キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

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遥生です。やっと最新話の投稿ができました!色々遅れて申し訳ありません…結構忙しかったものとスランプがちょっとありまして。でも、その最悪は脱したのでここからまた立て直していきますよ!日曜日までに間に合うかな?

4月から日曜日は楽しみなアニメが増えましたね!プリオケとウマ娘シングレ…プリオケは女児向け魔法少女版シンフォギアとして期待されてましたけど、期待通りやってくれましたね。ただ、変身シーンは短かったですけどフルバージョンもやってくれるだろうと信じてます!スタッフ同じのシンフォギアの変身シーンはスムーズながらもプロセス全部こなしてますからね?あと、推しがプリンセス・ジールこと識辺かがりちゃんなんす…ビジュアルと性格と歌声に惹かれました。

ウマ娘シングレは競馬兼ウマ娘ファンとしては刺さる作品ですね。オグリキャップは大好きな馬の1頭なんですよ…だから思い入れがあるんです!Xでは実況しながら有識者ならではの解説をしてることもあるのでシングレやってる時間は僕のXを覗いてください。

さて、今回はアニメの9話相当をお送りします。ななちゃんの七不思議…アニメをリアタイで観ていて結構ぶっ飛んだ話でしたよね。その脚本を担当したのは井上敏樹先生の娘さんでゴジュウジャーをやってる中でプリキュアも同時進行でシナリオ書いててクレイジーな話をぶち込んだなと思いましたよ…井上一家怖いな、こりゃあ親父さんのシナリオもプリキュアで見てみたいです。

終盤には何と敵側にオリキャラ出るのでお楽しみに!


#19 ななの七不思議!?

side蓮

 

「来週数学の小テストかぁ、やだなぁ…」

 

 放課後の帰宅道中、うたは来週に数学の小テストがあることに絶望しては嘆く。俺は彼女の数学の授業の時の振る舞いを観察していたけど、悪戦苦闘してるか居眠りだもんな…苦手だからモチベーションが上がらないのだろう。

 

「うた先輩、数学苦手なんですか?」

 

「超苦手…そうだ、蓮は数学得意だよね?」

 

「まあ、得意な方だけど…」

 

 うたは俺に対して数学が得意かどうかを訊ねる。数学に関しては得意かどうかと聞かれたら前の学校では数学の点は順位が上の方なぐらいは得意だ…これはもしや、うたにアピールできるチャンス?これはもうやるしかないだろ!

 

「それじゃあ、教えてくれる?」

 

「だ…ダメですよ、もしかして2人きりじゃないですよね!?教えてもらいたいならなな先輩も一緒の方が良いですよ?男女2人きりとかいけません!」

 

 こころは動揺しながらも俺とうたが2人きりはダメだと言ってくる。まあ、あのお泊まり会の件で俺は変態認定されてしまったからな…仕方ない面もあるし、これに関しては文句は言えない。

 

「こころがそう言うなら、ななちゃんももし数学が得意だったら私に…?」

 

「「?」」

 

「おっと…」

 

 俺達が後ろを振り返ると、ななは歩行者と自動車がそれぞれ通る境目である白線の上を慎重に歩く。普段はしっかり者の彼女が急に変な行動をしてるものだから俺達はびっくりしている。

 

「なな、何やってるプリ?」

 

「分からねえヨイ…急にどうしたんだ、アイツ?」

 

「白線の上を歩いているんだよ。小さい時は俺もよくやってたぜ…でも、何でこの年になってななはこんなことをするんだ?」

 

「ふぅ、ごめんね…お待たせ。」

 

「ななちゃん…」

 

「何?」

 

「あっ、えーっと…数学得意だったら蓮と一緒に明日教えてほしいなぁって。」

 

「Yo、チェケラ!」

 

「マイク?」

 

 すると、ななは突然とバッグからマイクを取り出してはラップの導入みたいなのを入れてくる。本当にどうしたんだ、コイツ…ななってこんなキャラだったか?

