キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
そして、今回はアニメ11話分の後半ですが…物語的には原作同様にターニングポイントを迎えることになります。蓮は倒れてしまうし、チョッキリ団も3人攻め込んで来そうで絶体絶命…一体どうなるのでしょうか?そして、キュアホープフルの正体もついに!?どうなるのかは本編を読んでくださると幸いです。
それでは、また後書きにて!
side蓮
「蓮ちゃん、お粥作ってきたよ。気分が少しでも落ち着いたら食べてね?」
俺が倒れた翌朝、ひま姉は俺のためにお粥を作って部屋まで鍋ごと持ってきてくる。あれから俺はひま姉に助けられてから病院に連れて行かれて診断結果はただの風邪だった。プリキュアとして戦ったりアイドル活動やVTuberとしての配信活動の疲れが溜まって症状が出てしまったのだろう…今はもうベッドの上で安静にしている。ちなみに、ひま姉の方はマスクをしているので感染対策は問題なしだ。
「ありがとう、また迷惑かけちまったよ…ちくしょう、ごめんな。」
「大丈夫だよ。蓮ちゃんが風邪を引くことには慣れっこだから…さっき、君のお友達のうたちゃんとななちゃんとこころちゃんが来てたけどお休みするって伝えておいたよ。」
「そうか…」
「とりあえず、蓮ちゃんは風邪をしっかり治すこと。それじゃあ、私はヒルナンデスの収録とドラマの撮影があるから。行ってくるね…」
「行ってらっしゃい。」
そう言ってからひま姉は部屋と家を出て仕事へと向かうのであった。本当にこんな忙しい時に突然体調を崩した自分が申し訳なく感じてしまう。そして、家の中の人間は病人の俺だけになった。ニカ姉は仕事がなくとも高校に行ってるし…ヨーヨイだけしか話し相手がいなくなった。
(しかし、こんな時にもしもマックランダーとか出てアイツらはやってけるのか?まあ、出ないことが1番だが…)
「大変だヨイ、蓮…マックランダーが!」
「えっ!?嘘だろ…」
すると、さっきまでぬいぐるみのふりをしていたヨーヨイがマックランダーの気配を知らせる。予感していたことが1秒足らずに的中するとか縁起が悪すぎるだろ…しかし、俺は満身創痍で動くことすらままならない。どうすれば良いんだ!?
side out
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sideうた
「うた先輩、夢が見つかったんですか?」
学校に行く道中、こころから夢が決まったかどうかを質問される。もちろん、私の中では決まっていて本来だったら蓮にも伝えたかったけど…その蓮は風邪を引いてお休みだとお姉さんである陽葵さんから伝えられた。蓮はプリキュアとしての活動や芸能活動に加えてVTuberとしてもやっているから疲れたのかもしれない…私も疲れが溜まった時に風邪をよく引いてたから蓮の気持ちはよく分かる。でも、自分の夢はここで2人に伝えよう!
「うん!私の夢は…「ブルっと来たプリ!」…えっ!?」
私がななちゃんとこころの前で夢を伝えようとすると、プリルンがマックランダーの気配を感じてプルっと反応する。こんな時に出てくるなんて空気が読めないのかな?
「うたちゃん、こころちゃん…!」
「でも、蓮先輩が…」
「今回は私達で何とかしよう。プリルン、案内して?」
「分かったプリ!」
私達はプリルンの後に続いてマックランダーが現れた現場へと向かう。蓮がいない今、私がとにかく頑張らないと…リーダーの蓮がいない中で引っ張れるのは先にプリキュアになった私だけだから。絶対に負けない!
