キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
さて、こちらも奇遇ながら4話目となります。しかし、原作としては2話の後半でついにうたちゃんとの関係も動き出しますし衝撃的な事実が明らかになります!どんなことが判明するかは本編を読めば分かりますよ?
それでは、また後書きにて。
side蓮
それから5時間目、6時間目も終わり、帰りのホームルームも終わって下校となる。結局あれから俺は孤立してしまい、休み時間ら周りから冷たい目で見られて凄い居心地が悪かった。そのまま家へ帰ろうとする道中のこと…
「蓮、マックランダーが出たヨイ!」
「了解、よしっ…最速最短でキラキラを戻してやるぜ!」
「その心意気は分かるが、うたには報告しないのかヨイ?仮にもプリキュア仲間だろ…まさか単独で?」
「当たり前だ、あいつなんかいなくたって俺はやれる…とにかくその場所へ案内しろ!」
「分かった…でも、無理だけはすんなヨイ。」
「ああ!」
俺は咲良にも報告すべきと言うヨーヨイの言うことを聞かずに我を貫き現場へと向かう。ちなみにあいつは今頃ピアノを弾くことになった蒼風と合唱曲を何にするかとかを話し合ってる最中でプリルンがたとえ報告しようと思っても相手にする暇がない状況だ。そんな中なら残った唯一のプリキュアの俺が何とかするしかねえよな!
~~~~~~~~
「マックランダー!」
俺が現場に辿り着いた時には既に団扇を器にしていてサイリウムを武器とするマックランダーが暴れまくっていて辺りはめちゃくちゃになっていた。他の人達はもう逃げ回り大パニック状態…車が飛んだり、建築物が壊れたりもう暴れたい放題だ。
「チョッキリ団のカッティー…またお前かヨイ!」
「いかにも。ところで、もう1人のプリキュアはどうしたのですかな?」
「咲良なんか必要ねえ…お前らの野望は俺1人で止めてやる!!」
「面白い…なら、お手並み拝見しますぞ。」
「プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」
そして、俺は変身アイテムであるアイドルハートブローチにプリキュアリボンを装着してブローチを3回叩いてから変身していく。身体と声が女になり、髪が赤から朱色になりロングに伸びる。
「キミと〜!YEAH!…一緒に〜!YEAH!」
それから服と靴も変わってものの1分未満で変身が完了。変身が終わると新しい自分になったような気分になると共に変身前になかった力が漲ってくる…これがプリキュアの力なのだろう。
「キミとブレイクダンス、ハートの熱気!元気アツアツ、キュアブレイキン!」
そして、俺は名乗りも決めてからまた相手のマックランダーと向かい合う。変身してなかったら恐怖しかないマックランダーも変身したら恐怖心も何もない…負ける気が全然しないのだ。
「とりあえず、2分だ…2分でノックアウトさせてやるぜ!」
「おい、キュアブレイキン…油断だけはするなヨイ!」
ヨーヨイは油断するなと忠告するが、俺はそれを無視してマックランダーに向かって駆けていく。今の俺は無敵なんだ…正義は必ず勝つというこの世の条理がある限り俺が負けるなんて考えるだけ野暮だ。すぐに勝って俺だけでも勝てるってことを証明してやる!
「はあっ!…たあっ!」
俺はとにかく前へ前へと攻めていき、パンチとキックをお見舞いする。流石の威力にマックランダーも押され気味…やっぱりプリキュアのパワーって最強だな!この力があれば俺1人でもマックランダーを倒せそうだ。
「何だ…大したことねえな?こりゃあ2分どころか1分半あれば余裕だぜ!俺、最強だから♪」
「浮かれてる場合ですかな?」
「マックランダー!」
「うわああっ!?」
すると、マックランダーは起き上がってからすぐにサイリウムからビームを放って反撃してくる。その威力は車やら何やらも破壊するレベルでこんなの直撃したらひとたまりもない。俺はその危機感からあって身体能力で反射的に避けていく。
「いちいちちょせぇんだよ!」
「馬鹿、突っ込むな…冷静になれヨイ!」
俺はヨーヨイの忠告をまた無視して相手の攻撃の隙を突き、渾身の飛び蹴りを喰らわせようとする。これならさっきのムーブからして間違いなく吹き飛んで、一気に決め技に持ち込めれるはず…と思っていたが、その攻撃はサイリウムで受け止められた。
(嘘だろ、プリキュアの力が止められるなんて…俺、最強のはずなのに!限界がこんなに遠いはずなんて、ありえねえ!!)
