キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
さて、そんな今回はアニメ14話分の後半戦ですね…こころちゃん、そして蓮の母の日にしてこころちゃんの誕生日。こころちゃんのお母さんをクラヤミンダーにされた中でどう迎えるのか…そこを注目してくださると嬉しいです。
それではまた後書きにて…
sideこころ
「お母さん…!」
相手のミサイル攻撃が来てる中で私はお母さんに呼びかける。しかし、クラヤミンダーになっている以上はもうお母さんの意思も何もない…もうダメだ、私もある程度覚悟した。
「ウインクバリア!」
「…!?」
「ブレイキンタイフーン・BURNING!」
「クラヤミー!?」
その時、私の目の前にウインクが立ってバリアを作って攻撃を受け止める。もう助からないと思った時にやって来るなんて…さらにブレイキンがその隙にクラヤミンダーに攻撃を仕掛ける。やはり、こんな時に来てくれる先輩達は物凄く頼もしかった…
「ウインク、ブレイキン!」
「キュンキュン、大丈夫? 」
「怪我はないわよね?本当にあなたは無茶ばかりするんだから…」
「アイドル、ホープフル…はい、私は大丈夫です。でも、お母さんが…」
「「「ええっ!?」」」
「まさか…」
「はい。あのクラヤミンダーの中に私のお母さんが閉じ込められています…」
私が4人にお母さんがクラヤミンダーに閉じ込められてることを明かすと、みんな驚きを隠せずにそれと同時に4人が険しい表情に変わる。
「やっぱりか。それなら、助けるぞ…キュンキュンのお母さんを!」
「せっかくの母の日にキュンキュンのお母さんのキラキラを悪事に利用するなんて…」
「私も許せない!年に一度の大事な日なのにそれを台無しにするのなら尚更だよ…」
「ええ、同じくね。キュンキュン、行くわよ!」
「は、はい!」
「ザックリ何人増えても同じことだ!」
「クラヤミンダー、ダー!」
そして、ブレイキンを先頭にして私達はまたクラヤミンダーに立ち向かっていく。クラヤミンダーはミサイルをまた撃ってくるもそれを踏み台にして攻撃を回避…もう敵まっしぐらだ。
「「はああっ!」」
ミサイルを躱してホープフルがパンチ、ブレイキンはキックを入れるもそれは受け止められてしまい弾かれてしまう。ここ最近のクラヤミンダーは防御力が高いような気もした。
「「ぐっ…!?」」
「ブレイキン、ホープフル!」
「クラヤミンダー!」
「ウインクバリア…ううっ!?」
アイドルが飛ばされたブレイキンとホープフルを心配した隙を突いてクラヤミンダーがクリーム攻撃を仕掛けてくる。そこをウインクが前に立ってバリアで守るも押しが強すぎて守ろうにも後ろに下がってしまう…これでは近寄れる隙がない。
「イイぞ、イイぞ!」
ザックリーはクラヤミンダーの攻撃が上手く決まってることに喜びオタ芸までもを始める。しかし、ここまでの余裕を与えてしまうぐらい私達が苦戦してしまうとは…今まで通りのクラヤミンダーと思ってたけど、私達が甘く見ていたみたいだ。
「大丈夫ですか!?」
「大丈夫…けど、近づけない!」
「あの攻撃が厄介だね。どうにかしないと!」
「お前ら、無事か?」
「ブレイキン、ホープフル。」
「しかし、最近のクラヤミンダーはなかなか手強いわね…今は耐えるしか方法がないのかしら?」
「クラヤミンダー!」
クラヤミンダーは休むことなくクリーム攻撃を放って近寄せないように威嚇する。本当にこれでは相手に攻撃すらできない…ホープフルの言う通りに耐えることしかできないのだろうか?いや、そんなことをしていても前には進めない。私が動かないと!
