キミとアイドルプリキュア♪ -朱蓮のダンサーとアイドル達-   作:寿垣遥生

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遥生です。今年初投稿か遅くなり申し訳ありませんでした⋯年末年始が忙しかったというか年始を母方の実家で過ごしていたので執筆の余裕がなかったです。新年の挨拶に関しては喪中につき自粛いたしますが、今年も1年頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします!

そんな中で今回はアニメ本編に戻り22話分となります。メロロンが宣戦布告する中でやって来たまさかの対決⋯アイドルプリキュアVSズキューンキッス。プリルンには対決の意識はまあないもののメロロンがね⋯どうしても神経質ですが、どうなることやら?プリキュア同士の戦い(意味深)、そこへの導入が今回になります。

どうぞ待たせた分お楽しみくださると嬉しいです!それでは、また後書きにて。


#55 世間とメロロンが生んだ対立構想

side蓮

 

「美味しいプリ〜♪」

 

 ニカ姉の誕生日があった次の週の土曜日、午前はラジオの収録、午後はソロ曲のレコーディングで不在のニカ姉と貴島さんからブンブンの取材を受けている希望さん以外の俺達(田中さんは下でバイトをしてる)はグリッターに集まってアイドルプリキュアの活動についての話し合いをいつものようにしているのだが⋯田中さんの家である出張所を拠点としてメロロンと同居してるプリルンがお邪魔してはドーナツを食べていた。こんなのがメロロンからバレたら俺達が大目玉を食らうってのに⋯本当にプリルンは自由すぎるものだ。

 

「ねえ、蓮くん、うたちゃん、こころちゃん⋯」

 

「ん?」

 

「どうしたんですか?」

 

「何か気になることでもあるのならザックリ言って話した方が良いぞ。」

 

「蓮、それザックリーの口癖だよ?」

 

「すまん、うた⋯あいつの相手ばっかり最近してるからかな。で、何が気になるんだ?」

 

「この間、メロロンが私達はライバルだって言ってたでしょ?これからどうなっちゃうのかなぁ⋯」

 

「それは俺も悩んでたよ。ヨーヨイとも解散してから話し合った。だけど⋯」

 

「だけど?」

 

「とりあえず、仲良くなれば大丈夫だヨイ!いざとなれば俺とホプとタナカーン先輩がいるし、メロロンもお前達の言うことを聞けなくとも俺達の言うことは聞くだろうし⋯任せろだヨイ!なあ、蓮?」

 

「ああ、ななは心配する必要はねえからな。」

 

「流石、蓮くんとヨーヨイ!」

 

「メロ!?ねえたま!」

 

「メロロン!」

 

 そんな感じでメロロンと仲良くするための計画を立てようとした時に噂の張本人が窓を開けて部屋に入ってきた。鍵を開けていたとはいえ、これは不法侵入ではなかろうか⋯

 

「ねえたまぁ⋯」

 

「メロロンも食べるプリ?」

 

「うたのご両親が作ったドーナツだヨイ!食べなきゃ損だヨイ!モグモグ⋯」

 

「メロ〜⋯じゃなくて!どうしてねえたまはここに来ちゃうのメロ?にいたまも一緒に暮らせば良いのに⋯」

 

 メロロンはうたのご両親が作ったドーナツをプリルンとヨーヨイの勧めで食べようとしたが、惑わされることなく迷いを断ち切ってプリルンにこっちに来る理由を訊ねつつヨーヨイも田中さんの家でのヒモ生活へと勧誘する。しかし、これをヨーヨイは無視してプリルンと一緒にドーナツを食べるのだった⋯同じマイペースでもヨーヨイのは何となく許せそうだ。

 

「うたや蓮達がいるし、美味しいものがいっぱいプリ〜!」

 

「俺もだな。みんなと一緒なら今後のアイドルプリキュアとしての活動の話し合いとかも潤滑に進む⋯理想的だとは思わねえかヨイ?」

 

