キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
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今回はアニメ16話相当に突入ですが、ここからいよいよシリアスに一時的に落ちていくことになりそうです…コメディフルな雰囲気も一旦お預けになりますけど、それでも良いという方は引き続きお付き合いの方をよろしくお願いします!
それでは、また後書きにて…
side蓮
「〜♪」
グリッター開店前の時間帯、俺とニカ姉はうたと一緒に開店準備のお手伝いをしていた。うたの方はいつものように鼻歌を歌いながら机を磨いている…俺達だけじゃなくてプリルンとヨーヨイと希望さんときゅーたろうもやっていて、作業は至って順調だ。
「皆さん…大変です!」
そんな中で突然こころとなながグリッターの中へと入ってくる。鍵は開けていたのだが、あまりの急ぎように何事かと俺は驚いてしまう…何があったのだろうか?
「こころ、なな…そんなに慌ててどうしたんだ?」
「これ、またネットで話題になってるの。観た?」
ななはそう言って自分のスマホの動画共有サイトを開いてから1つの動画を再生すると、その動画はアイドル、ウインク、キュンキュンの3人のライブ映像だったのだ…何でこれが世に出てるのだろうか?また出間じゃねえだろうな!?
「ええっ…またアップされてるの!?」
「それだけじゃありません。蓮先輩と笑華先輩のも…」
そして、こころは立て続けに俺とニカ姉…ブレイキンとホープフルのライブ映像も再生する。これはとりあえず出間かプリルンかは疑わなくてはならないが、出間がやったとしたらアップしたはなみちタウンの職員がモッサモッサになるはず。
「もしかして、プリルンじゃないわよね?」
「そうプリ!みんなに観てほしいプリ〜♪…プリ!?」
ニカ姉がプリルンかどうかを疑うと、何とプリルンが自白して案の定モッサモッサになってしまう。今回はプリルンの番ってことか…探す手間が省けたらしい。
「プリ〜!!」
「このバカ…女王様から撮影もアップもダメだと言われたのを忘れたのかヨイ!バレちまったじゃねえか!!」
「あらら。」
「希望さん、プリルンはどうにかならないですかね?本当に懲りなくて呆れてますよ…」
「仕方ないかな?プリルンはまだ幼いところがあるし…でも、コメントを見た限りみんな喜んでるんじゃない?『アイドルプリキュアのステージ最高、元気が出た!』ってコメントもあるね。」
「嬉しいなぁ…アイドルプリキュア、絶好調!」
コメント欄を見ると、俺達のステージを褒めてくれるコメントが沢山見られていてうたもみんなも俺もこれを喜ぶ…プリルンや出間にはある意味感謝かもしれねえな。出間には死んでも感謝したくはねえけど…
「まさにその通りですね…」
「田中さん!」
俺達が喜び合っていると、仕事中の田中さんが現れて声をかける。どうやら話を聞いていたようで、この感じだと何かお仕事もありそうだ…
「先ほど、そのアイドルプリキュアに出演依頼が舞い込みました。」
「えっ、何の!?」
「もしかしてテレビとかライブとかですかね?いやぁ、もう俺達ここまで来たのか…」
「はい、テレビではありませんけど近いうちに行われるはなみちタウンフェスのスペシャルゲストとしてライブをしてほしい、ということです。」
田中さんが眼鏡をクイっと上げると、今度はなみちタウンで行われる大きな祭典のはなみちタウンフェスへの出演依頼が来たことを告げられる。はなみちタウンフェスは確かニカ姉や希望さんら『Pretty Fruits』が話題になりつつある時に出演していたイベントで彼女達はこれを皮切りに人気を増したものだからこのイベントはまさに若手アイドルの登竜門だ…そこに招かれるとは俺達への期待度はかなり大きいらしい。
「ええっ、あのはなみちタウンフェスで…」
「「「「ライブ!?」」」」
「プリ?」
「笑華さんを除いて他の皆さんは大勢の人達の前で歌うのはこれまでありませんでしたね…」
「すみません、俺もあります…Mステの夏スペシャルに出てそこで出演作の劇中歌を共演者と生中継で早めの順番で歌いました。」
「そうとなると、笑華さんと蓮さん以外は大勢の前で歌った経験はない…ということですか。」
「「はい…」」
ななとこころは自信なさげに田中さんの言うことに返事をする。この2人は色んな意味で大勢の人達の前で歌えそうもなさそうだからなぁ…ななは内気だし、こころは歌うのがそもそも苦手。しかし、うたは何も気にしている様子ではなかった。この話を聞いてキラッキランランになったのだろうか?
