キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

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遥生です。この前のキミプリ皆さん観ましたか?キュアズキューンとキュアキッス…詳しいことは知っているので色々言ってしまいそうですが、うわべだけの話をさせてもらうと優雅でライブも凄かったですよね。ビジュアルといいライブシーンといい3人とテイストが違うのではと思いました。子供にはキャスト欄がズキューンとキッスは??になっていて謎でしたけど、大人の僕には分かってました。ズキューンが南條さんでキッスが(花井)美春ちゃんでしょう?伊達に南條愛乃のファンを10年以上もやってねーんだよ!甘く見んなって言いたいです。でも、南條さんの歌声を朝に聴けるってファン冥利に尽きました。あざっす!

さて、今回こっちは山場の後半戦。笑華の真意を知った蓮、その中で忍び寄る魔の手…果たして、笑華の運命は?そして、キュアホープフルの弱点とは!?

それでは、また後書きにて。


#29 希望の弱点、姉弟の絆

side蓮

 

「それじゃあ、4時間目の数学はここまで。お昼を食べて午後の授業からも頑張っていきましょう!号令お願いします。」

 

「起立、気をつけ、礼!」

 

『ありがとうございました!』

 

 4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴り、日直の号令で4時間目の数学が終わった。あっという間に午前の授業が全部終わってこれから昼休みの昼飯時に入る。ニカ姉のことでまたモヤモヤはどこかにはあるものの何とか乗り切った…今頃ロケの仕事をしてるらしいが元気にしてるだろうか?俺のことで思い悩んでいないか結構不安だ。

 

「うた、ななちゃん、蓮くん、今日は私も一緒にお昼食べたいけど良い?」

 

「もちろん、みことも大歓迎だよ!それじゃあ…「ブルっと来たプリ!」…えっ!?」

 

「今…誰が喋ったの?」

 

「ああ、ちょっとタイム!」

 

 みことから一緒に昼飯を食べたいと言われたその時、背後に隠れてたプリルンがブルっと反応を示した。まさかこのタイミングでクラヤミンダーが現れたのか!?

 

「おい、ダチと話してる時は黙ってろと言われただろうヨイ!まさか、クラヤミンダーか?」

 

「ごめんプリ…でも、クラヤミンダーが出た気配がしたプリ!」

 

「それで、どこに出たんだ!?プリルン…分かるか?」

 

「ねえたまに質問攻めはやめるメロ!」

 

「遠くの山プリ…」

 

 プリルンははなみち山の方向を指差す。ここに現れたというのか…学校からはかなり遠いぞ!?これはどうすれば良いのだろう?

 

「蓮、ななちゃん…どうする?」

 

「私達、まだ学校の途中だし…」

 

「こうなったら仕方ねえ。あんまり使いたくない手だが…」

 

「みんな…どうしたの?」

 

「みこと、悪ぃ…ちょっと俺達、具合があんまり良くないから早退するわ、また明日な。」

 

「えっ?」

 

「ごめん、みこと…埋め合わせはまた今度するから!」

 

「みことちゃん、ごめんね。」

 

「う、うん…お大事に。」

 

 そして、俺達は阿吽の呼吸で作戦を共有してから体調が悪いと理由をつけて早退することに。こころにもその作戦を伝えて早退してもらい、俺達は現場へと向かった…確かあの山にはニカ姉がロケで行っている。とにかく、ニカ姉がクラヤミンダーを倒してくれれば良いのだが…無事を祈りながらとにかく現場へと走るのであった。

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side笑華

 

 私はお手洗いを用を済ませてから手を洗って出ようとする。本当に山を登ってる間はお手洗いがあんまりなくて大変だったけど、やっとと思うともう行きたくなって行ってしまった。

 

「大変だよ、笑華!クラヤミンダーが…」

 

「ええっ!?」

 

 すると、先にお手洗いを出ていた希望ちゃんが私にクラヤミンダーが出たことを知らせる。こんなロケ中に出てくるなんて…チョッキリ団は本当に空気が読めない。

 

「笑華さん、希望さん…なんか雲行きが怪しくなりましたけど、大丈夫ですかね?」

 

「大変だ、怪物が出た!」

 

「みんなも早く逃げた方が良いよ?」

 

「他の3人は無事なんですか?」

 

