キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
そして、こちらは今回はあの妖精が出てきますが…ついにキュアホープフルの正体にも踏み込んでいきます。その正体と思われる人物も明らかに!正体は次回の後半で明らかになりますけどね…どうぞお楽しみに。
それでは、また後書きにて…
side蓮
「うた、俺を呼び出してどうしたんだ?」
風邪が治ってから初めての日曜日、俺は急にうたに呼び出されてからグリッターを訪れる。まだ店内は準備中なのでもちろんお客さんは誰もいない…ご両親は食材の買い物で不在、はもりちゃんはお友達のところへ遊びに行って今は2人きりの状態だ。
「ごめんね、どうしても蓮に訊きたいことがあって。この前の戦いでちょっと気になることがあるんだ…」
「この前の戦い?俺が風邪を引いて休んでた時か…3人でもマックランダーに勝てたんだろ?」
「勝つことは勝てたけど…キュアホープフルに私、助けられてたんだ。」
「その時に何かあったのか?」
「うん。それで、キュアホープフルはどうやら蓮がキュアブレイキンであることを知ってて、どういう関係かを訊いたら特別な関係だって言われたんだ。もしかしたら、蓮とキュアホープフルは何かあるのかなぁと思って。その、例えば幼馴染とか蓮に恋をしてるとか…」
「…」
うたは俺にキュアホープフルとの関係性を真剣な表情をして訊いてくる。キュアホープフルとの関係…俺と彼女の関係ってどんな感じだろうか?正体を田中さんから聞いた時はどう思っているのかを改めて考えさせられたし、今でも信じたくない。
『キュアホープフルの正体は朱藤笑華さん…あなたのお姉さんです。』
(ニカ姉がキュアホープフル…俺は信じたくねえけど、そうだとしたらどうニカ姉とこれから向き合えば良いんだ?あのプリキュアを辞めろって忠告したのは正体を知った上なのか?凄くモヤモヤする…)
「蓮…どうしたの?」
「えっ、いや…何も。」
「もしかして、蓮もキュアホープフルのことが気になってるの?あの人、凄く美人でキラッキランランしてるよね!」
「ちげぇよ!何で俺に引退勧告した意地悪なやつを好きにならなきゃいけねえんだ…確かに美人だけど、辞めろと言った真意も分からねえのに見た目で好きになるわけねえだろ!」
「そうなんだ…じゃあ、蓮には他に好きな人がいるってこと?」
「えっ…」
うたからの問いに俺は思わずフリーズしてしまう。初恋の相手からこんなことを訊かれたらどう答えれば良いのだろうか?緊張して顔が赤くなり身体が蝋人形のように固まってしまいそうだ…
「お、俺は…俺は!」
「お取り込み中失礼します。大変なことが!」
「…!?」
俺がうたの質問に答えようとしたその時、大急ぎで田中さんが扉を開けてから割って入ってくる。いつもは冷静沈着の彼がこんな感じだから緊急事態なのだろう…もしかして、何か異変があったのか!?