「マックランダー!」
「ぐわあああああああっ!?」
そして、為す術なくマックランダーの放ったビームが俺を直撃して当然回避のしようもなく真正面から食らって吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。どうしたんだ、俺…あの時は楽勝だったのに。一体何が起きてるんだ?この前の力が出ねえ…でも、起き上がらねえと。この世界を助けられるのは俺だけなんだ!
「キュアブレイキン!」
「キュアブレイキン、お主からは過信と焦りが見えますなぁ。何があったかは知りませぬが、キュアアイドルに頼らなくても自分でやるという使命を持ち、1人でもやれるという過信ができて上手くいかないと焦りが生まれる…お主は1人で強がっていてダメダメですぞ。お主は1人では戦えない…これが分かったでしょうな?」
「くっ…」
カッティーから指摘されて俺は膝をついて絶望する。俺は1人じゃ弱かったんだ…プリキュアの力を得て勝ったとはいえ、あの時はキュアアイドル…咲良がいたんだ。でも、プライドの高い俺は1人で強がって自分の強さを過信していた…とんだ自惚れっぷりだよな。俺は弱かった…何が1人で世界を救うだ。全然成し遂げれるわけねえよ…そう思うともう立ち直る気力もなくなった。
「マックランダー、キュアブレイキンにとどめを刺すのですぞ!」
「マックランダー!」
「蓮くん!」
マックランダーがビームを放って俺はもう助からないなと思ったその時…咲良が突然と現れてから俺を押し倒してから自らもビームを避ける。もう誰も助けに来ないだろうと思っていた中で驚きを隠せない…
「何ですと!?」
「はあ、はあ…良かった、無事で。遅れてごめんね…」
「キュアブレイキン、大丈夫プリ?」
「咲良、プリルン…どうして俺を助けに来た?俺は散々酷いことを言ったんだぞ。そんな俺を助ける義理なんてねえだろ…」
「義理とかそんなのはよく分からないよ…でも、私はあなたを助けたいの。だって…私は蓮くんのファンだから!」
「えっ!?」
咲良からの1つの単語に俺はさっきよりも驚く。俺の…『ファン』?俺の子役時代をこいつが知ってるのは分かっていたが、ファンだったとは知らなかった。俺のファンって年上の可愛い人好きのお姉さんが多かった印象だったが、まさか同い年のファンもいたとはな…
「急なことだからびっくりするよね?でも、本当だよ…私、蓮くんのことをドラマで初めて観たんだ。その時のあなたはとてもキラッキランランしていて…その時の場面もあって同い年の子にこんなにもかっこいい子がいたんだって思ったんだ。」
「…」
「でも、突然芸能界を引退していなくなったと思ったら…家の前を蓮くんが大きくなったような男の子が通って、もしかしてと思ってきゅーちゃんの散歩のついでについてきて声をかけたら蓮くんだった。それが嬉しくて緊張も少ししてたんだ…でも、蓮くんを傷つけちゃって、とにかく理由とかも調べて謝ろうとずっと思ってたの。本当にごめんなさい…私、あの時のことであなたが傷ついていたとは知らなくて。ごめんね、蓮くん…」
