キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

40 / 60
遥生です。この前のばっどがーるの作品に関して少し表現の足りないところがありご指摘を頂きました…この件に関しては原作を知ってる前提で話を進めようとしていたのです。そこら辺に関しては真摯に受け止めてまたこれから状況を詳しくを意識して書きたいと思いました。この作品とは別件ながら謝罪させていただきます…申し訳ありませんでした。

さて、今回のキミプリは4日で投稿することができました。やっと前のペースに戻ったんかなって思います…今回からはいよいよおふざけが許されない話の圏内に入りますが、その入りの今回の17話もまあ重いですね。プリルンの心理状況、メロロンのハートキラリロックのことを知った上での決断…本当にここら辺は辛いですし、カッティンダーの絶望感。前半のラスボスじゃないかと思いましたね…まあそこら辺は17話分が完成したら後書きで詳しく話せればと思います。

とりあえず、前半戦をお楽しみください。


#40 プリルンの覚悟、ホープフル不在のはなみちタウンフェス

side蓮

 

「蓮、大変だ…起きるんだヨイ!」

 

 はなみちタウンフェス当日の朝早く、俺はまだ眠たい中でヨーヨイから叩き起される。まだ目覚ましが鳴る30分前だぞ…何が起きたのだろうか?

 

「どうした、ヨーヨイ…緊急事態が起きたのか?」

 

「その緊急事態だヨイ…メロロンが朝起きたらいなくなってたんだヨイ!しかもハートキラリロックもなくなってて…おまけにキラルンリボンブックまでなくなってるヨイ!」

 

「何だと!?」

 

 俺はヨーヨイから知らされた事態を知り、目がパッと覚めて部屋中を探し回る。昨日の夜は俺がメロロンのお世話をする日だったのでメロロンも一緒だったはずなのだが、どこにもいない上に机の下にしまってあるハートキラリロックとキラルンリボンを管理している本までなくなっていた…何がどうなってるのだろうか?

 

(寝る前に閉めたはずの窓の鍵が開いている…まさか、家出したのか?)

 

「蓮、スマホが鳴ってるヨイ。」

 

「ああ、そうだな…もしもし?」

 

『蓮、大変…プリルンがいない!』

 

「ええっ!?」

 

 着信が来ていることをヨーヨイから知らされて応じるといきなりうたがパニック状態でプリルンがいなくなったことを知らせる。メロロンだけじゃなくてプリルンもいなくなってるのか…どうしてこうなってるのか全くの謎だ。

 

「プリルンもいなくなってるのか…実はメロロンもいなくなってるんだよ。」

 

『そうなんだ…とりあえず、私は何か手がかりを探すから一旦切るよ。何かあったらまたフェスで集まった時に知らせるね…』

 

 そう言うとうたは通話を切ってプリルンの手がかりを探し始めたようだ。同時に俺もメロロンがどうやっていなくなったのかを調べ始める。恐らくプリルンから何か言われてからメロロンが内側から開けて家出したと見て間違いない…外から窓の鍵はどうにもならないからな。

 

(メロロン、プリルン…どうしてお前達は急にいなくなったんだ?そういえば、プリルンは昨日からどうも曇っていた気がする。何かあの戦いで思うことがあったんだろう…とりあえず、無事でいてくれ。)

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「キラキランドに着いたプリ。」

 

 時同じくして、プリルンとメロロンはキラキランドへとたどり着く。実はプリルンはあれから考えていたのだ…うた達と一緒に過ごし、アイドルプリキュアの仲間として色んなことを一緒にしてきたのだが…フェスに向けての練習やカッティンダーとの戦いで自分の無力さを痛感してしまう。そして、プリルンははなみちタウンに戻る意思を固めてそれにプリルンに忠誠を誓うメロロンも乗る形になり現在に至るわけだ…

 

「ねえたま、本当に大丈夫なのメロ?」

 

「大丈夫、とっておきの考えがあるプリ。うたの力になるプリ!」

 

