キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

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遥生です。最近執筆のペースがバリバリ書いてた時より遅れてしまってますけど、決して僕はサボっていません…単に忙しくて執筆の余裕が回らずにやってるにしても書き直しとか色々あるもんですからね。その中ですけど、精一杯やってます!こんな僕ですけどもこれからも応援して頂ければなぁと思ってますね…頑張ります!

さて、ついこの7月から始まった『ばっどがーる』…今凄い話題になってますよね?つい先日2話も放送されましたけど、1話からかなり楽しめました。声優が何よりも知ってる人が多くて主人公の不良を目指す優谷優ちゃんの橘杏咲ちゃんはプリオケのミーティアことながせちゃん、親友の涼風涼ちゃんはキュアアイドルことうたちゃんの松岡美里ちゃん…そして今後出番が増えるであろう瑠璃葉るらちゃんがメロロンの花井美春ちゃんというキミプリとプリオケなんすよね。でも、メインヒロインの水鳥亜鳥ちゃんも元蓮ノ空の花宮初奈ちゃんで凄く可愛い声をしてるもんですから…この4人のユニット天狼群はマジで楽しみが深まるばかりです。亜鳥ちゃんに惹かれたい優ちゃんの奮闘っぷり、それが空回りした時が最高に面白いんすよね…皆さんも是非ばっどがーるもよろしくお願いします。

さて、こちらの方では原作では結構好評というか神と今のところ言われてるあの回をお届けします。では、また後書きにて…


#34 母の日&こころの誕生日に向けて…

side蓮

 

 球技大会が終わり、次の週末に母の日を迎えるある日のこと…今日の俺はうた達とではなく最近親友になった勘介&健人と一緒に昼飯の弁当を食べている。いつものメンバーと毎日食べてたらお互いに変な噂を立てられてしまうからな…それを避けるためにうた達、勘介達といった感じで交互に一緒に食べるのを交代している。

 

「ところで、蓮…もうすぐ母の日だろう?お前はお母さんにプレゼントとか何か渡すのか?」

 

「えっ…」

 

 すると、勘介は俺に母の日のプレゼントを何にするかを質問する。悪意があって投げた質問ではないと思うが、俺は言葉を詰まらせてしまう。

 

「どうしたの、蓮くん?」

 

「いや、ごめんな…俺、母さんはもう亡くなってるんだ。あと、親父も…」

 

「朱藤ってことはもしかして…」

 

「ああ、まさに健人が言おうとしてる通りだ…俺の両親の朱藤紀之と朱藤聖子は殺されたよ。全国的に有名なニュースだし、週刊誌にも全貌が載って俺は芸能界から姿を消して姉ちゃん達も一時期芸能界から離れた…二度と思い出したくないけどな。」

 

「悪かった…笑華さんが蓮のお姉さんなのはこの前知ったけど、まさかあの事件で殺害されたアイドル夫婦がご両親だったとは。」

 

「勘介は謝るなよ。悪気があってのことじゃねえのは分かってるから…気にすんな。」

 

「ありがとう。すまない…」

 

 俺は謝る勘介に気にすんなと言ってから彼を許すことにした。まあ、あの事件からもう結構経ってて忘れられつつあるものだから仕方ない…勘介もこんな嫌味を言うやつじゃないのも知ってるしな。

 

「でも、今度の日曜日は母の日でもありこころの誕生日でもある…だから、そのプレゼントは考えないとだな。」

 

「こころって1年の紫雨こころさんだよね?蓮くんや咲良さん達といつも行動してる紫のツインテールの子でアイドルプリキュア研究会の会長…」

 

「ああ。勘介は何か良いプレゼント案があるのか?お前、わかばと付き合ってるのなら女の子が喜ぶプレゼントとか分かってるだろ…」

 

「まあ、まだ付き合ってほんの僅かだけど。そうだな…プリホリのコスメグッズとかどうだ?今、女子の界隈でめちゃくちゃ流行ってるぞ…特に紫雨にはキュアキュンキュン仕様のグッズとかが似合いそうだよな、何しろアイツがキュアキュンキュン本人だから。」

 

「えっ?」

 