(移動中…)
「マック…」
「ラン…」
「ダー!」
「「「ええっ!?」」」
「マックランダーが3体も!?」
「た、た、た、大変プリ〜!?」
プリルンに案内され現場にたどり着くと、マックランダーが3体も暴れていた。どうして3体もいるのだろうか…マックランダーは1人で1体しか生み出せないはずなのに。
「行こう…3人で!」
「「うん(はい)!」」
「「「プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」」」
私達はプリキュアへと変身して相手のマックランダー3体へと向かっていくことに…今まで私達を引っ張ってくれた蓮はいないかもしれないけど、とにかく蓮抜きでも挑むしかない。
「キミと歌う、ハートのキラキラ!笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
「キミと瞬く、ハートの勇気!お目目パッチン、キュアウインク!」
「キミと踊る、ハートのリズム!心キュンキュン、キュアキュンキュン!」
「来たね…アイドルプリキュア!」
「ん?」
「誰ですか、あれ!」
「こちらはザックリいやぁ俺達のボス、その名も〜…」
「チョッキリーヌ様ですぞ!」
「チョッキリーヌ!?」
目の前にいつものカッティーとザックリーとあと1人女性がいて反応すると、カッティーとザックリーはその女性を紹介した…名前はチョッキリーヌ、あの2人よりも強そうというかそんな雰囲気も少し感じる。
「それにしても、2人足りないねぇ…もしかして恐れをなして逃げたつもりかい?」
「2人とも逃げてないよ!ただ、ブレイキンは風邪で休んでてホープフルはどこにいるのか分からない…だから、私達であなた達を止めてみせる!」
ウインクはチョッキリーヌからの問いに力強く答えた。本当にウインクはプリキュアになってから凄く心が強くなっている…最初は弱気なところもあったけど、今ではそんなところはすっかりなくなった。
「ほぉ、それは楽しみだね。でも…お前達の勢い、今日ここで止めてやるよ!チョッキリとね♪」
「「「…!」」」
「マックランダー!」
すると、3体のうちの1体のスピーカー型のマックランダーがマイクを持って叫んでから音符の弾幕を繰り出す。そこら辺はウインクが初めて戦った時のマックランダーと攻撃が少し似ているような気もする…ピアノがマイクに置き換わったような感じだ。
「任せて…ウインクバリア!」
しかし、この攻撃をウインクはバリアで受け止める。本当にウインクがとっても頼もしい…普段だったら蓮も防御できるからちょっと手薄になるかもだけど、とにかくバリアで止めてほしいところだ。
「ありがとう、ウインク!」
「こっちも行きますよ?」
「甘いね…せーの!」
「「「マックランダー!」」」
キュンキュンが攻撃を仕掛けようとしたその時、3体のマックランダーはそれぞれ繋がって同時に叫んで溜めてから大きな弾幕を放ち、これもウインクがバリアを出して止めようとする。
「えっ!?」
しかし、そのバリアにはヒビが入ってこれ以上は持ち堪えられなくなる。こんな時に防御もできる蓮がいたら…そう思ったけどもう遅かった。
「「「うわああああっ!?」」」
とうとうバリアは壊れてしまい、私達は相手の攻撃を受けてしまう。ウインクのバリアがここで破れてしまうなんて…今回のマックランダーはいつもより強いし、当たり前だけど数も多い。
「「ウインク!」」
その中でウインクは1人遠くに飛ばされて痛そうな顔をして苦しむ。相手の攻撃を受け止めるために力を使ったし、真っ先に攻撃を受けてたから後ろにいた私とキュンキュンよりも痛いはず…それでも何とかウインクは立ち上がる。
「私、行きますね。」
「キュンキュン、気をつけて!」
すると、今度はキュンキュンが入れ替わるように攻撃しようとする。何とかしたいという気持ちが強いキュンキュンはとにかく前へと突き進む。
「キュンキュンレーザー!」
キュンキュンは技であるレーザーを放つも3体のマックランダーは読んでたのかあっさりと攻撃を避ける。しかも動きが息ぴったりでタイミングも完璧…今回のマックランダーは簡単に勝てないかも?
「もう…全然ダメです!」
「私が行く!」
そのままの勢いで私が入れ替わるように前に出る。ウインクでもキュンキュンでもダメなら私が行くしかない。蓮は体調を崩してここに来れないなら私が今だけでも代わりにならないと…その気持ちが焦りを生んでいた。
「アイドル…グータッチ!」
「「マックランダー!」」
「うわああああっ!?」
私はいつも通りにアイドルグータッチを仕掛けたが、マックランダー2人がかりで止められてしまうどころか逆に攻撃を受けて吹き飛ばされてしまう…こんな時に戦略を考えてくれる蓮がいてくれたらこんなことにはならないはずなのに。私は甘く見ていた…何とか立ち上がるもどう戦えば?