「そんなの知らないメロ!ねえたまとにいたまは一緒にいるメロ!!」

 

「皆さん、ビッグニュースです。」

 

 メロロンがプリルンとヨーヨイと揉めている中で下からバイト中の田中さんが上がってきてはビッグニュースがあると話を切り出す。大変な中でグッドタイミングだ⋯

 

「田中さん、助かります⋯それで、ビッグニュースとは?」

 

「はい。Pretty Holicから新しい仕事が来まして⋯そのキャンペーンがアイドルプリキュアVSズキューンキッスによるライバル対決です。」

 

「プリ?」

 

「メロ?」

 

「「「「ライバル対決〜!?」」」」

 

 俺達は田中さんから告げられた新たな案件を知って驚く。アイドルプリキュアとズキューンキッスの対決か⋯同じアイドルプリキュアのはずなのに何故に対決!?田中さんから聞いてもとにかく意味が分からなかった。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 それから、それぞれ仕事の終わったニカ姉と希望さんも合流して今回の案件を振られたPretty Holicへと向かう俺達⋯2人にはもちろん案件の内容を話した上で来てもらっているのだが、もちろん驚いていたのは言うまでもない。(プリルンとメロロンとヨーヨイは例のポシェットの中に入れてる。)

 

「いつ来てもキラッキランラン♪」

 

「皆さん、お久しぶりです!」

 

「こはるさん!ご無沙汰しております。今回もよろしくお願いいたします!」

 

「えっ?蓮先輩⋯店員さんと知り合いなんですか?」

 

「そ、そうよ!何でこんなに親しいわけ!?」

 

「あら、誰かと思ったらPretty Fruitsの笑華さんと希望さんまで!後でサインを頂けませんか?私、大ファンです!」

 

「ありがとうございます。」

 

「打ち合わせが終わったら書かせて頂きますね⋯」

 

 こはるさんは同行している2人の女性がニカ姉と希望さんだと知ると大興奮してサインをお願いした。普段はお仕事に真面目な彼女でも旬なトップアイドルが来たらただのファンに戻ってしまうのだろう⋯そうなると、俺達アイドルプリキュアはどう思ってるのかも気になる。

 

「ありがとうございます!それと、そこの新しい人は⋯」

 

「彼女は紫雨こころ⋯新しいマネージャー見習いです。」

 

「マネージャー見習いの紫雨こころと申します!その⋯よろしくお願いします。」

 

「よろしくお願いします。あら、その子は?」

 

 こころと挨拶を交わしてから、こはるさんの目にメロロンが入り俺達に誰なのかを訊ねる。それもそうか、彼女はメロロンと会うのは初めてだから⋯

 

「新しいマスコットキャラクターなんです。」

 

「そうなんですね?可愛い♪」

 

 うたがメロロンのことを説明すると、こはるさんはメロロンの頭を優しく撫でる。どうやら彼女もメロロンの可愛さにメロメロになったようだ⋯確かにメロロンはとても可愛いもんな。

 

「こはるさん、そろそろ本題に移りましょうか?俺達もその為に来たので。」

 

「そうでした⋯それでは、企画についてご説明しますね。」

 

 そんなこんなでこはるさんは俺達をある売り場へと案内する。そこには俺達のコスメグッズとは別にズキューンキッスのものと思われる白と黒の大人びたデザインのコスメグッズが並んでいた⋯

 

「新しいコスメグッズもありますね。これがもしかしてこれが次のアイドルプリキュアのお仕事ですか?」

 

「希望さん、良いところに気づきましたね。今回の企画はアイドルプリキュア対ズキューンキッス、ライバル対決です!」

 

「対決って⋯」

 

「どういうことですか?」

 

 こはるさんは改めて自分の口で今回の案件について切り出すも、ななとうたは何のこっちゃという感じで彼女に疑問を投げる。対決と言っても何をするのか⋯田中さんから言われても分からないのにますます分からなくなってきた。

 