「イイぞイイぞ!今日はご機嫌だぜッ♪」
「私、突撃します!」
「えっ!?」
「バカ…何を考えてるんだ!?」
「そんなの危ないよ!」
「あなたのママを守りたい気持ちは分かる…でも、そんなことをして犠牲になったらどうするの!?」
「それでも行きますッ!」
「ああ?何かごちゃごちゃ言ってますけどやっちまえ、クラヤミンダー!」
「クラヤミン、ダー!ダー!ダー!ダー!」
クラヤミンダーはザックリーの指示でミサイルを連射する。その中で私は攻撃を避けながら前へ進もうとする意志で攻撃を仕掛けようとする。
「だって、お母さんは…お母さんはいつだって沢山、私のために頑張ってくれてるんです!!」
「「「「キュンキュン!」」」」
「お料理苦手なのにいつもお弁当を作ってくれたり、お仕事大変なのに宿題を教えてくれたり…」
「クラヤミンダー!」
「いつも私のそばにいてくれて、私が寂しくないようにって…だから私も頑張りたい!お母さんのキラキラを守りたいんですッ!!」
「ザックリ甘いぜ!」
「クラヤミンダー!」
「ううっ…!?」
私がもう少しでクラヤミンダーに迫ったと思ったその時、相手はクリーム攻撃をしていきそれをガードして受け止める。しかし、あまりにも強烈で少し押されて着地がふらつく…私一人では無理?いや、娘の私が何とかしないと…ただ、力が強すぎる。
「キュンキュン!」
「…!」
「ウインクバリア!」
「ブレイキンパーリィ!」
プリルンが私を呼び、前を向くとクリーム攻撃が…これは無理かと思ったその時、ウインクとブレイキンが前に出てきてそれぞれバリアで封じた。
「ウインク、ブレイキン!」
「本当に無茶する子ね。でも、あなたの心意気は嫌いじゃないわ…むしろ、尊敬しちゃう。」
「アイドル…みんな、ここは私達でクラヤミンダーを引きつけよう!」
「OK、キュンキュンはその間に…」
「ありがとうございます…」
「行くぞ、せーの!」
ブレイキンの合図に合わせて他の4人が私が攻撃できるタイミングを作るために前に出て時間を作ろうと切り込む。私のためにここまでやってくださる先輩方にはいくら感謝してもしきれない。何としても皆さんの期待に応えないと!
「クラヤミンダー!」
「当たらないよ!」
「狙いが甘いみたいね!」
「悔しかったら狙い定めて当ててみやがれ!」
「まあ、狙い撃ちしたところであんたの攻撃は当たりそうもないけど!」
「クラヤミー…」
4人の挑発にクラヤミンダーはイラつきを隠せなくなる。攻撃は本当に当たりそうもないぐらいに荒れていて今では攻撃が全く当たりそうもない。
「クラヤミン、ダー!ダー!ダー!」
「アイドルグータッチ!」
アイドルはグータッチを放ちクラヤミンダーはこれに防戦一方…戦況もさっきまでは私達が劣勢だったけど、先輩方が攻撃を仕掛けてきたことで少しずつこっちが有利に傾きつつある。
「こっちだよ!」
「次はこっち!」
アイドルの挑発に気を取られてる隙にウインクが膝に一発蹴りを入れて相手のクラヤミンダーのバランスを崩させた…やっぱり連携が凄すぎる。
「みんな頑張るプリ〜!」
「ほら、メロロンも応援するヨイ!」
「メロ… 」
「ホープフルシュート!」
「ブレイキンタイフーン!」
その上からホープフルが弾幕をシュートして、それをブレイキンがスピンで追い風を生み出し威力を増大させていく。この攻撃は見事に命中し、クラヤミンダーはさらにダメージを負っていく。
「調子に乗るんじゃねえ!」
「クラヤミンダー!」
「「「「うわあっ!?」」」」
(みんな…!)
怒り狂ったクラヤミンダーは4人にクリーム攻撃を浴びせる。しかし、これは避ける暇もなくみんな壁に叩きつけられてしまった…先輩方がここまで身を呈してくれたんだ、これを無駄にはしない!
「ヤミヤミヤミ〜♪」
「まだ私がいるよ!近づいてしまえば…今日は絶対に、お母さんに!」
「クラヤミー!」
「ありがとうって伝えるんだからぁ!!」
そして、私はブローチをタッチして力を溜める。今日は母の日…今年こそはしっかりとお母さんにありがとうを伝えたい!その気持ちをエネルギーに変えた。
「キュンキュンレーザー!」
「クラヤミンダー!」
私は渾身のキュンキュンレーザーを放ち、それにクラヤミンダーもビームを撃って対抗する。そのビームの威力はなかなか強力で私も押され気味になってしまう…でも、私も負けたくない。お母さんを元に戻したいから!