 

「公式答えてアンサーゲット、難題も解決マインドセット、関数グラフ描いてみせる、座標軸上未来を見せる♪」

 

 そして、やはりガチな感じのラップをななは歌い上げる。ヒップホップ好きの俺として見てもなかなかのラップだ…やっぱり頭の良いやつはこういう韻を踏める単語がぽっと思いつくから素晴らしいとどこかで思ってしまう。

 

「なな先輩、どうしちゃったんですか?こんな不思議な人でしたっけ?」

 

「いや、今日は明らかに変すぎる…疲れてんじゃねえのか?」

 

「ななちゃんが不思議…分かった、これはあれだね!ずばり、ななちゃんの七不思議!!」

 

「ん?」

 

 うたはなながおかしくなった原因を七不思議だと考察する。『ななの七不思議』…響きは良いが、そんなものなのだろうか?何でもかんでもオカルトに結びつけるのは良くないと思うが…

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

「こんにちは!」

 

「よう、うた!」

 

 そんな翌日、俺とこころがまず先にグリッターを訪れる。本来だったら2年生組で勉強会をやるつもりだったが、こころも参加したいと言ったので彼女も招くことに。どうやら、さっきまでうたとプリルンはきゅーたろうと楽しんでいたらしい…きゅーたろうが楽しそうにしてるからな。

 

「こんにちは。」

 

「タナカーン先輩、こんちゃっす!」

 

「どうしてこころちゃんも?」

 

「こころも参加したいって言ってきたんだよ。俺としても後輩にも教えたいと思ってたからな…1年生には小テストも何もないけど。」

 

「それに、どうしても気になるんです…なな先輩の七不思議!」

 

「今日は勉強会だしいつものななちゃんだよ…」

 

「お邪魔しますナナ!」

 

 そんな噂をしていると張本人のななもやって来た…のだが、今日はさらにおかしくなっていた。髪型をツインテールにしてるだけならまだおかしくはないのだが…やっぱり何か変だ。

 

「ツインテール可愛い!」

 

「お揃いですね、嬉しいです!」

 

「ほう、イメージチェンジですか…」

 

「そうナナ!」

 

「「「ナナ?」」」

 

 俺達はななの不思議な語尾に違和感を覚える。何で、妖精のプリルンやヨーヨイのように語尾をつけて喋ってるんだろうか…人間だしそういう不思議ちゃんキャラでもねえだろ?本当に昨日からなながおかしい。

 

「気分を変えてみたナナ!」

 

「ナナ?」

 

「ナナ…」

 

「お前らも『ナナ』だけで意思疎通するな!」

 

「何かおかしいナナ?」

 

「いや、別に…それよりも何か変なものとか吸ってたり飲んだりとかしてないか?ちょっといつものななじゃねえのが見に見えてるから。」

 

「うーん…食生活とかは基本変わってないナナ。大丈夫ナナ♪」

 

 ななは俺の質問に対して何事もないように明るく答える。本人がそう答えるのなら語尾がおかしいだけであって特に覚醒剤とかの薬物をキメてるとかそういうのではないか…まあ、中学生でそれを持ってたら大問題だよな。

 

「もしかしたら、これ…早速出たんじゃないですか?なな先輩の七不思議、これで1つ2つ3つ目です!題して、『語尾にナナをつけるツインテガール』!!」

 

「おおっ、何か記事の見出しみたい!」

 

 うたとこころはななの七不思議を発掘してかなり盛り上がっている。七不思議かどうかは置いといて、最近のなながおかしくなってるのは紛れもない事実…ごちゃごちゃ盛り上がるよりも何があったらこうなったのかを考えるのが先決ではないだろうか?

 

「なな、ツインテール似合ってるプリ…プリ〜!?」

 

「あっ、プリルン!」

 

 なながプリルンの方を振り返ると、自らのツインテールでプリルンを弾き飛ばしてしまう。ななとプリルンも不注意同士で起きてしまった事故である…本当に大丈夫なのだろうか?