「それが…行方不明なんだ。さっきまで休憩所にいたはずなのに。目を離してる隙にいなくなったかと思ったら、『クラヤミンダー!』って吠える怪物が3体いて…」

 

「笑華…」

 

「ええ!私達が3人を探します。だから、皆さんは安全な場所へ避難してください!」

 

「ええっ!?笑華ちゃん?無茶だよ…この番組のプロデューサーとして演者を危険な目に遭わせるわけにはいかない。君達も逃げるんだ!」

 

「大丈夫です、私と笑華は大丈夫ですから…リーダーとウチの看板娘として仲間達を放置できません。」

 

「そうかい…じゃあ、希望ちゃんと笑華ちゃんにこの場は任せるよ?ただ、どうしても危険だったら避難すること。分かった?」

 

「「はい、行ってきます!」」

 

 そして、私達はプロデューサーやカメラマンやADといったスタッフを避難させてから現場へと向かう。休憩所にいる3人が行方不明なのは引っかかるけど、とにかく無事でいてほしい。それとも…?

 

「ここだよ!…って、嘘!?」

 

「「「クラヤミンダー!」」」

 

 希望ちゃんに案内されて現場にたどり着くと、彼女と私はその現場を見て驚く。そこは休憩所があった場所…だが、休憩所は既にクラヤミンダーに破壊されてるどころかそのクラヤミンダーが3体もいた。1人につき1体しか生み出せないはずなのにどうして?

 

「現れましたね…」

 

「あんたは、スパット!他はどうしたの?」

 

「今回は私の単独ですよ。言っておきますが、クラヤミンダーは1人で何体でも生み出せますからね?それと、今回は七色希望…いや、ホプも一緒だとは。」

 

「どうして私の正体を!?」

 

「君が人間になっても分かるんです。私には全てが見えるんだから誤魔化しても無駄ですよ?まさか、こんな時に私が預かってたアイドルハートブローチを盗んだ犯人が顔を出してくれるなんて…願ったり叶ったりですねぇ♪」

 

「違う、私は盗んでいない!盗んだのはスパットでしょう?」

 

「やれやれ、ホプを情けで瀕死で生かしたのが間違いでした…あの時に殺しておくべきでしたね。」

 

「スパット、あんた…私達の仲間はどうしたの!?」

 

「ご心配なく。このクラヤミンダーの媒体として使わせて頂きました…今頃は閉じ込められて眠ってますよ?」

 

「やっぱりそうなのね…私が1人で止めてみせる!」

 

「ほほう、1人で止めれますかね…この3体のクラヤミンダーを?」

 

「甘く見ないでよね…私、最強だから!」

 

「そうですか…なら、止めてごらんなさい?」

 

 私がアイドルハートブローチを出すと、スパットが挑発をしてくる。しかし、私は反論した…希望ちゃんが言うには私は他のプリキュアと比べてスペックは強いと言ってたし。マックランダーもそれより強いクラヤミンダーも1人で制圧したから数が増えようとも勝てるはず!

 

「プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」

 

 そして、私はプリキュアリボンをセットしてからプリキュアへと変身していく。ここまで挑発されて私も黙ってはいられない…その気持ちである。

 

「キミと舞う、ハートの希望!幸せいっぱい、キュアホープフル!」

 

「クラヤミンダー達、この生意気なキュアホープフルに現実を見せてやりなさい。手加減はいりませんからね?」

 

「「「クラヤミンダー!」」」

 

 クラヤミンダー達は一斉に私へと襲いかかる。一見すれば相手の数で不利じゃないかと思うけど、私には関係ない…この最強の私にかかれば1人でも勝てるのだ。

 

「はあっ!たあっ!」

 

 私はクラヤミンダーに攻撃を仕掛け、まずはリュックのクラヤミンダーにパンチを入れてその後にお弁当のクラヤミンダーに蹴りを入れていく。相手も反撃はしてくるがそれを避ける。何体に増えようとも動きが単調だなと思ってしまえて内心退屈だ。

 

「クラヤミー!」

 

「はっ、やあああっ!」

 

「クラヤミンダー!?」

 

 その隙にビニールシートのクラヤミンダーが空を飛んで奇襲を仕掛けるも私はそれを捕まえて背負い投げで仕留める。本当に今の私は負ける気がしない。

 

「クラヤミンダー!」

 

「ホープフルシュート・W!」

 

「「クラヤミンダー!?」」

 

 それからお弁当のクラヤミンダーが具材のミサイルを飛ばすもそれを読んで躱していき、休むことなく私は残ったクラヤミンダー2体にホープフルシュートを2発撃ってそれぞれに命中させる。相手はたまらず倒れて絶好のチャンスだ!

