バッジを全員貰った後は部屋を暗くしてライブ鑑賞をする。しかし、ただの鑑賞じゃねえんだよな…みんなうちわとサイリウムを持っていかにもアイドルのライブを観るような装備を持たされているんだ。俺に関してはとりあえず、紫雨から予備のを借りている。
『ゼッタイ!アイドル!』
まあ、こんな感じでドルオタのようにうたの曲に合いの手を入れるということをしている。まあ、この曲はこういうノリだからな…俺も初めての経験ながらまあまあ楽しいものだ。でも、ニカ姉の曲には俺が合いの手を入れることはねえだろうな…ニカ姉側が拒否するだろうし、『あんたみたいなクソ弟から合いの手入れられたら集中できないから!』って。
「やっぱり私、心キュンキュンしてます!」
「うんうん♪」
「突き止めたい…」
「何をだ?」
「キュアアイドル、キュアブレイキン、キュアウインクの3人を見るとどうして心キュンキュンしてしまうのか!」
「それは3人がお前の推しだからじゃねえの?俺も好きなものを見てると心がキュンキュンするからな…気持ちは分かるぜ?」
「蓮先輩…そうですね。私もそう思います!」
そんなこんなで第12回の研究会は無事に幕を下ろした。とても有意義な時間だったと言える…これまではアイドルプリキュアの立場として振る舞ってきたけど、ファンの立場に立ったこの時間は最高の息抜きになった。これまでの疲れも吹き飛んだぜ!ありがとな…紫雨。
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それから放課後、俺は本来ならうたやななと一緒に帰る予定だったのだが…何と、昼休みからプリルンが行方不明になっているらしい。そこで俺とヨーヨイがプリルンを探し回ることに…しかし、校舎中を探しても見つからなかった。どこへ行ったのだろうか?
「しかし、プリルンのやつはどこに行きやがったんだヨイ…」
「全然見つからねえな。まったく…!」
「蓮先輩?」
「うわああああっ!?」
すると、背後からいきなり紫雨が声をかける。俺は咄嗟にヨーヨイを背中に隠して振り返ったが、紫雨にはバレてねえよな?正体がバレそうになって妖精の存在もバレたら大変な事態になっちまう…それだけは避けねえと。
「どうしたんですか?何か探し物だったりとか…」
「いや、別に?それよりも折角だし一緒に帰ろうじゃねえか!折角こういう縁だしよ…俺も紫雨と仲良くなりてえと思ってたし。」
「先輩がそう言うのなら…分かりました。帰りましょう!」
「ありがとな…」
こうして俺は紫雨と一緒に帰ることに。まさか今日出会ったばかりの子とこうなるとは予想もしなかったな…プリルンを探すという本来の目的は成し遂げられそうもないが、この状況ではどうしようもできない。できることなら道中で運良く見つかったらなと思う。
「紫雨さん!」
ちょうど校門を出ようとしたその時、ブレイクダンスのスピンをしながら紫雨の名を呼ぶ男がやって来る。しかし、彼のスピンはもうクラブチームとかで習ってるようなもので独学で趣味の俺のよりもレベルが高いように思えた。
「寸田先輩。」
「誰なんだ、この人は…」
「寸田躍先輩…3年生でウチの学校のダンス部に所属している先輩です。」
「確か君は転入生の朱藤蓮くんだよね?」
「は、はい…そうですけど。よく俺のことをご存知で…」
「君のことはもう評判だよ。俳優のようにかっこいいスーパー転入生ってもう噂になってるぐらいだからね…お会いできて光栄だよ。」
「あはは…それはどうも。」
寸田先輩は俺のことを最大限に褒める。まさか色んなところで俺はもういつの間にか有名人になっていたとは…アイドルプリキュアとしてだけでなく俺自身も。(俳優みたいっていうか元俳優だけどな…)