 

「プリルン、大丈夫?」

 

「ナイスファイト…プリ。」

 

「プリルーン!!」

 

 ななは気を失ったプリルンの名を叫ぶ。しかし、あまりにも共に大袈裟すぎて茶番劇のようにしか思えない…今日はもうこの調子なら大変な1日になりそうだ。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 そして、あれこれの茶番劇が終わってからはうたの部屋に移動して数学の勉強会を始めていく。その間にななはいつの間にかツインテールをやめて元の髪型に戻っていて、プリルンを膝の上に乗せて頭を撫でている。

 

「もうツインテやめちゃうんですか?」

 

「うん、私にはまだ早かったみたい。」

 

「まだ早いって、何が何なのかさっぱり話が見えてこねえよ…」

 

「はたいちゃってごめんね、プリルン。」

 

「もう大丈夫プリ!」

 

 ななはツインテールではたいてしまったことをプリルンに謝る。でも、まだ見えてこない…何をもってツインテールにする時期が早いのだろうか?ななは1人で話というか世界を広げてるから俺もみんなも置いてけぼりだ。

 

「なあ〜っ、もう数学全然分かんない!教えて…なな先生、蓮先生!」

 

「先生…」

 

「よっしゃ、俺達に任せとけ!」

 

「OK…Let's study、Let's try、Let's do it!」

 

 すると、ななは突然と立ち上がってから英語で答える。ただ、教える教科は数学だぞ?それと、ななってテンション上がって英語で話してるとマスクをつけたプロレスかぶれのあのキャラに似るんだな…

 

「な、何か始まった!?」

 

「来ましたね!」

 

 うたはこの様子にもう完全に押されて動揺していて、こころは七不思議要素に興奮してかワクワクしている。こころがこんなにも楽しんでるところを見てると、俺もどこかで七不思議が実在しているのではと思ってしまうものだ…

 

「さあ…TeachしてほしいQuestionはどれ?」

 

「Question…ああ、質問ってこと?ここです!」

 

「おお、これはVery easy!この公式を当てはめて…Understand?」

 

「ガソリンスタンド…」

 

「OK!」

 

「何がOKだよ!?数式は確かに合ってるけど…ななはもっと真面目に教えろ!うたも困惑してるだろうが…」

 

「Sorry♪」

 

 ななは俺に注意されて舌を出しててへっという感じで英語で謝る。うたもうたで『理解したか?』と英語で聞かれて『ガソリンスタンド』はねえだろ…英語も弱すぎて俺はもう呆れてる。

 

「これはなな先輩の七不思議の4つ目ですね!題して、『数学なのに謎のイングリッシュティーチャー』!」

 

「おおっ、続編キター!」

 

 うたとこころは七不思議の4つ目を見せてまたも盛り上がる。これはもうオカルトでも何でもねえだろ。単にルー〇柴とエ〇コンド〇パ〇ーが憑依しただけだと思うが…

 

「なな、何だか楽しそうだプリ!」

 

「そう?」

 

「しかし、改めて疑問が…どうしてなな先輩は不思議なことを始めたのでしょう?」

 

「うーん…」

 

「特に変なことはしてないと本人は言ってたよな…でも、やってることは変なんだよ。」

 

「もしかして、頭を打ったとかじゃねえかヨイ?」

 

「いや、おかしくなったのは昨日の放課後からだ。その前には特にどこも頭は打ってねえよな…」

 

「はっ!」

 

「こころ、どうしたんだ?何か思い当たる節が…」

 

「あります!もしかしたら、なな先輩に推しができたとか!?」

 

「えっ、推し?」

 

 すると、こころは今回のことで1つ答えを出す。それは推しができたということだ。ななはアイドルとかにハマるような柄ではないような気もするが…(自分はアイドルプリキュアとしてアイドル活動もしてるけど…)

 

「推しができると心がキュンキュンするあまり、いつもとは違うちょっと変な行動を取ってしまう…私にも心当たりあります!」

 

「なるほど。推しってことはななちゃん…もしかして好きな人ができた?」

 