 すると、こころへのプレゼントに関して意見を求めた勘介はあの時に秘密にしろと約束したことを言ってしまう…これには健人は驚きを隠せないし、周りのみんなも驚く。こんなことなら正体を明かすんじゃなかった…

 

「いや、そんなわけねえだろ!?雰囲気が似てるだけ…この世にはそっくりさんが3人もいるんだからなぁ!そうだろ、勘介?」

 

「いや、何を言うんだ蓮は?俺はこの目で…「アイドルプリキュアの正体は秘密にしろって言っただろ?こういうことになるんだから…とにかくうんと言え!(小声の圧)」…う、うん。」

 

 俺は勘介を小声で圧をかけて黙らせた。アイドルプリキュアの正体は本当に世間にはバレてはならないってピカリーネさんからも言われてるしな…まあ、勘介にはもう急展開だったから見せざるをえなかったけども。彼は口のガードが弱すぎる…

 

「あっ、そういえば…勘介と健人に見せたいものがあるんだよ。」

 

 すると、勘介は話題を急に変えてバッグからあるものを取り出す。それは1枚の色紙でそこにはサインが書かれてあった…そのサインの主とはニカ姉達のPretty Fruitsのものだ。

 

「これはPretty Fruitsのサインじゃないか…勘介、どうやって手に入れたの?」

 

「ホームページにサインサービスの申し込みがあって。そこから応募したんだ…俺が好きなアイドルのサインが2000円で手に入るとか安すぎてもう最高のサービスを笑華さんに教えてもらったよ。そうだよな?」

 

「まあ…でも、大丈夫か?わかばという彼女がいるのにアイドルを推してて。浮気とか疑われたりとかしたら…」

 

「それなら大丈夫だよ。勘ちゃんの推し活は許可してるから♪」

 

 そんな話をしていると、噂の張本人であるわかばが俺達の前にやって来た。噂をすれば何とやらって感じだけど、推し活をやらせてもらえる彼女がいる勘介は幸せ者だなと思ってしまう。

 

「わ、わかば!?」

 

「そうなんだね。ところで、勘介はわかばちゃんと一緒にいる時何かアイドルに関する話とかしてるの?」

 

「うん!勘ちゃんはアイドルのことになると凄く饒舌になってね…この前の練習終わりに勘ちゃんの家でお家デートした時にはPretty Fruitsの新曲がテレビで流れた時にその曲を歌って踊ってたの。いやぁ、あれは健人くんや蓮くんに見せたかったなぁ♪」

 

「ば、バカ…そんなことをカミングアウトするな!俺のキャラ丸潰れだろ!?」

 

「でも、あの時の勘ちゃん可愛かったよ?バレーボールやってる時はかっこいいけど普段の勘ちゃんも私、大好きだから♪」

 

「…」

 

 わかばに全てをカミングアウトされた勘介は顔を赤くして俯く。彼も結局は年相応の男ってわけか…別に恥じることではないんだけどな。それからも俺達は楽しい昼休みを過ごすのであった。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 それから数日経って母の日&こころの誕生日当日、俺は母の日ということで仏壇に飾る花やこころへの誕生日プレゼントを買いに行くことに…母さんはもう既に亡くなっているけど、俺達は毎年母の日は忘れていない。それに今年からはこころの誕生日も俺の中のスケジュールに加わった。色々プレゼントを買わなくちゃいけなくて忙しいけど、まずは花屋さんに立ち寄らないとな…

 

「「すみません、これお願いします!…えっ!?」」

 

 俺が例年のごとくカーネーションを買おうとしたその時、隣の客もカーネーションを買おうと指差してタイミングが被る。誰なのかと思って横を見たら、その人物はこころだった。

 

「あっ、おはようございます。」

 

「おはよう…こころも母の日のプレゼントで花を?」

 

「はい。蓮先輩もですか?でも…」

 

「言いたいことは分かる、仏壇に飾るんだよ。亡くなったとしても母さんへの感謝は忘れちゃいけねえからな…」

 

「そうなんですか。聖子さんってアイドルとしてだけじゃなくて蓮先輩のお母さんとしても素晴らしい人だったんですね…」

 

「ああ、俺の自慢の母さんだよ。」

 