「もちろんお断りすることもできます。どうしますか?」
「「…」」
「キラッキランラン〜!やろうよ、私達で!!」
「だな。ウチの太陽がこう言ってるんだ…俺も歌うぜ!」
「私も。久しぶりのはなみちタウンフェス…心躍るわね!ななとこころも一緒に歌いましょ?」
「「うん(はい)!」」
「プリ〜!」
「おお〜っ!」
こうして俺達ははなみちタウンフェスへの出演を引き受けることにした。プリルンやら出間が違法撮影した動画がこんな案件を呼ぶことになるとは…アイドルプリキュアやってて良かったなと心の底から思ってしまう。とりあえず、今日から俺達の新しい仕事に向けての準備が始まるのだった。
~~~~~~~~
「アイドルプリキュア凄いプリ〜♪」
「本当だヨイ。まあ、プリルンがやったことはルール違反だがここまでになって俺も誇らしいヨイ!」
「あのはなみちタウンフェスに出られるなんて♪」
プリルンとヨーヨイとうたははなみちタウンフェスに出演できた喜びをかみしめる。それはもううたは何よりも歌うことが大好きだからもうかなりワクワクしてる様子だ…
「はなみちタウンフェスって何プリ?」
「この街で毎年開かれるお祭りのことだよ。」
「楽しいことが盛りだくさんなはなみちタウンきっての一大イベントで、メインのステージには今一番話題のアーティストが出るの!」
「ちなみに、私と笑華もそのステージに立ったことがあるよ。そこにアイドルプリキュアも立つってわけ♪」
「やっぱり凄いプリ!」
「そんなに凄いメロ?」
ななとうたと希望さんがプリルンにはなみちタウンフェスをプリルンに説明すると、さっきから横にいたメロロンが疑問を投げかける。まあ、俺も言えたことじゃないがよそから来たのからすればはなみちタウンフェスがどれだけ凄いのかとかよく分からないものだからな…
「私達のステージでお客さんがキラッキランランになったら嬉しいよね♪」
「心キュンキュンさせたいです!」
「うん!」
「私も…アイドル冥利としてとにかくみんなを楽しませるのみ。蓮もでしょ?」
「ああ、ここを成功させれば俺達は人気アイドルへの道を突き進むことになる…やるからには全力でやるぞ!」
「みんな、頑張るプリ〜♪」
「ありがとう!でも、プリルンも。」
「プリ?」
プリルンが頑張れとライトを振って応援する中でうたはプリルンを抱き上げてから語りかける。しかし、プリルンには何のことだかサッパリ…俺達はもう言いたいことは分かってるけどな。
「プリルンも一緒に頑張ろう!プリルンもアイドルプリキュアのメンバーでしょ?」
「プリ?プリルンもメンバープリ?」
「当たり前だろ?もちろん、メロロンとヨーヨイも…」
「今まで気づいてなかったの?」
「頼りにしてるよ?」
「だから、一緒に頑張りましょ!」
「嬉しいプリ…とってもとっても嬉しいプリ!プリルン、はなみちタウンフェスのステージ絶対成功させるプリ!!」
プリルンは俺達からの気持ちを受け取った上でやる気を漲らせる。みんなにとってはここにいる全員がアイドルプリキュアのメンバーだと思っている…だから、プリルンだろうと田中さんだろうと希望さんだろうと全員が実質メンバーなんだ。俺達5人だけじゃない…みんながいてこそアイドルプリキュアである。
「そうだ、みんなで特訓しようよ!」
「「「「おお〜っ!」」」」
「おお〜プリ♪」