「ええっ!?いや、その…」

 

 うたからの質問にななは言葉を詰まらせる。ななは照れてしまっているが、何を答えるかはもうお見通しだ…それをその通りに答えたらうたが彼女の背中を押して後に引き返せないことになってしまう。まだ決着をつけれないのに思わぬ結果になることは避けたい…

 

「芸能人だよ!アイドル、俳優、声優…色々さ。誰が好きなんだ?」

 

「あっ、そういうこと!?それならいないよ?どうしたの、みんな…何か変だよ?」

 

「「「なな(ちゃん)(先輩)に言われたくない(です)よ(って)〜!!」」」

 

「あっ、みんな来てたんだ!」

 

 すると、はもりちゃんが俺達のいる部屋に入ってきた。俺達の騒ぎを聞きつけて来たのだろう…ただ、俺達は一応勉強中なんだよな。さて、どうしよう?

 

「はもりちゃん!」

 

「ねえねえ、遊ぼう?」

 

「今は勉強中なの。後で私と遊ぼう?」

 

「えーっ…」

 

 はもりちゃんは俺達に遊ぼうと誘うも姉のうたは後でにするように言う。まあ、この状況だからな…それにはもりちゃんはまだ知らないのだ。今日のなながおかしいことを…

 

「そんなに俺と遊びたいのかい、はもりちゃん?」

 

「う、うん…」

 

 すると、ななはいきなり何かのスイッチが入ったのか急にイケボになって遊びたいかを尋ねる。はもりちゃんはちょっと何が何なのかを飲み込めていない…めちゃくちゃ困ってるぞ?

 

「そうかい、しょうがねえな…はもりちゃんのために遊んでやるか。ガオー、ガオー!」

 

 そんなこんなではもりちゃんの誘いに乗ったかと思ったらななはいきなり怪獣のように振る舞う。本当に何がしたいんだこいつは…今日ははもりちゃんの前でもこれだからおかしいのは明白である。

 

「じゃあ、ピアノを弾いて…「ガオー!」…ななちゃん?」

 

「なな先輩の七不思議、5つ目ですね。題して、『覚醒、クールななな怪獣』!」

 

「いや、怪獣になってる時点でクールでも何でもねえからな!?」

 

「ほら、ななちゃんが怪獣ごっこで遊んでくれるって。」

 

「ガオー!」

 

「でも、はもり…ピアノの方が。」

 

「ガオー!」

 

 はもりちゃんはうたから怪獣ごっこって遊んであげる旨を伝えられてもかなり困惑している。それもそうだ、いつもななとはピアノを一緒に弾いたりしてるからな…いきなりこんなことに巻き込まれて違う遊びをしろと姉のうたから言われても困惑するばかりだ。

 

「お願いします。なな先輩、もう役に入っちゃってるんで!」

 

「俺からもだ、はもりちゃん…ななお姉ちゃんの遊びに付き合ってはもらえないかな?」

 

「えー…」

 

「はい、はもりパーンチ!」

 

「ううっ、やられた〜!」

 

「もう1回もう1回!」

 

 うたがはもりちゃんの後ろに回ってパンチをさせるとななは演技でパタリと倒れる。この反応を見て楽しくなったのか、はもりちゃんはもう1回を要求した。

 

「ガオー!」

 

「はもりキック!」

 

「うわ〜っ、またやられたぁ…」

 

「ななちゃん、面白い!このことお絵描きするね♪」

 

「お絵描き?」

 

「うん!楽しかったこととか好きなもの、いつも描いてるんだ!」

 

「そうなんだ。良いね、今度俺のことも描いてくれるかい?俺もはもりちゃんと思い出を作りたいなぁ…」

 

「良いよ、蓮くんも一緒に遊ぼう♪」

 

「よっしゃ!こころも一緒に遊ぼうぜ?」

 

「ええっ…もう、しょうがないですね。」

 