 メロロンは今後の行く末が不安になりプリルンに大丈夫かどうかと問うとプリルンはとっておきの考えがあると言ってメロロンを安心させる…しかし、その考えとは一体何なのだろうか?そして、うたやみんなの力になるためにどうするのか…プリルンは迷わず行動に移し、その背中をメロロンは追って行くのだった。

 

(数分後…)

 

「もうすぐお城プリ!」

 

「メロ…」

 

 それから飛行して移動することしばらくしてプリルン達は女王のピカリーネが眠る城の前へと到達した。しかし、メロロンは周りの状況を見て不安になる…キラキランドの住民はみんな結晶化して眠っている現状や真っ暗な雰囲気を目の当たりにして恐怖を感じた。

 

「メロロン、大丈夫プリ。一緒なら怖くないプリ!」

 

「ねえたま…あなたの温もり、今もあの時も私を強くしてくれるのはあなた。だから、大丈夫メロ…にいたまがいなくてもねえたまがいればメロロンは頑張れるメロ。」

 

「プリ。ヨーヨイのこともプリルン達で助けるプリ!」

 

 メロロンはプリルンに励まされて元気を取り戻す。ヨーヨイを置き去りにしてしまったこともメロロンの中で後悔して寂しくて怖い気持ちになる要因になったもののプリルンの笑顔が最大の癒しになったようだ…そして、しばらくすると切れたビッグキラキラリボンが落ちてある場所へとたどり着いてそこで一旦止まった。

 

「メロ…ビッグキラキラリボン、チョッキンされたままメロ。」

 

「大丈夫プリ。プリルン達が集めたキラルンリボンの力で何とかなるプリ!まずは女王様のところに行くプリ。」

 

 そう言ってプリルンはメロロンを引っ張って城へと向かうことに…中に入るとそこにはもちろん玉座のところに結晶化した女王のピカリーネが眠ってるだけである。2人はピカリーネの前へと移動した。

 

『よく来ましたね…プリルン、メロロン。』

 

「「女王様!」」

 

 ピカリーネはテレパシーでプリルンとメロロンに話しかけて、それを2人は返事をする。ピカリーネの方もプリルンとメロロンの帰還を待っていたかのように出迎えた。

 

「女王様…プリルン、うた達の力になりたいプリ!うた達はキラキランドのためにすっごく頑張ってるプリ!だから…」

 

『分かっていますよ、プリルン。キラルンリボンを持って来たのでしょう?』

 

「プリ…うたと蓮とななとこころと笑華が頑張って集めたキラルンリボンプリ!」

 

「いっぱいメロ。(メロロンは蓮から借りて中は見てなかったけど、凄く集めてたみたいメロ…アイドルプリキュアは凄いメロ。)」

 

『よく集めてくれましたね。キラルンリボンはタークイーネによって真っ二つにされたビッグキラキラリボンの欠片。』

 

「欠片…メロ?」

 

『そう…キラルンリボンを集めればビッグキラキラリボンは元通りになるのです。そしてそこから光が溢れ、キラキランドを包む闇もはなみちタウンで人々のキラキラを奪うチョッキリ団も消えるのです。』

 

「プリ〜♪」

 

 ピカリーネがキラルンリボンを集めて起こることを説明するとプリルンは目を光らせて喜ぶ。プリルンやらヨーヨイといったところはキラルンリボンを集めてくれる戦士…アイドルプリキュアを見つけ出すためにキラキランドに行き、そしてその成果が実ったのだから。

 

「チョッキリ団がいなくなればキュアアイドル達ももう大丈夫プリ〜!」

 

「ねえたま!?」

 

『メロロン…』

 

「メロ?」

 

 大喜びしたプリルンはルンルン気分でキラルンリボンブックを持って城を飛び出す。メロロンは心配になってプリルンの後を追おうとすると、ピカリーネがメロロンを呼び止める。

 

「女王様、どうしたのメロ?」

 

『メロロン、プリルンの願いは叶いません。』

 

