キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

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遥生です、長く待たせて申し訳ありません。やっと最新話を投稿できました。今回で記念すべき30話目、キミプリの二次創作はあれから沢山増えましたよね…確認できる限り僕のを含めて9作品はあるかなと思います。でも、9作品はプリキュアの二次創作を作品別で分けたら少ない部類なんです。そんなに今年はピリッとしないのかな?ひろプリは結構多かったですし、僕も投稿してた時の伸びは凄かったです。キミプリはよほどプリキュア好きでないとウケてないのかなと寂しい気持ちですね…ただ、まだ2クール目なので先は長いですよ。キミプリの人気ももっと広まれば良いなと思ってます。その中で30話目を迎えられたのは皆さんのおかげでもありますよ!ありがとうございます。

さて、今回はオリジナルストーリー3連発の最後で笑華がキュアホープフルになった経緯が明かされます。そして、果たして笑華は何を語るのか…それを楽しみにしていてください。

それでは、また後書きにて。


#30 笑華がプリキュアになった理由

side蓮

 

「さあ、ここが俺の部屋だ。入った入った!」

 

 俺は自宅について早々、みんなを俺の部屋の中へと案内する。思えばひま姉やニカ姉以外(母さんが生きてた時は自分の部屋はなかった)の異性を入れたのは初めてであるが、どんな反応をされるかは少し気になるところだ。

 

「蓮の部屋、凄い…ゲーミングパソコンもマイクもあってゲームも沢山あるしハイテクでキラッキランラン〜♪」

 

「蓮くんはここで配信とか収録をしてるんだね?」

 

「まあ、宿題もやってるがな…」

 

「凄い、アイドルのライブのBlu-rayやDVDが沢山ありますよ?しかも、Pretty Fruitsとか響カイトさんとか…」

 

「もう、蓮ったら…私のグループだけじゃなくてカイトくんのも買ってたなんて!あなたももうマジのアイドルオタクね♪」

 

 うた達はそれぞれ俺の部屋を見て目をキラキラと光らせる。こう褒めちぎられると悪い気はしないのだが、何かめちゃくちゃ恥ずかしい 。特に、ニカ姉とホプ…七色さんの所属するPretty Fruitsやカイトさんのライブとかをアイドルへの興味を取り戻しつつある時からコレクションしてることがニカ姉にバレるのがとても恥ずかしい。(ひま姉は理解している)

 

「うるせえ、うるせえ!ほら、立ち話もアレだし座って話すぞ…まったく。」

 

 恥ずかしくなった俺はみんなを座らせて話を進めようとする。ニカ姉のこんなに嬉しそうな表情はいつぶりだろうか…嬉しいような恥ずかしいような複雑で照れ隠しで怒ってしまったけど、やっぱり嬉しいことだ。

 

「にいたまのお部屋、咲良うたの部屋より綺麗メロ…ここに今日は住んで良いメロ?」

 

「グサッ!?」

 

「まあ、蓮の部屋だけどヨイ。とりあえず、うたの部屋にも住ませてもらってるんだからこういうことは思ってても言うんじゃねえヨイ。」

 

「もっとグサァ!?」

 

 俺の部屋を見てうたに毒を吐くメロロンをヨーヨイは優しく諭し、うたのことをフォローしてるのかしてないのかよく分からない感じでフォローしてうたに見事に突き刺さった。ヨーヨイも案外毒があるんだな…

 

「うたちゃん、よしよし…」

 

 メロロンとヨーヨイから毒を吐かれたうたはななに慰められる。マジで気の毒かもしれないが、今は本題に入るのが先決だ…ごめんな、うた。

 

「まあ、とりあえず…ニカ姉はどうしてプリキュアになったんだ?俺はまずそれが驚きだったけど…」

 

「理由に関しては話したけど、経緯が知りたいのよね?話してあげる…私がどうやってプリキュアになったのか。」

 

 そして、ニカ姉は真剣な表情をしながら俺達の目を見てプリキュアになった経緯を話し始める。理由はもう俺を守るためというのは知ってるが、どういうことがあってなったのかは気になるところだ…

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side笑華

 

 私がキュアホープフルになった経緯…それはある日の仕事へ向かう途中まで遡る。朝、(当時の)新曲のレコーディングに向かう中で私はマックランダー(この時は名前も知らなかった…)が暴れているところを目撃した。

 

「マックランダー!」

 

(何あの怪物…特撮みたいな展開になってるけど!?これって現実?)

