キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達- 作:寿垣遥生
さて、今回は予告通り原作に戻り18話分をお送りいたします。ここら辺になるとあんまりおふざけが許せなくなりますけども、原作でもうたちゃんのズキューン連発はまあシリアスな中ではふざけてたのではないかと思いますね。そして、サブタイトルのように蓮の恋模様にも少し動きが見られます。果たして、どうなるのか?
また後書きにてお会いしましょう!
side蓮
「凄かったなぁ…この前のはなみちタウンフェス。」
「そうだ、聞いたよ。怪物みたいなのが出たって…」
ある朝のこと、みこと、わかば、るかのイツメンはこの前のはなみちタウンフェスのライブの話をしていた。どうやらあの騒ぎはかなり噂になってたようだ…それもそうか、配信にもカッティンダーが映ってしまったし現地勢もいるからな。しかし、その一方でうたはさっきから空ばかり見ていてポケーっとしていた…学校に行く時からこの調子である。
(その中でうたはどうしたんだ?さっきから話にも入ろうとせずに何か考え事をしてやがる…)
「最近よく聞くよね…大丈夫だった?」
「うん、怖くて逃げちゃったけど考えてみたら怪物なんてありえないし。」
(いや、ありえるんだよ…その怪物と俺達は戦ったんだって!まあ、プリキュアのことは秘密だからこれは流石に言えねえか。)
「わかば達、何の話をしてるんだ?」
「何か楽しそうな話をしてるみたいだね。」
そんな感じで話を進めていると朝練を終えてやって来た勘介が教室に入ってきてはわかばに声をかける。それに続いて生徒会の話し合いを終えた健人も一緒に入ってきた。
「あっ、勘ちゃんと健人くん!実はこの前のはなみちタウンフェスの話をしてたの。」
「ああ、その話か…確か怪物騒ぎもあったらしいな。それでアイドルプリキュアが戦ってたらしいが、そこにキュアズキューンとキュアキッスが現れたらしいって聞いてるぞ。」
「アイドルプリキュアが戦う?そんなことがあるわけないでしょ…勘介は何を言ってるの?」
「アイドルプリキュアはアイドルであってヒーローじゃないんだよ?勘ちゃんっておかしなことを言うね。」
「そ、そうなのか?」
勘介は俺達が戦ってたことを力説するも健人とわかばから信頼されずにあしらわれる。それもそうだ…アイドルプリキュアは世間の中ではクラヤミンダーとかの怪物と戦ってることは知らず、ただのアイドルとして認識されてるのだから。勘介はその様子を見ていたからまだしも他に力説したところで信頼など得られない。
「そんなことより、キュアズキューンとキュアキッスといえばあの配信観た?」
「観た観た…キュアズキューン!」
「キュアキッス♪」
「僕も観たよ。めちゃくちゃかっこよかったよね!勘介もそう思うでしょ?」
「ああ。新しいアイドルプリキュアのメンバーだとしたらとんでもない新人が現れたな…」
るかがキュアズキューン、みことがキュアキッスになりきると周りのみんなが盛り上がる。学校に行く途中でもズキューンとキッスの噂をしていた人がいたものだからもう世間はこの謎の2人で話題が持ちきりだ。
「この前の2人、話題になってるね。」
「ああ、朝のニュースでもやってたよな。俺は観てたけど、ななは観たのか?」
「私も観たよ。やっぱり改めて観ても凄いよね…アイドルとしてもプリキュアとしても。」
「そうか。うたは観たのか?」
「えっ…?」
俺はうたに話題を振るも話を聞いてなかったのか茫然としている。一体何が起きてこうなっているのだろうか?昨日はこんな調子じゃなかったはずなのだが…
「2人合わせてズキューンキッスって呼ばれてるみたいだよ。」
「ズキューン!?」
すると、うたはズキューンという単語を聞いて突如として我を取り戻したのか大きく反応する。これはまさかズキューンのことで何かあったのではないかと思ってしまう…まあ、あの時もズキューンに心を撃ち抜かれてた様子だったしな。これには話を進めていたみこと、るか、わかば、勘介、健人もびっくりしてうたの方を向く。
「今、ズキューンって言った!?」
「うん…言ったけど?」
「ううう〜!」
「うた、今日はどうしたんだ?さっきからずっとボーッとしてたぞ…」