「メロ!?」

 

 そして、ピカリーネはプリルンがいない中でメロロンだけに絶望の真実を突きつける。現状だと願いが叶わない…メロロンもそれを知って絶句してしまう。

 

『ビッグキラキラリボンを元に戻すにはキラルンリボンがまだ足りないのです…』

 

「じゃあ、ねえたまは咲良うたや蓮達やにいたまを助けられないメロ!?願いは叶わないメロ?」

 

『…』

 

 メロロンの問いにピカリーネは何も言えずに黙り込んでしまう。こんな現実はピカリーネだってメロロンやプリルンに伝えたくはなかった…でも、これが現状。何とかしてくれと言ったところでピカリーネは答えに困ってしまって何も言えない。

 

「あっ、そうメロ!女王様…メロロンが産まれた時から持っていたこれは何メロ?」

 

『…!?』

 

 ピカリーネが困っている中でメロロンは持ち込んできたハートキラリロックをピカリーネに見せ、見せられた側は驚いてから何かを悟って深刻な声色で話し始める。

 

『そろそろ話す時かもしれませんね…このハートキラリロックのことを。』

 

「あっちの世界で調べたら願いが叶うって書いてあったメロ。本当メロ?」

 

『そう…それは2人の願いを何でも叶えられる伝説のアイテム。』

 

「メロ!?やっぱり、本当だったメロ。これならねえたまの願いを叶えられるメロ♪」

 

『いいえ、メロロン…そのハートキラリロックを使ってはいけません!』

 

 願いを叶えられることが本当と聞いたメロロンがハートキラリロックを使う気満々でいると、ピカリーネは使ってはいけないと厳しめの声色でメロロンに忠告する。

 

「どうしてメロ?」

 

『それは恐ろしいアイテムなのです…』

 

「恐ろしいアイテム…使ったらどうなってしまうのメロ?」

 

『これを使ったら2人の願いは叶います。しかし、願いを叶えるために2人が大事にしてるものをハートキラリロックに封印しなければなりません…』

 

「封印、メロ?」

 

『願いを叶える代わりに1番大事なものを失うということです。』

 

「メロ!?1番大事なものを失う…!」

 

 メロロンはピカリーネからハートキラリロックを使った代償を聞き言葉を失う。そして、大事なものが何かを頭の中で思い浮かべ、その中でプリルンとヨーヨイとの思い出が浮かんでそれらを失うのかと思うとショックを隠せない。

 

『良いですね、メロロン…そのハートキラリロックを決して使ってはいけませんよ?』

 

 ピカリーネは再度メロロンにハートキラリロックを使わないように注意を促す。プリルンはまだキラルンリボンが足りないということを知らない上にメロロンはハートキラリロックの真実を知ってしまった…果たして、この2人の運命と決断は?

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「ぐっ、うおおおおおおお!」

 

 時同じくしてはなみちタウンのとある森の中、そこにはクラヤミンダー化したカッティーことカッティンダーが昨日のことを思い出して頭を抱え、精神世界の中でも悩んでいた。

 

「自分は何ということをしてしまったのですぞ…アイドルプリキュアを傷つけるなど、ぐぬぬ…」

 

『闇から逃れることはできぬ。』

 

 昨日のことの罪悪感に苦しむカッティーにダークイーネが語りかける。もうカッティー自身はアイドルプリキュアとは戦いたくないし、誰も傷つけたくないと思っていてもはや戦闘意欲はない…しかし、ダークイーネはそれを許さないのだ。

 

「ダークイーネ様、アイドルプリキュアは自分をキラキラにしてくれたのですぞ!これ以上戦うことなどできないですぞ…」

 

『黙れ、お前にはもっと深い闇に染まってもらう。わらわから逃げれると思わないことだ…』

 

「ひいいっ…」

 

 ダークイーネは闇の手を繰り出してカッティーを捕まえようとする。これに恐怖を感じたカッティーは怯えた情けない声を漏らしてとにかく闇から逃げた。

 