「咲良…」
咲良は今にも泣きそうな表情で俺に謝る。まさか俺がここまで彼女の心を追い込んでいたとは思わなかった…いくら拒絶反応からやってしまったこととはいえこれはやりすぎである。まさかここまで俺のこと考えていたとは…俺を傷つけてきた人間にはこれまでにない温かい感情が伝わってきた。ここまでされたらもう怒れねえよな…
「俺の方こそごめんな、咲良…ここまで追い込んでしまって。お前の気持ちを知れて良かったよ…ここまで俺のことを真剣に考えてくれるやつが悪いやつなわけねえよな。それに気づかずに酷いこと言っちまって…馬鹿だよ、俺は。でも、もうお前を傷つけたりはしねえ…だから、咲良も自分のことを許せよ?」
「蓮くん、ありがとう。だけど、蓮くんももう1人で全てを背負わないでね…蓮くんはひとりじゃない私が、ずっとそばにいるよ、だって、ずっと、私、もっと、あなたを守るから〜♪」
すると、咲良は感謝を笑顔で伝えてから自分の気持ちを乗せた即興のオリジナルソングを歌って励ます。こんなやつは家族以外では初めてで溢れる気持ちが抑えられねえ…
「蓮くん、どうしたの?涙、出てるけど…何か嫌なこと言ったかな?」
「泣いてねえよ…でも、ありがとな。俺、元気出たよ…咲良、俺と一緒に戦ってくれ。キラキラを取り戻そうぜ!」
「うん!」
俺は咲良に励まされたことで絶望を振り払って、涙を腕で拭ってからまた立ち上がる。本当にこいつは太陽のような存在だ…周りが暗ければ暗いほど、味方に勇気を与えるために輝いていく。そんな心の暖かさに涙が出ちまったよ…でも、もう何も怖くねえ!咲良がいれば何だってできそうな気がしたからな。
「プリキュア、ライトアップ!…キラキラドレスチェンジ、YEAH♪」
そして、俺に続いて咲良もプリキュア…キュアアイドルへと変身していく。本当にこいつが間に合って良かったと心から思う…俺は1人じゃなかったんだ。それが何よりも頼もしい…
「キミと〜!YEAH!…一緒に〜!YEAH!」
変身中もファンサを忘れずに振る舞い、咲良も変身完了する。こいつは俺よりもアイドル力あるじゃねえか…憧れとかそういう生半可なレベルじゃない。無意識にしてもどうにしても咲良はアイドルとしてやっていけそうだ…芸能界を生きてきた俺にはよく分かる。
「キミと歌う、ハートのキラキラ!笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」
「プリキュアが2人揃いましたな…マックランダー、2人まとめてやっつけるのですぞ!」
「マックランダー!」
「行くぞ、アイドル!」
「うん!」
そして、俺とアイドルは相手のマックランダーに向かって駆けていく。もう迷いも何も俺にはない…2人ならどこまででも行けそうな気しかしないのだ。
「たああっ!」
「マッ…!?」
「はああっ!」
俺が真っ先に蹴りを入れて相手を後退させ、そこをアイドルがパンチで吹き飛ばす。もう最初のような偶然のものではない…これが俺達のコンビネーションだ!