「みんながやる気なら俺もやらなくちゃな…頑張れヨイ!」
「ねえたまとにいたまがやる気ならメロロンも応援するメロ!」
「でも、特訓って何をすれば良いのでしょうか?」
「「うーん…」」
「お悩みのようだね…こういう時はこの私、『Pretty Fruits』のリーダーの七色希望に任せなさい♪」
こころとうたとななが特訓は何をすれば良いのかと悩んでいるとここぞというタイミングで希望さんが任せろと胸を叩いて前に出る。0から始まったアイドルグループを国民的グループまで叩き上げたリーダーが前に出たものだから凄く頼もしい…のだが、ニカ姉は少し顔が引き攣っていた。
「希望ちゃん、まさかあなたが練習メニューを考えるとかじゃないでしょうね?」
「もちろん。君達がアイドルをやっていくのなら私は妥協を許さないよ?覚悟してね♪」
「希望さんが教えてくれるなら頼もしいです!よろしくお願いします!!」
「ええ、よろしくね…うたちゃん、みんな!」
「それでは、今回の特訓メニューは全てホプに任せるとしましょう。私も全力でマネージャーとしてサポートしますので頑張ってくださいね。」
「「「「はい!」」」」
「…」
こうしてはなみちタウンフェスに向けての特訓は希望さんのメニューの下でやることが決まった。これにうたは超乗り気であるが、ニカ姉の絶望顔を見てると少し嫌な予感もしている…まあ、ニカ姉は過去に希望さんが厳しいとか愚痴ってたからな。彼女がどれだけ鬼軍曹なのか実物を見せてもらいたいとどこかで思った。
~~~~~~~~
それから俺達は体操服(ニカ姉は練習着)に着替えてから砂浜に集められる。どんな練習から始まるかと思いまず最初に待ってたのはタイヤ引き…タイヤを走って引っ張るトレーニングからか、いきなり体育系だな。
「まずは基本の体力作りからやってくよ!タイヤが引けなかったらこの先のトレーニングは上手くやっていけないからね?よーい…」
そんなこんなで笛が鳴り、俺達は必死に全力疾走でタイヤを引いていく。最初の出だしはなかなか順調だが、ジワジワとタイヤの重さが効いてきている。この練習を過去にやったであろうニカ姉でさえキツそうで、特に俺のは他よりもタイヤが大きく重い…結構鍛えていても物凄くパワーを使う。
「皆さん、気合い入れてください!」
「田中さん、めちゃくちゃキツいっす…希望さんってこんな鬼なんですか?」
「まあ、ホプは昔から何事も妥協を許さない熱い内面も兼ね備えてますから…私もその活力にはかなり後押しされてましたよ。」
「これ、きっつ…笑華先輩も下積み時代はこんなトレーニングをさせられてたんですか?」
「そうよ…でも、久しぶりだから足が動かない!希望ちゃんの鬼!!」
「無駄口叩かないでとにかく走る!喋るなら声を出していくよ?キラッキ〜…」
「「「「「ランラン!」」」」」
「プリ〜!」
「ヨイ〜!」
それから俺達は声を出しながらもとにかくタイヤを引いて走っていく。その中でプリルンとヨーヨイに関してはめちゃくちゃ楽じゃなかろうか…プリルンはメロロンを引きながら、ヨーヨイは小石を引きながらとタイヤよりも軽いのを引いている。タッパが違うとて楽すぎてこれはクレームを入れたいが、ここまでしないとはなみちタウンフェスは成功しない…それを希望さんは言いたいのだろう。それに俺達も応えねえとだな!