「それはそうと、考えてくれた?この前のこと…」
「はい…私、ダンス部にやっぱり入りません。」
「そんな…頼むよ!紫雨さんのダンス…小学生の頃から見てるけど、本当に凄いと思ってる。一緒に大会目指そうよ?」
寸田先輩はこれでもかという感じで紫雨に部活に入るようにお願いする。ダンスのセンスに関しては実際には見てないけど、道を極める彼が目をつけてるレベルなんだから相当なのだろう…俺らのダンスを完コピしたぐらいだからな。
「ありがとうございます。私、入学する前はダンス部に入ろうと思ってたんですけど…今は他のことに心キュンキュンしてます。」
「他のこと?」
「キュアアイドルとキュアウインクと…蓮先輩。」
「お、おうっ…」
「キュアブレイキンです。だから、ごめんなさい!」
俺は紫雨と阿吽の呼吸で指定されたものを取り出す。それは俺達のアクリルスタンドだ…まさかここまでやってしまってたというかここまでになっていたとは。自分でも驚いたものだ…こんなのはガチのアイドルしか出ねえのに職人すぎる。
「そっか…残念だけど、考えてくれてありがとう。」
「本当にウチの紫雨がすみません…その代わりと言っちゃアレですけど、俺…今度ダンス部を見学したいなと思ってます。あなたのダンスを見てダンス好きの俺、気になったもので。良いですか?」
「朱藤くんが?それは嬉しいな…いつでも良いから是非とも来てね!」
「はい。先輩も大会頑張ってくださいね!それでは…」
「ああ!」
そして、俺達は(俺が)紫雨の代わりにダンス部の見学に行くことを約束してから寸田先輩と別れる。本当にこの人はダンスに対する姿勢が真剣だ…俺ももし機会があったらダンス部に入りたいと心から思った。
(移動中…)
「なあ、紫雨が会長の研究会って誰が立ち上げたんだ?俺が転入した時からあったっぽいけど…」
「実は私が作りました!生徒会長に申請した時は『1年生なのに本当にやるの?』って驚かれましたけど、私は本気です!だって、あのニュースやYouTubeで出た映像を観てキュアアイドルとキュアブレイキンに心キュンキュンしましたから!!」
俺が研究会がどうやってできたのかを紫雨に尋ねると、自分で設立したと力強く答える。まさか自ら設立に踏み切るとは相当な度胸の持ち主だ…1年生なのにこんなに堂々としてたら将来生徒会長とかやれるのではなかろうか?
「着きましたよ!さあ、今日も探さないと…」
そう言って紫雨はある場所を見かけて立ち止まった。その場所とはアイドルグッズを売ってるお店でヨーヨイと出会った時も立ち寄ったアイドル関連のグッズとかが置いてあるお店だ…
「もしかして、探してるのか?キュアアイドルとかのグッズ…」
「そうですね。この前まではなかったですけど、CMであれだけ人気になったんですから…きっとありますよ!CDとか色々と。」
そう言ってから紫雨と俺は協力してグッズがあるかどうかを調べたが、何にも見つからない。そもそも俺達はあのCMから本格的に芸能活動を始めたんだ…事務所にも所属してないし、そんなグッズ展開が急に進むわけがない。
「やっぱりまだないですね…」
「仕方ねえよ、まだまだってことなんだろう。とりあえず…ん?」
「蓮先輩、どうしましたか…って、あれは?」
ちょうどその時、俺の視線の先にあるものが目に入った。見覚えあるぬいぐるみサイズの生き物が俺達を見ている…そう、俺やみんなが探していたプリルンだった。
(プリルンのアホ…お前、まさか紫雨の後を付いてたのか!?つまり、昼休みからずっと…何を考えてるんだ!)