「アイドル!」
「みんな、頑張るプリ〜!」
その中でもプリルンは後ろで私達のことをキラキライトを振って応援する。この気持ちには応えたい…でも、マックランダーが強すぎるというかリーダーの蓮がいないことで私達の方が苦しい戦いになっている。
「まだまだだよ?」
「あっ、待ちなさい!」
「逃がさない!」
「あんた達も追うんだよ!」
「「Yes,BOSS!」」
すると、マックランダーはそれぞれに分かれていってウインクとキュンキュンは追いかけて私の相手をするマックランダーだけがこの場に残った。そして、カッティーとザックリーもそれぞれに分かれ、私はチョッキリーヌ(とマックランダー)と向き合うことに…
「さあ、ここからは1対1だ…キュアアイドル!」
「マック…マック、ランダー!」
私はとにかくマックランダーの攻撃を避けていく。1対1ではあるけど、動きが素早い…いつもだったらみんながいて何とかなってたのに、その相手に私1人だとなかなか苦しい。でも、ウインクもキュンキュンも同じはず…だから、弱音も吐くわけにもいかない。
(こんな時に蓮がいたら…蓮だったらどう戦えば良いのかいつも的確に指示してくれるのに。どうすれば良いの?私、あなたに頼りすぎてて何をして良いのか考えられないよ…せめてウインクとキュンキュンがいれば。)
「防戦一方だねぇ…遠慮はいらないよ、本気を出しな!」
「マック、ランダー!」
「うわああっ!?」
マックランダーはチョッキリーヌの指示を受けて本気のパンチを繰り出してきて考え事にふけっていた私は防ぎようもなくそれを正面から受けてしまう。蓮はいつも前に立ってこういう攻撃を受けてたんだ。それなのに私は、私は…
「キュアアイドル!」
「ふんっ、キュアアイドル1人だとその程度かい?所詮はキュアブレイキンにおんぶに抱っこの仲良しごっこチーム、がっかりだよ。これはスパット様のお助けもいらなかったみたいだねぇ…」
「くっ…!」
チョッキリーヌは私を見下してから余裕の表情を浮かべる。どうやら私はいつも蓮やウインクやキュンキュンに頼ってたから自分や自分を含めた3人(蓮以外)の力を過信していたんだ。これが現実…そう思うと悔しい気持ちがこみ上げてくる。
「マックランダー、とどめを刺しな!」
「マックランダー!」
「ホープフルシュート!」
「マッ…!?」
マックランダーが私に襲いかかろうとしたその時、聞き覚えのある声が耳に入ってきてその先から弾幕が飛んできてはマックランダーに命中する。マックランダーは思わず吹き飛ばされて尻もちをつく…その正体はキュアホープフルだった。
「現れたね、キュアホープフル!」
「ホープフル…」
「まったく、キュアブレイキン…蓮がいない中でどうするのかって様子見てたら情けないわね。ほら、立ちなさい?」
ホープフルはそう言うと倒れ込む私に手を差し伸べる。今、蓮って言った?ブレイキンの正体が蓮であることをどうして知ってるのだろうか…とりあえず、今はホープフルの手を掴んで立ち上がった。
「ありがとう。でも、どうしてあなたが知ってるの?ブレイキンの正体が蓮であることや蓮の存在を…」
「何でも良いでしょう?ただ、蓮は私にとっては特別な存在…とだけでも言っておくわ。」
私がホープフルに蓮との関係を質問すると、特別な存在だと答えた。特別な存在…ってことは蓮の恋人とか何かだったり?そっか、蓮は凄くかっこいいもんね。ホープフルを見てると少し自分に負い目を感じた。
「それより、今はこのマックランダーを浄化することが先決じゃないかしら?」
「それもだけど、みんなと離れ離れになってしまったの…ウインクもキュンキュンもどこにいるか分からなくて。」