「次はファンサ1000本ノック!アイドルスマイルからやってくよ?アイドルはファンサも大事…失敗したらやり直しだからね?」
次に待つトレーニングはファンサ1000本ノックという名のごとくファンサを1000回するというさっきとは別の意味の地獄のメニュー…俺達はアイドルスマイルをまずは決めていく。もちろん、プリルンとヨーヨイもだ…
「ねえたま、にいたま、素敵メロ♪」
「次は決めポーズ!」
そこからさらにポーズも決めていく。さっきの疲れもあるが、とにかく表情は楽しそうにしてどんな時もファンサは忘れずに…それがアイドルだ。
「ねえたま、にいたま、決まってるメロ!」
「このままウインクも!」
そのまま次のファンサのウインクも決めていく。ななは流石キュアウインクだけにウインクのファンサは慣れにも慣れていて、もちろんながらニカ姉もアイドルのファンサは心得ているのでどれも完璧!肝心の俺、うた、こころもウインクを決めるも…
「プリ?」
「やべっ…俺、ウインクできねえヨイ。どうしても両目瞑っちまう…」
「プリルンもできないプリ…」
「そんなところもキュートメロ〜!」
その中でプリルンとヨーヨイはウインクができず大苦戦。ただ、むしろこれにメロロンはもうメロメロ…ウインクができないのもご愛嬌なレベルなんだろうな、メロロンからしたら。それからもビーチフラッグやら歌唱練習やら地獄のメニューは夕方まで続いていった…希望さんって普段は優しくてのほほんとしてるのにアイドルのことになると急に鬼軍曹と化してしまう。流石は自分のグループを国民的グループまで叩き上げてきたリーダー、もう彼女には頭が上がらない。
「今日はここまで。みんな、お疲れ様!」
「疲れたぁ!」
「もう無理…」
「俺もこんなに身体を動かしたの久しぶりだからもうバッキバキだぜ。」
「これからこのトレーニングが続くと身が持たないわ…もう死ぬ。」
「みんな弱音を吐かない!こんなこと言ってたら本番は成功しないよ?学校の日も終わったらすぐこれだから覚悟しなさい!」
「希望さん、厳しいです…」
「プーリー…コテンプリ。」
すると、プリルンはきゅーたろうにもたれかかってそのまま眠りに就いてしまう。疲れてるのはみんな一緒とてプリルンにはかなり過酷だったのだろうな…
「プリルン、寝ちまったヨイ。」
「そうみたいメロ…にいたまもお疲れ様メロ。」
「すっごく張り切ってたもんね…」
「ああ、今日の敢闘賞は間違いなくプリルンだろうな。」
「アイドルプリキュアのメンバーだと言われたことがよほど嬉しかったのですね。」
田中さんはプリルンが疲れて寝た様子を見てプリルンがアイドルプリキュアの一員だとうたから言われたのが嬉しかったのだろうとしみじみと思い呟く。プリルンがいてうたがいて俺もななもこころもニカ姉もいたからこそアイドルプリキュアとして俺達はいるのだ…本当にあの出会いは運命がそれぞれを引き寄せたのだろう。
~~~~~~~~
それから解散した俺達はそれぞれの家に帰り、夜ごはんを食べることに…俺の方はニカ姉、ひま姉に加えて希望さんと4人。ニカ姉が希望さんを助けてからどうやらこの家に住んでたらしいのだが、キュアホープフルとして仲間になって以降は堂々と一緒に過ごしていて今では希望さんも家族の一員である。
「今日は朝から夕方まで何をしてたの?蓮ちゃんも笑華ちゃんも希望さんも運動着だったけど…」
「ちょっとはなみちタウンフェスに向けてね。希望ちゃんったら本当に鬼なのよ?下積み時代の時のような鬼軍曹になって…死ぬかと思ったわ。」
「はなみちタウンフェス?希望さん、Pretty Fruitsは今年出る気配が見られないんですけど…というか、忙しくて出られないと思いますよ?」
「いや、実ははなみちタウンフェスに今回出る新人アイドルのトレーニングのコーチとして私と笑華が派遣されてね…折角だし蓮くんにも手伝ってもらったの。そうだよね?」
「は、はい…そうですね。それで、ニカ姉も俺も一緒にしごかれて…希望さんはめちゃくちゃ厳しいんだよな。普段は優しいけどアイドルのことになると急に鬼になるもんだから…もう鬼〇辻無〇よりも鬼だったぜ?」
「いやいや、そこまでじゃないでしょ。笑華、私って優しいよね?」