「田中さん…どうしたの?」
「これを!」
何があったかをうたが訊ねると、田中さんは桃を取り出して俺達に見せる。桃というかその形をした何かだろうか…そんな大きなものをどこからか持ってきていた。
「あっ、見たことあるやつ!」
「プリルンが乗ってきたのと同じプリ!」
「俺も…これでキラキランドからはなみちタウンへ来たヨイ!」
うたとプリルンとヨーヨイは田中さんが持ってきた桃のような何かを見てそれぞれ反応する。プリルンとヨーヨイはこれに乗って来たって…桃太郎じゃねえんだから。
「これはMOMO、通称『桃』です!」
「そのまんまか!何か名前にひねりがあるでしょうよ…」
俺は思わずそのまんまのネーミングにツッコミを入れてしまう。結局は桃なのか…もっと他の名前もキラキランドだからこそあるんじゃないかと思った。
「これはキラキランドの住人がこちらの世界に来る際に使用するもの…これが落ちているということは、キラキランドから何者かがやって来たということです。」
「「「ええええええ(プリ〜)!?」」」
俺達は田中さんからの発言に思わず声を揃えて驚く。ただでさえキラキランドから来たやつらが厄介(田中さんとヨーヨイは除く)なだけにまた増えると思うと面倒なことになりそうだ…
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それから俺達も開店準備の手伝いを田中さんとすることに…あの桃に関してはきゅーたろうが匂いを嗅いで興味を示している。しかし、どんなのがキラキランドからやって来たのだろうか?はっきり言ってプリルンのようなやつがまた増えるのはごめんだ。
「あれってハートの木の近くで見つけたんですよね?何でそんなところに…」
「はなみちタウンのシンボルであるハートの木…実はキラキランドと繋がっているんです。」
「えっ!?」
うたは田中さんに落ちていた桃についての質問をする。田中さんの話によると、どうやらこれははなみちタウンを象徴する桜が咲くハートの木に落ちてたらしい…そこはどうやらキラキランドと繋がってるようだ。うたは信じられないという感じで唖然とする。
「繋がってるってマジなんすか?」
「ええ。キラキランドのゲートを潜ると時空の狭間に繋がり、ハートの木に桃がなるのです。」
「どういう仕組み!?」
「しかし、誰がやって来たのか…キラキランドの住人はダークイーネによってみな水晶に閉じ込められたはず。」
「そうだとしたら、生き残りの何者かが助けを求めてはなみちタウンにやって来たってことになりますね…田中さんは何かピカリーネさんから聞いたりとかしたんですか?」
「いいえ、私からは連絡できないのです…桃もたまたま見つけただけですし。」
「たまたまかぁ…」
俺がそのキラキランドから来た妖精についてピカリーネさんから連絡があったかどうかを訊ねたが、どうやら田中さんからは連絡できないらしい…しかし、この桃の持ち主は一体誰なんだ?もしかして、キュアホープフルの相棒のホプだろうか?そうだとしてもキュアホープフルの存在自体がどこにいるか分からないからホプの居場所も分からない。だからと言って正体と言われてるニカ姉も今日はいつものラジオの収録…押しかけてまで訊きに行くのも違うんだよな。
「たまたま…プリ!きっとメロロンプリ!!」
「メロロン?」
「田中さん、その妖精について何か知ってますか?」
「メロロン…初耳ですね。」
プリルンはその妖精が『メロロン』ということに気づくが、田中さんは知らないようだ…田中さんはキラキランドの妖精ではあるものの知らないのもいるんだろう。
「メロロン?思い出したヨイ!先輩、俺とプリルンと仲良くしてたやつですよ。みんなが水晶に閉じ込められてめちゃくちゃになった後に『アイドルプリキュアを見つけるように』と任務を託されてメロロンとも一緒に行こうと思ってたんですけど、女王様からは『今の残された力ではプリルンとヨーヨイしか送り込めない』と言われて留守番してたんです。」
「なるほど。その後、メロロンが追いかけてきた…と。」
「メロロンはきっと1人で寂しがってるプリ、早く見つけてあげたいプリ!」
「だな…メロロンが本当に来てるのなら俺達が助けねえといけねえだろうヨイ!」
「そういうことなら、絶対見つけよう…メロロン!」
「そうだな…仮に街の中をウヨウヨされて一般人に見つかると大変なことになる。ここは俺達で見つけてメロロンを助けるぞ!」
こうして俺達ははなみちタウンに来てるであろうメロロンを助けるというか一般人に見つかる前に保護することに…どこにいるかはまだ分からないが、とにかく妖精が動いているところを見られたらアウトだ。1秒でも早く見つけないと!