 

 マックランダーはとにかく街の中を破壊して人々は逃げ惑う。カメラはなさそうだし、これは現実だと受け入れた。誰がこれを何とかするのだろうか…特撮のようにウルトラマンやら戦隊の巨大ロボットどころか戦隊すらいないのに。そう思ってた時、ある1人の男が現場へと走ってやって来た。

 

(あれは、蓮?それと空飛ぶぬいぐるみがいる…)

 

「プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」

 

 そんな蓮はアイドルハートブローチにプリキュアリボンをはめてプリキュアへと変身していく。この時はプリキュアがどうのこうのとか全然知らなかったが、彼が性転換して変身する姿にはとにかく衝撃を覚えた。

 

「キミとブレイクダンス、ハートの熱気!元気アツアツ、キュアブレイキン!」

 

(キュアブレイキン…蓮、あんた何をするつもりなの?まさか、あの怪物と!?)

 

 とにかく変身シーンを見届けていると、蓮はキュアブレイキンに変身してすぐにマックランダーへと立ち向かっていく。弟が無茶をする姿を見て私は心配と不安になり、それは的中する。

 

「ぐわあああああああっ!?」

 

 蓮は攻撃を仕掛けようとするもむしろ相手からの反撃が強くて一方的にやられてしまう。それを見て私はとにかく助けたいと思ったが、迷いも生まれていた…あれだけ酷いことをした私が助けて良いのだろうか?

 

「笑華、何をしてるの!?早くここから逃げて!」

 

 私が助けようか迷っていると、背後からグループのリーダーである希望ちゃんが声をかけてきた。いつまでもスタジオに来ないから心配で来たのだろう。

 

「希望ちゃん…大変なの、弟が怪物に襲われて。」

 

「ここにいたら危険だよ!あなたは関わったらいけない…今すぐ逃げて!」

 

「えっ、でも…」

 

「早く!」

 

 私は希望ちゃんに手を引かれてマックランダーや蓮がいる方向とは反対へと逃げていく。何故希望ちゃんがマックランダーが関わってはいけないものなのかを知ってたのかは謎だったが、とにかくこの時は逃げることに専念した。蓮が無事であることを祈りながら…(結局、蓮は無事に帰ってきた。)

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 それから何日か経ったある日曜日、葵衣ちゃんとのラジオの収録を終えた私はある虹色の身体をした生き物を拾った。それがホプちゃんで、その時はボロボロで行き倒れ状態…とにかく私はホプちゃんを助けてから家に帰り、すぐお風呂で綺麗にしてから自分の部屋で目覚めるのを待つことに。

 

(しかし、あんなボロボロになって…もしかして前の飼い主から虐待を受けたのかしら?到底許せないわね。こんなにも可愛い子なのに…)

 

「う、うーん…あれ、ここはどこホプ?」

 

「えっ、喋った!?」

 

「笑華?もしかして、笑華がホプを助けたホプ?」

 

「そう、私が…って、どうしてあなたが私の名前を知ってるの?」

 

 私が目覚めたホプちゃんが突然日本語を喋ったことを驚くと、ホプちゃんは(当時)初対面なのにも関わらず私の名前を出して助けたかどうかを訊ねる。この時はまだ何も知らなかった身だからどうして初対面の生き物が私のことを知ってるのか理解できなかった。

 

「知ってるのも何も…私だからだよ♪」

 

 すると、ホプちゃんは私の目の前で人間の姿になったのだが…その姿は何とウチのグループのリーダーの希望ちゃん。これを知って現実なのかどうなのか訳が分からなくなってしまう…あのマックランダーに遭遇した時から非現実的なことが起き続いていていたから混乱していたのだ。

 

「ええっ、あの生き物って希望ちゃんだったの!?」

 

「黙っててごめんね。七色希望は私の仮の姿、本当はキラキランドの住民のホプとして生きているんだ。驚いた?」

 

「驚くも何も…信じられないわよ。それと、キラキランドって?」

 