「いや、もうそれは自分の胸に手を当てて考えてみて…無〇が無残に散りそうな勢いで鬼だったわよ?私、下積み時代の合宿のあの時はハッキリ言ってホームシックになってアイドルを辞めようとしてたんだから。」
「もう、笑華まで…陽葵ちゃんは私が鬼じゃないって信じてくれるよね?」
「うーん…お仕事での態度や蓮ちゃんと笑華ちゃんの話を聞くと鬼なのも納得ですね。希望さん、とにかくストイックじゃないですか…妥協は一切許さないですし、とことん自分には厳しいし他の人にも厳しいですからね。知り合いのレコード会社の社長さんからも聞いてますよ?『希望さんは仕事の鬼だ』って…」
「ううっ、みんな酷い!寄って集って私のことを鬼だって言うんだぁ…こういう時は私の中の鬼を鬼ごろしで浄化してやるんだから!」
「の、希望ちゃん…早まらないで!」
「そうですよ…あなたがそれを飲んだら大変なことになるんですから!」
そう言うと希望さんは冷蔵庫の中にある(ひま姉の)鬼ごろしを取り出そうと駆けていく。しかし、俺とニカ姉で必死にそれを阻止した…希望さんはめちゃくちゃ酒癖が悪くてアルコールの強い酒を飲むと大暴れしてしまうのだ。過去にそれで希望さんは1回警察に保護されてニュースになってるし…とにかく彼女にアルコールの強い酒を与えてはならないのだ。あくまでも家にある鬼ごろしは酒に強いひま姉の娯楽なのだから…
「希望さん、その鬼ごろしは私のですよ?とりあえず、話は後で大人同士いくらでも聞きますから…今は夜ごはんを食べましょう?」
希望さんは危うく暴走しかけるもそこはひま姉が年下の立場ながら優しく諭す。本当にひま姉は堂々としてるよな…普段はマイペースだけどこういう時には頼りなる姉ちゃんにして母さんになるものだから俺とニカ姉はその背中を追いかけてきたと言える。
「そうだね。ごめん…今日は豚カツだからとにかく何でも勝っていこう!明日も勝つ、ってね♪」
「それ、阪〇タイ〇ースだったら死亡フラグですからね…どこぞの今のハムの監督が言って爆死(連敗)したでしょ?」
「いや、蓮…そのネタは今の若い子には分からないんじゃないの?それに、いくらウチらの原作を放送してるテレビ局が阪〇タイ〇ースと癒着してるからといってここでも出すのはよくないと思うわよ…」
「蓮ちゃんは産まれる前の昔話なのに本当に詳しいね!プロスピAで勉強した成果かな?お姉ちゃん、誇らしいよ♪」
「お姉ちゃん、甘やかさないの。大体…こんな今の世代に伝わらないネタを私達ヅテで話させようとする作者にも問題があるわよ!」
俺が『明日も勝つ』が死亡フラグであることを実例に例えて指摘すると、何やら『原作』やら『作者』やら訳の分からない話をニカ姉が言って騒いでいる。ちなみに、俺はプロスピAもパワプロもどっちもやってるぐらいプロ野球好きなのでまあそこら辺の歴史も詳しい。
「とりあえず、それを死亡フラグにしないように頑張らないとね!うーん…陽葵ちゃんの作った豚カツ美味しい〜♪」
「ふふっ…良かったです。ラードからこだわって作ったんですよ?お肉もパン粉も良いのを使ってるのでもう最強の豚カツです。」
「美味い…トレーニングの後に食べるとなお最高だな!」
「本当ね。油もそんなにしつこくないから軽く食べれるわ…ソースともマッチしてるし、お姉ちゃんの豚カツは五つ星ね♪」
「ありがとう!まだまだあるから沢山食べてね♪」
それから俺達はみんなで話しながら夜飯のひと時を楽しむのであった。こうして家族で過ごす時間は前まではひま姉と話してる時だけが気が楽になっていたのだが、ニカ姉と仲直りして希望さんが加わった今はもう前どころか両親がいた時と同じぐらい楽しいものになった…親父も母さんも天国から喜んでるだろうか?生きてたらもっと楽しいことになっていたことだろうが、人の死後の話にifはない。とにかく俺はこの今いる家族との時間を大切にしていきたいと心から思った…そのためにプリキュアとして悪を倒さなければならない。キラキランドを滅ぼしたダークイーネ、その下のチョッキリ団、そしてクラヤミンダー…全てに打ち勝ってみせるさ!俺達で…ひま姉達が平和で過ごせるように。
side out
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side笑華
「お風呂上がったわよ?」