「こちらのコスメをキュート可愛いアイドルプリキュア派、そしてこちらの新しいコスメをクールかっこいいズキューンキッス派としてどっちが好きかを選ぶキャンペーンをやりたいんです。」

 

「可愛い!笑華ちゃん見て?ズキューンキッスのも素敵だよ?」

 

「そうね、アイドルプリキュアのとは違うテイストでなかなかじゃない。」

 

「対決ってそういうことなんですね?」

 

「はい、今注目の二大アイドル対決企画⋯実現のために協力お願いします!」

 

「えっと、ちょっと待ってください!どうしてアイドルプリキュアとズキューンキッスが対決しないといけないんですか?同じアイドルプリキュアでしょう⋯同じじゃダメなんですか?」

 

「それは私にもよく分かりません。世間的にはそうみたいで⋯ごめんなさいね?」

 

「蓮さん⋯実は世間的にズキューンキッスはアイドルプリキュアと別物と扱われているようです。テイストの違いと登場した経緯でしょうか⋯それを受けた皆さんの煽りがこの現状を生んでいるのかと。」

 

「そうなんですね。」

 

 俺がアイドルプリキュアとズキューンキッスが何故別物と扱われてるのかとこはるさんに質問をするも彼女はよく事情を知らず、代わりにマネージャーの田中さんが答える。そうか、俺達5人とズキューンキッスのテイストの違いと出自の違いなんだな⋯田中さんからの説明を聞いて俺は納得した。どうやらこの対立構想はメロロンが生み出したものではなく世間が生み出したものらしい⋯俺達が謎のアイドル的存在だからこういう解釈になったんだろうな。

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

「で、このお仕事⋯どうしますか?」

 

 それからグリッターに戻った俺達は田中さんから今回の案件を受けるかどうかを訊ねられる。答えに関しては俺の中では決まっていて、全てはメロロン次第だとは思っているがな⋯

 

「俺は受けますよ。ライバル対決というのは不本意ですけど、みんなと楽しくできて、お客さんを満足できるなら良い企画だと思ってます。お前らもそう思うだろ?」

 

「うん!プリルン達と一緒なんてキラッキランラン〜♪」

 

「私も、心キュンキュンしてます!」

 

「対決って言っても両方盛り上がれば良いもんね。」

 

「そうそう、別に殴りあったりとかそんなんじゃないし⋯アイドル同士の人気争いは終わればノーサイドよ。ねっ、希望ちゃん?」

 

「そうだね。人気を争うにしてもそれ以外で争うことは何もないし⋯」

 

「プリルンとメロロンはどうですか?」

 

「受けて立つメロ!ねえたまとメロロンが勝つメロ♪」

 

「アイドルプリキュア頑張るプリ〜!」

 

 田中さんから訊ねられ、メロロンはこの人気争いに好戦的であるもののプリルンに関しては勝負なのを分かっていないのかアイドルプリキュアの方をライトを振りながら応援する。とことんマイペースというか空気が読めないというか…横にいたメロロンは思わず転けてしまった。

 

「おいおい、お前も参加する側だろうヨイ⋯」

 

「そうメロ!ねえたまとメロロンでズキューンキッスメロ!」

 

「プリ?」

 

「それでは、こはるさんにOKを出しときます。」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 プリルンは何がどうなってるのかよく分からないもののアイドルプリキュアVSズキューンキッスキャンペーンは無事に幕を開けた。それからのPretty Holicは大盛り上がり⋯翌日に5人とヨーヨイ(人間態)で店を訪れるとどっちのコスメが良いのか迷っている人もいて、推しのチーム宛のメッセージを書いて貼る人もいた。

 

「凄い⋯ライバル対決って感じが出てますね。」

 

「本当ね。でも、身内でこんな争って大丈夫なのかしら?世間的にはどっちもアイドルプリキュアなのに⋯」

 

「でも、みんなキラッキランラン♪」

 

「みんな楽しそう!」

 