 

「今よ、私が決める!」

 

 そして、私はアイドルハートインカムをつけて最後の技を決めるライブへと持っていく。まずはリュックのクラヤミンダーからじっくり仕留めていきたい。

 

「クライマックスは私、お聴きなさい!…時には辛く悲しいけど、幸せハッピーになれるはず、だから前を向いて行こう、Let's go!(Let's go!)前へ進んで、All right!(All right!)全て大丈夫、キミはもう大丈夫、進もう今、希望の道へと〜♪…プリキュア・ホープフルメロディーシャワー!」

 

「「キラッキラッタ〜♪」」

 

 私が技を決めるとリュックのクラヤミンダーは浄化されていく。声からしてすみれちゃんがこれで元に戻ったと思われる…あと2体、この圧倒的な力して楽勝だろう。

 

「はああっ!」

 

 私は立て続けに弁当のクラヤミンダーに攻撃を仕掛ける。しかし、様子がおかしい…先ほどまでの力が出ず、クラヤミンダーに攻撃を受け止められてしまった。

 

(どうして?さっきまでは圧倒的な力でクラヤミンダーに勝ってたのに…防がれた!?)

 

「クラヤミンダー! 」

 

「ああっ!?」

 

 そのまま私は弁当のクラヤミンダー殴られて地面に叩きつけられる。どうしてなのかは自分でも分からない。さっきまでというかこの時までずっと相手の反撃を許さなかったこの私が反撃されるなんて…

 

「クラヤミンダー!」

 

「うわああっ!?」

 

 私は飛びかかってきたビニールシートのクラヤミンダーのアタックを回避できず、腰のところを斬られてしまいそこの部分の衣服が破れて血が出る。何とかかすり傷で済んだけど真正面から受けてたら私は死んでいたかもしれない。

 

「ホープフル!」

 

「大丈夫、かすり傷だから。でも、さっきまでというか今までの力が入らない…どうして急にパワーダウンしたのかしら?」

 

「おや、ホプから何も聞いてないんですか?」

 

「どういうこと?」

 

「その様子だと聞いてなかったようですね…ポプが盗んできた君が使っているアイドルハートブローチはプロトタイプ、試作品なんですよ。」

 

「試作品!?」

 

「そうです。出力は正規のプリキュアよりも上ではありますが、その力を出せるのは1発のみ。つまり、フルパワーで戦えるのはクラヤミンダー1体の浄化のみなんですよ…君はさっきの1発でフルパワーを使い果たしてしまった。フルパワーを使った君は50%以下の力しか使えない…つまり何の戦力にもならないガラクタ同然なんです。これを見抜いて私は他の連中が学校に行ってるこの時を選んだのですが、策がはまりましたね♪」

 

「うそ、私が…」

 

「嘘じゃありませんよ。詳しいことは君のパートナーのホプに聞いてみてはいかがですか?まさか、ホプがごく普通の少女を騙してこのような手口を使うとは…君は悪魔ですね。」

 

「ねえ、希望ちゃん…スパットが言ってることって本当なの?何とか言ってよ!」

 

「…」

 

 私は希望ちゃんに問いかけるも彼女は何も言わずに黙る。しかし、その表情は申し訳ないような苦しそうなものだった…どうしてこのことを私に黙っていたのか?結局、私は乗せられていたのだろう。スパットにも希望ちゃんにも…私は全てに絶望した。

 

「まあ、どうにしてもキュアホープフルも終わりですね。クラヤミンダー…とどめを刺しなさい!」

 

「クラヤミンダー!」

 

「そうはさせない!!」

 

 弁当のクラヤミンダーがビームを打とうとすると、しばらく黙っていた希望ちゃんが私の前に立った。どうして希望ちゃんは私を庇おうとするのだろうか?さっきまで騙していたはずなのに…

 

「…何の真似です?」

 