「グッズあった…キュアアイドル達のCMに出てた子だ!」
すると、紫雨はプリルンを掴んでからじっと見つめる。これにはプリルンは冷や汗だ…ぬいぐるみのふりをしなくてはいけない。でも、紫雨の視線は鋭い…こんな感じで見られたらビビっちまうよ。
「プリ?」
「えっ、喋った?」
「プリルンはぬいぐるみプリ…」
「はぁ…バレちまったか。お前、ぬいぐるみじゃねえだろ?死んだふりやめろ…」
「蓮先輩、この子のことを知ってるんですか?」
「ああ、ちょっとした腐れ縁だ。」
「ああっ、空飛ぶお弁当プリ!」
「ええっ!?」
すると、プリルンは紫雨がよそ見した隙を突いて手元からすり抜けて逃げ出す。俺は惑わされなかったが、紫雨はあっさり騙されてしまう…彼女はどうやらうたと同じぐらい純粋で単純な人間なのかもしれない。
「さいなランランプリ〜!」
「おいっ、プリルン…待て!」
「逃げるんじゃねえヨイ!!」
「ええっ、また喋った!?」
「話は後だ…とにかくお前さんも追えヨイ!」
「う、うん…!」
そして、俺達は店を出て行ったプリルンを走って追いかける。ヨーヨイもたまらず出てきてしまったが、プリルンが喋っちまったならもう隠しようがねえ…とにかくプリルンを捕まえることが先決だ。
「待て、プリルン!」
「蓮、速いプリ!」
「これでも50m走は陸上部の新入部員レベルよりは速いからな…逃がさねえぞ!!」
プリルンは振り切ろうと角を曲がって路地裏に避難しようとするが、残念ながら行き止まりにぶち当たる。これでもう逃げ場はなし…プリルンも袋のねずみだ。(ねずみではないけど…)
「行き止まりプリ!」
「さあ、プリルン…観念しろよ?うたとななを心配させやがって…」
「待ってください、蓮先輩…」
プリルンを行き止まりに追い詰めたところで紫雨とヨーヨイもやっと追いつく。まあ、男子と女子だとどうしても走力の差は出ちまうものだ…仕方ないだろう。
「ところで、プリルンと今一緒にいる…」
「ヨーヨイだヨイ。まあ、こうなった以上話さねえとな…俺達はキラキランドから来た妖精ってところだヨイ。本来だったらぬいぐるみのふりをしなくちゃいけねえんだが、このプリルンのアホめ…」
「ごめんプリ…」
「とりあえず、妖精ってことは分かったよ。それで、プリルンとヨーヨイはキュアアイドル達の知り合い?」
「知り合いっつうか友達ってところだヨイ。なあ、プリルン?」
「プリ。」
プリルンとヨーヨイは紫雨から俺達との関係を質問され、ヨーヨイが友達だと誤魔化して答える。しかし、ヨーヨイはプリルンと違って誤魔化しが上手いよな…プリルンだったら自分がプリキュアの力を与えているなんて言いかねない。本当に俺の相棒はしっかりしていて良かった…
「それならお願いがあるの!キュアアイドル達に私、会ってみたいんだけど…ダメかな?」
紫雨はヨーヨイにアイドルプリキュアに会いたいとお願いしてくる。本人の横でまさかこんな妖精を通して懇願するとは…知り合いと聞いてもう我慢できなくなったんだろう。ヨーヨイは少し困惑する…
「いや、それはちょっと。あいつらは忙しいと…「プリルンに任せるプリ!」…プリルン!?」
ヨーヨイがやんわり断ろうとすると、プリルンが『自分に任せろ』と言わんばかりに前に出て紫雨の願いを受け入れる。本当に何を考えてるんだ、この馬鹿妖精は…!
「本当に?ありがとう、プリルン!」
「とりあえず、今すぐはちょっと無理だから今日は帰ろうか。日程はこいつらが調整してまたこっちから知らせる。それで良いか?」
「はい、楽しみにしてますね!」
「やれやれ…とりあえず、俺とプリルンのことはお前さん…「紫雨こころだよ。」…こころと俺達だけの秘密だヨイ。分かったかヨイ?」
「うん、約束するね!」
こうして俺達は今日のことを内緒にすることを約束してから家まで送り届け、それから俺はLINEでうたとななに話し合いをすることを伝えていつも会議場のうたの部屋へと向かうのであった。
~~~~~~~~
「お願いプリ、こころに会ってあげてプリ!」
プリルンはうたとななに力強くお願いする。まあ、紫雨の憧れ故の強い願いだからな…それで彼女と仲良くなりたいと思ってたプリルンが引き受ける形になってしまい引き返せなくなってしまった。こうなったら俺でも止めらんねえよ…
「それってアイドルプリキュアの姿で?」
「プリ!」
「こころちゃん、本当に私達のこと好きなんだぁ…♪」
「それは良いんだけど…姿を見られちゃって大丈夫だったの?」
「もうプリルンもヨーヨイもバレちまったよ。とりあえず、ヨーヨイは止めようとしたけどな…プリルンが友達になった紫雨の願いをどうしても叶えたいと聞かなくて。」
「そうなんだ…」
「プリ〜!プリルンはこころと仲良くなりたかったんだプリ〜!!」
すると、プリルンはななの胸元に飛び込んでスリスリしながら自分の気持ちを泣きながら伝える。しかしながら、こいつのやることなすことあざといな…胸元に飛び込んでこれは大胆すぎるだろ。俺でもこの2人どころか姉2人にもこんな真似はしたことねえぞ!?