「とりあえず、メッセージも見てみようか…どれどれ、『キラッキランランなキュアアイドル大好き!』、『クールで熱いキュアブレイキンがかっこ可愛い!』…いやぁ、照れるな〜。」

 

「蓮も変わったな⋯昔はアイドルアンチだったのに今となっては自分がアイドルになって褒められたら腑抜けになりやがって。」

 

「うるせえよ⋯そんなんじゃねえやい!」

 

「でも、蓮の気持ち⋯私は凄く分かるわ。自分が周りの人から推されるとモチベーションが上がるというか⋯最高よね?」

 

「分かりますよ、笑華先輩。私にもメッセージが来てて心キュンキュンしてます!」

 

「でも、ズキューンキッスにも沢山メッセージがあるね。」

 

 俺達がそれぞれメッセージが来てることを喜んでると、ななは相手側のズキューンキッスサイドの方に目を向ける。俺達もそれを見ると同数ぐらいのメッセージが来ていた⋯ぽっと出てきても肉薄するぐらい人気があるのか。これは人気的にズキューンキッスに抜かれるのも現状なら時間の問題かもしれない⋯

 

「私、ちょっと偵察してきます!」

 

「あっ、こころ。私も一緒に!」

 

 そんなこんなでこころとニカ姉が相手側の偵察へと向かう。それで残った俺達は改めてみんなからのメッセージを読んでいると、心の底から嬉しい気持ちが込み上げてくるものだ⋯最初の方はキラキランドや世界を救うためにプリキュアをやっていたのだが、アイドル活動もやっていくうちにそれも楽しくなってきた。今の俺はアイドルがむしろ好きになって、このみんなと一緒に天下を取りたいと思っている⋯できることなら、ズキューンとキッスも仲間になってほしいな。

 

「あの⋯良かったら一緒にメッセージ書きませんか?キュアブレイキンに!」

 

「「「ええっ!?」」」

 

「待って!ズキューンキッスの魅力を語り合いましょう?」

 

「「あなたはどっち?」」

 

 すると、アイドルプリキュア側のファンの女性とズキューンキッス側のファンの女性がやって来てはそれぞれが俺達を誘ってくる。参ったな⋯俺達、本人なのに。

 

「ほええ⋯」

 

「私達は⋯」

 

「いえ、特にお構いなく⋯」

 

「みんな、ここは退却よ!」

 

「先輩達、帰りましょう!」

 

 とりあえず、絶体絶命のピンチのところをニカ姉とこころに救われてひとまず撤退することに⋯本当に色々バレずに済んだのは助かった。ニカ姉もこころもグッジョブである。

 

「ただいま⋯プリルン、メロロン。今帰ったぞ?」

 

「どうだったプリ?」

 

「凄く盛り上がってたよね?」

 

「うん、凄かった!」

 

「ズキューンキッス、2人もめちゃくちゃ人気だったわよ?」

 

「ですね。私達も負けてられません!」

 

「ねえたまがいるんだから当たり前メロ。アイドルプリキュア達には負けないメロ!」

 

「何ですと?」

 

 メロロンにズキューンキッスも人気であることを報告すると、急に鼻高々になりドヤ顔で俺達を挑発する。これを受けたこころが真っ先に反応するも彼女が珍しく怒っていた⋯彼女のオタクスピリッツがかなり燃えている。

 

「キュアアイドル、キュアウインク、キュアブレイキン、キュアホープフルのアイドルプリキュアは最高なんです!デビューからずっと追いかけるファンとしてそこは譲れません!」

 

「こころもメロロンも落ち着けだヨイ!」

 

「そうだよ⋯同じプリキュアで同じアイドルなんだから。人気を争う以外は仲良くしようよ?」

 

「「希望さん(ホプ)とヨーヨイ(にいたま)は黙ってて(メロ)ください!」」

 

「「ええ⋯」」

 