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「うた、見つかったか?」
「んー…この近くにもいないみたい。」
「プリ…」
それから俺達はまず田中さんが桃を発見したハートの木ら辺を捜索する。しかし、メロロンが見つかる気配はなかった…流石にここらからは動いているか。一般人に見つかってなければ良いのだが…そんなことを思ってると俺のスマホにこころからビデオ通話の連絡が入ってくる。
「こころか。どうしたんだ?今、ちょっと取り込み中だけど…」
『蓮先輩、見ました!?』
「何をだ?」
『SNSでバズってるんですよ、『空飛ぶうさぎ』って!画像送りますね。』
そう言うとこころはその画像を俺に見せてきて、それをうたやプリルンやヨーヨイも見る。ピンク色の身体をしてピンクと黒がツイストされてる耳…確かに空飛ぶうさぎっぽいが、どこか妖精っぽい。
『プリルンと同じリボンをしてますよね?』
「メロロンだ、間違いなくメロロンだヨイ!」
「ええっ!?こうやって撮られてるってことはまさか…大変だ!こころ、今の時間は空いてるか?あと、ななも一緒に呼んできてくれ。」
『どうしたんですか?さっき、ヨーヨイも何かに気づいたみたいですけど…メロロンとか何とか。』
「とにかく緊急事態なんだ!話は後で詳しくする…とにかく、今すぐ来てくれ!」
『わ、分かりました…一旦切りますね。』
そう言ってこころは通話を切り、俺達はこころとななといつも合流する場所へと移動して待ち合わせることに。こんな休日なのに急に呼び出してしまうのは申し訳ないことかもしれないが、とにかく妖精の存在が一般人にバレるのはよろしくない。何としてもメロロンを守るのみだ。
(合流後…)
「メロロン、どこかな?」
「こころ、メロロンの出没情報とか何か更新はあるか?」
「そうですね…結構街の中で目撃情報があってトレンド入りしてます。」
それから俺達はみんな合流してメロロンの捜索を続ける。こころに目撃情報とか色々調べてもらっているが、どうやらその情報は沢山出ていて『空飛ぶうさぎ』がトレンド入りしている状態だ…
「ねえ、蓮くん…そのメロロンってどんな子なの?」
「いや、俺にもよく分からねえな。ただ、仲良しだったことは確かだ…悪いやつではなさそうだが。」
「プリ…メロロン、見つけたプリ〜!」
そして、プリルンはメロロンと思われるのを見つけてからそれに向かって飛び込んでいく。散々探し回った中でやっと見つかって良かったなと思ったが…
「…!?」
それはメロロンではなくメロロンの耳に配色が似たマシュマロスティックでプリルンはガラスに正面衝突してしまう。プリルンはあれだけメロロンのことを気にかけていたのに記号感覚でしか見てなかったのか…つくづく呆れる。
「これはちょっと違うような?」
「でも、これは流石に色が同じだから見間違えそうではあるヨイ…」
「まあ、何かの縁だ…このマシュマロスティック食べてみようぜ?」
そんなこんなで俺達は縁あってメロロン色のマシュマロスティックを買って食べることにした。実際に食べてみたらマシュマロのフワフワした感じと甘みがマッチして最高のスイーツだ…今までは特に気にしてなかったけど、これはまた買ってみたいと心から思うのであった。
side out
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その頃、チョッキリ団のアジトではこの前の戦いをチョッキリーヌは1人で振り返って悩んでいた。それをカッティーとザックリーは後ろで見守る。
「まずい、まずいよ…」
「どうかされましたかな?」
「あんた達、抜け抜けと…!」
カッティーが何かあったのかを訊ねると、チョッキリーヌはイライラを抱えながらカッティーとザックリーの前に立って睨みを利かせる。
「前回、あたし達全員で力を合わせてもこのザマだ。どうしてくれるんだい?」