「ごめん、笑華。大事なことを話せてなくて…でも、私はずっと信じてたよ。瀕死の私を助けてくれた優しいあなたならプリキュアをやらせても問題ないって…それで、あなたは一発でプリキュアリボンを生み出してキュアホープフルに変身できて強かった。その強さはプロトタイプの力だけじゃなくて笑華の優しさも力の要素だったと思ってる…この子はアイドルプリキュアのホープなの。そんな子は私が守ってみせる!」

 

「希望ちゃん…」

 

「なるほど、こうなったら妖精のホプごと道連れで殺してやりましょう。さようなら♪」

 

「クラヤミンダー!」

 

 そして、弁当のクラヤミンダーは溜めていたビームを私達の前に放つ。それでも希望ちゃんは動こうとしないこのままだと私達は道連れ…でも、これは私が自分の力を過信していた罰だとどこかで思った。いくら希望ちゃんに乗ったとしても彼女は私を信じてたんだ…もう運命を受け入れるしかないのかもしれない。私は目を閉じて死を覚悟した…

 

「ウインクバリア!」

 

 すると、聞き覚えのある声を耳にして目を開けると私達の前にはバリアが展開されてそれがビームを食い止める。このバリアがあるということは…まさか!?

 

「間に合った…」

 

「ニカ姉、七色さん!」

 

 そう、今日は学校で来ないと思われた蓮達が助けに来たのだった。これには嬉しいやら何やら色んな感情がこみ上げてくる…それでも、あんなに酷いことをしてきたのに助けに来てくれる蓮は本当に最高の弟だと思って涙が止まらない。

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side蓮

 

 あれから俺達は変身してから現場へと向かいその先であるはなみち山の7合目にたどり着いたが、間一髪のところで間に合った。ウインクがバリアを展開してなかったらニカ姉も七色さんも死んでいただろう…

 

「笑華さん、七色さん…大丈夫ですか?」

 

「アイドル、キュアホープフルが笑華さんであることは…あと、プリルンとヨーヨイとメロロンもぬいぐるみのふりを!」

 

「大丈夫、私は全てを知ってるよ。だって…ホプはホプだからホプ!」

 

「「「「「「ええ〜っ!?」」」」」」

 

 アイドルやキュンキュンが七色さんの前で色々話したりで混乱していたその時、彼女は妖精へと姿を変える。しかし、その正体がまさかホプだったとは…これには俺達は声を揃えて驚いた。

 

「ええっ、ホプって人間になれてたのかヨイ!?しかも七色希望の正体だったとは…」

 

「プリルン、びっくりプリ…」

 

「ごめんホプ。あのレコーディングの時も声をかけたかったけど、プリルンとヨーヨイがぬいぐるみのふりをしてたし…」

 

「にいたま、ねえたま…知り合いメロ?」

 

「ホプはヨーヨイの幼馴染プリ!プリルンとも仲良しプリ。」

 

「よせヨイ、プリルン…照れるだろうが!」

 

「君がメロロンホプね?よろしく、ホプ♪」

 

「仲良しのフリートークは後にしてくれ。ニカ姉、怪我してるけどまさか負けたのか?ニカ姉は最強なんだろ…それに、どうして泣いてるんだよ!」

 

「うるさいわね、別に泣いてないし。それに、1体は浄化できたわよ!でも、力が出なくて…あんたは冷やかしに来たの?だったら帰ってよ!」

 

「笑華さん、落ち着いてください!ブレイキン…蓮くんはあなたを助けたいという一心でここまで来たんですよ?あなたのことを大事なお姉さんだと思っていますし、私達も何かあったらと思って一緒に来ました。笑華さんは私達と同じプリキュアの仲間なんですから!」

 

 ウインクは俺とニカ姉の間に入って俺の気持ちもまとめて自分の気持ちをぶつける。本来だったら俺が言うべき場面だと思うが、ウインクにここまで言われたらもう仕方ない…ちょっと照れくさいけどな。

 

「とにかく、あんたはもう1人じゃねえしウインクに言われたが俺はニカ姉のことを大事な姉ちゃんだと思ってる…あの時は本当に言い過ぎた。でも、俺はニカ姉とまた仲良く一緒のことがしたい…だから、一緒に戦おうぜ?何があったかは知らねえが、俺達がついてれば無敵だ!」