「それなら大丈夫ホプ。2人の反応は消えてないホプ!それに通信できる手段はあるホプ。」
「通信?」
「それは来た時に分かるから。今はマックランダーに集中しなさい!」
「う、うん。」
「丁度いい…マックランダー、キュアホープフルごと懲らしめてやるんだよ!」
「マックランダー!」
「行くわよ…はああっ!」
そして、ホープフルは私よりも先に勢いよく起き上がったマックランダーにパンチで攻撃を仕掛ける。受けた方はバランスを崩すぐらいだから本当に力強い…
「キュアアイドル、何をぼーっとしてるの!?」
「あっ、ごめん。アイドル…グータッチ!」
思わず見とれてた私もホープフルの言葉でハッとなり続けざまにグータッチを浴びせる。マックランダーは何とか踏ん張るが、後ろに下げることはできた。
「何をしてるんだい、反撃しな!」
「マックランダー!」
マックランダーはまた最初の時と同じ攻撃を仕掛けていくもこれは私達で息を揃えて避けていく。何だろう、この不思議な感覚は…一緒にいるホープフルがまるで蓮のように頼もしく見えるし、どこか表情とか雰囲気が蓮に似てるような気がする。だからかな?とても安心して戦えている。
「「はああっ!」」
「マッ!?」
そのままの勢いで私とホープフルは同時にパンチをマックランダーに浴びせると、マックランダーはまた吹っ飛んで行った…ホープフルの力もあったけど、みんなと戦えば怖くない。これが私達の戦い方にして蓮が常に心がけている戦略だったんだ…
『みんな…大丈夫?』
ちょうどその時、アイドルハートインカムからウインクの声が聞こえる。ホプが言っていた通信ってこういうことだったんだ…ウインクはそれに気づいたらしい。
『ウインクですか?』
『聞こえて良かった。これなら離れてても話せるかなって。改めて作戦を考えたくて…』
「ありがとう!」
『作戦考えましょう!』
『こういうのはどうかな?2人でマックランダーを引きつけて、あと1人がステージでキラッキランランにする。』
『それなら行けるかもです!』
ウインクは私達に作戦を提案して、それにキュンキュンが賛同する。その時、私の中で決まってた夢の理想図が浮かび上がった…私のやりたいこと、私が望んでること、それを私はこれから口にすることに。
「ううん…一緒にやろうよ。」
『『えっ?』』
「私ね、夢見つけた!大好きな歌うこと、誰かにキラッキランランになってもらうこと…それをウインク、キュンキュン、そして今日はいないけどブレイキンとみんなで。アイドルプリキュアとしてやっていくこと。それが今の私の夢!」
『アイドル…』
『心キュンキュンしてます!』
「だから、今日は3人で…そして全員集まったら4人で歌いたい!」
『私こそ!』
『私もです!』
ウインクとキュンキュンはそれぞれ集まれる場所へと向かっていった。みんな歌って踊れる場所へと…私もそこへと向かわないと!
「作戦は決まったようね。あとは好きにしなさい…私は退却するから。」
「ありがとう、ホープフル。私…行ってくる!蓮に気持ちが伝わると良いね♪」
「…」
「マックランダー、キュアアイドルを追うんだよ!」
「マックランダー!」
私がホープフルにお礼を言うと、彼女は何も言わずに姿を消した。でも、気持ちは伝わっているはずだ…そう信じながら私は全員が集まれる場所へと声を頼りに向かっていき、マックランダーを誘導するのであった。
「アイドル、キュンキュン!」
「ウインク、アイドルも。」
「これで全員集合だね!」
走ることしばらく、私達は広場にて無事に合流する。マックランダーも追いついてきてステージは整った…蓮、今頃は寝てると思うけど私達、頑張るね!