「とりあえず、信じてもらえるかどうかは分からないけど…キラキランドは私の故郷で私のような俗に言う妖精達が住む世界で私は人間になる力を得て歌手になりたいという夢を追いかけてここにやって来たんだ…」

 

「それは分かったけど、どうして希望ちゃんはボロボロになってたの?それで、最近はグループの仕事がなかったとはいえしばらく休んでたけど…」

 

「実は故郷のキラキランドがダークイーネという悪者に荒らされてしまって…私も何とかできないかと思って考えていたらその鍵になるアイテムが故郷にあったのを思い出したの。」

 

「ダークイーネ…それで、その悪いやつを倒せるアイテムって一体何なの?」

 

「それがこれ、アイドルハートブローチだよ。」

 

 そう言って希望ちゃんはハート型のブローチ…アイドルハートブローチを懐から出して私に見せる。この時の私はこんなおもちゃで悪者を倒せるのかと内心思ったが、仮にもグループのリーダーだしこんなことを言ったら怒りを買うだろうと思ってそこは触れないことにした。

 

「これで悪者を…その悪者ってこの前出てきた怪物?」

 

「まあ、半分正解かな。その怪物の生みの親のその上がダークイーネという黒幕でこのアイドルハートブローチを使えば怪物を倒せる伝説の戦士『アイドルプリキュア』になれるの。もちろん、あなたの弟の蓮くんもその1人だよ。」

 

「蓮も?それと、アイドル…プリキュア?それって戦士なの?それともアイドル?」

 

「言っておくけど笑華や私がやってるアイドルとアイドルプリキュアは別物だからね…『アイドル』はついていれども。私はこのアイドルハートブローチを回収する時にスパットというダークイーネのNo.2に襲われて行き倒れになったの。でも、あなたが私を助けてくれた…笑華が助けてなかったら私は死んでたかもしれない。改めて礼を言うね、ありがとう。」

 

 希望ちゃんは私に頭を下げてお礼を言う。希望ちゃんはそんな危機に遭遇してたんだ…とりあえず、私のおかげで彼女は無事だったのかと思うとひと安心した。いつもはリーダーに助けられてばかりだったけど、今回は私が助けたんだ…そう思うと心の底から安心できた。

 

「そうだったんだ…希望ちゃんを痛めつけたスパットが誰かは知らないけど許せないわね。でも、希望ちゃんが無事で良かった…あなたは私達のリーダーだし何度も助けられたから。その恩は返せたかな?」

 

「ええ。もう十分だよ…でも、もう1つ笑華にお願いしても良い?」

 

「うん。希望ちゃんのお願いなら何でも聞くよ!リーダーの言うことは絶対だし信じれば良いことがあるもんね。」

 

「ありがとう。それで、あなたには今日からアイドルプリキュアとして戦ってもらいたいの…このアイドルハートブローチは笑華に託すね。」

 

 そう言うと希望ちゃんは私の手の上に彼女が満身創痍になりながらも奪取したアイドルハートブローチを置いてプリキュアになってほしいとお願いする。その時にあの日のことを思い出す…巨大な恐ろしい怪物が頭に浮かんで少し恐怖を感じてしまう。あんなのと戦えるのか…それがもう不安だった。

 

「ごめん、希望ちゃん…少し考えさせて?まだ覚悟が決まってないから…でも、私もいつかはこの力が使えれば弟を守りたいと思ってるよ。」

 

「分かった。今すぐって訳じゃないからね…現にマックランダーは出てきてないし。覚悟が決まったらまた教えてね?それと、呼び方だけど人間の時は変わらず『希望ちゃん』、妖精の時は『ホプ』って呼んでもらえたらと思ってるから…」

 

「うん…分かった。」

 

 私は希望ちゃんからの呼び方を受け入れつつ託されたアイドルハートブローチを懐に入れてお願いを保留とする。この時の私には弟を守りたい気持ちがあったけど、まだ覚悟が決まってなかった…とにかく次に現れて弟がピンチになった時は助けないと、その気持ちは私の中にはあった。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「笑華、起きるホプ!」

 

「う、うーん…」

 