「ぐっ…ううっ!(どうしよう、このままだと負けちゃう…私、勝ちたいのに!限界はここまでなの?そんなの、そんなの…!)」
「キュンキュン、頑張れ!お前の限界はこんなもんじゃねえだろ…押し返せ!!」
「頑張れプリ〜!」
「母親に気持ちを伝えたいのなら負けるんじゃねえヨイ!」
「メロロンも応援するホプ!キュンキュン、頑張るホプ!!」
「メロ…頑張れメロ!」
(みんな、お母さん…!)
もうダメだと思ったその時、私の耳にみんなの応援が聞こえてきた。それと同時にお母さんや亡くなったお父さんとの思い出が走馬灯のように浮かぶ…私が産まれてからずっとそばにいてくれたお父さんとお母さん、お父さんが病気になってやがて亡くなり絶望していた私を慰め辛さを分け合ったお母さん、そして私を今まで寂しくて辛い思いをさせないようにお父さんの分まで頑張って2人分の愛をくれたお母さん…そんなお母さんが私は大好きだ。だから、私は負けられない!その気持ちがビームを押し返していく。
「な、何だ…!?」
(伝えたいことが沢山ありすぎちゃって…1番心キュンキュンした思い出、お母さんにしてもらって心キュンキュンしたこと、いつも私のそばにいてくれて私が寂しくないようにって…今日は母の日、今日は絶対お母さんに、いつもありがとうって伝えるんだからぁ!!)
『こころ。』
「行っけぇぇえええええ!!」
「お母さん、大好きだよおおおお!!」
「クラ…ヤミンダー!?」
私はお母さんに対する気持ちでキュンキュンレーザーを強化して押し返し、クラヤミンダーをねじ伏せた。ここまで私が強くなれたのはこの場にいる仲間だけのおかげじゃない…私をここまで育ててくれたお母さんのおかげでもある。お母さんへの気持ちが私を強くしたんだ…ありがとう、お母さん!
「今だ!」
「今日はアイドル達が決めろ!キュンキュン、とびきりのステージパフォーマンスをお母さんに届けるんだ!!」
「はいっ!」
♪:Trio Dreams
「「「ハート上げてくよ!…Sing! 音符に夢乗せてキミ、あなたのもとへFor You!もっともっと輝き合えるねみんな、キラッキラン、瞳水晶(スクリーン)にいつだって笑顔映し合おうPromise、キミがいるからパワー生まれるよ、今日も〜♪…プリキュア・ハイエモーション!」」」
「「キラッキラッタ〜♪」」
そして、私達は3人でクラヤミンダーを浄化してお母さんを救い出すことに成功。私達の歌とダンス…お母さん、見ててくれたかな?見ていて心キュンキュンしてくれてたら嬉しいものだ。
「ケッ…ザックリ良い話じゃねえか。」
街は元通りになりザックリーも一言何かを言い残して立ち去る。これで全て終わった…でも、お母さんと一緒に帰る計画が中止になったのは少し残念だ。このプリキュアの姿で会ったとしても私だと信じてくれなさそうだし、プリキュアの正体は世間の人に知られてはいけないし…
「あれ?私は…そうだ、早く帰らないと!」
眠っていたお母さんはベンチから起き上がってすぐに急いで家へと帰って行った。その背中を私達は見送るが、どうやらお母さんは元気で何よりだ…
「良かった…」
「やったね、キュンキュン!」
「先輩方のおかげです。ありがとうございました!」
「まだ母の日は終わっちゃいねえぜ?」
「そうよ。あなたはママにお礼を言わなきゃ…でしょ?」
「だから、急いで帰らないと…お母さんに沢山のありがとうを伝えてきてね!」
「そうでした。それじゃあ、お言葉に甘えてお先に失礼します!」
そして、私は変身を解除してから先輩達よりも先に家に帰ることにした。お母さんが先に帰ってるとは思うけど、喜んでくれるかな?家に帰ったら改めて沢山のありがとうを伝えよう!待っててね、お母さん。
side out
~~~~~~~~
side蓮