「「「「「うん。」」」」」
「ボーッとというか、うーん…ズキューンってしてる!」
うたはすっかりズキューンの沼にはまったのかズキューンと同じ仕草をしながら今の気分を伝える。どうやらハートを撃ち抜かれて最高にハイな気分になっているようだ…なんか今日は変なことをしないか不安である。
(これはまさか…アレだろうな。)
~~~~~~~~
それから国語の授業となり、担任にして担当の富士見先生が今日の授業の内容の教科書にある文学作品を読んでいく。その中であるがうたは相変わらずニヤニヤした表情をしている…そんなにズキューンのことが気になるのだろうか?もうこれは確定だろうな。
「…という文章です。では、咲良さん!」
「ズキューン!」
富士見先生から指名されたうたはズキューンのポーズをしてズキューンと叫ぶ。元から頭が悪いのは分かってたにしても更におかしくなってしまったらもう収拾がつかない…人間はしっかりしてたのに。
「この時の作者の気持ちはどうだろう?」
「ズキューン!」
「ズキューン…?」
そして、前に出るや否やチョークで括弧の中に『ズキューン!』と書いてしまう。ダメだこいつ…脳内もズキューンによって焼かれてしまったようだ。富士見先生は困惑しているし、俺はとにかく恥ずかしい…あるアニメで主人公が笠松音頭を踊った時ぐらいの絶望である。
「それじゃあ、朱藤くんはどう思うかな?」
「はい、作者は文の中でも触れた友人のやった失敗を踏まえてこういうことをしてはならないと戒めたと思っています。」
「素晴らしい回答だよ。まさにその通り…朱藤くんは文章をよく見てるね。」
「ありがとうございます!(まあ、俺は役者時代に常日頃から台本を読んで作者はキャラはどんな気持ちなのかを常に考えてたけどな…)」
そんな感じで何とか俺がフォローしてこの場は何とかなった。しかし、その後の授業に関してもうたは『ズキューン!』と叫び休み時間でもズキューンし続け…もう手に負えなくなった。
(昼休み…)
「ズキューン…」
「蓮先輩、なな先輩…どうしたんですか?」
昼休みのアイドルプリキュア研究会の活動をやってる中、俺とななはこころを呼び出す。ズキューンとし続けるうたも連れて…アイドルオタクのこころならきっと俺が思った通りの答えを出してくれるに違いないだろう。
「今日ね、うたちゃんが変なの!」
「見れば分かります。」
「それがもう朝からズキューンってばかり連呼してて…」
「ズキューン?ああ、キュアズキューンだ…ううっ!」
俺が現状を説明しようとすると、うたが俺の『ズキューン』に反応してすぐにズキューンとキッスのポスターを見て苦しそうにする。やっぱり俺の思った通りかもしれねえな…
「うた、マジで何があったんだ?」
「最近、色々考え込んじゃっててそれを忘れようとキュアズキューンのことを考えてたらズキューンが夢に出てきてズキューンってなっちゃって…ズキューンなの!」
「なるほど…そういうことですか。」
うたが変になった理由を説明するとこころは納得した様子で返事をする。俺と考えが一致してるかは分からないが、アイドルオタクとして理解できたらしい。しかし、色々考えてたその色々とは俺のことなのだろうかと思ってしまう。俺でこんなことになっていたのなら申し訳なさすぎるところだ…
「分かるの?」
「はい!うた先輩、ずっとズキューンのことが気になっちゃうんですよね?」
「そう!素敵でかっこよくて、ステージを見る度に吸い込まれるみたいな気持ちになって考えてみたら初めて会った時も何となく初めてじゃないみたいで!その時からずっと気になってるんだ…どうしてこんなに気になるんだろう?」
「それで、俺は一応答えは出てるがこころにも聞いておきたいと思って来たんだ…どうなんだ?」
「それは簡単ですよ、うた先輩はお熱です。」
「ええっ!?言われてみれば熱い…風邪?」
「じゃなくて、うた先輩はキュアズキューンに一目惚れしたようなもの…つまり、ファンになったんです!」
こころはうたがズキューンのファンになったと言い当てる。どうやら俺の答えと一致していたようだ…やっぱりうたはズキューンのファンになったようだが、ファンの域を超えてるぐらいおかしくなってるんだよな。限界オタクと言うべきだろうか?