 

「そうですよ、笑華さんがいたら私達はもっとキラッキランランに輝けると思います。だから、私達の仲間になってください!」

 

「みんな…私の方こそ酷いことを言ったり酷いことをしたりごめんなさい。こんな私だけど、よろしくお願いします。」

 

「ああ、よろしくな!」

 

 そして、俺はみんなを代表して彼女と握手を交わして5年越しの仲直りを果たすことに成功。ここまで長かったけど、ニカ姉の表情も昔のように優しい表情に戻ったような気もする…本当に学校を早退してまで助けに行った甲斐があった。

 

「あの笑華さんがプリキュアとして一緒に戦ってくれるなんて…心キュンキュンしてます!」

 

「まさかここで役者が揃うとは想定外なことをしてくれますね…でも、君達はここで終わりです。クラヤミンダー、この子達を始末してやりなさい!」

 

「「クラヤミンダー!」」

 

「行くぞ、お前ら!」

 

「「「「うん(はい)(ええ)!」」」」

 

 そして、俺達はクラヤミンダー2体に5人で立ち向かっていく。ニカ姉がいるだけで尚更負ける気がしない…5人揃えば俺達は無敵で最強のアイドルプリキュアだ!

 

「俺とウインクは弁当のクラヤミンダーを仕留めるからビニールシートのクラヤミンダーはアイドル、キュンキュン、ニカ姉…いや、ホープフルに任せる!」

 

「「「うん(はい)!」」」

 

「了解!」

 

 そして、俺達は二手に分かれてそれぞれのクラヤミンダーに相対していく。とりあえず、俺とウインクは弁当の方を対処することに…ビニールシートの方は素材が軽いものだから動きがトリッキーだろうし、こんな時にこそキュンキュンのレーザーとホープフルとアイドルの仕留めれる一撃が役立つと判断したのだ。

 

「クラヤミンダー!」

 

「ウインクバリア!」

 

「ブレイキンパーリィ!」

 

 弁当のクラヤミンダーは具材のミサイルを放ってくる。唐揚げ、卵焼き、タコさんウインナー…それをバリアで受け流しつつ前へと突き進み、ウインクが先に切り込む。

 

「はああっ!」

 

「クラ…!?」

 

「今だよ、ブレイキン!」

 

「OK…ブレイキンタイフーン・BURNING!」

 

 ウインクがかかと落としを決めて沈め、俺は『ブレイキンタイフーン・BURNING』でねじ伏せた。本当に素晴らしいコンビネーションである。その一方で残った3人は…

 

「ふんっ、キュンキュン!」

 

「はい!…キュンキュンレーザー!!」

 

 飛びかかるビニールシートのクラヤミンダーを掴んだホープフルは力が出ないなりにキュンキュンに向かって投げてそれをレーザーで穴を開けていく…これでもう空を自由には飛べなくなった。

 

「アイドルグータッチ!」

 

 そのままアイドルがグータッチでねじ伏せて制圧。あっちもあっちでコンビネーションができてるし、ホープフルも力が出ないと言うわりには何とかやれているようには見える。ただ、これまでのパフォーマンスからすれば物足りない気もした。それでも貢献してるんだから文句は言えねえな…

 

「よし、このままステージで決めるぞ!」

 

「クラヤミンダーは1回につき1体しか浄化できないホプ!」

 

「分かった。それじゃあ、アイドル…例のステージで!」

 

「うん、今回はブレイキンも含めて4人で…ってあれ?」

 

「どうしましたか?」

 

「ブレイキンだけインカムがないけど…」

 

 これから話に聞いただけながらもみんなで合体技のステージを決めようとしたその時、俺だけアイドルハートインカムが出なかった。どうしてなのだろうか?まさか…あの時に俺がいなかったからステージが3人と固定されたり?