 その日からしばらく経ったある朝、ホプちゃんの状態で私は揺り起こされる。時刻は朝の6時半ぐらい…こんな時間は流石に学校の日でも起きれないし、そもそも学校が近くだからそこまで早く起きる必要がないのに。

 

「おはよう、ホプちゃん…まだ6時半よ?流石に今日は学校だけど早すぎだって。おやすみ…」

 

「大変ホプ、マックランダーが出たホプ!蓮くんも今頃戦ってるホプ!」

 

「何ですって!?蓮が…とにかく行かないと!」

 

 私はベッドから飛び起きて大急ぎで着替える。化粧とか変装に関してはする余裕がなかったけど、まあほとんど人が出歩かない早朝だし問題ないと判断した。とにかく、弟の蓮が危ないとなると私が行くしかない!

 

(移動中…)

 

「たあっ!」

 

「「はああっ!」」

 

 着替えとか色々終えて家を出て現場付近へ着くと、既に蓮達とマックランダーは戦っていた。キュアキュンキュンは後方支援に回っていたもののキュアブレイキンの蓮、キュアアイドル、キュアウインクは前線に立って攻撃を仕掛けていく。あの時よりは蓮も戦えるようにはなっていて成長を感じるも不安は消えない。

 

「マックランダー!」

 

「しまっ…!?」

 

「「うわっ!」」

 

 マックランダーに攻撃を仕掛けて決まったかと思いきや起き上がってすぐに靴紐を繰り出して前に出た3人を縛り、蓮達は身動きが取れなくなる。まさに絶体絶命のピンチを迎えた…

 

「大変ホプ、このままじゃ蓮くんが!」

 

「ホプちゃん、私…覚悟決めたわ。アイドルプリキュアになる!そして、蓮を助けたい!!」

 

 そう言ってから私がアイドルハートブローチを出して覚悟を決めると、胸の中から虹色の光の帯が出てきてそれがリボンとなってこれが私のプリキュアリボンとなった。

 

「笑華の覚悟がプリキュアリボンになったホプ…」

 

「ホプちゃん、アイドルプリキュアになったら私はどれだけ強くなれるの?蓮のことを助けることはできる?」

 

「できるホプ。笑華は最強のプリキュアホプ!」

 

「最強…分かった、行くわよ!プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」

 

 私はそのままの勢いでプリキュアへと変身した。弟を助けるためなら何だってやる…とにかく私はその気持ちで、最強と聞かされたらもうとにかく変身しないという手はないだろう。初変身ではあったが、その気持ちが変身の呪文とかを呼び起こした。

 

「キミと舞う、ハートの希望!幸せいっぱい、キュアホープフル!」

 

 そして、私はキュアホープフルへと変身した…弟の蓮を守るため、これが突き動かした理由で経緯である。私はそのまま弟のピンチに飛び出すのであった…

 

(待ってて、蓮…私がすぐに助けるわ!こんなことでしか今はお姉ちゃんらしく振る舞えないけど、私もプリキュアとして力になるから!)

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 

side蓮

 

「私がプリキュアになった経緯はこんなところね。」

 

 ニカ姉は俺達の前でキュアホープフルになった経緯を包み隠さず話した。俺がプリキュアだということは随分前から知っていて俺を助けようと思った覚悟でホプさんから授かった力を目覚めさせ、プリキュアになったということか…

 

「なるほど、そのプロトタイプのアイドルハートブローチはキラキランドに管理されてあってそれをスパットからの攻撃を生き残って回収したのか…ホプも恐れ知らずだヨイ。」

 

「そうホプ?危なかったホプ…」

 

「ホプ、かっこいいプリ!プリルンもホプみたいに強くなりたいプリ♪」

 

「とりあえず、まさかあの時の変身が初変身だとは思わなかったよ。あれであんな風に戦えるとかセンスと覚悟ありすぎだろ…」

 

「私も正直そこはびっくりよね。あなた達が苦戦していたマックランダーを圧倒的にねじ伏せてしまうなんて…これなら蓮を助けられると思ったけど、どっかの誰かさんは致命的な弱点を話さなかったからそれを知らずに今回は無茶しちゃったわね。」

 

「それはごめんホプ…」

 