「お2人ともカーネーションですね?かしこまりました。今日は母の日なのでメッセージカードもお付けしますね?」

 

「はい!」

 

「ありがとうございます。」

 

 そして、俺達はカーネーションの花を1本ずつとメッセージカードを受け取って店を出る。しかし、メッセージか…今までは花を買ってただけだったし、何を書けば良いのやらと悩ましい。まあ、考えるだけ考えようか…

 

「蓮先輩はメッセージに何を書くか決めてるんですか?」

 

「俺もまだ決めてねえな…こころもか?」

 

「そうですね。何を書けば良いと思いますか?」

 

「とりあえず、母さんへの感謝が第一だな。あとはもうこころに任せる…お前の母さんへはお前しか感謝の言葉は伝えられないしな。」

 

「ありがとうございます。そうだ…これからグリッターに行きますけど、蓮先輩も行きますか?」

 

「蓮はまだ買い物をしなくちゃいけないんだヨイ。こころの誕生…「まあ、とにかく俺はまだ買い物をしてくるからこころは先に行っとけよ。俺も後で行くからさ!」…わ、分かりました。それでは、お先に失礼します。」

 

 そう言うとこころは先にグリッターの方向へと向かった。まったく…ヨーヨイのやつ、こころの誕生日プレゼントを買いに行くことぐらい黙れないのか?VTuberのことも口を滑らせるは口のガードが弱すぎる。やつもそろそろ反省を覚えてもらいたい…

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「いらっしゃいませ〜…って、あなたはアイドルプリキュアのマネージャー見習いの!」

 

 場所を移ってPretty Holicの店内に入るとCMのお仕事の時に会った広報担当の森こはるさんから声をかけられる。一緒に仕事して以降しばらく森さんに会ってなかったけど、今も元気に仕事されてるのか…まあ、彼女は若いからな。でも、それを知れて俺もひと安心する。

 

「はい、朱藤蓮です。お久しぶりですね!あれからお元気でしたか?」

 

「おかげ様で今も頑張ってます。おや、カーネーションを近くのお花屋さんで買ったんですか?」

 

「はい、母の日ということでプレゼントするんですよ。」

 

「そうなんですね。もしかして、ここでも母の日のプレゼントを?」

 

「いえ、ここでは友達の誕生日プレゼントを買おうと思って…何かおすすめとかあるんですか?」

 

「そうですね…こちらはいかがでしょうか?最近出たフレグランス、こちらはキュアアイドルモデルとなってます。」

 

 そう言うと森さんは店頭入り口に置いてある新作コスメのフレグランスを手に取って紹介する。持っているのはキュアアイドル仕様ということでピンクのやつでうたにプレゼントするならうたにもってこい…でも、今日はこころの誕生日だ。私欲を出してはならない…

 

「これのキュアキュンキュンモデルとかありますか?リップもあるならフレグランスもあると思いますけど…」

 

「そう言うと思ってキュアキュンキュンモデルもあるんですよ?どうですか、可愛いでしょう?」

 

 キュンキュンのモデルがないかと思って質問すると、森さんは何の迷いもなく紫色の瓶に入ったフレグランスを手に取って俺の前に見せる。いかにもキュンキュンを意識した瓶デザインでこころは喜びそうだな…

 

「それじゃあ、これを1つ買いますね。森さん、会計お願いします…」

 

「ちょっと待ってください!今はですね…全種類買うと3つ分のお値段で買えるセールをやってまして。今紹介したキュアアイドル、キュアキュンキュンだけじゃなくてキュアウインク、キュアブレイキン、キュアホープフルモデルのフレグランスもあるんですよ?この5つ買えばかなりお得ですけど、いかがでしょうか?」

 

 そう言われて俺は森さんにウインクの青、ブレイキンの赤、ホープフルの虹のフレグランスを勧められる。しかもこれを全部買えばお得なのか…そこまで押されると俺は押しに弱いものだから心がぶれてしまう。

 

「まあ、折角ですしお得なら全部買いますよ。マネージャーの田中さんはまだフレグランスの情報とか手に入れてないので…ご報告させていただきます。」

 

「ありがとうございます。田中さんにもよろしくお伝えください…あと、これも。」

 