あの戦いから時間が経って、俺達は先回りして紫雨家でサプライズの準備を終えてからこころの帰りを家の中で待つ。ちなみに、今回の件に関してはこころのご家族にも協力をお願いした。しかしながら、ここまで内緒で進めるハラハラ感はまさにスリルだ…
「皆さん、準備はOKですね?こころがここに来たらパーッとお祝いしましょう!」
「それにしても驚いたわ。まさか蓮くんがあの伝説の天才子役でしかもお姉さんでトップアイドルの笑華ちゃんと国民的女優の陽葵ちゃんも連れてくるなんて…」
「黙ってて申し訳ありません。俺や俺の家族が芸能人であると話せる機会があの時はなかったので…」
こころの母親である紫雨愛さんは俺や俺の家族が芸能人(俺は一応『元』だが…)であることを知って驚く。前から俺のことはこころやこころの祖父母から聞いてたにしてもここまで話しはしなかったからな…それは驚くのも無理はない。
「まさかここちゃんのお友達とそのご家族にこんな凄い人がいたなんて驚いたわ…」
「後でサインを頂けますかな?」
「もちろん、こころのご家族であれば全員にお書きしますよ。ねえ、お姉ちゃん?」
「うん。色紙があったらパーティーの後にサインを書かせて頂きますので…今はこころちゃんのお誕生日をお祝いしましょう!」
こころの祖父母である西村恵子さん(祖母)、西村誠さん(祖父)はニカ姉とひま姉にサインをねだる。それもそうだ、俺の姉とて国民的スター2人が目の前にいるのだからそりゃあサインも欲しくなる…そんなやり取りをしているとこころの足音が少しずつ近づく。
「こころが来ましたよ。うた、部屋の電気を消してくれ!」
「うん!」
こころの足音が聞こえ、俺はうたに電気を消すことを命じた。とりあえず、こころがリビングに入ってきたら盛大なサプライズを実行だ…きっと驚くだろうな。
「お母さん、おばあちゃん、おじいちゃん…いないの?うわっ!?」
「「「「「「「「こころ(ちゃん)(ここちゃん)、お誕生日おめでとう!」」」」」」」」
こころが部屋に入ってくると、俺達はクラッカーの鳴らしてこころの誕生日を祝福する。彼女は突然のことで動揺を隠せない…そりゃあ家に帰ったら家族と先に別れた俺達がいるもんだからな。
「今日、私の誕生日、忘れてた…っていうか先輩達がどうしてここに!?しかも陽葵さんまで…」
「スケジュールが空いたし、蓮ちゃんと笑華ちゃんのお友達のお誕生日だし…駆けつけたよ。もしかして迷惑だった?」
「いえ、そんなことは…でも、あの陽葵さんが同じ現場にいると思うと少し緊張しちゃいます。」
「そんな緊張すんなよ。実はグリッターに朝早く愛さんが来てオードブルの注文を頂いてたんだ…その時にうたが『一緒にパーティーをしませんか?』ってお願いして合同でやるって話になってな。その後に俺は母の日のプレゼントも買いに行ってたけど、同時にこころの誕生日プレゼントも買ってたってわけ。」
「そうなんですね。私の誕生日のことも覚えていてくれて嬉しいです…」
「それで、これが俺達からのプレゼントだ。」
「開けて良いですか?」
「当然でしょ?あなたにピッタリなアイテムを蓮が選んできたんだから…ほら。」
「分かりました、開けますね。」
そう言うとこころは紫の箱のリボンをほどいてから開け、中身を出す。その中にはこはるさんがオススメにしてくれたキュアキュンキュンモデルのフレグランスがあり、それを手に取るとこころは目を光らせる。
「わぁ…ありがとうございます!」
「プリティーアップフレグランス。私達とお揃いだよ♪」
うたが中身のことを説明すると自分のモデルのフレグランスを取り出し、俺もななもニカ姉も自分のモデルを見せる。フレグランスももちろんみんなでお揃いだ…何と言っても俺達は1つ、アイドルプリキュアだからな!