「やめてくれですぞ〜!ぐわっ…」

 

『世界中をクラクラの真っ暗闇にせよ。』

 

 カッティーは必死に逃げたものの抵抗虚しく闇の手に捕まってしまった。そして、精神世界の外ではカッティンダーが変形してパワーアップして飛び立った。

 

「カッティンダー!!」

 

(こんなことになるのならあの時、自分勝手なことをするんじゃなかった。アイドルプリキュア、自分を助けてほしいですぞ…)

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side蓮

 

 ドタバタの朝を経て、俺達は気持ちをまだ切り替えられないながらもはなみちタウンフェスの会場に移動を済ませて今はライブの控え室で時間を過ごしている。会場内に関しては大盛り上がりでマスコットのはなみぃちゃんもいれば屋台も沢山揃い、ロックフェス並に大きな屋外ステージもあり俺達はそこでライブをするのだが、欲を言えばこの舞台に立ったことあるニカ姉にしてほしかった…まあ、怪我で入院していてまだ意識が戻ってないならステージに立つのは無理だろう。それと、もう1人のステージ経験者でアドバイザーの希望さんはニカ姉に付きっきりにつき同行していない…頼もしい人間がいない中ここは4人(と田中さん)で乗り切るしかないのだ。

 

「みんな…これを観て?」

 

 ライブまであと少しという時にうたがカメラに映ってた動画を俺達に観せる。どうやらうたがプリルンがどこに行ったかを教えてくれた動画がカメラに残ってたとのことでその動画を観ることに…そこに映っていた内容とは?

 

『みんな、観てるプリ?プリルンとメロロンはキラキランドにお出かけしてくるプリ!プリルンも頑張るプリ、だってプリルンもアイドルプリキュアのメンバープリ!だから待っててプリ。キュアアイドルはプリルンが守るプリ!』

 

『にいたま…観てるメロ?黙ってキラキランドに行くことを許してほしいメロ。メロロンが必ずにいたまを助けるメロ!大丈夫メロ。必ず帰ってくるメロ!』

 

「朝起きたらこんなメッセージが残ってたんだ。」

 

「プリルンとメロロン…まさかとは思うが昨日のことを思い悩んでたんだろうな。俺達が負けたから何とかしようと…」

 

「蓮くん…」

 

「お前ら、そんな落ち込むんじゃねえヨイ!プリルンとメロロンは必ず帰ってくる…それに、こんな気持ちでライブしてたら笑華とホプに怒られるヨイ。気持ちを切り替えていくヨイ!」

 

「ヨーヨイの言う通りですよ、皆さん。この場に笑華先輩と希望さんはいないし、プリルンとメロロンもいませんけどそれぞれ頑張ってるんです。だから、私達もこのライブを頑張りましょう!そうじゃないとお客さんにも頑張ってる人達にも失礼ですよ?」

 

 俺達が昨日のことやプリルンとメロロンがいなくなったことに落ち込んでいると、ヨーヨイとこころが檄を飛ばす。本当にコイツらの心は熱くメラメラ燃えてるし何よりも前向きである…この活力に俺達も火がついた。

 

「そうだね…こころとヨーヨイの言う通りだよ。プリルンとメロロンは絶対帰ってくると信じて今はライブで会場のみんなをキラッキランランにすることだけ考えていこう!」

 

「うたさん、素晴らしい心がけです…うたさんが元気なのにリーダーの蓮さんが落ち込んでいるのはおかしな話ですよ?プリルンとメロロンがキラキランドで何をしてるかは分かりませんけど、私達も頑張るしかありません。」

 

「ですよね…すみません、リーダーの俺が弱気になって。うたもありがとな…お前はウチのチームの太陽だよ。」

 

「えへへ♪」

 

「もうすぐ出番でーす!」

 

「「「「はーい!」」」」

 