「それを俺達に言われてもっすね…」
「責任のなすりつけ合いは見苦しいですよ、チョッキリーヌさん…」
チョッキリーヌが2人に怒ろうとしたその時、彼女の背後にスパットが現れる。本当にこの男はどこからともなく現れるまさに神出鬼没…敵も味方も翻弄する厄介なやつだ。
「スパット様!これは大変失礼いたしました。」
「お気に召さらずに…この前のことに関しては私の見誤りです。キュアブレイキン、朱藤蓮が体調不良で戦闘不能になる未来は見えていてキュアホープフルが合流しようが3人でも勝てる計算でした…ただ、3人でもアイドルプリキュアは奇跡の力で粘られて、そこからは想定外でしたね。」
「そうとはいえ、ダークイーネ様に何と報告すれば…」
『わらわは全て見通している。』
「だ、ダークイーネ様…」
すると、この会話を聞いていた黒い影が形となって4人の前に現れる。彼女こそがダークイーネ…チョッキリ団と共にキラキランドを真っ暗闇にした張本人にして親玉だ。これにはチョッキリーヌはもう動揺を隠せない…スパットはそんな彼女にひざまづいた。
「これはこれはダークイーネ様、調子の方はいかがでしょうか?」
『うむ、良好だ…スパットもわざわざご苦労である。』
「ありがたきお言葉。それで、現状としてアイドルプリキュアは奇跡の力で日々強くなり我々の想定を遥かに上回る成長力を見せております…そこで、ダークイーネ様のお力を我々に分けてくださらないでしょうか?」
『良かろう、わらわが頼りにしているスパットの願いだ…力を授けよう。』
ダークイーネがそう言うと、彼女はマックランダーの素である結晶に持てる力を注いだ。その結晶は形を変えてより禍々しいオーラを醸し出していく…その中でスパットはお面の中で自信満々の笑みを浮かべる。
(これがダークイーネ様の力…素晴らしい!もう普通に戦ったら負けそうにないですねぇ。さあ、どうしますか…アイドルプリキュア?)
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side蓮
「見つからないね…」
マシュマロスティックを食べてからメロロンを探し続けてしばらくが経つ。しかし、依然としてメロロンは見つからない。そもそも手がかりが少なすぎるんだよな。何か手がかりがあれば…
「プリ…メロロン。」
「そう落ち込むなヨイ。メロロンは寂しがり屋だけど、きっとどこかで生きてるるはず…そう簡単に捕まるようなヤワじゃねえヨイ!」
プリルンはプリルンがなかなか見つからずに不安な気持ちになるも、ヨーヨイがそれを励ます。本当にヨーヨイはプリルンの兄貴的存在として役割をしっかり果たしていて素晴らしい…これを見てると俺が落ち込んでいた時に励ましてくれた姉ちゃん達を思い出してしまう。小さい時はニカ姉も優しかったんだがな、ニカ姉も…
「蓮くん?」
「ああ、どうしたんだ?ちょっと考え事してた…」
「蓮、まだ具合があんまり良くないんじゃないの?無理しないでね。」
「ありがとう、気にすんなって。俺は大丈夫だから!」
「そうですか?蓮先輩は私達のリーダーですから、何かあったら私達に話してくださいね?私に抱え込むなと言ったのは先輩なんですから。」
「そ、そうだな…その時にはしっかり話すからみんな心配すんなよ?」
俺がニカ姉のことを考えて頭の中が真っ白になっていると、みんなから心配されてしまう。本当にキュアホープフルの正体がニカ姉と田中さんから言われてずっと頭の中はニカ姉のことでいっぱいになっている。それが本当だとしたらあんな意地悪な彼女が何故プリキュアをやってるかとか、正体を知った上で俺にプリキュアを辞めろとあの時言ったのかとか…考えることが沢山で頭の中がおかしくなりそうだ。
「メロローン?」
「「「「メロロン!?」」」」
ちょうどその時、女の子が木の上に向かって『メロロン』と呼ぶ声した。それに反応して俺達はその場所へと向かう。名前を知ってるのかそれとも同じ名前の何かなのか?