「一体、何なんだい?」
「始めよう、私達アイドルプリキュアの初ステージ!」
「「うん(はい)!」」
♪:Trio Dreams
「「「ハート上げてくよ!…Sing! 音符に夢乗せてキミ、あなたのもとへFor You!もっともっと輝き合えるねみんな、キラッキラン、瞳水晶(スクリーン)にいつだって笑顔映し合おうPromise、キミがいるからパワー生まれるよ、今日も〜♪…プリキュア・ハイエモーション!」」」
「「「「「「キラッキラッタ〜♪」」」」」」
そして、私達はステージで3人のパフォーマンスを決めて技も繰り出した。これが私達の技、そして『Trio Dreams』!ステージも大成功に終わり浄化にも成功して私達もキラッキランランに輝けたと思う。
「面白いじゃないか…」
「くっ、今度は負けねえ!」
「この輝き、ハマりかねませんぞ…アイドルプリキュア沼に!」
チョッキリ団の3人はそう言い残して消えると、壊れた周りが元に戻っていく。これで終わったんだ…蓮、私達勝ったよ!これでもうあなたの足を引っ張ることはないと思うから。これからも一緒に戦おうね!
「3人の歌、凄かったプリ〜!」
「ウインク、キュンキュン…そして、ブレイキンとアイドルプリキュアをすることが私の夢!キラッキランラン〜♪」
「うん♪」
「心キュンキュンしてます!」
「よし、これで校内放送にメールできる!『私の夢はみんなでアイドルプリキュアをすること。2年A組咲良うた』って!」
「「それはダメなやつだよ(です)〜!」」
私は改めて2人に夢を伝えると、ウインクとキュンキュンから声を揃えて却下された。よく考えたらアイドルプリキュアの正体を明かしてしまうものだからダメだよね?でも、この夢は私やみんなの間の秘密ということで…こうして私達はまだプリキュアとして強くなったと実感するのであった。
side out
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side蓮
「マックランダーの気配が消えたヨイ。アイツら3人でもやったんだな…」
しばらく俺はうた達の心配をしていたが、ヨーヨイからマックランダーの気配が消えたことを知って安心する。リーダーの俺がいなくてもみんなやれてたと思うとこんな時に体調を崩した自分が情けなく感じるが、同時に風邪が治って元気になったら頼もしくなったみんなと一緒に戦ってみたいと思った。
「そうか、良かった。」
「蓮、何独り言を話してるの?」
「うわああっ!?」
俺とヨーヨイが話していると、いきなり高校に行ったはずのニカ姉が制服姿のまま俺の部屋に入ってくる。あまりにも急すぎてびっくりした…ヨーヨイは咄嗟にぬいぐるみのふりをしたけど何とかなったのか不安だ。
「ニカ姉、学校はどうしたんだよ?急に帰ってきたらびっくりするだろうが!」
「実はマック…怪物が高校の近辺で出たから安全のために急に休校になったのよ。それで、折角だから仕事に行ったお姉ちゃんの代わりにあんたの看病をしようとね…それ以外に理由なんてないでしょ?」
ニカ姉は家に帰って来た理由を説明する。なるほど、あのマックランダーって高校の近辺に出てたのか…それはまあ休校という判断を学校の大人はするんだろうな。しかし、その中でニカ姉が一瞬『怪物』と言うべきところを『マックランダー』と言いかけた…そこは何となく引っかかる。
「それで、あんたは何の話をそのぬいぐるみとしてたのかしら?マックランダーがどうのこうのって話したの聞こえてたわよ。」
「何でもねえよ…」
「そう。おおっ、お姉ちゃん…お粥を作って置いてたのね?まだ温かそうで美味しいそうな匂いじゃない♪」
すると、ニカ姉は鍋を開けてからひま姉が作ったお粥を見て目を光らせる。本当にこの姉貴は美味しそうな匂いに弱い…これで太らないのが奇跡なレベルだ。
「それ俺のだぞ?ニカ姉は朝飯食っただろ…」
「分かってるわよ…あんた、お腹もそろそろ空いてきたでしょ。私があーんって食べさせてあげるけど?」
「自分で食えるから!それよりもニカ姉は部屋に戻ってくれよ…風邪が伝染ると芸能活動に影響するし。」
「はいはい。本当に私に対してはいつも反抗期よね…折角親切にしてやろうと思ったのに。もう好きになさい…あんたがどうなろうが知ったこっちゃないから!」
そして、ニカ姉は何故だか知らないが逆ギレして部屋を出ていった。親切にしてやるって…本当何目線で言ってるのかよく分からない。こんな性格の悪いクソ姉貴なんかに助けられるとかこっちから願い下げだ!