「私がズキューンのファン…?」
「ようこそキュアズキューン沼へ…そして、推し活の世界へ!」
「沼…」
「推し活…」
「「…って何?」」
うたとななは『推し活』と『(スラングとしての)沼』の意味が分かってないのか困惑する。まあ、この2人はこころと違ってアイドルオタクの文化に触れてないからな…仕方ない面もあるだろう。
「とりあえず、俺が解説しよう。推し活とは自分が推している…つまり、人にオススメしたいぐらい好きなアイドルを色んな形で応援する活動のことだ。」
「「ふむふむ。」」
「続いて、アイドルに関する沼とは好きなアイドルにハマってしまう様子が沼にはまったように抜け出せなくなることから来てるんだ。」
「「へぇ〜。」」
「蓮先輩の説明、凄く分かりやすくて良かったですよ!」
「そうか?まあ、芸能界で生きてたし姉がアイドルだからな…ドルオタのお前よりは芸能界と推しの仕組みは詳しいぜ?それじゃあ、折角だしうたとななもアイドルプリキュア研究会に入ろうか!」
「うん♪」
「えっ、私も!?」
「ほらほら、ななちゃんも行こう!」
「ええ…」
そんなこんなでうたとなながアイドルプリキュア研究会に入ることに…俺は久しぶりに研究会のある視聴覚室に久しぶりに足を踏み入れ、うたとななをリードした。うたもノリノリそうだし、ななもまあ入れば雰囲気に慣れることだろう…
「…ということで、咲良うた先輩と蒼風なな先輩がアイドルプリキュア研究会に入会することになりました!」
そんなこんなで会長のこころがうたとななをみんなの前で紹介すると、会員は拍手して2人を歓迎した。ウチはアイドルプリキュアを愛する者であれば誰でも歓迎のスタイルだからな…同じ趣味を持つ者は皆友達である。
「ありがとうございまーす!」
「あ、ありがとうございます…私も入っちゃった。」
「あの、質問良いかな?」
「はい、みこと先輩!」
「2人は誰が好きなの?」
そんな中でみことはうたとななにアイドルプリキュアの誰が好きなのかを質問する。うたはキュアアイドル、ななはキュアウインクの本人ではあるが…新入りが誰推しなのかは誰しも気になることだし仕方ないだろう。
「はい、これ大事!推しは誰かってことですね。まずはなな先輩!」
「えっ、私!?キュアウインク、以外かな…」
こころが困惑するななにアイドルプリキュアのメンバーとズキューンキッスのカードを見せると、ななはキュアウインク以外と顔を赤くして答えた。キュアウインク以外ってのがどうも俺には引っかかるが本人だしな…自分で自分を可愛いとは言えないだろう。
「そうなんだ、キュアウインクも凄く可愛いよ!」
「だよな、俺キュアウインク推し!」
「私も♪」
「そ、そうなんですか!?」
「ななが照れてどうするんだよ…(いや、本人だから照れるのも仕方ねえよな。でも、正体バレるからリアクションも程々にしとけよ?)」
「そうだよね…ふぅ。」
「それで、うた先輩は?」
「私はキュアウインクもキュアキュンもキュアブレイキンもキュアホープフルもみんな大好き!」
うたはこころの問いに対してみんな大好きだと箱推し宣言する。これには俺だけでなくななもこころも嬉しくなり、思わず笑顔になった。そうか、何だかんだで俺のことも好きなんだな…少し安心した。
「でも、先輩…今一番心キュンキュンなのは?」
「キュアズキューン大好き!」
「分かる〜!」
「凄いかっこいいよなぁ♪」
「うた、キュアズキューン推しなんだ…」
「そうみたい。どうしてなのか今でも分かんないけど、私…キュアズキューンのファン!」
うたがキュアズキューン推しだと公言するとみんなは盛り上がる。でも、やっぱり最推しはキュアズキューンなのか…まあ、アイドルとしての推しの話だしそんな深刻に考えなくても良いよな?俺はとにかく悲観的に考えるのをやめることにした。
~~~~~~~~
翌日の土曜日、今日はニカ姉の退院日。午後に迎えに行くということで俺は午前中に買い物を済ませようとしていた…ひま姉は仕事の関係で夕方に帰ってくるから迎えに行く時には同行できないため、俺が夜ごはんを作る当番もやらないといけない。今日は退院するニカ姉と仕事を頑張ったひま姉のためにご馳走を振る舞うぞ!