 さらに、俺は森さんからあるものを渡される。それは虹色のリップ…さっきまでの流れからしたら恐らくはキュアホープフルモデルのリップと見られる。

 

「もしかして、キュアホープフルモデルのリップを開発したんですか?」

 

「はい!まだ正式リリース前ですけど、完成品を朱藤さんに先に渡しておきます。これに関してはお代は頂かないので是非お持ち帰りください。」

 

「ええっ…そんな、流石に悪いですよ?その分まで俺に払わせてください。」

 

「そのお気持ちだけで十分ですよ。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。」

 

 俺は森さんの圧に負けてまだリリース前のキュアホープフルモデルのリップまでもを頂くことに。本当に俺って女性から押されると弱すぎるな…ヘタレって訳じゃないけど、もうちょっと強くなりたいなと心の底から思った。

 

「それで、その…もし良かったら、私のことを名前で呼んでもらえませんか?うたさんやななさんのように…『こはるさん』って。私もあなたのこと名前で呼びたいです。」

 

「良いですよ…これからもよろしくお願いしますね、こはるさん。」

 

「はい!それと、連絡先も交換しませんか?田中さんがお忙しい時とかに蓮さんだったら出てくれると思うので…これがLINEのIDです。」

 

「はい、確かに…俺のはこれです。」

 

 そして俺は森さん…こはるさんと下の名前で呼び合うことを決めてから連絡先を交換した。この地に来てどれだけの人と連絡先を交換して仲良くなったことだろうか…本当に今の俺の日常は凄く充実している。これらのきっかけを作ってくれたひま姉には感謝しねえとな!

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 買い物を終えた俺はグリッターの方へと向かう。うた達と約束してたんだ…こころの誕生パーティーの準備のお手伝いをすると。それと、こころはグリッターに向かうとか言ってたけどサプライズ計画がバレてたりとかしてないだろうか?それも不安になる。

 

「待たせたな!ごめん、ちょっと買い物が長くなって…」

 

「蓮、やっと来た!」

 

「大変だったのに来てくれてありがとう。」

 

「ちょうどあなたの手も借りたいと思ってたのよ?」

 

「蓮さんはもう私達の頼りなのでずっと待ってました…お願いしますね?」

 

 俺が急いで来て約束の時間から遅れたのにも関わらずうたとななとニカ姉は俺のことを優しく受け入れる。田中さんも淡々とした表情ではあるが、俺のことを信頼していて仕事を託す。本当に元からだけど、この人達も凄い良い人達で心が温まるものだ…

 

「それはそうと、こころはグリッターに来たのか?俺、買い物の道中であいつと会ったんだけど…」

 

「さっきまでいたよ。お母さんの日のメッセージが何か良いかと言われて…蓮、もしかして誕生日プレゼントを買いに行ってたこととかバレなかった?」

 

「何とかな…ただ、ヨーヨイがバラしかけてて。冷や汗だったぜ…」

 

「申し訳ねえヨイ。」

 

「本当にヨーヨイって内緒話が苦手だよね…小さい時からずっとそうだったもん。何でもかんでも知った話は隠さず話してて…無邪気というか純粋というか。ふふっ♪」

 

「ホプ、からかうなヨイ!」

 

 ホプこと希望さんはヨーヨイの口にガードが緩いことをダシにしてヨーヨイをからかう。やっぱり幼馴染同士かなりの仲良しだなぁと思ってしまう…ヨーヨイとホプさんの関係って憧れてしまうものだ。

 

「でも、こころちゃんの気持ちがお母さんに伝わると良いね…ところで、笑華ちゃんと蓮くんは母の日ってどうしてるの?」

 

「そうね。ママはかなり前に亡くなってるけど、みんなと同じでカーネーションの花をお供えしてお仏壇の前でお礼を言う…かな?天国でママが喜んでると思うと心が温かくなるの。ねえ、蓮?」

 

「ああ。ここまで見守ってくれている母さんに感謝を伝えると母さんは喜んでくれて…夜はいつも母さんが夢の中で俺達に感謝を直接伝えに来てくれる、これが毎年の楽しみなんだよ。」

 

「うた、母の日って何プリ?」

 

「大好きなお母さんにありがとうって伝える日だよ。」

 