「なあ、蓮…笑華から何が感じなかったかヨイ?」
「いや、別に?ただ相変わらず性格のひねくれた性悪女だなってしか思ってねえな。」
「そうじゃねえヨイ!アイツから感じたんだ、キュアホープフルの力を…」
「ニカ姉がキュアホープフル!?馬鹿言ってんじゃねえよ。あんなのがキュアホープフルとか1番ありえねえって…あんなガサツで上品さも女神っぽさもねえニカ姉だぞ?そんなまさか…」
ヨーヨイがキュアホープフルの正体がニカ姉という馬鹿げた考察をしていると、俺のスマホが鳴る。相手は田中さん…何の用はある程度予想できてるけど、このタイミングとは良いような悪いような複雑だ。
「朱藤です…」
『田中です。風邪を引いていて大変な中、おかけして申し訳ありません。学校を休まれているのなら丁度いいと思いまして…』
「いえ、気にしないでください。俺も田中さんからいつ通話が来ても良いように覚悟してたんで…それで、要件はキュアホープフルの正体が分かったことでしょう?」
『流石は蓮さん、察しが良いですね…声紋鑑定の結果、キュアホープフルの正体がつい昨夜分かりました。』
「それで、正体は誰なんですか?俺、実はさっきまでヨーヨイとその話をしてたんですよ…教えてください!」
『承知しました、キュアホープフルの正体は…です。』
「えっ、マジか…」
俺は田中さんから告げられたキュアホープフルの正体を聞いて絶句する…まさか、プリキュアになることが絶対にありえないその人物が正体だとは驚いたし信じられない。俺、これからその人とどう向き合えば良いのだろうか…
side out
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「邪魔するわよ?」
しばらく時間が経ち、笑華は蓮の部屋のドアを開けて中に入る。ここで本来なら彼のことだから怒るはずなのだが、蓮は風邪薬の副作用で深い眠りについていた…鍋に入っていたお粥は完食してあり、彼は穏やかな表情で寝ている。
(蓮、ぐっすり寝てる…)
「蓮くんの寝顔、本当に可愛いよね。流石は笑華の弟…」
「ちょっ、希望ちゃん!?『その姿』でここにいるのは何かとまずいんじゃない?」
「でも、『あの姿』でいたら笑華の正体バレるじゃん…私はもうその姿を見られてるし。」
「まあ、そうよね。でも…これもこれで大問題でしょ。」
「笑華の正体が知られるよりはマシじゃないかな…でも、同じ境遇なんだしバレて良いかも?」
「ダメよ、この子にだけはどうしても正体を明かすわけにはいかないし、戦わせたくない…蓮が戦わなくても良いようにするって決めたからには私が頑張らないと!」
「その気持ちがあるのは頼もしいけど、あんまり無茶しないでね?」
「大丈夫よ…私、最強だから!今の私はどんな敵にも負けないわ。だから、信じて!」
「う、うん…」
希望が心配して笑華に訊ねると、彼女は大丈夫とグーサインをして安心させる。果たして、笑華と希望はアイドルプリキュアと何の関係が…そして、明かされてはいけない秘密とは!?
(蓮、私が必ずあんたを守り続けるわ…たとえ誰が相手だろうとも蓮には戦わせない!蓮が傷つかない世界を作るから。今はゆっくり休みなさい…大好きよ、蓮。)
いかがでしたか?バトルの方はうたちゃん、ななちゃん、こころちゃんにちょっと加勢したキュアホープフルで何とかなりましたが…原作同様に苦戦もありました。1対1のサシではマックランダーには適わず苦戦…そんな中にアイドルに手を差し伸べたのがキュアホープフルでそこで蓮との関係も出てきました。そこに美貌やら何やらを見て負い目をアイドルは感じてしまうもののまだまだ先は長いです!しかし、最後は3人で協力してマックランダー3体をまとめて元通りに…これでその場は解決したわけです。
一方で蓮は笑華の決意のあらゆる壁になりそうでしたが、笑華と希望の正体が本当に気になりますよね。それももう明かされるのでそれまでお待ちください!あと、今日放送の原作キミプリの14話も楽しみましょうね。
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