 スタッフの合図が聞こえ、俺達は返事をしてから心のスイッチをライブに切り替える。いつまでもクヨクヨしたって仕方がない…ニカ姉や希望さんがいなくてもプリルンやメロロンがいなくても俺達はアイドルプリキュアだ!4人でも絶対に成功させてみせる。

 

「お前ら…行くぞ!」

 

「「「うん(はい)!」」」

 

「「「「プリキュア、ライトアップ!…キラキラ、ドレスチェンジ!YEAH♪」」」」

 

 そして、俺達はプリキュアへと変身する。ニカ姉はいないがここは4人でライブを決めていく…その気持ちだ。会場に来られたお客さんのためにもニカ姉や希望さん、そしてプリルンやメロロンのためにも成功が今回の至上命題だ。

 

「キミとブレイクダンス、ハートの熱気!元気アツアツ、キュアブレイキン!」

 

「キミと歌う、ハートのキラキラ!笑顔ニッコリ、キュアアイドル!」

 

「キミと瞬く、ハートの勇気!お目目パッチン、キュアウインク!」

 

「キミと踊る、ハートのリズム!心キュンキュン、キュアキュンキュン!」

 

「「「「We are キミとアイドルプリキュア!」」」」

 

 変身を済ませ、『笑顔のユニゾン』が流れて幕が開き俺達はステージへと向かう。これがアイドルプリキュアの初ライブ…何としても成功させてやるぜ!

 

(すげぇ、溢れるほどの観客だ。これが俺達アイドルプリキュアの人気か…やる気が漲ってくる!)

 

 俺は観客席の様子を見て、沢山の観客がいて沢山の黄色い歓声を受けるこの状況を味わう。この感触をいつもニカ姉や希望さんは体感してたんだな…そして、下積み時代にはこのはなみちタウンフェスのステージに立っていた。その2人と同じ舞台に俺達は立ってるんだな…それでみんなが喜んでる様子で緊張やらモヤモヤが消えた気がした。

 

「みんな、こんにちは〜!」

 

 俺が観客に挨拶をすると客席は最高潮の盛り上がりを見せる。本当に俺は小さい時からの夢を叶えたんだ…アイドルになって母さんや親父、ニカ姉が立ってきたライブのステージの上に立つこと。長年夢見たことがついに実現したのだ!しかし、歓声の中には少しどよめきも一部ある。

 

「あれ、キュアホープフルは?」

 

「ホープフルちゃん、推しなのに…どうしていないの?」

 

 大方は俺達が出てきたことを喜ぶ中でキュアホープフル…ニカ姉がいないことを残念に思っている層も一部にいる。ここは何とかガッカリさせないように伝えないとな!

 

「今日は私達、アイドルプリキュアのライブに来てくれてありがとうございます!ですが、ごめんなさい…キュアホープフルは別の仕事が急に入ったので今回のライブには出られなくなりました。」

 

「ええ〜っ…」

 

「そんなぁ…」

 

「ですが、私達4人が今日は皆さんのことを心キュンキュンにします!」

 

「皆さんをキラッキランランにしますから最後まで楽しんでいってくださいね?」

 

 俺がリーダーとしてキュアホープフルがいないことを謝って嘘ながらも理由を説明すると、キュンキュンとアイドルが同調して話を合わせながら盛り上げていく。これで場内の不安な声は抑えられただろう…

 

「それでは最初の1曲目は私達で歌う新曲です…聴いてください。」

 

 ウインクの合図でこの日のために作った1曲目の新曲のフォーメーションを組んだその時、向こう側に昨日対峙したカッティンダーが降り立つ。

 

「カッティンダー!」

 

『うわああああ!!』

 

 観客はカッティンダーの姿を見て一斉に逃げ去る。どうしてよりにもよって初ライブの時にまた現れるんだ…初ライブを乗り切ってからカッティンダーの問題に向き合おうと思ったのに本当に空気が読めない。

 

(しかし、様子がおかしい。前よりもサイズが大きくなってる…どうなってるんだ?)

