キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
さて、今回は原作の6話の後半にあたる部分をお届けします。原作の6話はもう皆さんが腹立つやら何やら色々な感情があるでしょう…でも、こころちゃんがいくらファン目線としてキュアキュンキュンになることが確定してるとて試練回をやらないといけません。その意味であの胸糞展開に東映はしたんだと思います…だから、プリルンをあまり恨まないでください。プリルンもいつかは有能な妖精になって皆さんを見返しますから!これ以上炎上させないでください。本当にお願いします!
それでは、また後書きで。
sideこころ
プリルンとヨーヨイにキュアアイドル達に会いたいとお願いした次の日の放課後、私は一旦自宅に帰り、制服から私服に着替えてから蓮先輩に指定された場所である海岸の展望台へとプリルンとヨーヨイに案内されてやって来た。本当にここで私の憧れの3人に会えるのだろうか?
「ねえ、本当にキュアアイドルやみんなとここで会えるの?」
「蓮は嘘つきじゃないから間違いないプリ!」
「まあ、楽しみにしとけヨイ。じきに来るから…」
「そうだね。今日こそ3人からサイン貰わないと…」
私は持ってきた紙袋から色紙を取り出す。今までは会う機会がなかったからグッズを自主的に作ることしかできなかったけど、サインがあれば憧れのアイドルに会えたいうステータスと思い出が残る。とにかく、緊張しないで堂々とできたら良いな…
「「「お待たせ!」」」
すると、私の目の前にキラキラした3人が私に声をかけてやって来る。そこにいるのはキュアアイドル、キュアウインク、キュアブレイキン…私の憧れのアイドルが揃っていた。
「本物だ…」
「こんにちは、私達に会いたいってプリルンとヨーヨイから聞いたよ。」
「ありがとう、こころちゃん♪」
「私達もこころちゃんにずっと会いたかったんだ…今日はよろしくね!」
「私の名前、はああっ…!?」
そして、3人は私と会うことを楽しみにしてたのか笑顔を見せる。特にキュアウインクとキュアブレイキンは私の名前を呼んでくれた…もう嬉しくて心のキュンキュンが止まらない!
「そうなんです!プリルン先輩とヨーヨイ先輩にお願いしちゃいました!!」
「「先輩(プリ)…?」」
「私、キュアアイドルとキュアウインクとキュアブレイキンの大、大、大ファンなんですッ!!」
私はとにかく3人に熱い気持ちを伝えようとする。しかし、緊張のあまり言いたいことがあまり出てこずに勢いで押す形でとにかく大ファンであることしか言えなかった…どうしてこんなにも緊張するんだろう?これが推しを前にするファンの気持ちなんだ。身体が凄い震えている…
「わぁ、嬉しいな!そんな風に思ってくれてるなんて。」
「「うん♪」」
「私、何となくネットを観ていたら…偶然見つけたんです!でも、その瞬間…心が吸い込まれた。画面で見ているはずなのに目の前にいるみたいで、本当…自分でもよく分からないんですけど、吸い込まれて。そう、キュアブレイキンを皮切りにキュアアイドル、キュアウインクと皆さんのライブを観るようになってからずっとずっと1秒も途切れずに心キュンキュンしてます!」
「「「…」」」
「部屋にいる時も、歯を磨いている時も、学校へ行く時も…ずっと3人のことを考えて思わず踊っちゃって。何でこんなに好きに…大好きになっちゃったのかな?何と言うか…一目惚れって感じなのかも。」
「「「一目惚れ?」」」
「だって…『ゼッタイ、ゼッタイ、アイドル、アイドル』のところも元気いっぱいで可愛いし、キュアウインクの五線譜を書くところも、キュアブレイキンのヒップホップに乗ったステップも心キュンキュンで、私も3人みたいに素敵に踊ってみたくて、毎日毎日練習してます!」
私は勇気を振り絞って3人のダンスの魅力をぶつけ、自分がどれだけ頑張っているかも伝えた。私もダンスが好きな立場としてこれはどうしても伝えたいと思っていたからもう何と言われようとも後悔はない。まさに、『我が生涯に一片の悔い無し』である。
「ありがとう、こころちゃん…いつも私達のダンスを練習しているなんて。君はファンの鑑だよ!ウインクもそう思うよね?」
「うん♪」
「はああっ…♪」
「ありがとうね、こころちゃん!いつか一緒に踊りたいね♪」
キュアアイドルはそう言うと、私に手を差し伸べる。憧れのアイドルと一緒に踊る…そんな将来が見えてきたと思うと嬉しくてたまらなかった。
「えっ…はいっ!」
そして、私はその差し伸べた手を握って握手を交わす。キュアアイドルの手は本当に優しくて愛が伝わってきて、心はさらにキュンキュンだ…そして、残りの2人とも握手をした後にサインも貰って有意義な時間を過ごした。憧れの時間はもう満足の一言しか浮かばないもので楽しかったなぁ…私、最高に幸せです!