 

「とりあえず、ブレイキンは後ろに下がってて。私達で決めるから…」

 

「分かった。お前らに任せる…」

 

 俺はアイドルに言われるがままに後ろに下がって3人のステージというか決め技を見守ることにした。まさか俺が仲間外れにされるとは…あの時風邪で休まなかったらこんなことにはならなかったかもしれないが、もうどうこう言っても後の祭りである。ここは話で聞いたステージを見せてもらうことにした。

 

♪:Trio Dreams

 

「「「ハート上げてくよ!…Sing! 音符に夢乗せてキミ、あなたのもとへFor You!もっともっと輝き合えるねみんな、キラッキラン、瞳水晶(スクリーン)にいつだって笑顔映し合おうPromise、キミがいるからパワー生まれるよ、今日も〜♪…プリキュア・ハイエモーション!」」」

 

「「キラッキラッター♪」」

 

 そして、3人はビニールシートのクラヤミンダーを圧倒的なステージで魅せて浄化していく。これを見てるとどこか疎外感を感じてしまう…あの決める場面に俺がいないのが情けなく感じた。

 

「くぅ、なかなかやりますね…それでもまだ1体いるんですよ?君達にエネルギーはまだ残ってますか?やってしまいなさい!」

 

「クラヤミー…」

 

「えっ?」

 

 まだ1体残ってもうやばい…そう思った瞬間、残った弁当のクラヤミンダーはお腹をぐーっと鳴らしたかと思いきやぐったりと座り込んでしまう。何が起きてるのかはさっぱりだが、助かったのだろうか?

 

「何が起きてるの、これ?」

 

「そっか…もしかして祈李ちゃんが空腹だからこのクラヤミンダーもペコペコになったんじゃないかしら?どうやらエネルギー切れはあっちが先のようね…」

 

「何ですって!?」

 

「ホープフル、弟として俺から頼みがある…」

 

「何よ突然。変なことだったら容赦なくぶん殴るからね?それに今は性別変わってるから弟じゃないでしょ…」

 

「細けーこたぁいいんだよ!とにかく、俺達で一緒に歌わねえか?俺はホープフルと久しぶりに一緒に歌いたいんだ!そして、技も決めたいと思っている…もちろん、付き合ってくれるよな?」

 

「当たり前でしょ。あなたが私を大事に思ってる限り、私はあなたを信じるから…」

 

「ありがとう。じゃあ、決めるぜ…ホープフル!」

 

「ええ、ブレイキン。」

 

 そして、俺とホープフルは手を繋いでから気持ちを整えるとインカムが出てきてライブを迎える。こうして一緒に歌うのはどれぐらいぶりだろうか…とにかくこの姉弟での時間を楽しみつつクラヤミンダーを鎮めていくのみだ。

 

「「キミに希望を届けます、聴いてください…未来へのステップ、希望を乗せて、笑顔キミに届けるよ、風が吹いても雨が降ってても涙は晴れるさ〜、幸せいっぱい、重なるハーモニー、絶対、キミを笑顔に、してみせるよ、きっと〜♪…プリキュア、ホープアンサンブル!」」

 

「「キラッキラッター♪」」

 

 そして、俺達は渾身のステージを残った弁当のクラヤミンダーの浄化に成功した。実の姉と披露したライブはぶっつけ本番であったが、最高で特別な時間になったと言える…そして、荒れた山は元通りになってキラルンリボンの回収にも成功。これで万事解決だ!

 

「くっ、私の渾身の計画が…おのれ、アイドルプリキュア!」

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 スパットが立ち去って何もかもが終わり、俺達は変身を解除してありのままで向き合う。ちなみに、他の七色さん(ホプ)とニカ姉を除いたメンバーの3人はロケが中止になったことを受けてそれぞれの事務所のマネージャーと一緒に帰って今は俺達プリキュア5人と妖精4匹しかいない。

 

「改めて…本当に今までごめんなさい!蓮には辛い思いを長い間させてしまって。私が助けなきゃいけない時に冷たく接し、酷いことも言ってしまった。こんなこと、姉として許されないのは分かってるけど…許してもらえないかしら?」

 

「ニカ姉、頭を上げてくれ。もう十分だよ…ひま姉から全て聞いたし、理解した。俺も冷たくされた時は嫌いになりかけたけど、どこかで信じてたんだ…また優しいニカ姉に戻ってくれるんじゃないかって。それでも、何も良い意味で変わってなかった…まあ、色々事情はあったがな。これからも俺の姉ちゃんでいてくれよ…ニカ姉。」

 

 ニカ姉は俺に頭を下げてこれまでのことを謝るが、ひま姉から事情とか色々聞いたりとか一緒に戦ったりとか全てを含めて許すことにした。まあ、許さないという選択肢は最初からなかったけどな…