「プリ〜♪」

 

 ニカ姉と俺がななの質問に答えると、そのすぐにプリルンが母の日のことを訊ねてきてうたがそれに答える。そもそもキラキランドには母の日ってないのだろうか?妖精の母親とは一体…そこが気になる。

 

「そういえば、プリルンやメロロンとかのキラキランドの住民に母親っているのか?」

 

「プリ?」

 

「私がご説明しましょう。キラキランドではみんな、ビッグキラキラリボンのキラキラを沢山浴びたキラキラの木から生まれるのです。」

 

 俺が思ってた疑問に田中さんが代わりに答える。なるほど、キラキランドの住民は木から生まれるのか…って、それって桃から生まれた桃太郎とか竹から生まれたかぐや姫か何かなのだろう。

 

「メルヘンチックだねぇ…」

 

「すっごくキラキラプリ!とっても素敵プリ♪」

 

「メロ…」

 

「つまり、プリルン達のお母さんは…木!?」

 

「えっ、いや…そういう訳ではなくて!」

 

「まあ、こういうのは大人の都合ってのがあるんだよ。知らなくて良いこともあるんだし気にしない気にしない!」

 

 うたが頓珍漢なことを言い出し、それを田中さんがフォローしようとするも言葉が出ずに何とか希望さんが誤魔化す。少々話はメタいかもしれないが、物語の上で都合は沢山ある…そこまで真理を知らなくたって物語は流れるわけだ。これ以上詮索したら『君のような勘のいいガキは嫌いだよ…』って言いそうな人もいるしな…気にしない、気にしない。

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 その頃、チョッキリ団のアジトではバーのカウンター席でカッティーはキュアアイドルのライブ映像を観ながらアイドルプリキュアの研究(?)をしていて、ザックリーはその様子を気にせず明後日の方向を向いてコーヒーを飲んでいた。

 

「アイドルプリキュアはキラキラ輝いているんですぞ…」

 

「ぶーっ!どうしたんだ、お前!?」

 

「何を観てるのです?」

 

 ザックリーがコーヒーを吹き出してカッティーの言葉に驚いているとその騒ぎを聞き付けたスパットが様子を見に来る。これにカッティーとザックリーは驚きのあまり挙動不審になってしまう。

 

「うわああっ、何でもありませぬぞ!?」

 

「スパット様、後ろにいらっしゃるのなら声をかけてくださいよ…それはそうとチョッキリーヌ様を今日は見かけてないんすけど、どうしたんすか?」

 

「チョッキリーヌさんは今日は休暇を取ると言ってここには戻らないそうですよ?それはそうと、今日は母の日というお母さんに感謝の気持ちを伝える日らしいです…この日こそキラキラを集めるには最適な日かと。」

 

「それなら今日は俺にお任せを!今回任務が成功したら明日こそは休暇を取るとチョッキリーヌ様にお伝えできますか?絶対成し遂げるんで…」

 

「ほほう。分かりました…それなら今回はザックリーさんにお任せしますよ?ダークイーネ様のために世界を真っ暗闇にしてきてください。」

 

「御意っす!(チョッキリーヌ様ばかり休暇取ってずるいんだよ…今度こそは俺が休暇を勝ち取ってみせるぜ!)」

 

 そして、今回の任務にはザックリーが自ら休暇を懸けて名乗り出ることに。気合いに関してもチョッキリーヌから無理矢理行かされた時の10倍入っている…ここで失敗しようものなら一生タダ働き、その覚悟で任務に向かうのであった。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

sideこころ

 

 グリッターでお母さんへのメッセージをまとめた私は仕事終わりのお母さんのお迎えに行くことに…思い返せば私も保育園に通ってた時はお父さんが亡くなってから女手1つで働いていたお母さんが夜まで働いて私はその迎えをいつも待っていた。今度は私がその逆をする番…そこで私はお母さんに感謝を伝えるんだ!毎年の母の日は待ってばかり、今年はもう待てない。そんなこんなで職場の入口の前までやって来た。

 

「あっ、お母さんいた!」

 

 私はお母さんを見つけて急いで駆け寄る。とにかくお母さんに感謝の気持ちを伝えたい気持ちが先走ってしまう。もう心のキュンキュンが止まらない。そう思っていた時だった…

 

「きゃあああ!?」

 

「お母さん!」

 

 お母さんが私の目の前で水晶になり閉じ込められて空へと飛んである人物の元へ…その人物はザックリー。まさか、お母さんをクラヤミンダーに!?