「な、何ですと?お主らのどこにそんな力が!?」
「俺達の気持ちだよ…キラキラを取り戻したいという強い気持ち、そして全てを守りたい優しさ。それが俺とアイドルの力の源だ!!」
「ぐっ…」
「2人とも、みことが閉じ込められてるプリ!」
「何だって?」
「みことが!?」
その時、プリルンから誰が閉じ込められているかを告げられる。なんと、咲良の親友でクラスメイトの東中のようだ。そういえば、あいつはアイドルと俺の応援グッズを持っていたのだが…どうりでうちわとサイリウムが媒体になってるわけだ。
「こうなったら何としても助け出すまでだ…ブレイキンタイフーン!」
まずは俺が先陣を切ってブレイキンタイフーンでマックランダーを打ち上げて何もさせないようにする。俺はアイドルと違ってこういう技は物理攻撃じゃないから決め手としては弱いかもしれない…しかし、今の俺には相棒がいるのだ。
「アイドル!」
「うん、アイドルグータッチ!!」
そこからアイドルは阿吽の呼吸でアイドルグータッチへと繋いでマックランダーを豪快に殴り飛ばす。グータッチとは名ばかりの威力だ…まだ出会って日も浅いのにここまでの連携ができるこいつは本当に頼もしい。こんな良い子だったら最初から仲良くしとけばと少し後悔している。
「ナイス連携だヨイ…キラキラも戻ってる。頑張れヨイ!」
「ブレイキン、ナイス!」
「ありがとう。それじゃあ、今日はお前に任せたぞ…最高のライブにしろ!」
「OK!クライマックスは私、一気に決めるよ〜♪」
そんなこんな俺はアイドルにクライマックスを託した。物理的な戦いだけでなく最後もワンマンプレイはもうしない…こうやって決め技を打つのも交互にやっていければと思っている。
♪:笑顔のユニゾン♪
「キミのハートにとびっきり元気をあげるね、ゼッタイ!(ゼッタイ!)アイドル!(アイドル!)ドキドキが止まらない!急接近、笑顔のユニゾン、応えてほしいなっ、サンキュー、最高のステージでキミと歌を咲かそう〜♪」
アイドルはクライマックスに向けてライブが始まる。しかしながら、こいつはやっぱ歌うのが好きと豪語してただけに上手いというかもうオーラがガチのアイドルだ…こんな煌めきは俺が見てきた中ではVTRの中の母さんやテレビの向こう側の親父でしか感じたことがない。下手したらそれ以上か…マックランダーだけじゃなくて俺のハートも盛り上がっている。
「プリキュア・アイドルスマイリング!」
そして、アイドルは決め技として溜めたハートをマックランダーへと放ってファンサも決める。当然のことながら彼女の決め技は初めて見たのだが…強いだけじゃなくてアイドルとしての愛嬌もえげつなかった。現役で身近ならニカ姉以上じゃなかろうか?
「「キラッキラッタ〜♪」」
マックランダーは東中と共に浄化されて消滅した。それから街も元通りで万事解決…やっと俺達の理想の戦い方を掴むことができて、この先に希望が見えてきたような気がする。俺なんかよりアイドルの方がプリキュアに向いてるなと思った…俺も頑張らねえとな。
「今度は負けませぬぞ…」
そして、カッティーは一言言い残して撤退する。こいつや他の仲間がいる限り、いつどこで異変が起こるかは分からない…でも、もう負けないつもりでいる。このアイドル…咲良がいれば負ける気がしないから。
「2つ目のリボンか…これでまた前進。よしっ、退却するぞ?」
「待って…その前にやりたいことがあるけど、一緒に良いかな?みことにちょっとファンサしたいなって…」
「仕方ねえな。まあ、俺もアイドルプリキュアだし付き合ってやるよ…ただ、プリキュアの正体はバレたらダメだからな…手短に済ませろよ?」
「ありがとう、ブレイキン。」
そして、俺達は気を失っている東中の元へと歩み寄る。さっきまで魂が暴れてたのだから相当疲れてるのだろうな…と思ったら目を覚ました。
「うーん…私、何してたんだろう?キュアアイドルとキュアブレイキンが私のために戦っててキュアアイドルのステージを見ていたような…夢?」
「「夢じゃないよ。」」
「…キュアアイドルとキュアブレイキン!?」
「みことちゃん…応援してくれてありがとう!」
「みことちゃんの応援がお…私達の力になったよ。これからも私とキュアアイドルのことをよろしくね♪」
俺達は東中に向けて最後に指でハートを作ってファンサする。しかし、我ながら女のアイドルになりきるというのは少し違和感があった…なりきるには子役時代からの演技力でどうにかなったし、見た目も声も女だから何とかなったけど、何か気持ち悪かったな。でも、東中がそれで喜んでくれたのなら満足だ…俺達はその表情を確認してこの場を後にした。アイドルってのも案外悪くねえな…