「あと、私にはリップもおまけでついてきてね…田中さんが忙しかった中で蓮が先に仕入れてくるなんて本当に仕事が早いわ。」
「それほどでも。どうだ、フレグランスは気に入ったか?」
「はい…凄く嬉しくて心キュンキュンしてます!」
「ここちゃん、私からもプレゼントよ。」
「私も。はい、お誕生日おめでとう♪」
「ありがとう…おばあちゃん、お母さん!」
こころはおばあちゃんの恵子さんと母親の愛さんからプレゼントをそれぞれ受け取る。恵子さんからのはまだ不明ではあるが、愛さんがプレゼントしたのはアイドルプリキュアのCD…あの時レコーディングしたやつだった。まさか、巡りに巡って本人に回ってくるとは…正体は秘密とてこんなこともあるんだな。
「最近凄くハマってるでしょ?」
「うん!」
「私からもプレゼントだよ。昭和から令和のアイドル大全集…アイドル好きと蓮ちゃんから聞いてたから買ってきたけど、どうかな?」
その流れでひま姉はアイドル大全集のBlu-ray付きの雑誌をこころに渡す。この中には昭和の元祖アイドルからニカ姉と希望さんとかがいるPretty Fruitsまでのライブ映像までもがあるもので買おうと思えば3000円以上するやつだが…それを渡されたこころはキュンキュンを抑えられない様子で喜ぶ。
「陽葵さん、ありがとうございます。みんな…ありがとう♪」
「良かったな、こころ…」
「今日はこころの大事な日だから急いで帰って来たけど、ちょっと遅くなっちゃった。ごめんね…」
愛さんはこころに遅くなってしまったことを謝る。しかし、俺から言わせれば彼女は謝る必要は特にない…こうして娘の誕生日を祝おうと動いてくれていたのだから。まあ、俺はしばらくこういう感覚を味わってないからよく分からないが…こうして母親からお祝いされるのはいくつになっても幸せなことなのだろうな。
「わ、私も…今日は母の日だから、プレゼント!これ。」
「わああ…ありがとう!素敵なカーネーションね。」
こころは少し緊張しながらも母親の愛さんにカーネーションの花を手渡す。母の日のプレゼント…愛さんは喜びながらカーネーションの花を受け取った。
「本当はメッセージカードとかお迎えとか色々考えたけど、上手くできなくて…」
愛さんは喜んで気持ちを受け取るもこころは悔しそうな表情を浮かべる。あれから色々考えたり行動に移したりしたものの上手くいかなかったんだな…それは悔しくて仕方ないかもしれない。でも、愛さんは嫌な顔をせずにこころに自分の気持ちを伝えようと口を開いた。
「私のために色々考えてくれただけでとっても嬉しいよ?それに…」
すると、愛さんはこころをそっと抱きしめる。感謝の気持ちもあるし安心させたいという感情が彼女から伝わり、俺も心が温まっていく…これが母親の優しさってやつか。俺もしばらく体験してなかったけど、その尊さを再確認できた気がする。
「こうやって私のそばにこころがいてくれるのが1番幸せなことなの。こころは私の…私とお父さんの宝物だから。」
俺は愛さんのこころへの気持ちを聞いて思わず泣いてしまった…俺だけじゃない、ニカ姉もひま姉もだ。俺達の両親も同じ気持ちで俺達が産まれたことを喜んで楽しい人生だったんだろうな…こころはまだ母子家庭なだけ幸せなのかもしれない。両親を失った俺達にはもうこんな体験はできないだろうが、その幸せを分かち合ってみたら嬉しくて涙が止まらなかった。
「いつでもどこでもお父さんも、私達のことを見守ってくれているからね?」
「お母さん…ずっと一緒だよ。いつもありがとう!」
「ふふっ、こちらこそ。ありがとうね…」
そして、こころもそれに応えるとうたもななもどうやら感動していたようだ…こうやって母親に感謝を伝えられる年に1回のイベントは何よりも幸せで最高である。
「それじゃあ、皆さん…写真撮りましょう!蓮、笑華ちゃん、陽葵さん…涙は拭いてスマイルだよ♪」
「そうだな…みんな集まって!写真撮りますよ?5秒タイマーだから急いで!」