~~~~~~~~
「ありがとうございます、プリルン先輩とヨーヨイ先輩のおかげです。」
3人が帰った後、私はプリルン先輩とヨーヨイ先輩にお礼を言った。場の流れで『先輩』呼びしちゃったけど、もうそれぐらい感謝が尽きないのだ…とにかく憧れのアイドルに会えたのが幸せである。
「ご丁寧にどうもだヨイ…」
「こころが3人に会えて良かったプリ!」
「はい。でも、それだけじゃなくてどうして私がこんなに心キュンキュンしてるのか…3人に会って分かったんです。」
「どうして分かったんだヨイ?」
「キュアアイドルの言葉…あの言葉で自分の気持ちがハッキリしたんです。ずっと3人のことを考えちゃうのも、つい踊っちゃうのも…そう、私が心キュンキュンしてるのは3人みたいになりたいから。同じステージに立ちたいからなんだって…」
私はヨーヨイ先輩からの質問に対して3人と出会って気づいたまっすぐな気持ちをまっすぐ答える。キュアアイドルからのエールで私は同じステージに立ち、3人のようなアイドルになりたいと思ったんだ!それが私が出した答えである。
「プリ…」
「こんな気持ち、生まれて初めて…もっとダンス頑張らないと!」
「今のお前、凄くキラキラしてるぜ…ダンス頑張れヨイ!」
「ありがとうございます。そういえば、新メンバーのオーディションとかないのかな?キュアアイドルやみんなと同じステージに立てるみたいな!」
「いや、お前…そんなすぐにキュアアイドル達と同じようには…「それならプリルンがオーディションしてあげるプリ!」…プリルン!?」
「ええっ、プリルン先輩が!?その審査を?」
私が新メンバーになりたいと願うと、プリルン先輩がオーディションをやってくれると言い出した。これで合格すれば私もみんなと同じステージに立てるのだろうか?
「その通りプリ!」
「おい、プリルン…お前いい加減にしないと…「ヨーヨイのことは気にしないで良いプリ!」…だから話を聞けヨイ!」
ヨーヨイ先輩は何かを言いたそうにしていたが、プリルン先輩が何も言わせないようにする。その表情は真剣なものだったから少し嫌な予感はするけど、とりあえずはプリルン先輩の話を聞くことにした。
「とにかく、キュアアイドルを見つけたのはプリルンプリ!」
「…ってことは敏腕スカウト先輩?よろしくお願いしま…「合格プリ〜!」…えっ、まだ何も。」
「オーディションしなくてもプリルンには分かるプリ!今日からこころもアイドルプリキュアプリ♪」
「…今日から?」
こうして私は晴れてオーディションを合格した。ただ、今日から新メンバーとなると心の準備が…しかも、『アイドルプリキュア』って何?グループ名?頭の中は混乱気味だけど、憧れの人達の仲間になれたのは嬉しい。
「こころにはこれを渡すプリ。」
「…これは?」
「アイドルプリキュアの証プリ!」
「へぇ、アイドルプリキュアって言うんだね。」
そして、プリルン先輩からハートの形をしたアイテムを渡される。これがキュアアイドル達の仲間…アイドルプリキュアになった証なんだ。これで私もみんなのように歌って踊れる!