 俺があの時の戦いっぷりを褒めるとニカ姉はホプさんが弱点を隠したことを引き合いにして毒を吐く。まあ、あれはなながバリアを張ってなかったらニカ姉もホプさんも死んでただろうな…当人だけでなく本当に俺も冷や汗だった。

 

「それで、笑華さんは私達と本当に戦ってくれるんですよね?」

 

「もちろんよ。私も学校や仕事で忙しいかもしれないけど、あなた達の力になるわ。」

 

「とても頼もしいです。蓮くんのお姉さんとしてもキュアホープフルとしても期待してますね!」

 

「ふふっ…それで、これからは私もプリキュアの仲間なんだから敬語じゃなくて良いわよ?私もあなた達のことを呼び捨てで呼ぶから。」

 

 ニカ姉はこころの質問に答えてからみんなにフランクに接することを許す。家族と仕事関係者以外に心を開いたニカ姉はかなり久しく見た気がする…それ以外がどうかは俺には知らないが。

 

「それじゃあ、笑華ちゃん…これからもよろしくね♪」

 

「に、笑華ちゃん…よろしくお願いします。」

 

「私は笑華先輩って呼びますね。アイドルとしての先輩でもあるので…これからもよろしくお願いいたします!」

 

「ええ、よろしくね…うた、なな、こころ。そして、蓮も。」

 

「ああ!」

 

 俺達は座ったまま机を囲んで手を重ねて意気投合する。これでプリキュア仲間になっただけでなくみんな友達(俺とは元から姉弟)に…その時のニカ姉の表情は昔のように優しくて明るいものに戻ってるような気がした。何はともあれ、これからは5人で1チームという感じで頑張っていきたいところだ。それからみんなは解散したわけだが、帰ったみんなは家族から当然怒られたのは言うまでもない…俺に関してはひま姉は今日は帰ってこないし、帰ってきたとしても優しいものだからまあ怒られることはない。俺は運が良かったところだが、非常事態だしな…(でも、ありのままは話せない。)

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「よしっ、完成だ!」

 

 歌枠配信を1時間した後に俺はあるものを完成させた。それはヨーヨイとメロロンが寝るための妖精用のベッド…お菓子の空き箱に布を敷いて枕も用意している。妖精だからといってよく寝れるようなベッドは作らねえとな!

 

「何ができたのかヨイ?」

 

「お前とメロロンの寝床だよ。一緒に寝れる広さは用意したぜ?」

 

「これににいたまと…蓮、ありがとうメロ♪」

 

 メロロンは俺にお礼を言う。プリルンやヨーヨイと楽しそうにしてるやつは目の敵にする傾向にはあるが、俺はずっと気を遣ってるからかうたとは違い敵意を剥き出しにはしてこない。プリルンとヨーヨイのことしか見えてない厄介なやつかと思ってたけど案外メロロンは良い子かもしれない…

 

「配信終わった?お邪魔するわね。」

 

「ニカ姉、ノックぐらいしろよ…ってか、ホプさん?七色さん?」

 

 ベッドをプレゼントした後、すぐにニカ姉が俺の部屋に入ってきて後ろには人間…七色希望の姿で続いてくる。そもそも、この人っていつの間にか俺達の家の住人になってたのか…まあ、ニカ姉のパートナー妖精だから一緒じゃないのはおかしいだろうけど。

 

「呼び方に迷ってるの?とりあえず、妖精の時は『ホプ』、人間の時は『希望』という感じでちょっと面倒だけどよろしくね?」

 

「分かりました…それで、希望さんはここの家に住んでるんですか?」

 

「まあね。笑華のパートナー妖精だし…前はアパートに住んでたけど売り払って引っ越したの。ねっ?」

 

「うん。それで、久しぶりに蓮と一緒に寝たいなと思って来たけど…大丈夫かしら?」

 

「今なら私もついてるよ?Pretty Fruitsのリーダーと1番人気の2人と一緒に寝れるなんて両手に花だね♪」

 

 ニカ姉と希望さんは誘惑するような表情で一緒に寝たいとお願いする。別に嫌という訳じゃねえんだけどな…これはいくら俺が弟だとしても禁断すぎる。これを盗撮されて世間から知られた時が怖いんだよ…

 