こうして俺達は全員集合して写真を撮影した後に夜ごはんとケーキもみんなで楽しんだ…母の日とこころ生誕祭の同時開催は大盛り上がりで幕を閉じた。こころもご家族もみんな幸せで良かった…まさにキラッキランランなひと時だったと言える。こういう時間を作ってくれてありがとな、こころ。
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パーティーを終えた俺達は家に帰り、母さんの仏壇の前に正座してからカーネーションをお供えしてから手を合わせる。これが毎年の俺達の母の日だ…いつも天国から見守ってくれている母さんには心から感謝している。
「母さん…俺、このはなみちタウンに来て本当に良かったよ。友達は沢山できたし、また芸能活動を再開したよ…もう一度頑張るから、また天国から見守っていてくれ。いつもありがとう…」
俺は天国にいる母さんに語りかけてから蝋燭の火を消して立ち上がる。今頃、俺達の感謝の気持ちは届いていることだろうな…そう考えると幸せだと心の底から思うものだ。
「ねえ、今日は母の日だしさ…ママの代わりになって頑張ってるお姉ちゃんの背中、私が流してあげる!」
「それって一緒にお風呂に入るってこと?嬉しい…それじゃあ、笑華ちゃんにお願いしようかな。久しぶりに一緒のお風呂楽しみ!そうだ、蓮ちゃんも一緒に入らない?」
「なっ…!?」
すると、ひま姉はいきなりとんでもないことを言い出す。風呂に俺も一緒!?このマイペース姉貴は何を考えるんだろうか…マジトーンだとしたらもうびっくりも良いところだ。
「お姉ちゃん、何言ってるの!?蓮はもう中学2年生なのよ?大人になりつつあるし、ほぼ大人の男に裸見せるとかありえない!」
「あら、笑華ちゃんは恥ずかしいの?もう可愛いね♪」
「ああっ、俺…ちょっとこれからショート動画の撮影と編集をしてくる!お風呂は姉妹2人で…じゃあな!」
「あっ…蓮ちゃん?」
『蓮くん、今年もありがとう。私は天国からいつでも君のこと見てるからね…頑張って!』
「えっ?」
「どうしたのよ、急に後ろを振り向いて…」
「いや、何でもねえ。じゃあ、お風呂が終わったら俺を呼んできてくれ…それまでに撮影を終わらせてくるから。」
「分かった!それじゃあ、行こっか…笑華ちゃん♪」
「うん。」
天国からの母さんの声に振り返ったものの俺はひとまず部屋で姉ちゃん達がお風呂に入ってる間はショート動画の撮影と編集をすることにした…母さん、俺はこれからも頑張るから。いつまでも天国から見守っていてくれよな?大好きだぜ、いつもありがとう。そして、これからもよろしく!
いかがでしたか?母の日も誕生日も無事に迎えてハッピーエンドでしたね…こころちゃんのお母さんへの気持ちはきちんと伝わり、お母さんの気持ちもこころちゃんに伝わりました。いやはや、良かったです…母の日に誕生日を迎えたこころちゃんは本当に運が良いですね。この尊さに心キュンキュンしました!母子家庭ながらも母親がいるこころちゃんは幸せ者だし、お母さんどころか両親がいない蓮達にもその温かさが伝わりました…良い話ですよね。
その中で蓮達も母の日のお祝いをしたものの気持ちは伝えた後に陽葵からからかわれる(?)という…まあ、何やかんやで彼女も蓮や笑華のお母さん代わりとして頑張ってますよ。その後どうなったかは読者の想像にお任せいたします。
そして、今日はキミプリの最新話がありますね…めっちゃワクワクしてます。田中さんの休暇と共にザックリーに何か動きがあるみたいですが、果たしてどうなのでしょうか?そこら辺も楽しみにしたいですね。
そして次回はいよいよあの回になります!プリルンとメロロンが…って話ですけど、そこにヨーヨイも絡む見込みですね。それが終わったらいよいよ予定していたコラボの計画も動き出すのでどうぞお楽しみに。
感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてまた次回お会いしましょう。それでは…