 希望さんとヨーヨイはこの喧嘩の仲裁に入ろうとしたが、2人は聞く耳を持たずに突っぱねてしまう。どっちもオタク度が半端ねえからなぁ⋯どっちも譲る気は0だ。

 

「ねえたまの笑顔には誰もがハートをズキューンと撃ち抜かれるメロ!」

 

「はいはいちょっと待った!キュアアイドルのキラッキランランのスマイルと、キュアウインクのおめめパッチンにキュアブレイキンのキレキレのダンスから出るかっこ可愛さ、キュアホープフルの女神というか増田聖子さんを彷彿とさせる気品の高さ⋯これらだって負けてません!」

 

「ズキューンの方が素敵メロ!」

 

「アイドル達も最高に素敵なんです!」

 

「ズキューンが1番メロ!」

 

「そこは譲れません!」

 

 そんなこんなでこころとメロロンは互いの推しアイドルのことで喧嘩が激しくなる。俺達の魅力をここまで深く語ってくれるのは嬉しいことだが、それを張り合いの道具に使われると心境はかなり複雑だ。

 

「まあまあ、メロロンとこころもそんな熱くなんなって。どっちも魅力があって良いじゃねえか⋯」

 

「プリルンもアイドルプリキュアに入るプリ!」

 

「メロ!?」

 

 希望さんでもヨーヨイでも止めれないのでリーダーの俺が宥めようとしたが、その時にプリルンはとんでもないことを言い放ってしまう。こいつ、メロロンが2人でズキューンキッスをやるって言ってたのにマジで空気読まねえな⋯でも、こいつだけ対立構想を分かってないのは俺達にとって助かる話だ。

 

「なに言ってるのメロ!?メロォ⋯」

 

「メロロン?」

 

「だいぶ取り乱してますね。」

 

「こころ、お前もかなり取り乱してただろ⋯人のこと言えねえぞ?」

 

「すみません⋯」

 

 メロロンはプリルンからの爆弾発言を受けてショックのあまり泣き出してしまう。それもそうだ⋯俺達の意図をたまたま理解してたとしてもメロロンの意図を踏みにじってしまったのだから。でも、これってどっちが正しい判断なのだろうか?

 

「とりあえず、おやつタイムにしよっか。今日は仕事帰りに近くの和菓子屋で三色団子を買ってきたんだ⋯沢山食べてね!」

 

「じゃあ、私は飲み物持ってきます!」

 

「わーい、お団子プリ〜!ホプ、ありがとうプリ⋯モグモグ。」

 

「おいおい、プリルン⋯まだ飲み物とかは来てねえヨイ?まったく⋯」

 

 希望さんが仕事帰りに買ってきた三色団子を出すと、プリルンはうたが飲み物を持ってこようとする前に団子を1つ食べていく。本当に衝動的に行動するところは子供だよな⋯これが大人なお姉さんのキュアズキューンになるんだからこの世界は何があるのか分かんねえものだ。

 

「閃いたメロ⋯ってことで。」

 

「どうしたんだよ、いきなりすぎるな⋯お前。」

 

「あなた達にお料理対決を挑むメロ!」

 

 すると、プリルンが団子を食べる様子から何かを閃いたメロロンはいきなり俺達に料理対決を仕掛けてくる。本当に藪から棒だな⋯メロロンもメロロンで突発的というか衝動的というか。ズキューンキッスにはブレーキ役かいないのかと思ってしまう。

 

「お料理対決?」

 

「審査員はねえたまとにいたまメロ!」

 

「俺も巻き込むのかヨイ!?」

 

「そうメロ。メロロンがにいたまとねえたまに美味しいお料理を作るメロ♪」

 

「よく分からねえが、売られた勝負は買うしかねえよな⋯みんなはどう思うか?」

 

「私も負けてられません!アイドルプリキュアファンである私、紫雨こころ⋯協力します!」

 

「私もだよ、蓮くん。アイドルプリキュアの絆、メロロンに見せよう!」

 

「お料理ならお手伝い歴10年以上の私だって⋯力になるよ!」

 