夜ごはんを終えてから私はお風呂に入ってからパジャマに着替えて自分の部屋に戻る。ベッドの上には先にお風呂を終えていた希望ちゃんが寝転がっていてキュアチューブの配信をイヤホンをつけて観ていた…しかもその配信主は西片エレン、要するに蓮だ。
「ああっ、もう終わったんだ…おかえり。」
「本当に希望ちゃんは好きよね…同じ家に住んでるんだから部屋の中に潜入して配信の様子を見学すれば良いのに。それがダメでも妖精の姿でこっそり入り込めるでしょ?」
「同じ家に住んでるにしてもそれはちょっと恐れ多いよ。蓮くんはかっこいいし、優しいし…それにVTuberとしてもやっぱり一家の血を引いてるから配信にしても動画にしても堂々としてて素敵だから。邪魔は流石にできないかな…」
「そうだけど。希望ちゃんって本当に迷惑なファンもエレン界隈で多い中でしっかりしてるわよね…」
「笑華は何とも思わないの?蓮くん、歌枠配信で今カイトくんの『キミからのEcho』を歌ってるけど…」
そう言って希望ちゃんはイヤホンを外してから配信の音を流す。彼女の言う通り、蓮はカイトくんの代表曲である『キミからのEcho』を歌っていた…しかも、蓮自身でもエレンとしての歌い方でもなく本家のカイトくんに寄せた歌い方でカイトくんへのリスペクトを強く感じた。
(何だろう…蓮が歌ってるはずなのにカイトくんが歌ってるような感じで心がドキドキする。蓮というかエレンってこんなにかっこよかったの?)
「ねっ…上手でしょ?蓮くんというかエレンももっと活動の幅が広がれば登録者100万人も夢じゃないと思うの。素敵だよね?」
「べ、別に…私の弟なんだから当然でしょ?それにまだまだ新人なんだし私に勝とうだなんて10年早いわよ。」
「もう…また前のようなツンデレ笑華に逆戻りしちゃって。」
「誰がツンデレよ!とにかく、もう今日は寝ましょ?今日はめちゃくちゃ疲れたし明日からまた学校だし…」
「笑華はもう疲れてるの?誰が疲れさせたんだろうね…」
「あなたでしょ!とにかく…明日は学校だけじゃなくて雑誌のインタビューも受けなきゃいけないから寝るわね。」
「待って。その前に一つだけ質問させて…」
「何、つまらないことだったら寝るわよ?」
「ありがとう。笑華はさ、蓮くん達と一緒にアイドルプリキュアをやってて楽しい?」
「いきなりどうしたの?まあ、楽しいわね…蓮達ってみんな仲が良くて楽しそうで、私もそこに一緒にいると一匹狼だった時の孤独感を忘れることができるの。それに、パパとママが亡くなってからアイドルを嫌いになった蓮がアイドルプリキュアとしての活動を通してまたアイドルを好きになってくれた…もちろん、私のことも。それがとても嬉しいの…」
「笑華…」
「あっ、これは蓮に内緒ね?あの子に話すと調子に乗っちゃうから…それじゃあ、おやすみ。」
「おやすみなさい、笑華。」
私は蓮達とアイドルプリキュアをやってることに関して正直思うことを素直に希望ちゃんに明かしてから眠りにつく。本当に私は今がとても幸せである…これから先もみんなとアイドルプリキュアとして一緒に喜怒哀楽を分かち合いたいと心から思った。アイドルプリキュアとしてのはなみちタウンフェスに向けて私も頑張るぞ!
いかがでしたか?今回は前半部分でしたけど、これが最後の平和だと思ってくださいませ…次回からは不穏な空気を醸し出していきますので。
その中でちょっと自分の趣味を入れたネタもありましたけど、本当に『明日も勝つ』って死亡フラグなんですよね…僕の知る界隈とすれば。でも、その死亡フラグをアイドルプリキュアはへし折っていくのですよ!まあ、どうなるのかは今後の楽しみにしててください。
ちょっと阪〇ネタを使ったことは反省してますけど、プリキュアを放送しているABCは阪〇の試合を中継してますもんね…ズブズブだし特集もやったりしてますし。今の時期は関西にお住まいの方は高校野球中継の影響でリアルタイムでプリキュアを観れないかもですけど、何とかTVerとかで楽しんで頂ければと思ってます。それかもう高校野球も好きならそっちも楽しむってのも良きかもですよ?
こんな感じでまた次回もお楽しみに!あと、コラボ先の作品の方も改めてよろしくお願いしますね?感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてまた次回お会いしましょう。