「すみません!」
「メロロンのこと知ってるの?」
ななとうたがまずは女の子とその横にいる母親に声をかける。メロロンのことを知ってるなら話は早いし、何よりも会ってるのならどんな感じなのかも分かるはずだ…
「うん。メロロンがカラスに捕まって木のてっぺんに行っちゃったの…」
「一体何のことなのか。」
「ねえ、メロロンってこの子のことかな?ピンク色のうさぎさんみたいなこの子…」
俺はSNSに上げられているメロロンの画像をスマホで女の子に見せる。これで違うって言われたら探しなおしになってしまうが、とにかく女の子の記憶力を信じたいところだ。
「あっ、メロロンだ!」
「どうやら、この子は間違いなくメロロンを見たみたいですね。」
「そうだな。」
「ありす、そろそろ行かないと。」
「でも…」
そんな中で女の子、ありすちゃんのお母さんは用事を思い出して帰ろうとするも女の子は行くのをとにかく拒む。それだけメロロンのことが心配なのだろう…どんな関わりがあったかは知らないが、とにかく安心させないとな。
「大丈夫。メロロンはお兄ちゃん達が必ず助けるからね…それで、また会えるよ。だから、俺を信じてくれるかな?」
「うん!」
「わざわざありがとうございます…行くわよ?」
「メロロン、必ず助けてね!」
そして、ありすちゃんと彼女のお母さんはこの場を後にした。それで問題はここから…メロロンが木の上にいるというのはありすちゃんの証言で分かったにしてもその中のどこにいるのかだ。
「それにしても…」
「この高さ、普通に登るのは無理だね。」
「とりあえず、このまま待ってても助からねえ…どうすれば?」
「でも、絶対助けるから。安心して、プリルン…あれ?」
「プリー!メロロン、今助けるプリ!!」
「「「「プリルン!」」」」
うたがプリルンを安心させようとするもプリルンはあっという間に上へと飛び上がってメロロンを助けに行った。こういう度胸があるのは良いことではあるが、どこにいるのか分からない中であまりにも無謀がすぎる。
「あいつ、無茶しやがって…俺も行くヨイ!」
プリルンの後を追ってヨーヨイもメロロンを助けに向かう。しかし、この妖精2匹だけに任せて良いのだろうか?いや、ここはプリルン達を信じよう。
「メロロンはとても寂しがり屋さんプリ!なのに、知らないところで独りぼっちでいるプリ…プリ〜!?」
「おっと!プリルン、大丈夫かヨイ?」
「ヨーヨイ…」
「てっぺんはすぐそこだ、一緒に行くヨイ!」
「プリ!」
プリルンがちょっと体力切れで落ちようとしたところをヨーヨイが支えてまた上へと向かう。本当にヨーヨイは頼りなる妖精だ…実質妖精の田中さんも頼りになるが、身近な兄貴的存在としてはヨーヨイは非常に支えになっている。
(5分後…)
それから待つこと5分、何があったかはまだよく分からない。ただ…ペース的には頂点まで到達したと見られていて、恐らくメロロンとも再会したことだろう。あとは戻ってくるのを祈るのみ…そう思っていたその時だった。
「「「プリ(メロ)(ヨイ)〜!?」」」
なんと、プリルン、ヨーヨイが助けたメロロンと一緒に木の上から落ちてきたのだ。あの高さから落ちたら絶対怪我しちまう…どうすれば!?