「蓮、おはよう!」
そんな時にきゅーたろうの散歩をしているうたが俺に挨拶をする。結構元気そうであるが、昨日からキュアズキューンの推しパワーでもうガンギマリなんだよな…いつも元気なうたが何倍も元気で嬉しく思う。
「おはよう、うた…元気だな。」
「うん!キュアズキューンのことを考えると元気が漲ってくるんだ。キュアズキューンのようなキラッキランランになりたいなぁ…蓮はお買い物?」
「ああ、今日はニカ姉が退院するからな…ご馳走を振る舞いたいと思って。そう言ううたもきゅーたろうの散歩ついでの買い物か?」
「お父さんからパスタを買いに行くのを頼まれてね。あっ、そうそう…田中さんだけどキラキランドに一旦帰って様子を見に行くらしいよ?」
「タナカーン先輩が…そうなのか。まあ、プリルンとメロロンがまだ帰ってないだろうし女王様にもお会いしないといけないだろうし。先輩も大変だヨイ…」
「とりあえず、昼過ぎにニカ姉を迎えに行くからお前も遅れるんじゃねえぞ?宿題とか色々済ませとけよな。」
「それなら大丈夫。宿題も食器洗いも全部済ませたから…また後でね♪」
そう言うとうたはきゅーたろうを引っ張るような勢いでまた散歩…いや、ジョギングか?そんな感じで去って行った。何かきゅーたろうが可哀想に思えるがうたが元気なことに越したことはない。まあ、これはこれで良いだろう。しかし、田中さんが出張か。この先に変なことが起きなければ良いのだが…
「俺もうたの元気を見て負けてられねえな…買い物をしたら料理を仕込んで夜には完成できるようにしておくぞ!」
「きゃっ!?」
T字路に差し掛かった時、俺から見て死角だったのか突然横から来た人とぶつかってしまう。しかも声からして女性…これはまずいことになってしまいそうだ。
「すみません、お怪我は…ってあなたは?」
「蓮…くん?」
そのぶつかった相手は何とこの前の杏咲とのデートの時にチャラ男からナンパされてた黒髪のお姉さんだった…あの時ははなみちタウンの観光のために来ていたのだが、どうやらまだまだここに滞在していたようだ。
「ごめんなさい。私は大丈夫よ…蓮くんこそ怪我はない?」
「俺も大丈夫ですよ。自慢じゃないですけど身体は頑丈ですから…しかし、また会いましたね。はなみちタウンの観光ですか?」
「ううん、もう観光は終わって実はここに住むことにしたわ。観光というかあの時ははなみちタウンがどういう街並みなのか見て回ってたのよ…」
「そうなんですね。ところで、まだあなたの名前を聞いてなかったんですけど…折角の縁ですし教えていただけないでしょうか?お姉さんからは『メロロン』って呼ばれてることは確かですけど、本当の名前を知りたくて…」
「私の?分かったわ、私はメロロ…ううん、めろんよ。」
黒髪のお姉さんは俺から名前を尋ねられると自らを『めろん』と名乗った。なるほど、『めろん』だから『メロロン』なのか…どうやらこれでメロロンの人間態であるという疑いは消えたようだ。そうなると、あのブロンドヘアーのお姉さんはプリルンの人間態という線も消える…俺の杞憂だったか。
「めろんさん、ですか。失礼ですけど苗字は?」
「苗字…ごめんなさい、苗字はちょっと知られると大変なことになるから。めろんで良いわよ…」
「分かりました、すみませんね…答えたくないことまで足を踏み入れて。」
名前しか答えなかっためろんさんに対して俺は苗字を訊ねるも彼女は答えるのを拒否する。そうなると、かなりのレベルの社長令嬢か何かだろうな…苗字を聞くとひっくり返りそうな一族の娘と美貌からして容易に想像できる。