「そっか…よしよし。」
ななは泣いているプリルンを抱いてから頭を撫でる。こんな問題ばかり起こす妖精にも優しくするななは本当に心が広く、まるで天使というか女神に見えてきた…
「それで、こころちゃんとはいつどこで会う予定なの?」
そんな中でうたはアイドルプリキュアとして会う予定がいつで場所がどこなのかを質問する。一応予定はもう決まってはいてもう場所はあそこしかねえだろうな…ってところを選んだ。
「ひとまずは明日の放課後というのは決まってるけど、会うなら街中とかの人が多いところは避けようと思ってる。そこに出てしまうと俺達はもう既に有名人だから人が集まってパニックになっちまって、そうなるとマックランダーが出た時に犠牲者が増えるしな。そこで、カイトさんが1人でいて俺達もいたあの海岸が浮上したんだ…あそこは春なら人はあまり来ないし平日なら誰も来ねえだろうと思うぜ?」
「良いね!それじゃあ、明日の放課後に海岸ということで…ななちゃんは大丈夫?」
「うん、私も大丈夫だよ。こういうの初めてで少し緊張してきたかも…蓮くんは緊張しないの?」
「俺はお前らで慣れたから平気だよ。とりあえず、明日は紫雨に沢山ファンサしような!プリルン、ヨーヨイ…当日はアテンドよろしく頼むぜ?」
「「OK(プリ)(だヨイ)!」」
こうして俺達は正式にアイドルプリキュアとしてファンである紫雨に会うことが決まった。どんな反応を見せるのかが今から楽しみだ…元気とか希望とかを与えられたら良いな。
いかがでしたか?こっちでは蓮がこころちゃん率いる研究会に新しい会員として加入しましたけども…ファンの目線に立って充実した時間を過ごせました。それと、こころちゃんと蓮はダンスでも分かち合えて…どこかで一緒にダンスをする機会があったらもうとにかく楽しんでほしいなと思ってますね。とりあえず、これでヒロインは3人揃いました!ここからこころちゃんも恋愛戦争に巻き込まれるか否か…どうか見守っていてください。
そして、いよいよ次回はこころちゃんとアイドルプリキュアがついに会うことになるのですが…原作ではすぐ会いましたけど、ここでは1日待つことになります。どんな出会いになるのでしょうね…そして、物語はここから雲行きが怪しくなっていきます。辛いと思いますし、プリルンの行動を思い出してムカムカすることもあるかと思いますが…穏やかに楽しんでいただければと思っています。
最後に…投稿日の今日は東日本大震災が発生してから14年が経ちます。被災した当時の子供達は今では大人になりまして、復興もほぼ完了しました。しかし、我々はそこで起きた地震や津波の記憶を忘れてはなりません…あれから、熊本、胆振、能登と震度7の地震が発生して各地に大きな被害が発生して尊い命や自由を失いました。特に、昨年発生した能登半島地震は依然として復興が進んでいないのが現状です…なので、被害に遭ってない地域の皆さんも他人事とは思わずにいつどこで地震が起きてもおかしくないという心持ちで過ごしていけたらと思います。各地の復興が1日でも早く終わることを心からお祈り申し上げます…
長くなりましたが、プリキュアのみんなだって僕達の味方です。辛い時や悲しい時はプリキュアのことを思ってください…きっとあなた達を助けてくれるでしょう。これを締めとさせていただきます。
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