「みんな⋯ありがとう!」

 

「ちょっと待ちなさい。この姉である私のことは忘れてないでしょうね?蓮、たまにはお姉ちゃんに頼っても良くってよ?」

 

「ああ。ニカ姉はなるべく料理には関わらないでくれるか?あんたにはおつかいとかを任せるよ⋯」

 

「何でよ!?私達でアイドルプリキュアなんでしょ?除け者にする気?」

 

「いや、除け者とかそういうのじゃなくて⋯自分の料理の腕前、分かってる?」

 

「それは昔の話でしょ!安心しなさい?私、これでも家庭科の成績は5なんだから!調理実習だって美味しくお料理できてたわよ?」

 

(いや、それは班のみんながちゃんとしてたからであってあんたの成果じゃねえだろ⋯)

 

「みんなが美味しいものを作ってくれるプリ〜♪」

 

 俺とニカ姉が揉めてる中で審査員役のプリルンはこの空気も関係なくみんなの料理を楽しみにする。本当にマイペースすぎるやつだよ⋯でも、こうしていつでも気楽でいてくれるプリルンには結構救われたものだ。(たまに迷惑な時もあるが⋯)

 

「じゃあ決まりメロ。1週間後、お料理対決メロ!」

 

「ああ、やるからには俺達も絶対に負けねえからな?ニカ姉がヘマをしなければ⋯」

 

「何で私がヘマをする前提なのよ!?」

 

「みんな、頑張るプリ〜!」

 

 こうして俺達とメロロンによる料理対決が幕を開けた。5対1で数的優位かもしれないが、俺達は5人で知恵を1つにするものだから実質は1対1と言っても過言ではない。何とかひねり出してメロロンに勝つぞ!

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 それから俺達5人は審査員のプリルンとヨーヨイの舌をうならせる料理を話し合うことに⋯ヨーヨイに関しては俺達の陣営であるべきだが、審査員ということもあってかこの話し合いでは席を外してもらった。

 

「それじゃあ、何を作るかを話し合おうか。」

 

「プリルンとヨーヨイが好きなのが良いよね!」

 

「それじゃあ、プリルンにはタコさんウインナーかな?ヨーヨイは⋯」

 

「ヨーヨイは基本好き嫌いないからな。特に好きなのはハンバーガーらしいけど⋯」

 

「とりあえず、タコさんウインナーとハンバーガーは決まりですけどひねりが欲しいですよね⋯」

 

「でも、プリルンはタコさんウインナーしか思い浮かばないし⋯ヨーヨイは好き嫌いがないから迷うんだよね。」

 

「確かに⋯でも、それだといつもと一緒です。」

 

「それじゃあ、それに加えてスペシャル料理を⋯「却下!」⋯何でよ!?」

 

 俺達がプリルンとヨーヨイの好物から作る料理を考えている中でニカ姉が口を出そうとするが、ここは俺が黙らせる。料理が下手なニカ姉に口出しされたらろくなことになんねえからな⋯適材適所以外のことは黙っていてほしい。

 

「まあまあ、蓮くん⋯笑華ちゃんの意見だけでも聞いてあげようよ?お料理は苦手かもしれないけど、私達はみんなで1つなんだから。」

 

「なな、ありがとう⋯」

 

「なながそこまで言うなら⋯で、スペシャルな料理も作るんだよな?それなら俺達の好物も食べさせてやろうぜ?」

 

「良いね!私達の好きなお料理もプリルンやヨーヨイが食べてくれたら良いなぁ⋯」

 

「私も心キュンキュンしてます!」

 

「とりあえず、誰も文句を言う人はいないようね。」

 

「決まりだな。じゃあ、早速俺達の好物も挙げてメニュー決めるぞ!」

 

「「「「オー!」」」」

 

 そんなこんなで俺達は方向性を決めてからそれぞれの好物をメニューにまとめる。これでプリルンとヨーヨイに『美味しい』と言わせてメロロンに何も言わせなくしてやりたいところだ。俺達の方が優位であることを教えてやるぜ!