「…って、メロロン達飛べるメロ!」
「そうだったプリ♪」
「忘れちまって落ちるとこだったヨイ…」
しかし、この妖精達は自分達が空を飛べることを思い出してまた浮かび上がる…本当にプリルンといいメロロンといいトラブルメーカーすぎて俺達は翻弄されてばかりだ。ああ、疲れる…
~~~~~~~~
「ねえたま、にいたま…会いたかったメロ〜♪」
「プリルンも会いたかったプリ!」
「俺もだヨイ。大変だったけど、また会えて良かった…」
それから地上に降りてきてメロロンはプリルンとヨーヨイに甘える。それにしても、『ねえたま』、『にいたま』…?お姉ちゃんとお兄ちゃんってことだろうか?プリルン、ヨーヨイ、メロロンってまさか…いや、そうは見えんだろう。
「キラッキランラン〜だね!」
「凄くプリルンとヨーヨイに懐いてますね…」
「『ねえたま』、『にいたま』ってことは妹?」
「妹メロ?そんなんじゃないメロ!」
「違うのか…」
「にいたま、ねえたま…この人達は誰メロ?」
「紹介するヨイ。こいつらは蓮、うた、なな、こころ…俺達のダチで伝説の戦士アイドルプリキュアの4人だヨイ!」
「よろしくね!そうだ、メロロンも家に来てよ♪」
「メロロン『も』…?」
「それが良いな。うたの家ならプリルンがいるだけでなくサポートも手厚いし…それに、女の子同士なら息苦しさもねえだろうよ。」
「それに、プリルンとは毎日一緒に遊んだり寝たりもしてるからメロロンも一緒に…「毎日一緒メロ?」…えっ?」
すると、メロロンの表情が段々怒りに変わってくる。その中には嫉妬の感情も見えていて…うたの一緒に寝てる発言がどうやら導火線に火をつける事態になってしまったらしい。
「メラメラメロ〜!」
「メロロンが燃えている… 」
「これは嫉妬の炎ですかね?」
「だね…」
そのままの勢いでメロロンはまるでスーパーサイヤ人になったかのごとく金のオーラを出して嫉妬の炎を燃やす。それはそうだ…自分が仲良くしてるやつの横に誰かいたらそりゃあ嫉妬しないわけがない。しかし、これだけ仲良くて『ねえたま』、『にいたま』呼びなのに血の繋がりがないとは。まあ、プリルンとヨーヨイもそんな感じだろうからありえないとは思っていたが…(しかし、プリルンがメスだったとは…)
「それはそうと、メロロン…お前に訊きたいことがある。」
「メロ…」
「お前、キュアホープフルに関する何かを知ってるのか?キラキランドの妖精ならキュアホープフルに関する何かを知ってるはず…何でも良いから教えてくれ!」
「キュアホープフル?知らないメロ…」
俺はメロロンにキュアホープフルに関しての質問をしたが、特に手がかりは掴めなかった。キラキランドの妖精でもアイドルプリキュアの全てを知ってるわけじゃないのか、それともキュアホープフルの存在が異質なのか…いずれにしてもメロロンが知らないということは本当のようだ。
「そうか、悪ぃな…お前がキラキランドの妖精だから何でも知ってるかと思って。」
「メロロンが知ってるわけねえだろうヨイ、キラキランドの住人が何もかもを知ってると思うな!」
「それはそうだけど…」
「蓮、やっぱりキュアホープフルのことが気になってるの?」
「ああ、実は…」
「ブルっと来たプリ!」
俺がキュアホープフルの正体がニカ姉であることを伝えようとしたタイミングでプリルンがマックランダーを探知したような反応を示す。こんなタイミングでこれとかマジで空気読めねえヤツらだ…チョッキリ団は。
「とりあえず、話は後だ…行くぞ!」
「「「うん(はい)!」」」
「メロロン、俺達も一緒に行くヨイ!」
「にいたま…にいたまとねえたまの行くところ、どこへでもついて行くメロ!」
俺達はプリルンに案内されてマックランダーが出たところへと向かう。もちろん、メロロンも一緒だ…しかし、これから先に色んな意味で絶望してしまうことを俺達はまだ知らなかった。
いかがでしたか?ついにメロロンが初登場。トラブルメーカーがまた増えたなってのが原作観てて思いましたよね…放送前はプリルンのブレーキ役を期待してましたけど、蓋を開ければ地雷2号でしたし、むしろプリルンが比較的まともに見えてしまうのではと思えるレベルでした。その中でちょっと演出を変更した部分が一部あります。まあ、そこら辺は色んな事情が絡んでくるのでね。あと、文字数の都合も…そんな感じでやっていますよ。
そして、いよいよ次回でキュアホープフルの正体がついに明らかになります!田中さんの鑑定結果はニカ姉でしたが、その通りなのかそれとも信じなかった蓮の答えが正解なのか…答え合わせの結果は?
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