「いや、ニカ姉はまだしも希望さんはちょっと…希望さんはヨーヨイとメロロンと一緒に寝てあげてくださいよ。ベッド作ったんですから…」

 

「なっ…!?俺は別に…」

 

「ヨーヨイ、顔が赤いぞ?もしかして、ホプさんのことが好きなのか?幼馴染だしそうなんだろ?」

 

「うるせえヨイ!べ、別に俺は…」

 

「にいたまはメロロンと一緒に寝るメロ!邪魔したら許さないメロ!」

 

「…と、メロロンが言ってるから一緒に寝ようね♪」

 

 そんなこんなで俺はニカ姉と希望さんに挟まれて寝ることになった。メロロンはどうやらプリルンとヨーヨイを独り占めにしたい気質らしい…同じ妖精同士でも邪魔されたくないのか。やっぱり厄介なやつだ…

 

「蓮、こっち向いて?」

 

「蓮くん、私の方も見てほしいな♪」

 

 そんなこんなで俺は右側にニカ姉、反対側に希望さんに挟まれて横になっている。こんな川の字になって寝るのはいつ以来だろうか…もうかなり久しいかもしれない。

 

「もう、希望ちゃん…誘惑したらダメよ?まだ蓮は思春期なんだから大人の誘惑を覚えてしまったら教育に悪いわ…」

 

「そう言う笑華こそ蓮くんを振り向かせて何かしようとしてたでしょ?顔に出てるからね?」

 

「まあまあ、落ち着いて。もう夜も遅いしさ…寝ちゃおうぜ?美容にも悪いし明日も仕事だったり学校だったりだし。希望さんも寝ちゃいましょうよ…」

 

「もう、折角良いムードだったのに。そんな悪い子はぎゅーっ…ハグの刑よ♪」

 

 すると、ニカ姉は俺のことをハグする。こうしてハグされるのもいつぶりだろうか…本当に止まってた時間が進み出していて、感じる心の温かさからまた優しいニカ姉に戻ったということを実感できた。

 

「笑華だけずるい、私も。」

 

 これに嫉妬した希望さんは背中に抱きつく。何とスキンシップが積極的な人なのだろうか…家族ならまだしも同居人でしかも正体が妖精にも関わらずドキドキしてしまうこの感じ。何しろ、俺は両サイドから何がとは言わないが2人の大きくて柔らかいものの感触がパジャマ越しにでも伝わる。ニカ姉はひま姉ほどではないが大きくてグループ内で1番大きいものの持ち主だし、希望さんもなかなか大きいものをお持ちなものだから…まあお察しだよな。

 

(やばいな、正面からも後ろからも大きいのに挟まれてる。ドキドキが止まんねえ…こんなのうたじゃなくても耐えられるわけねえだろ!?)

 

「蓮、心臓のドキドキ早くなってるわね…もしかして緊張してるの?身体を密着してるとあなたのドキドキが分かるよ。どうしてかな…顔も赤くなってるし♪」

 

「もしかして、胸が当たってるからドキドキしてる?」

 

「ええっ、まあ…でも、恥じらいとかないんですか?ニカ姉もいくら弟だとしても押しつけるのはやりすぎだろ…」

 

「もう、照れちゃって可愛いなぁ…大丈夫よ、誰も見てないし当ててるのは自分の意思だもん。もしかして、触りたくなっちゃった?」

 

「な、何を言ってんだバカ姉貴!とにかく俺は寝る…おやすみ。」

 

「もう、私は素直になったのにあなたは素直になれないのね…」

 

「うるせえ、とっとと寝ろ!」

 

「はいはい、私達もこのまま寝ちゃいましょうか…」

 

「そうだね、おやすみ…笑華、蓮くん。」

 

「おやすみなさい。」

 

 そんなこんなで俺達は寝ることに。本当にニカ姉が素直になってくれたのは嬉しい話だが、ここまで大胆になると俺は反応に困るというか、昔はニカ姉やひま姉と一緒に寝てても何もなかったのに今は緊張してしまう。色々成長すると事情が変わるものだ…特に胸の膨らみに関しては女性には必然の成長だから避けようにも避けられない。ニカ姉とここにはいないひま姉は成長しすぎである…姉とその相棒でこれならうたと一緒に寝ることすら前途多難だ。とにかく、俺はその緊張を忘れようと寝る努力をするのであった。

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side笑華

 

「う、うーん…」

 

 時間は夜中も夜中、私は急に目が覚めてしまう。何だかんだで寝よう寝ようと気持ちを持っていってたけど深い眠りに入れない…私もちょっと大胆なことをして緊張してるのだろうか?緊張するならするなと自分に言いたかったけど、蓮に甘えたかったからちょっとやりすぎちゃったかもしれない…そこは少し反省かな?