 こうして、俺達は勉強会のことはそっちのけにしてみんなではもりちゃんと遊んだ。本来の目的はどこへやらって感じだけど、良くも悪くもおかしくなったななのおかげで楽しい時間を過ごすことができたと思う。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「それじゃあ、帰るね。」

 

 沢山遊んだりした後、ななは満足して帰ろうとする。それを俺とうたとこころで見送るのだが、彼女はいつの間にやら奇行をすることはなくなった…やっと平常運転のななに戻ったのだろう。

 

「うん、まったね〜!」

 

「こころちゃんと蓮くんは?」

 

「私はクリームソーダを頂いてから帰ります。」

 

「俺はもうちょい残るよ。うたが数学得意になるまで教え込まねえとだから。」

 

「そっか…じゃあ、また学校で。」

 

 そうして、ななはこの場を後にする。ただ、これはななを泳がせる口実…ここでなながどんなことをするのか俺達はもう気になって仕方がなかった。

 

「七不思議完成まであと2つ…見逃すわけにはいかないもんね!」

 

「プーリー♪」

 

「ここまで不思議なことが続いてるもんな…きっと七不思議もありえそうだ。」

 

「バレないように追いかけましょう。」

 

「蓮もすっかりノリノリだヨイ…」

 

「オカルトは基本信じねえけど、俺も気になってよ…なながおかしくなった理由を。何か理由がなくちゃこうならねえからな。あいつの人間性からして…」

 

 それで、俺達はななからバレないように尾行する。教えてもらおうじゃねえか…お前がおかしくなってしまったその理由を!七不思議かどうかは知らねえが、その真意を見せてもらうぜ?

 

「でも、残り2つ…どんな不思議なんでしょうね?」

 

「うーん…足の指でピアノを弾きだすとか?それで、路上ライブとか!?」

 

「ピアノ…あっ!」

 

「どうしたの?」

 

「もしかしたら、これは全てピアノの特訓なのでは?」

 

「いやいや、そうにしても関係性がねえだろ?ピアノって指を使うんだぞ…指を使う特訓とかせずに変なことをして効果なんて。」

 

「分かりませんよ?白線の上を歩くのは集中力を鍛えるため、ラップはリズム感を鍛えるため、クールに振る舞ったのは冷静な感覚を身につけるため、怪獣ごっこをイメージ力を鍛えるためです!ピアノってその曲のイメージを膨らませるのが大事って聞いたことがありますから。」

 

「なるほど…」

 

 こころはピアノの特訓と結びつけてなながおかしくなった理由を力説する。いや、どれもこれも無理矢理すぎるだろ…それに納得するうたもどうかしてるぞ?

 

「それだったら、謎の英語とツインテールはどう説明するんだ?流石にこれらはピアノを弾く上で何の意味もねえだろ。」

 

「うーん…」

 

 俺から痛いところを突かれたこころは考え込んでしまう。そこまでの理由までは考えてなかったのか…こころはやや詰めが甘いな。

 

「綺麗な街づくりに皆さんご協力をお願いしま〜す。」

 

 そんなこんなで俺達は街の中心部まで尾行する。ななはここまで来て今度は何をするつもりだろうか?人が集まってるところにはこのはなみちタウンのマスコットである『はなみぃちゃん』が小さい子達に風船を配っている。

 

「ちょっと良いですか?」

 

「風船ですか?好きなのを選んでね。」

 

 すると、ななはバッグの中からはなみぃちゃんの方を向いてから1枚の紙を取り出す。こいつははなみぃちゃんに何をするのだろうか?

 

「感謝状…はなみちタウンのイメージキャラクター、はなみぃちゃんはいつも明るく私達を元気にしてくれます。その感謝の気持ちをここに表彰します!蒼風なな。」

 

 ななは感謝状を読み上げ、それをはなみぃちゃんが受け取って拍手を周りの人達から受ける…ななが何の立場で表彰をしたのかは謎であるが、はなみぃちゃんがこの街を盛り上げてきた功績は表彰されるべきであろう。そういう意味で素晴らしい表彰式になった。

 

「これは七不思議6つ目に間違いありません!題して、『いきなり!?はなみぃちゃんへの感謝状』!」

 

「うんうん…で、これはピアノとどんな関係が?」

 

「ないですね。」

 

「ありぃ〜!?」

 

「「ねえのかよ(ヨイ)!!」」

 

 こうしてななの七不思議は6つ揃った…のだが、これはピアノに関係ないのか。本当に今日のななは行動がさっぱり読めねえ…七不思議が揃うまであと1つ、何があるのやら?