「これを持ってメイクをして衣装を着たら、私も3人のようにアイドルになれるんだ…心キュンキュンしてます!」
「どうなっても知らねえヨイ…俺は一切責任取らねえからな?」
私がアイドルになったことを喜ぶ中でヨーヨイ先輩は何やら不穏なことを呟く。アイドルはそれだけ大変という意味なのだろう…でも、私には関係ない。この日のために歌とダンスは鍛えてきたからね!その成果をみんなに早く見せたいなぁ…
「プルっときたプリ!」
「ま、まさか!こんな時に…」
「こころ、アイドルプリキュアの出番プリ!」
「えっ、いきなり!?」
その時、プリルン先輩からいきなり出番だと言われる。そんなことを言われても私はどんな曲を歌って踊れば良いのか分からないし、衣装だってないのだ…でも、私がこれまで見てきた色んなアイドルはみんな何事にも負けずにパフォーマンスをしていた。だから、私もそういう場面が来たのかもしれない…
「いや待て、いくら何でも無茶だヨイ!まだこころは…」
「そんなこと言ってる場合じゃないプリ!」
「私は大丈夫。ずっとこの日のために歌って踊ってきたから…その場所へ案内して!」
「分かったプリ!」
「やれやれ、どうなっても知らねえヨイ…」
私はプリルン先輩に案内されてライブ会場へと向かう。ヨーヨイ先輩はさっきから不安そうな感じで呟いているけど、私だってアイドルプリキュアの人達のパフォーマンスを研究してきたから絶対に上手くいく…私のアイドルデビュー、絶対にみんなに見てもらうんだ!
~~~~~~~~
それから私はプリルン先輩に案内された場所に着いたのだが、空はどんよりと暗くて人達は逃げ回っている…どうしてなのだろうか?ここがライブ会場のはずなのに人が逃げているのが不思議でしかない。
「マックランダー!」
すると、目の前から植木バサミを持った大きな怪物がこっちに向かって来る…これはライブのパフォーマンス?それにしてはちょっとどころかかなりやり過ぎだけど!?
「な、何あれ?」
「マックランダープリ!キラキラをチョッキンして真っ暗闇にしようとしてるプリ!」
「えっ、何?何を言ってるの!?ステージは?」
「だからこうなるって言ったろうが、この馬鹿プリルンめ…」
プリルン先輩はマックランダーがどうのこうのと説明するものの私には何が何なのかよく分からない…アイドルだから歌って踊るはずだよね?この怪物って関係あるの?ヨーヨイ先輩はこのことを理解しているような反応をしてるけど、この状況をどうすれば…
「マ〜ックランダー!」
「うわああっ!?」
すると、マックランダーという怪物が植木バサミで木を切ってくる。その木が私達のところに倒れてくるが何とか避けれた…この怪物は一体どうすれば良いのだろうか?アイドルプリキュアに何とかできそうな相手じゃないと思うけど…
「な、何なの?」
「大丈夫プリ!こころは絶対アイドルプリキュアプリ!」
「プリキュアですと!?」
「あ、ああ…」
さらに空にはこの怪物を操っているのか分からないけど、人が浮いていて私を見て驚く。本当にこれが現実に起こってることなの?アイドルプリキュアと一体何の関係が…もう私は何もかもが怖くなってしまった。
「マックランダー!」
「…!!」
「そこまでだ、マックランダー!それとカッティー!!」
私が怯えていたその時、後ろから声がして振り返ると…そこには蓮先輩、うた先輩、なな先輩の3人がいた。どうして先輩達がここにいるの?
「みんな…待ってたプリ!」
「遅ぇぞ、大ピンチだったんだヨイ!」
「すまねえ。大丈夫か、紫雨…って、えっ?」
「どうしてこころちゃんがアイドルハートブローチを持ってるの?」
「もしかして、こころちゃんもプリキュア…」
「えっ、これは…私も何だかよく分かりませんけど、プリルン先輩からアイドルプリキュアの証と言われて…」
「プリルン…とにかく、話は後だ!変身するぞ!!」
「えっ、変身?」
蓮先輩は私と同じハートのアイテムを取り出して『変身する』と言い出す。これってメイクアイテムじゃなくてまさかとは思うけど、私が小さい時によく観ていたアニメのようにこれを使って変身して戦うということなのだろうか?