「気にしないで。ところで、蓮くんはこれから何を?」
「実は買い物に行こうとこの先のスーパーに向かおうとしてたんです。今日はめでたい日なので俺がご馳走を振る舞おうと思って…」
「奇遇ね…私もそのスーパーでさっき買い物を終えたところなの。あのお店の野菜や果物は新鮮よね…」
「分かりますか?あの店を気に入ってくださって嬉しいです。俺もいつもあの店を利用するんですよ…果物とか野菜だけじゃなくて魚介類も新鮮でもうここで買い物してれば外れはないでしょうね。」
「そうね。じゃあ、私はこれで…」
「待ってください!最後に1つだけ良いですか?」
「何?」
「今、巷で話題のキュアズキューンとキュアキッスについてどう思いますか?」
俺は思わずめろんさんにキュアズキューンとキュアキッスについてを質問してしまう。どこかでキッスの正体がめろんさんではないかと思った故だろうが自分でも驚いている。なんて質問をしたんだ俺は…!
「確かにあの子達は有名だけど、急にどうしたの?」
「いや、その…何となくですけどキュアキッスがあなたと似ている気がして。つい…」
「あなたって本当に変な子ね。でも、キュアズキューンとキュアキッスはとても素敵な2人だと思うわ…まあ、キッスと私が似てるというのは質問する理由としては無理矢理と思うけど。別に私がキュアキッスの正体って訳でもないし。」
「すみません…でも、あなたがキュアキッスに似てると言っても良いぐらい美人なもので。俺の気にしすぎでしたね…無駄話に付き合ってくださってありがとうございます。それと…」
「?」
俺は買い物のメモを記した紙の買い物リストの下にチェックしたり修正するために持ち込んだボールペンで自分の連絡先を書いてからその紙を買い物バッグの横のポケットに忍ばせる。
「もしも、何かあったら俺を呼んでください!すぐに駆けつけますから。」
「ありがとう。その時が来たら使わせてもらうわね。」
そう言ってからめろんさんはこの場を後にするのであった。しかし、どうしたものか…この人を前にするとうたと同じように良いところを見せたいと無意識半分意識半分でアピールしてしまう。彼女もまた俺からすれば魔性の女である…
「蓮、あのめろんって女に恋をしてるのかヨイ?さっきから冷静じゃないというかお前らしくねえぞ…」
「いや、自分でも何がなんなのか。あの人を前にするとどうしても惹かれてしまうんだ…それ以前にメロロンの人間態なのかとかキュアキッスの正体か何かと気になってたんだけど、どっちも違いそうだから少しはスッキリしてる。ただ、どうしたんだ…俺。」
「とにかく、お前はうたに恋をしてるんだろ?ブレるんじゃねえヨイ。」
「ヨーヨイに言われなくても分かってるさ…」
俺はヨーヨイに言われ、自分が求めてる人がうたであると再認識する。分かってはいる…でも、どうしてなのか?めろんさんのことが気になって仕方がない。俺はまさか、めろんさんにも恋をしてるのだろうか?胸に手を当てて自分に問うのであった。
side out
~~~~~~~~
その頃、チョッキリ団のアジトではチョッキリーヌがビリヤードをしていてザックリーがそれを見て何かを思う。この前初めて聞いたキュアズキューンとキュアキッスのことやカッティーがいなくなったこと…思うことは沢山あるだろう。
(しかし、チョッキリーヌ様は随分とお気楽だよな…色んなことがあったにもかかわらず悠々と遊んでやがる。たまにはあんたも働けっての!)
