「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す、合理的虚偽。」
『『『え〜!?』』』
「まじかよ…」
テストが終わった時、突然そんなことを告げられて皆一斉に驚いた。だがふと本当に虚偽なのだろうかと疑問に思い、帰路とは逆の方向に歩いて行き担任に話かけた。
「なあ相澤先生、俺のアレも合理的虚偽ってやつなのか?」
「あれは…半々って言ったところだな。」
「半々?どうゆうことだよ。」
「別にお前が無個性だろうが関係はない。あれほどの身体能力があるなら正直個性の有無はどうでもいい。」
「じゃあなぜ嘘を?」
「言ったろ半々と。お前の見ていた部分はそこじゃない。ミッドナイトさんからお前が無個性だと聞いた時に中学校の先生達から話を聞いてきた。そしたら、満場一致で性格に難ありと言われたもんでな。お前が今回、除籍にするわけないとたかを括ってふざけていた場合は即刻除籍だったがそんなことをせずやっていたからな。わかったら戻れ。」
「…なるほどな。」
あの状況でふざけれるわけないだろと思いながら更衣室に入りもらった制服に着替える。少し違和感を感じながら教室に戻るともう数人は帰っており俺も今日は色々と疲れたなと思いながら荷物を持つと
「あっあの!禪院くん!」
「あーっと、どうした緑髪。」
「緑谷です...一緒に帰らない?」
「まあ別にいいが。あと俺のことは
「わ、わかった甚爾くん。」
そんなことを話しながら靴を履き替え外に出ると、あの時のメガネ…確か飯田って言ってたやつが後ろから追いかけてきた。
「やはり君達か!そういえば禪院くんには言えていなかったな!ぼk…俺は私立聡明中学、飯田天哉だ。よろしくな!」
「飯田かよろしくな。俺も一応、山ノ丘中学の禪院甚爾だ。」
「よろしくな甚爾く『おーい!皆さーん!』ん?」
「はあはあ。一緒に帰らない?」
「君は∞女子。」
「麗日お茶子です!えっと飯田天哉くんに、禪院甚爾くんに、緑谷…デクくんだよね!」
「デク!?」
話していると後ろから追いかけてきたボール投げで一位の無限を出した女子がきた。そしてその子が名前を呼んでいったが緑谷だけ名前が違ったような反応をしていた。でも確かあの爆発頭が『デクこのやろー!!』って叫んでた気がするけどと思いながら聞いていると、
「本名は
「蔑称か」
「えー、そうなんだ!!ごめん!!」
「木偶の坊ってことか。」
どうやらあいつが馬鹿にするためにつけたあだ名だそうだ。…まあ昔も俺は無個性の猿とかって呼ばれていたなとか思い、少し共感した。そしてそのあとは麗日が誉めて名前がデクになったり、飯田がここが最高峰かとか言っていたりと中学では体験できなかったことを楽しみながら帰って行った。
次の日、普通に授業が始まった。プレゼントマイクが真面目に英語を教えていて、少し吹きそうになりながら午前の授業は終わり飯の時間となった。甚爾は昔からまともにご飯を食えていなかったことからランチラッシュの白米を大盛り五杯を食べ切って午後に備えていた。そしてその時はやってきた。
「わーたーしーがー!普通にドアから来たー!!」
「オールマイトだ!すげえや、本当に先生やっているんだな!」
そう言って入ってきたのは筋骨隆々としているNo.1ヒーローのオールマイトだ。最初窓から突き破って入ってくると思っていたが流石にドアから来た。
「さて少年少女早速だが、今日はコレ!戦闘訓練!!そしてそいつに伴って・・・こちら!入学前に送ってもらった『個性届け』と『要望』に沿ってあつらえた…戦闘服コスチューム!!着替えたら、順次グラウンドβに集まるんだ!」
そうしてオールマイトは過ぎてゆき、壁からは番号が書かれたスーツケースが出てきた。そしてそれを持ち、更衣室へ向かって行った。
グラウンドに着き、オールマイトがカンペを見ながら説明し始めた。どうやらあのジジイの言っていた戦闘訓練を屋内想定でやるらしい。2:2でペアで戦うが当然、疑問が出る。
「質問をお許しください!我ら1ーAは21人。それだと1人余ってしまいます!」
「その通りだ少年!だからどこか一つは3:2のところが出てきてしまうが、
ヒーローは常に逆境を乗り越えて行くもの!多少のハンデはつけるが、それを乗り越えてこそのヒーロー科だろ!」