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 ここはとあるところにあるチョッキリ団のアジト、その中のバーでカッティーとザックリーはキュアアイドルのライブ動画を観て盛り上がっていた。

 

「キュアアイドル、最高ですぞ!お主もそう思いませぬか?」

 

「ああ!でも、キュアウインクもキュアキュンキュンもキュアブレイキンもみんな最高だよなぁ…俺は迷っちまうぜ!」

 

「あなた達、何をしてるのですか?」

 

「「…!?」」

 

 すると、2人の背後に冷ややか声をしたピエロのお面を被る男がやって来てはスマホの映像を覗き込む。それはもう恐怖でカッティーとザックリーは驚きを隠せない。

 

「いきなり何ですぞ?」

 

「どれ、そのスマホを私に貸してください。」

 

「あっ、それは!」

 

 男はカッティーからスマホを取り上げてから2人が観ていた動画を観る。その表情はお面に隠れて見えないが、確かなことはスマホを握る手がワナワナと震えていて愉快な気持ちではないことだ。

 

「ほう、まさか我々の敵であるプリキュアの動画を観て興奮していたと。いけませんね…職務怠慢ですよ?これは破壊します!」

 

 ピエロのお面を被った男はスマホを握力で破壊する。しかしながら、この男…言動は紳士的なのにやることはもう乱暴で冷酷で容赦がない。

 

「あっ、それ俺のスマホ…てめえ、新品なのに壊しやがって!弁償しやがれ!!」

 

「ザックリー、何してるんだい!?その方から手を離しな!」

 

 ザックリーが男の胸倉を掴み怒鳴ったその時、チョッキリ団のボスであるチョッキリーヌがやって来てはザックリーを怒鳴りつける。ザックリーは上司命令に逆らえず、怒りを押し殺して手を離した。

 

「ちょ…チョッキリーヌ様?何をそんなに怒っているんすか?俺、こいつにスマホ壊されたんすよ!?何か言ってやってください!」

 

「あんたはもう黙りな!良いかい?このお方はダークイーネ様の側近でNo.2のスパット様だよ。忘れたのかい?」

 

「「スパット様〜!?」」

 

「はい、私はスパットですよ…まさか部下から胸倉を掴まれることになるとは。覚悟はできてるんですね、ザックリーさん?」

 

「ひぃ、申し訳ありませんでした…声も姿もお変わりだったので分からなかったっす!どうかお許しを…」

 

 ザックリーは男、ダークイーネの側近であるスパットに無礼な態度をしてしまったことを土下座で詫びる。もうザックリーは顔面蒼白…それだけスパットが恐ろしい男だということの表れだ。

 

「まあ、良いでしょう。今回はチョッキリーヌさんに免じて許してあげます。しかし、次はありませんからね…覚悟してください。」

 

「は、はいい!」

 

「ありがたきお言葉…私の部下がとんだ無礼を!」

 

「いえいえ、私もこの姿で皆さんの前に現れるのは初めてでしたから。それで、今回の出動の件ですが…私が直々に行こうかと思っています。」

 

「スパット様が…でしょうか?」

 

「ええ。カッティーさんとザックリーさんが見ていたキュアアイドルの動画を観てプリキュア達に興味が湧いてきました。普段だったら2人にキラキラ回収の成功しか求めないところですが、今回は私がダメ元でプリキュア達の腕試しをしてみようかと思います…チョッキリーヌさんの有能な部下が負けるぐらいですから、きっとお強いんでしょうね?」

 