 

「おい、クラヤミンダー…世界中をクラクラの真っ暗闇にしやがれ!」

 

「クラヤミンダー!」

 

 そして、ザックリーはやはりお母さんをクラヤミンダーに閉じ込めてしまう。そのクラヤミンダーはケーキ型…街の人達はみんな逃げる中、私の中には怒りが込み上げて唇も震える。

 

「お母さんをクラヤミンダーに閉じ込めるなんて…許さない!」

 

 私はアイドルハートブローチを取り出す。お母さんのことを悪事に利用するその行動が何よりも許せなかった…もう怒りも頂点でこれほどにも腹が立ったのは人生で初めてだ。

 

「プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」

 

 そして、私はプリキュアリボンをセットしていつも通りに変身していくことに…とにかく私はお母さんを助けたい、その気持ちでいっぱいだった。待っててね、すぐに助けるから…お母さん!

 

「キミと踊る、ハートのリズム!心キュンキュン、キュアキュンキュン!」

 

「出たな、プリキュア!行けっ、クラヤミンダー!!」

 

「クラヤミー!」

 

 ザックリーが指示を出すとクラヤミンダーはクリーム攻撃をしていくもそこは避けながら前へと突き進む。この危機を止められるのは私しかいない…いや、お母さんは私が取り戻さないと!

 

「お母さんを助ける…今日は大切な母の日だから!」

 

 私は勢いをつけてクラヤミンダーに飛び蹴りを仕掛ける。しかし、そこはクラヤミンダーに受け止められてしまう…それでも私は諦めずに食い下がる。

 

「お母さん…!?」

 

「クラヤミー!」

 

 私が反撃を仕掛けようとしたその時、クラヤミンダーが突然とお母さんに見えてきて攻撃するのを本能的に身体が躊躇してしまう…これで一瞬隙ができてしまいクラヤミンダーのクリーム攻撃を浴びて退けられる形に。

 

(どうしたの、私…何で攻撃をやめたの?でも、早く何とかしないと…!)

 

「どうした、プリキュア?ザックリもうおしまいかぁ!?チョキチョキ♪」

 

「クラヤミンダー!」

 

「うわあっ!?」

 

 クラヤミンダーは立て続けにブルーベリーのミサイルを連発していき、懸命に避けたもののその一発を被弾してしまい吹き飛ばされてしまう…目の前のクラヤミンダーがどう足掻いてもお母さんにしか見えず手も足も出ないところを上手く利用されてしまった。自分自身の弱さの全てを憎むしかできなかった…

 

「今だ、ザックリトドメを刺せぇ!」

 

「クラヤミンダー!」

 

 クラヤミンダーはトドメの一撃を私に目掛けて放ってくる。何とか避けたいところも先ほどのダメージで立ち上がれない…でも、お母さんを助けたい。どうすれば…!?

 

「お母さん…!」




いかがでしたか?今回は母の日&こころちゃんの誕生日の回の前編をお届けしました。母の日のことやらこころちゃんの誕生日やら…蓮達は準備を進めている中でまあ色々ドタバタもありながらもやっていますけど、こころちゃんはお母さんの職場へ迎えに行こうとした時に母親をクラヤミンダーにされるという展開に。そこでは怒りに任せて攻撃を仕掛けるも母親のことを考えてしまい躊躇してしまい、その隙を突かれました…ここから一体どうなるのでしょうか?ピンチの場面で終わりましたけど、まだまだこれからだと信じたいです。そう簡単に母の日を絶望で終わらせてたまるものですか!次回にもご期待ください。

しかし、蓮ははなみちタウンに来て最高の人達と出会えたなと思っています…両親は亡くなっても、姉2人しか家族がいなくても最高の幸せ者ですよ。そんな彼のこともこれからも応援してあげてください!主人公でもありますしね…

そういうことで感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをして次回もお楽しみに!
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