 

「あれって…」

 

「カッティーさん!?」

 

「ちょっと形変わってませんか?何だか前より強そうです!」

 

「強そうどころじゃねえヨイ。ダークイーネの与えた闇が大きくなってやがる…カッティーはそれに飲み込まれてもう戻れなくなっちまったヨイ!」

 

「何だと!?とにかく、避難誘導の方は田中さんがやってくれている…とりあえず、俺達4人だけじゃ心許ないからヨーヨイの力も借りるぜ?今日は大丈夫か?」

 

「心配するなヨイ。俺はもう勘は前回で取り戻した…もうヘマはしないぜ!」

 

「アイドル、ウインク、キュンキュンも…行くぞ!」

 

「「「うん(はい)!」」」

 

 そして、ヨーヨイはまたフェニックス人間の姿になり5人でカッティンダーに立ち向かうことに…厳しい戦いになるのは覚悟してるが、とにかく恐れずに挑むのみだ!

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 時同じくキラキランドではプリルンが切り裂かれたビッグキラキラリボンのある場所で集めたキラルンリボンの力を届けようとする。そして、キラルンリボンの力を吸ったビッグキラキラリボンは光り出した。

 

「これでうたを、キュアアイドル達を守るプリ!」

 

 しかし、ビッグキラキラリボンの光はあっという間に消えてしまった。プリルンはピカリーネから話を聞いてなかったのだ…キラキラを取り戻すにはキラルンリボンが足りないことを。

 

「どうしてプリ!?キラルンリボンを戻したのにどうしてキラキラにならないプリ?」

 

「ねえたま…」

 

「メロロン!」

 

 プリルンが困惑しているとピカリーネから全てを聞いてから後を追ってきたメロロンが合流してプリルンに声をかける。メロロンはこうなることを知ってたにしてもプリルンがパニックにならないかと心配していた。

 

「キラルンリボンの数がまだ足りないのメロ。」

 

「プリ!?」

 

「女王様がそう言ってたメロ…」

 

「プリ。そんな…それじゃあプリルンはうたを、キュアアイドルを守れないプリ?」

 

 プリルンはメロロンから知らされた真実を聞かされ、自分がいかに無力なのかを痛感する。アイドルプリキュアの一員とは認められているものの戦力になれてない自分に劣等感をとにかく感じるのだった…

 

「ねえたま…」

 

「ブルっと来たプリ!キュアアイドル達が大変プリ!!でも、どうすれば…」

 

 メロロンが心配になり呼びかけるもその中でプリルンはクラヤミンダーが現れた気配を感じる。プリルンもこの前の敗戦を受けてから不安が大きい…しかし、キラキランドにいて戦力にならない自分に何ができるのか?プリルンは内心葛藤していた…

 

(ねえたまが辛そうにしている…そんなねえたまの願いは叶えたい。でも、ハートキラリロックは使ってはいけないと女王様から言われている。どうすれば良いメロ…)

 

 一方のメロロンは懐にしまっているハートキラリロックを出そうとしたが、ピカリーネから言われたことを思い出して踏みとどまる。アイドルプリキュアが危機を迎える中で決断の時が迫りつつあった…その答えとは果たして?




いかがでしたか?今回は蓮視点だけでなくプリルンとメロロン側の話も原作通りに入れました。蓮視点だけで話が進むとあっさり17話分が1話で終わっちゃいますからね…今回は原作のAパート、Bパートの尺に合わせて前後編分けることにしました。原作通りにプリルンとメロロンの苦しみ、それだけでなくカッティーも苦しみ、アイドルプリキュア側もプリルンとメロロンがいなくなった苦しみ…それぞれあるわけです。今回のキーワードは『苦しみ』ですな。果たして全員の苦しみを次回でいかに何とかするか?まあ、1回じゃ何とかならなそうなものもありますけども…次回はいよいよ謎に包まれてたあの2人が満を持して出てくる予定です。今後もしばらく重い話が続くかと思いますけど、鬱にならずついてきてください。

感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてまた次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。