「ザックリー、心の中で何か言ったかい?」
「いえ、何も!しかし、スパット様はあれから帰って来ないんすけどキュアズキューンとキュアキッスとやらのデータを取れたんすかね?」
「それはスパット様じゃないから私には分からないよ。それよりもいつまで休んでるんだい?スパット様がいらっしゃらないのならあんたが行くんだよ。」
「ええっ、マジすか!?そういえば、カッティーいないんだよなぁ…俺の仕事ザックリ増えてるし!」
「ごちゃごちゃ言ってないで早く行きな!休暇は十分取ったんだからあんたにはその分働いてもらうからね?」
「い…YES,BOSS!トホホ…」
こうしてカッティーがいなくなりスパットも帰って来ない中でザックリーが出動させられる羽目に…果たして、カッティーもいない中でザックリーは何連勤させられるのだろうか?スパットの手も借りたいと心から思うザックリーだった。
おまけ
「ねえたま、ただいまメロ♪」
「メロロン、おかえりプリ!メロロンがお買い物に行ってた間、荷物の整理をしてたプリ。」
メロロンは買い物バッグを持って田中ことタナカーンの出張所に入るとプリルンが出迎える。何故この2匹がタナカーンの出張所にいるのかというと…メロロンの主導のもとでタナカーンの家でもある出張所を乗っ取り、そして模様替えまでもをして魔改造したのだ。ちなみに、プリルンはハートキラリロックにあるものを封印した影響で首のリボンは石化している。
「ねえたま、ありがとうメロ。今日の夜ごはんはカニさんウインナーとオムライスだから楽しみにしててメロ♪」
「カニさんウインナー!?プリルン、カニさんウインナー大好きプリ!タナカーンとヨーヨイとホプも一緒だったらもっと楽しくなりそうプリ♪」
「そ、そうメロ…楽しそうメロ。(ねえたまの記憶を上書きしてもメロロンだけじゃないなんて。メロロンの気持ちも考えてほしいメロ…)」
「メロロン、どうしたプリ?」
「何でもないメロ。メロロンはお昼ごはんを作ってくるからねえたまはちょっと待つメロ。」
「分かったプリ!もうプリルンお腹ペコペコプリ…」
「ふふっ、ねえたま可愛いメロ♪」
そして、メロロンはキッチンへ向かうのと同時に買い物バッグの横のポケットに入れてあった紙も出してその道中で紙を開いて確認する。そこには蓮の携帯番号が記されてあった…
『すみません…でも、あなたがキュアキッスに似てると言っても良いぐらい美人なもので。』
『もしも、何かあったら俺を呼んでください!すぐに駆けつけますから。』
(蓮、どうしてあなたはメロロンに優しくするメロ?黙っていなくなったのに…あなたが好きな咲良うたに意地悪もしたのに。メロロンはこのまま蓮を騙し続けるようなことをして良いメロ?でも、にいたまのことも頭から離れない。どうすれば…)
メロロンは涙をこらえて蓮からもらった連絡先のメモをポーチの中に入れる。メロロンもメロロンで蓮とヨーヨイのことで悩みに悩む…この苦しみをメロロンはこの先も背負うことになるのだが、それはまた別のお話。
いかがでしょうか?蓮がとうとう謎のお姉さんことめろん(まあ、もう正体を分かる人には分かるかと…)に恋する様子が見られました。うたちゃん一筋で来た恋愛模様に乱れが出てきています…そして、そのうたちゃんはキュアズキューンのファンになって推しパワーで覚醒。それは良いことに思うものの蓮の心には乱れが生じてきています…どうなるかは次回以降を見守ってください。
それと、原作でちょっと反応が大きかったのがななちゃんがアイドルプリキュア研究会にてキュアウインク以外のファンと言ってましたが、これにはネット上ではキュアウインクのアンチが本人等といったコメントも見られましたね。まあ、本人なので…自分で自分を推しにするのはナルシスト感があって恥ずかしいことなのでしょうな。ただ、ウインクの正体がななちゃんであることを知ってるのは関係者のみですけどw
蓮もメロロンも方向性は違えどかなり苦しんでいますが、この胸のつっかえは解決するのか…そこら辺は次回以降の楽しみにしていてください。
気になるポイントは山ほどあるでしょうけど、そこら辺は時が来たら解説しますのでお待ちください。感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてまた次回お会いしましょう!