そうオールマイトが言って皆が感動していた。そしてそのペアのくじ引きになり、甚爾は昨日の2人、緑谷と麗日の3人ペアになった。
「さあ初戦のペアは...爆豪少年のペアと緑谷少年のペアからだ!」
まさかの初戦からやらないといけないらしい。そして3:2なのでつけられたハンデは爆豪ペアの方は普通24分のところを12分まで守り切る、又は3人のうち2人捕まえれば勝利ということらしい。ハンデがあまりないんじゃと思いつつヒーロー陣営の位置に着いた。
「自己紹介は済んでるから個性の説明からだね。私は
「僕は超パワー。腕とかに発動させたりするとバキバキになる代わりにすごく強いパワーが出せる個性だよ。甚爾くんは?」
「俺は【
「「え?」」
そうして甚爾はヒーロー科に入って初めて自分が無個性であることを話した。そうしたら、まさかだよなって顔をしながらこっちに向けてくる。
「すまんな。役立たずで。」
「いやいや、絶対無個性じゃないよあれは!飯田くんを追い抜かせる脚力があるのに!絶対個性診断が間違ってるって!!」
「そうだよ!芦田さんから聞いたけど、あの0点ロボの上に飛んでその後ろに抱えてる剣で真っ二つにしたんでしょ!」
「知ってたのか。まああれくらいなら誰でもできるだろ。」
「「無理無理無理。」」
『さて第一試合。よーい、スタート!!』
そうこうしているうちにもう始まっていた。正直、全くと言っていいほど作戦会議はできていないがまあ大丈夫だろうと歩き始めた。
「まあ作戦はそっち2人で下から行ってといてくれ。俺は上から探すから。」
「甚爾くんそれは結構愚策なんじゃっ…てもういない!?」
「デクくん上!もう屋上に行っちゃった!あれ絶対無個性じゃないでしょ...」
「また今度遊ぶときに個性診断もっかい受けさせた方がいいかもね…。僕たちも行こっか、麗日さん。」
そう言って建物の中に入ってゆき第一試合が始まった。
屋上の鍵を壊して中に入ってゆく。廃ビルという設定なのかところどころ壊れている部分があるが気にせずに進んでいく。そして目の前の扉を開けて中に入ると、飯田が爆弾を後ろに置いてヴィランになりきっていた。
[飯田と爆弾を発見、5階の右端のフロアだ。戦闘を開始する。]
[わかった甚爾くん。気をつけてねって『デクー!』麗日さん行って!]
どうやらあっちも戦闘が始まったらしい。なので今からは1vs1でありそれは相手も理解しているだろう。
「さて、味見と言ったところかな。」
一方その頃、その様子をモニター室で見ていたみんな人たちは甚爾がどんな個性なのかや、動きが少しもたついていないかなど話していた。
「禪院スゲー!今空中を蹴って屋上に入って行ったぞ!男らしい!」
「個性あれなんだろなー?最初隣であの踏み込みをテストの時にくらったからなんかの増強系だと俺思うんだよなー」
「空気を蹴る個性、いやキック力増強系の個性でしょうか?そうなるとヒーロー陣営は結構動きが制限されますわね。」
と各々が禪院の個性について話しているとき、オールマイトは冷や汗をかきながらモニターを見つめていた。
(爆豪少年の緑谷少年に対する思いは少し度が過ぎているな…カウンセリングを後でしてあげるとして、問題は君だよ禪院少年!流石に今のを無個性だというのは無理があるんじゃないか!?)
そんなことを考えながら何かするんじゃないかなと心配していた。
場面は戻って、甚爾は悩んでいた。それは飯田がさっきからずっと爆弾を抱えながら逃げ回っているのでどうしようかなと思っていた。全力で踏み込んで走ったとしてそれに反応されてしまったら終わりだし、何より地面が抜けてしまう可能性があった。そうしていると打開の策が現れた。
「ごめん甚爾くん!遅れちゃった!」
「あーちょうどいいところに来た。」
そう考えていると後ろから麗日がやってきた。どうやら緑谷が下から風圧を飛ばして穴を開けて隙を作ってくれるらしい。なので今はそれを相手に悟られないように動いた。そしてその時はきた。
[2人とも、今!!]
「何度やっても同じだ!ヒーローどm..ってなにー!?」
「即興必殺!彗星ホームラン!!」
「なに!?だがこれだけではきかんぞ!」
「はいお疲れー♪解散、解散。」
「しまっt『ヒーローチームwiiiiiiiin!!』」
その隙をついて、後ろに気づかれず爆弾を回収できた。
インフルの体調が結構治ってきたー!
次回、やってくるぜあいつらが!