「待って、蓮!ここで変身したら…」
「分かってる…でも、ここで何もしなかったら紫雨も俺らも全員死んじまって世界は真っ暗闇になっちまう。紫雨には悪いが、泥舟に俺と一緒に乗ってくれ…」
「分かった、変身しよう…蓮くん、うたちゃん!」
「ななちゃんと蓮がそう言うなら…こころちゃん、ごめんね?」
「せ、先輩?」
「「「プリキュア、ライトアップ!…キラキラ、ドレスチェンジ!YEAH♪」」」
先輩達は私達の目の前で変身を始める。その過程を見ていくと、みんなはそれぞれ見慣れた姿へと徐々に変わっていく…そう、私がさっき目の前で会ったアイドルプリキュアの3人である。
「キミとブレイクダンス、ハートの熱気!元気アツアツ、キュアブレイキン!」
「キミと歌う、ハートのキラキラ!笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
「キミと瞬く、ハートの勇気!お目目パッチン、キュアウインク!」
(うそ…アイドルプリキュアが先輩方だったなんて。しかも、蓮先輩がキュアブレイキン!?女の子になってる…)
「紫雨、プリルン、ヨーヨイ、お前らは安全なところへ隠れろ!ここは俺達で何とかする。」
「分かったヨイ!プリルン、こころ…」
「プリ!」
「う、うん…」
蓮先輩に言われて私達は安全な場所へと避難する。私はまだ今に至るまでに目の前で起きた出来事を受け入れられない…今まで見てきたアイドルプリキュアって一体何だったのだろうか?頭がパニックになりそうだ。
「マックランダー!」
マックランダーは麦わら帽子を投げて攻撃し、それを3人は避ける。その麦わら帽子はブーメランのようにUターンしてから木を斬り裂く…これに当たったら大変なことになってたのにうた先輩もなな先輩と蓮先輩も凄すぎて何も言えない。私はこんな風には流石になれないというか、その前に怖すぎて何もできる気がしないかも。
「よくも俺らの後輩を痛めつけようとしたな?頭来た…速攻で仕留めてキラキラを取り戻してやるぜ!」
「はあっ!」
「たあっ!」
「やああっ!」
そして、3人は息のあったパンチで対抗する。とんでもないチームワークだ…私の目から見ても先輩達は仲良しだったし、戦いにも慣れてる感じもしていた。本当にこの人達がアイドルをしてるだなんて…ここだけ見たら考えられないよ。
「そんなぬるい攻撃、効かないですぞ?」
さらに、マックランダーはビームを発してさらに攻撃を続ける。ただ、これもひらりひらりと先輩達は避けていく…凄いことは凄いかもしれないけど、自分が見ているものは私が追い求めていた何かとは全然違うものである。
「アイドルが戦ってる…一体どういうこと?」
「こころ、プリルンが黙ってて悪かった…アイドルプリキュアはただのアイドルじゃねえんだヨイ。」
「真っ暗闇をキラキラにしてくれるプリ!」
「えっ?(真っ暗闇をキラキラ…)」
「アイドル、ウインク…俺に任せろ、ブレイキンタイフーン・BURNING!」
すると、キュアブレイキンの蓮先輩はブレイクダンスのスピンをしてマックランダーに炎を纏った回し蹴りを浴びせて吹き飛ばす。凄い威力な上にブレイクダンスの技術としても寸田先輩よりも上手く思えた…
「今だ、アイドル…クライマックスは任せた!」
「うん…クライマックスは私、盛り上がって行くよ〜!」
キュアアイドルのうた先輩がそう言うと、辺り一面があの会場に変わってステージの真ん中には彼女の姿がある…これがあのYouTubeに投稿されているライブ。そっか、これも戦いの一環だったんだ…
♪:笑顔のユニゾン♪
「キミのハートにとびっきり元気をあげるね、ゼッタイ!(ゼッタイ!)アイドル!(アイドル!)ドキドキが止まらない!急接近、笑顔のユニゾン、応えてほしいなっ、サンキュー、最高のステージでキミと歌を咲かそう〜♪…プリキュア・アイドルスマイリング!」
「「キラッキラッタ〜♪」」
そして、歌って踊った後に放った技がマックランダーに命中して消滅。壊れた辺り周辺も元通りとなり、それと同時に私は思わず力が抜けて腰を抜かしてしまう。そっか、これがアイドルの現実なんだね…私は理想しか見てなかった。
