「ここか。でっけー校舎。」
試験当日、待ちに待った雄英の入試。さてどんなやつがいるかなと周りを見渡してみると、尻尾を持ったやつや腕が複数あるやつなど色々な人たちがここに来ていた。さっきみたいにぱっと見で個性がわかるやつならいいが、外見だけだとわからないやつが多い。例えば...あそこにいる緑色のぼさっとした頭のやつとか。
「面白そうだな。」
そんなことを口ずさみながら校舎に入っていった。
筆記試験が終わってひと段落ついた。結果から言うといけた。正直偏差値79とか言っていたから身構えてしまったが、結局全然難しくなかった。後は実技試験だなと思いながら試験の紙を見ていた。
『20分後に実技試験の説明をします。生徒の皆さんは速やかに移動して待機をお願いします。』
と放送が流れたあと続々と生徒たちが教室から出て行く。俺もその波...には入らず、逆方向に進んでいった。
指定された教室に入り、待っていると1人の女性教師が入ってきた。
「どうもはじめまして♪私はミッドナイト。持ち込むアイテムの検査をして行くわ。じゃあ隣の青山くんからお願い。」
「はいマドモワゼル⭐︎」
といって彼はベルトを出して見せていた。ちなみにこのサポートアイテムを持ち込んでいる人はこの2人だけらしい。
「…個性を補助するアイテムね。はい、説明会場に行っていいわよ。」
「では先に失礼するね⭐︎」
「じゃあ次は禪院くん。君のアイテムを見せてくれる?」
「えーと...あーこれこれ。はい。」
と言って目の前にあった机に釈魂刀を投げた。それを見た瞬間、ミッドナイトは少し困惑した。
「…えーとこれがあなたのアイテムでいいの?」
「はいこれが俺のサポートアイテムの釈魂刀です」
「君は今からやる試験を、人を殺す試練とかだと思ってない?」
「いや全然。だって俺【無個性】だし。こんくらいならいいでしょ。」
「え?」
それを聞いてミッドナイトは酷く驚いた。確かに個性を書く欄は何も書いてなかったが、学校側の印刷ミスだと思っていた。それもその筈、今まで無個性がヒーロー科に志望して受けに来る人なんて前例がなかった。
「持ってくる理由はわかったわ。でも流石に刀を試験で使うとなると...」
「概要には別にアイテムの指定はなかったじゃないですか。『動きを補助する』という目的で持ってきたので大丈夫です。」
「…わかったわ許可します。でも他の受験生に少しでも危害を与えた場合、即刻不合格にするから。いいわね?」
「あざっす。では。」
そう言って部屋を出ていき、会場に向かう。正直、危害を与えたら不合格って内容によっては詰んでるんじゃね?と思いながら向かう。
『今日は俺のライブにようこそー!エヴィバディセイヘイ!』
とても今から試験をやるテンションではない感じで喋っているのは雄英教師のプレゼントマイクという人らしい。ちなみにこれは隣のぼさっとした緑ヘアーがいっていた。
試験の内容は、簡単に言うとヴィラン退治らしい。それぞれの会場に仮想ヴィランのロボットが置いてあり、それを倒したポイント数がそのまま点になるらしい。
(なんだジジイ。意外に役に立つじゃねえか。)
ロボだったら他の生徒に危害は加わることはない。結構いい感じではないのだろうか。
『…っていう訳で俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校『校訓』をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と!【Plus Ultra】!それでは皆、良い受難を!』
会場に着いて周りを見渡す。知ってるやつはいなさそうだ。さっきのベルトを出してたやつもいない感じだ。
(他人のこと考えても仕方ねえ。前を陣取って、個性使われる前にやる。)
そしてその瞬間は始まった。
『はい、スタートー!!』
合図が聞こえた瞬間に全速力で走り出す。後ろの奴らは困惑していたのでロボットに1番乗りで敵対した。
「標的発見!ブッ殺ス!」
「邪魔だ。」
そう言って前にいたロボを二、三体斬り刻む。正直もう歯応えのある敵だと思っていたので残念がりながらその後も斬り刻んで行く。不意に横を見るともう他の奴らが走ってきて斬り損ねたロボたちを倒して行く。
「やっぱりロボ相手だったら【酸】を調節しなくてs…ってきゃあ!?」
「んー?あー大丈夫か?」
「全然大丈夫!ありがとう助けてくれて!」
(別にポイント奪いたかっただけだけど...)
今倒したロボットの前にいたのは、ピンク色の肌をした人だった。倒した後、そのまま行こうとしたが危害を加えてしまったら即終了ということを思い出して、声をかけた。どうやら襲われてたらしかったので結果的にはよかったので、奥へ走って行く。
残り時間が半分を過ぎた頃、甚爾は結構なポイントを稼いでいた。たまに人が倒そうとしたロボットを奪いながら走っていると突如、巨大なロボットが音を立てながら登場した。
「あれが説明にあった0ポイントヴィランか。」
そう呟きながらそれに近づいて行く。近くで見るとビルよりも圧倒的にデカい。他の受験生たちは逃げている。甚爾も無視しようとしたが不意にあることを
「おーい大丈夫か?」
「きゃ!?…って助けに来てくれたの?」
「まあそんなところだ。ちょっとそこで待ってろ。」
そう言って彼女をロボットから離れた位置に置き、そのままロボットの方へ走る。
「君!何やってるの!」
「まあ見てろって。」
ロボットは道ギリギリの大きさであるおかげでとてもやりやすい。横のビルを蹴って登ってゆき、屋上から大ジャンプをしてロボットの上空へ行く。
「死ね。」
「今年の受験生は豊作でしたね。」
「救助ポイント0点で1位とはなあ!」
「後半、他が鈍って行く中、派手な個性で敵を寄せ付け追撃し続けた。タフネスの賜物だな。」
「対照的に敵ポイント0点で8位。」
「アレに立ち向かったのは過去にも居たけど…ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね。」
「思わず、YEAH!って言っちゃったからなー」
続々と受験生の評価を進めて行く中、甚爾の番になった。
「そして、彼だね禪院くん。敵ポイント42点、救助ポイント34点とバランスがよく好成績だ。」
「そんなことよりもさ!こいつスゲーよな!なんてったてアレを上から斬ったんだからさ!」
「あれ本当にすごかったよね。初めて見たよアレを一刀両断した受験生は。あの刀はサポートアイテムかな?」
「そういえば、この子個性欄が未記入になってるね。ミッドナイトさん、この子の個性ってなんか言ってましたか?」
「…彼は無個性だと言っていました。」
それを聞いた先生たちは耳を疑った。それもそのはず、あの動きは増強型の個性でもないと説明がつかない。
「あれが無個性!?」
「オールマイトさん、あれ人間ができる動きですか?」
「私でもアレを一撃で真っ二つするのに結構力いるからね…あれが無個性ってのは無理があるんじゃないか?」
各々が意見を言い合っている中、校長の根津は皆を静かにさせた。教師たちは話し合いをやめて校長の方を見た。
「まあまあ。どちらにせよ彼は合格点を超えている。無個性かどうかは雄英に来てから見てみても遅くはないさ。」
「根津校長。こいつの担任は俺でいいですか?本当に個性がないか確かめるには適任だと思います。」
「そうだね相澤くん彼は君に任せるとしよう。さて次の人だが…」
甚爾のフィジカルをOFA換算すると最大50%の出力を出せます。壊れてら〜
次回いつメン大集合お楽しみに!