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 その頃、メロロン達というか別行動のキラキランド組はというと⋯田中の家でもある出張所でメロロンと田中は対決用の料理の研究を調理室の中にて行い、残りは人間世界の研修を希望を講師として行っている。

 

「それじゃあ、プリルンに問題です。電車に乗る時のマナーとしてドアが開いた時、どうしますか?」

 

「ドアが開いたらすぐ乗るプリ!」

 

「それはダメだね⋯正解は降りたい人が降りるのを待ってから乗るんだよ?電車とかエレベーターとかの出入りできるところは基本的に出る人が優先だからね?」

 

「プリー⋯難しすぎる問題ばかりでホプは意地悪プリ。」

 

「いや、意地悪も何もこれが常識なんだから仕方ねえだろうヨイ⋯うっ、何だこの匂い!?」

 

「ヨーヨイ、どうしたの⋯って、臭っ!一体、調理室で何が起きてるの?」

 

 プリルンが人間の常識問題の難しさに苦しむ中でヨーヨイと希望は調理室の中から漂う異様な匂いに悶絶する。それはもう毒というか、他作品の某ガキ大将が作るシチューのような異臭だ⋯中で一体何が起こっているのか?時を少し戻して視点をメロロン達の方に移して見てみよう。

 

「メロメロメロ⋯ねえたまとにいたまの食べたことのないスペシャルな料理を作るメロ♪」

 

「これは⋯何ですか?」

 

「とっておきの料理メロ♪」

 

「ゴホゴホ⋯」

 

 調理室の中ではメロロンがプリルンとヨーヨイも食べたことのないような料理を開発しているが、その匂いに耐えられないのか田中はハンカチで口元を押さえてから料理の様子を見ることに⋯この時点で変な匂いが出ていて田中は内心不安になっているものの作る側のメロロンは自信満々だ。

 

「これは料理?」

 

「タナカーン、味見するメロ?」

 

「遠慮しておきます⋯」

 

「メロメロメロ♪」

 

 それからもメロロンは田中の思惑とは裏腹に高級食材を入れ込んであらゆる調味料をたっぷり加えて料理を作っていく⋯田中の方もハンカチだけでは対応できずにマスクを着用する。

 

「手伝うことがあったら言ってください。あと、念の為⋯今ならまだ引き返せます。」

 

「大丈夫メロ♪」

 

(しかし、こうして見るとどこかの誰かさんの料理と似てそうだ⋯確か、メロロンに声が似た人のお姉さんの別作品のキャラが作るものそのもの。大丈夫なのやら?)

 

 田中はかなり不安になるもののメロロンの料理研究はとどまることを知らずで匂いも酷くなりガスマスクを付ける事態に⋯この悪臭に外は悶絶するもメロロンは関係なく渾身の1品を作り上げた。この料理対決の行方は果たして?




いかがでしたか?みんな一緒だと思うプリルンやアイドルプリキュアチーム達⋯しかし、世間とメロロンの煽りが対立構想を生んでいたという。とりあえずはプリホリから受けた対決のお仕事を受けることになりましたが、その中でメロロンから料理対決を仕掛けられます。蓮達は順調にコツコツ話し合いましたが、メロロンの方は⋯中の人の姉の別作品のキャラが作った某料理のようなものを作ってました。これに関して思ったのはある意味の中の人ネタを東映はよく仕込んでたなぁと⋯その作品は僕もガッツリ観てたのでね。伝わりましたよw

その中で笑華は蓮から料理に手も口を出すなと言われる始末、その理由はやはり下手だから⋯この一言でしょう。しかし、ななちゃんの優しさもあり笑華は心から救われたと言えます。頭が上がらないでしょうな⋯

次回は原作通り22話分の後編をお届けします。料理による統一戦の決着はどうなる!?感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをして次回もまたお楽しみに♪
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