「紫雨、大丈夫か!?」
「「こころちゃん!」」
「私、アイドルプリキュアなんてなれない…」
「プリ!?」
「私、心キュンキュンしてません…!」
「…ほら、立てるか?お前には怖い思いをさせて悪かった。これからも…」
「…!」
私は蓮先輩が差し伸べた手をパシンと叩く。この感情は一体何なのかは私にも分からない…でも、この3人を追いかけたことが現実を見て遠いものに思えてきたのが悔しくて、腹立たしくて。そんな感じである…
「こころちゃん…どうしたの?」
「皆さん…ごめんなさい。私、ファンを辞めます。さようなら…!」
「待って、こころちゃん!」
「紫雨…!」
いたたまれなくなった私は変身アイテムを蓮先輩に渡してこの場から走って逃げ去る。アイドルはやりたい…でも、あんな大きな敵と戦うのは嫌だともハッキリ言える。それを知らなくて私はアイドルプリキュアになりたいと思ってたんだ…こんな臆病な私なんかにアイドルプリキュアになる資格はないよね。ありがとう、アイドルプリキュアの皆さん…そして、ごめんなさい。
side out
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side蓮
あれから俺達は解散して、俺はひま姉とニカ姉と一緒に3人全員揃って夜飯を食べている。アイドルハートブローチを紫雨に渡したプリルンは俺とヨーヨイできつく叱っておいたけど、本当にあいつは反省するのだろうか?ともあれ、紫雨には俺達の現実を見せちまったな…あれで心が折れたような表情に見えたから心配しかない。
「蓮ちゃん、どうしたの?お箸が進んでないけど…具合でも悪いの?」
「いや、大丈夫。それよりもニカ姉…」
「何よ、そんなピリピリしちゃって。言いたいことがあるなら言いなさいよ…」
「ニカ姉はアイドルの現実を仕事面で知った時、理想と違うってことはあったのか?」
俺はニカ姉に今日紫雨に起きたことを踏まえて質問をした。アイドルの現実ってファンだけじゃなくて自身としても痛感することはあるだろう。まあ、命を狙われてるってことに関しては小さい時に痛感したから仕事面のみの話に限るけどな…とりあえず、やってる側の経験も聞いておきたいところだ。
「今までアイドルに興味のなかったあんたがそれ聞く?まあ、聞かれたら答えるしかないか…そうね、結構現実を痛感させられたことは山ほどあったわよ。アイドルってみんな楽しそうで仲良くしてるなってテレビで観ていて思うけど、実際はもうみんな凄いヒリヒリしてたの。それぞれのグループ同士は『〇〇には負けたくない!』ってもう冷戦状態だし、グループ内でも私って1番年下じゃん?だから、年上のメンバー達から怒られることも最初は沢山あったわ…その時にアイドルは楽しいだけの世界じゃないって気づいて。でも、努力をしてメンバーやらファンやら業界から認められたらみんな私を認めるようになったの。それで、周りとも仲良くすることができて楽しいことが沢山ね…アイドルって華やかで楽しい世界に見えるけど、実は努力の世界なんだって気づけたわ。この現実を知らなかったら私は今、メンタルをやられてアイドルも芸能界も辞めてたかもね…」
ニカ姉は俺の質問に対してこれまでにもなく真剣な表情で答える。思えば彼女がアイドルを始めたのは12歳になる年だったから今年で5年目、今の人気アイドルとしての活動を充実している今に至るには大変な道のりがあったのか…それを俺やひま姉には話さずに耐えて逆境に勝ったことを考えると、ニカ姉は本当にハートが強いんだな。
「私も初耳だったけど笑華ちゃんも大変だったんだね…」
「全然平気よ。もっと酷い扱いを受けてるアイドルなんて山ほどいるわ…その人達と比べたら私は恵まれてる方よ。」
「そんな謙遜すんなって、ニカ姉はアイドル活動『は』頑張ってるんだから!(笑)」
「『は』を強調するな馬鹿弟!それはそうと、蓮はどうしてアイドルのことについてを私に質問したのかしら?もしかして、今から芸能界復帰してアイドルでも目指すつもり?」