「スパット様、お気をつけください…アイドルプリキュアは強いだけじゃありませぬぞ?」

 

「それを試すために私が行くんです。くどいですよ、カッティーさん?」

 

「ぐぐっ…」

 

 スパットはお面の向こうからカッティーを睨みつけて圧をかける。言葉遣いは紳士的でもまるで首元にナイフを突きつけられたような圧力にカッティーは何も言えなくなってしまう…

 

(今の時代のプリキュアか…君達を早く壊したいけど、それはいずれの楽しみにしときましょう。だから、私を退屈させないでくださいね…フフッ♪)

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side蓮

 

「次でいよいよ七不思議完成だね…」

 

 それからも俺達はななを尾行し続けると、彼女は砂浜へと足を運んでいく。海で何をするのだろうか?これがいよいよ七不思議の最後…オカルトを普段は信じない俺でも気になって仕方がない。

 

「あっ!今思い出しましたけど、七不思議って完成させちゃいけないって聞いたことあります。」

 

「えっ?」

 

「7つ全ての不思議を知ると怖ーいことが起きるって…」

 

「怖ーいことって!?」

 

「おいおい、縁起でもねえこと言うなよ…うわあっ!?」

 

「「ひいっ!?」」

 

 すると、俺達の目の前をカラスが飛んでいく。何でもない出来事なのにビビってしまうとは…こころが七不思議とか持ち込むから変なことになってしまってるんだよな。(まあ、1番悪いのは七不思議っぽいことをしてるななだが…)

 

「びっくりした…」

 

「あっ、なな先輩が!」

 

 俺達がびっくりしてた隙にななは砂浜に何かを木の棒で書き始めていく。その動きを見てさらに近い距離でバレないように確認すると…ますます怪しいものを描いてるようにも見えてきた。

 

「何してるんだろう?」

 

「あれは…まさか!?」

 

 ななは何やら砂浜に円を描いている様子にも見えるこころはもう察しているかもしれないが、俺も同じことを考えていた…あいつ、魔法陣でも書いているのだろうか?まさか、最後の七不思議がらしいものだったとは…

 

「間違いありません!あれは題して、『驚愕、浜辺の魔法陣』です!」

 

「魔法陣!?…って何だっけ?」

 

「その名の通り何かを召喚するための魔法の円だ。でも、何を生み出そうと…」

 

「何かって恐ろしいもの!?大変だ!」

 

 うたはななが魔法陣(?)を書いてる様子を見てパニックに陥る。七不思議の全てがこれにて揃ったが、果たしてななは何を生み出そうとしてるのだろうか?これが七不思議の悪いことじゃないことを祈りたいところだ。




スパット

(脳内)CV:三ツ矢雄二

身長:182cm

体重:66kg

ピエロのお面を被ったダークイーネの側近、態度は紳士的も行動は冷酷。先代のアイドルプリキュアがいた時から生きており、対決をしていたがその時に封印されて時が流れ封印が解かれ、別の姿だったものの今は別の器を手に入れ生息。プリキュアには強い憎悪があり倒したくて仕方がない。


いかがでしたか?ななちゃんの七不思議とスパットの登場が今回のターニングポイントでした。ななちゃんの七不思議は見てて面白いですよね。ここまで不思議ちゃんになったのは凄かったなと思いましたね…その理由を知れば何かと納得しますけど、それなかったらもうななちゃんの崩壊ですよ。あと、好きな人を聞かれてちょっと慌てましたね…ななちゃんも蓮も。とりあえず、恋愛戦線もしれっと忘れません!

そして、何よりも重要なのはダークイーネの側近のスパット…これは僕がスマプリのジョーカーをイメージして生み出したオリジナルキャラです。脳内声優と言葉遣いから分かりますよね?実はこれは前から計画していました…今のところは計画通りにこの作品は進んでます。今後はどうなるのか?それは次回以降の楽しみにしていてください。

次回はいよいよスパットと対決!?そして、キュアホープフルは出るのか…それもお楽しみに。

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