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それから俺達は変身を解除してから展望台へと移動する。この場所は咲良に案内されて初めて来たのだが、高いところから見渡すはなみちタウンの光景は夕方の時点でも絶景だ…夜なら恐らくもっと素晴らしい景色が拝めそうかもしれない。
「綺麗な景色だ…ありがとな、こんなスポットを紹介してくれて。気に入ったよ!」
「良かった…ここは蓮くんが来た時からずっと紹介したいと思ってた場所なんだ。気に入ってくれて嬉しいな♪」
咲良は満面の笑みを浮かべて喜ぶ。本当に彼女の笑顔って可愛いし、見てると心が癒されるというか…家族以外の人間の笑顔でここまで自分も嬉しいと思ったのは初めての経験だ。良いムードだし、そろそろ話を切り出そう…
「その、咲良…改めて、お前には酷いことばかり言って悪かったな。それでもこんな俺に優しくしてくれて、それにまっすぐで…おまけに俺の子役時代のファンということも知れて良かった。だから、そんな咲良と俺は友達になりたい…そして、一緒にプリキュアとして戦ってくれるか?」
「もちろんだよ。これからもよろしくね…蓮くん!」
俺が咲良に対して手を伸ばして友達になってほしいと願うと、彼女は俺の気持ちに応えて手を握って握手を交わして合意する。これで俺と咲良は正真正銘の友達にやっとなることができた…そして、久しぶりにできた友達でもある。
「あの…なあ、俺のことはくん付けやめて『蓮』って呼び捨てで呼んでくれないか?なんか凄く照れくせぇしさ…俺もお前のこと『うた』って呼ぶから。お互いそんな感じでよろしく頼むよ…うた。」
「うん、こちらこそよろしくね…蓮♪」
そして、呼び方もお互いに名前で呼び捨てに変わってより距離は縮まった。ただ、俺は照れてたのにうたの方は堂々としているのがムカつくけど嬉しい…それだけこいつも嬉しいんだろうな、俺と友達になれたことが。
「あっ、それと…お前、俺のファンなんだろ?何か書いて良いものとかあるか?サイン書きたいんだけど…」
「えっ、サイン書いてくれるの?それじゃあ、メモ帳の表紙に書いて!はい、これ。」
「サンキュー!それじゃあ、書くからな?」
俺はうたからメモ帳を受け取り、サインペンを筆箱から取り出して自分のサインを表紙に書く。こうやって自分のサインを書くのはどれぐらいぶりだろうか?それと、こうやって直接ファンの人にサインを書くって経験もあの時なかったから少し緊張している。とりあえず、当時のサインを再現して書いてみた。
「ほら…貴重なサインだからメモ帳として使い終わっても大事にしとけよ?」
「ありがとう、蓮!大事にするね。」
俺が書いたサインを受け取るとうたは嬉しそうに感謝する。引退した俺のでもこんなに喜ぶなんてな…こうやって俺の存在で喜ぶやつがいると思うと芸能界を辞めなきゃ良かったと少しだけ後悔してしまう。でも、俺が今も俳優をやってたらはなみちタウンにいたかどうか分からない…どうやら神様はうたと会わせるために引越しのシナリオを用意してくれたのだろうな。
「それじゃあ、帰ろうか…もう夜になりそうだし。」
「うん♪」
そんなこんなで俺とうたは一緒に家へと帰ることに。こうやって家族以外の女と一緒に歩くのはこれが初めてだけど、ここに来てから俺は初めてづくしの経験ばかりでとても楽しい!本当に失った7年間を忘れるぐらいに…それから俺達はLINEのIDを交換してから道中で色んな話をするのであった。
(30分後…)
「ここが私の家だよ。」
「ええっ、マジか…!?」
一緒に歩いて帰ること30分、うたの家に到着したのだが…何とその建物は『喫茶グリッター』、俺の家の2軒隣の喫茶店だ。あの通りの喫茶店がうたの家とは思わなかった…今度(色んな意味で)客として行ってみよう。
「やっぱり近所なんだな…俺、ここから2軒隣だぜ?」
「そうなんだ、私も行きたいな…蓮のお家。」
「いや、俺の家とか楽しくねえよ…!?まあ、うたが行きたいと思ったらいつでも来てくれ。姉ちゃん達も歓迎するだろうから…」
「本当に!?楽しみにしてるね!それじゃあ、また明日♪」
「ああ、またな!」
「バイバイプリ〜♪」
そして、俺はうたとプリルンの別れてから自宅へと帰る。今日だけで一気にうたと仲良くなれて本当に幸せだ。あんなにも可愛くて元気で優しくてまっすぐで…彼女なら信じても問題ねえよな?