 

「ありがとう。うたちゃん達もこれから一緒に戦うからよろしく頼むわね…」

 

「はい、よろしくお願いします…笑華さん!」

 

「笑華さんが入るとアイドルとしてもプリキュアとしても頼もしいです。」

 

「笑華さんが仲間に…こう言われると心がキュンキュンどころかドキドキして緊張しちゃいます。」

 

「みんな、これからもよろしくね!」

 

 こうして正式にニカ姉はアイドルプリキュアの仲間になった。まあ、芸能活動も忙しいだろうから確実に全員揃える保証はないが…ニカ姉の強さも見込んでウチのジョーカーという切り札として使っていければ良いだろう。常時ある戦力に数を入れると厳しくなるしな…

 

「それはそうと、ニカ姉…どうしてあの時に力が出ないとか弱音を吐いてたんだ?キュアホープフルの力ならクラヤミンダーとか楽勝だろ…何かあったのか?」

 

「それはホプが代わりに説明するホプ。笑華が持ってるアイドルハートブローチはプロトタイプ…つまりは試作品でこれは完成品の4人よりも出力は高められてるけど、フルパワーを出せるのが1体の敵のみ。つまり、笑華は1体浄化した時点で力が出なかったホプ…」

 

「なるほど…七色さん?ホプさん?の説明助かります。」

 

 俺がニカ姉に力が出なかった理由を質問するとホプが代わりに答える。プロトタイプか…仮面ライダーとか戦隊だったその手の変身アイテムは危険な匂いもするかもだが、まあニカ姉が強くて変身しても代償が何もないのなら特に気にすることはないだろう。

 

「とりあえず、学校を早退しちゃったけどどうしよう?家に帰ってもお母さんとお父さんに怒られちゃうよ…蓮とななちゃんとこころは?」

 

「私は共働きだからどっちも家にいないけど…」

 

「私はお母さんが働いていてもおじいちゃんとおばあちゃんがいますから…どうしますか?」

 

「俺はまあひま姉は仕事に行ってるしバレても怒らねえしな…とりあえず、グリッターを通らないで俺の家に集まろう!話はそれからだ。」

 

「親御さんから怒られた時は私が謝っとくから安心して?」

 

「プリルン達も来て良いプリ?」

 

「当たり前だろ、プリルンもメロロンも来いよ…ってか、今日は俺がメロロンの面倒を見るぜ?ヨーヨイもいるからヨーヨイと好きに遊びな!」

 

「にいたまと…メロロンも行くメロ♪」

 

 こうして、俺達は下山してからうたの自宅であるグリッターを通らずに俺の自宅へと向かうことに決まった。とりあえず、そこであれこれの話は聞かせてもらうことにしよう…ひとまずはニカ姉と仲直りできたことと強いプリキュアを戦力に入れれたことが最大の収穫だ。俺は胸を張って家までの道を歩くのであった…




プリキュア・ホープアンサンブル

ブレイキンとホープフルの合体技、虹色の希望を乗せた光線で敵を浄化する。

いかがでしたか?とりあえず、キュアホープフルの弱点としては1発しかフルパワーで戦えないという…とりあえず笑華が使っているアイドルハートブローチがプロトタイプということで出力が4人より高めになってるわけですけど、そう簡単に勝ち続けたら面白くないのでね…こんな感じで弱点をつけました。

その中で蓮は笑華と仲直り、そして共闘するも蓮は話の中であったステージに加わろうとするもできず…トリオですしね。ただ、笑華との合体技は用意しました。大人の都合はありながらもしっかり用意するのはまさに絶妙な調整ですよ…僕もそこまで鬼じゃないので。

そんなこんなで次回は明かされる笑華がキュアホープフルになった経緯…オリジナル回3連発も次回が最後でこの次からはまた原作に戻ります。どうぞお楽しみに!

それと、まだこれは検討段階ではありますけども…この度、僕の作品があるキミプリ二次創作作家の作品とコラボすることがとりあえず決定しました。打ち合わせとかは徐々に執筆と同時進行で進めていきますのでね…続報はお待ちください。

とりあえず、これからも頑張りますので気に入った方は感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをよろしくお願いします!また次回お会いしましょう。
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