 

(それにしても、蓮も希望ちゃんもぐっすりよね…私は眠れないのに。私の気も知らないで…本当にバカなんだから。)

 

「笑華お姉ちゃん…僕、大好き。」

 

 すると、寝ている蓮は寝言で私に大好きだと言ってから背中に手を回して抱きついてくる。しかも、『ニカ姉』じゃなくて『笑華お姉ちゃん』になってるし一人称も『俺』から『僕』…昔のような感じで甘えてきたのだ。

 

(蓮ったら、夢の中で私に甘えてるのね…可愛い♪)

 

 そして、私は昔のように甘えてくる蓮の頭を撫でていく。本当に蓮は可愛い弟だ…彼にはそれだけ辛い思いをさせてしまって申し訳ない気持ちにはなるけど、私に対する愛情を忘れていないことは心の底から嬉しかった。

 

「今まで冷たくしてごめんなさい…でも、あなたが私のことを好きでいてくれる限り私も大好きでい続けるから。これからも私が大好きな蓮でいてね…」

 

 私は寝ている蓮に気持ちを伝え、彼の頬にキスをしてからまた眠りについた。今頃は夢の中で私と楽しい時間を過ごしているのだろう…私もきっと夢の中で蓮と楽しい時間を過ごせそうだ。これからもずっと私の弟でいてね…蓮、大好きよ。




いかがでしたか?笑華は蓮を守るためにプリキュアに覚醒したのは分かりましたけど、その中でも葛藤はありました。希望(ホプ)も笑華の覚悟とか優しさに触れてアイドルハートブローチのプロトタイプを授けましたけど、見事に適応してキュアホープフルに変身しました。しかし、弱点を隠してしまったことで今回痛い目に遭ってしまう結果に…そこは希望も反省すべきだったかと思ってます。

それで、タメ口解禁にもなってうたちゃん達も笑華とさらに仲が深まって正真正銘プリキュアの仲間になり、友達にもなりました。今後としてはどんな感じで笑華がプリキュアとしての役目に関与するかになりますが、基本的に活躍できる場は与えていくのでご期待ください。次回からは原作に戻りますが、どんな展開になるかもご注目を!

それと、最後にこぼれ話ながら…キミプリに関係するかどうか微妙な話ですけど、7月から始まるあるアニメに僕は注目しているのでその話を。7月の夏アニメ枠で『ばっどがーる』というアニメが始まり、予告PVも先日公開されましたけども…そこにキミプリからうたちゃんの美里ちゃんとメロロンの美春ちゃんも出ます。それでヤンキーに憧れる主人公がプリオケでミーティアことながせちゃんをやってる橘杏咲ちゃんという感じで、もう見知った声優がメインに揃ってるんですよ。作品内容としては結構ドタバタなギャグな様相で予告観ただけで観ようと思いました。美里ちゃんのキャラに関しては声がうたちゃんをクールにしたような感じで、声色はうたちゃんですけどそこにクールさを足してるんですよ。美春ちゃんのキャラは彼女のやるキャラらしい可愛いキャラだなぁと…この作品は僕の作家仲間に勧められて情報を頂いてたのですが、結構当たりの予感がしますね。夏はキミプリ、プリオケ、ロシデレ(2期)、ばっどがーる…この辺りは確定で観ます。うたミルは1期から履修していこうと思ってます…阿修羅じゃないと全アニメは追いつけないですわ。

こんな感じでこぼれ話が長くなりましたけど、前回話したコラボの計画も今回を皮切りにしてまた少しずつ進めていきたいと思ってます。どっちが書くかとかどういう世界で書くのかとかは話し合っていきたいと思うのでもうしばしお待ちください。

次回は球技大会回!感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてまた次回のお楽しみに。
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