「随分晴れ晴れした表情だな、蓮…うたと友達になれたのがそんなに嬉しいのかヨイ?」
「まあな…同じプリキュア同士だし、何よりもうたが俺のファンでいてくれたのが嬉しいし。それに…」
「『可愛いし』とでも言うんじゃねえのかヨイ?」
「は、はあ…!?確かにまあ…って、ちげぇし!人柄だよ、優しくてまっすぐな人柄なら信じたいと思っただけだ!」
「顔が赤くなってるぞ!?もしかしてうたに恋をしたとかじゃねえだろうヨイ?」
「うるせぇって!」
「うるさいのはあんたでしょ!?家の前で酔ったおっさんのように騒ぎやがって!!」
俺が家の前でヨーヨイと騒いでいたらニカ姉がドアを開けて怒鳴り出した。俺は何とかヨーヨイを背中に隠すことはできたが、流石に売れっ子アイドルのニカ姉が表に出るのは問題だし見せてはいけない醜態を晒していることに気付かないのだろうか?
「ニカ姉、落ち着けって…とりあえず、中で話そうぜ?色々とバレるしさ…」
「ちっ、分かったわよ。」
ニカ姉は舌打ちをしつつも渋々納得して俺を家の中に入れてドアを閉める。本当にニカ姉は怒らせると何するか分からない…この猛獣をコントロールするにはひま姉の手も借りねえとな。
「あれ、ひま姉は?」
「お姉ちゃんなら明日から長期で映画の撮影だからしばらく帰ってこないけど…もしかして、私じゃ不満?」
「別に不満じゃねえよ…それよりも飯は?」
「お姉ちゃんが作り置きしてくれたからそれを温めれば食べれるわよ?とりあえず、蓮はお風呂に入って着替えてきなさいよね…」
「分かってるよ。なあ、ニカ姉…」
「何よ?」
「俺、この場所が気に入ったよ。ありがとな!」
「柄にもないわね…気持ち悪い。」
「なっ…!?」
「でも、あんたの晴れ晴れした表情を見てると本当のようね。ほら、もうお風呂に入ってきなさい…もう私はお腹ペコペコなんだから。」
「ああ、ごめん…入ってくる。」
そして、俺はニカ姉の言う通りに風呂へ向かうことにした。本当にツンツンしてる彼女であるが、すれ違った時に嬉しそうだったのは見逃していない…ニカ姉は何だかんだで俺のことを心配してたんだな。本当に不器用な姉を持ったもんだよ…とりあえず、俺は新天地で最高のデビューを切れたんだ。この調子で幸せな時間を過ごして姉達を安心させたいと思った…そのためにはチョッキリ団の野望を止めねえと。でも、うたと一緒なら絶対にできる!俺はそう信じて日々を過ごすのであった。
いかがでしたか?ついにうたちゃんと和解してお友達になれました!しかも、うたちゃんが蓮のファンだったことも明らかに…そりゃあ、いきなり『蓮くん』って呼べるわけですよ。(最終的には呼び捨てになったけど…)
さて、今回のサブタイトルは『ひとりじゃない』でしたが…『ひとりじゃない』と聞くと何を連想するでしょうか?曲なのは確実でしょう…しかし、『ひとりじゃない』という曲は2曲あるんです。片方はDEENが歌ったドラゴンボールGTのエンディングともう1つは韓国の13人組男性アイドルSEVENTEENが歌ったもの。どっち派なのかも感想の片隅に書いていただければ幸いです。
次回はアニメの3話分の話をお届けします!1話でまとまるかまたも2話使うか…お楽しみに。
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