「そんなつもりはねえよ…ただ、俺の友達にアイドルを目指しているやつがいるんだけど、そいつがちょっとアイドルの現実を叩きつけられて絶望してたからな。」
「なるほど、その子も辛かったはずよね。可哀想に…」
「でも、みんなが憧れてるお仕事ってみんな苦しい現実があるからね。アイドルだってそうだし、プロ野球選手とかサッカー選手もそう。今の時代ならYouTuberもそうなのかな?どのお仕事にだって辛いことはある…だけど、それを知らないと後で苦労するし知らずに始めてもっと苦労しちゃうからね。蓮ちゃんも笑華ちゃんも子役の時、そんなことを経験したでしょ?」
「そうね…演技をしたり、バラエティーで楽しくしてればそれで良いと思ってたけど、実際は凄く大変だったし。」
「本当だ…でも、それでも頑張ったからこそひま姉も今はずっと夢見てきた大女優の夢を叶えたし、ニカ姉は人気アイドルだもんな。本当に姉ちゃん達はすげーよ…」
「そんな褒めないでよ。でも、ありがとね…」
「ありがとう!でも、蓮ちゃんだって頑張ってるよ。昨年までは辛かった学校も今では凄く楽しんでるもん…いつも家に帰ってくる時は笑顔だし、それだけでも蓮ちゃんは偉いよ?」
ひま姉は仕事と憧れを話をして俺がニカ姉とひま姉を褒めるとニカ姉は照れながらも感謝するが、ひま姉は褒め返しをしてきた。俺は特に頑張ってる意識はないけど、うたやなながいるからこそ学校が毎日楽しいし、何よりも前を向いて生きていくと決めたのも俺だからな!
「ありがとう、ひま姉…まあ、クヨクヨしたってしょうがねえよな。飯食って元気出すわ!」
「ふふっ、元気出してね♪」
そして、俺は冷めないうちに残りの夜飯も食べていくのであった。今、紫雨はアイドルプリキュアの現実を受け入れられないのかもしれない。それでも、アイドルハートブローチを持っている限りは憧れの俺達のようになれるはず。今は怖くて辛くてもきっと変われる…だから、強く生きてほしい。そう思うのであった…
いかがでしたか?今回は大半をこころちゃん視点で進めました。蓮の視点で話を進めるとあっさり終わってしまうので…しかしながら、本当にプリルンの説明不足というのは本当にあってはならないことですね。アイドルプリキュアの本来の役目を見てしまったことに関してはどうにしても見ちゃう可能性もどこかであったのでプリルンだけを責めれませんけど、説明不足は最大なる責任です。こころちゃんはそもそもアイドルプリキュアをアイドルとして見てたんですから…そんな人間にいきなり戦えは鬼畜の所業ですよ。仮面ライダー龍騎のゲームマスターでも『生き残るまで戦え』という面以外ではプリルンよりはまあ優しいかと思います…ネット上ではプリルンの所業はまどマギのキュウべえに近いのではと言われてましたけど、まさにその通りですね。やってることは戦闘員にする人を都合良く丸め込んで戦場へと放り出して保障は一切行わない…やっぱりキュウべえですな。
それで、こころちゃんは完全に心が折れてしまいました。アイドルをしたかったのに戦えって言われたらね…心の準備ができてないし、何よりもマックランダーのような大きな怪物は怖いですよ。それに恐れを見せなかったうたちゃんとななちゃんの適応力がおかしすぎるだけなんです…こころちゃんの反応はまさに正しいんですよね。しかしながら、敵に怯えて心折れた(覚醒前の)プリキュアは歴代でも初です。変身失敗にしては重すぎでしたよ…そもそもこころちゃんはお父さんが亡くなってるって時点でハードだし。
とりあえず、駅伝明けの次回でキュアキュンキュンに覚醒するのが確定してので…ゆっくり待ちましょう。そんな僕の方の次回ですけど、原作のストックが切れたのでオリジナルストーリーを繋げて何とか迂回して原作の7話に繋げます。どんな展開が繰り広げられるのか…そして、こころちゃんは何を思うのか?どうぞお楽しみに。
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