また今日からがんばるます!
「雄英体育祭が迫っている。」
「クソ学校っぽいの来たあああ!!」
休日明けの学校。相澤先生方全身包帯のミイラ状態になりながら話し始めた。これがヒーロー精神というやつだろう。そんなことを思いながら話を聞いていくと、どうやらこれの結果によってヒーロー事務所加入を検討してくれるところが多いんだとか。ヒーロー科において最大のチャンスの場だなと考えていると
「禪院、ちょっと来い。」
「へ?甚爾なんかしたっけ?」
相澤先生から呼ばれた。先生が2度は言わんと言いながら歩いて行くのでそれについて行くと、体力テストの時の空き部屋に入った。なんかしたっけと思いながら近くにある椅子に腰をかけた。
「この前、お前の家に行かせてもらった。その時に色々と聞かせてもらってな。それでこの刀のことについても聞いたんだ。」
「釈魂刀か。それがどうかしたか?」
「これ個性が宿っているものらしいな。知っていると思うが個性を無断で使用することは違法になることは習っただろ。それはこれも例外じゃない。すまんが体育祭までこれは没収だ。」
「なんでだよ。それをまともに使ったのは校舎内だけだ。没収される義理はねえ。」
「この刀、銃砲刀剣類の発見届がされていないものでもあるからな。つまりこれを使用しているお前は銃刀法違反と個性無断使用の二つがある。今から警察に突き出すこともできる。が、一応生徒だし使ったのも校舎内だけ、それも含めて没収と言っているんだ。」
「...じゃあいい。」
そう吐き捨てて出ていった。ちょうど授業のチャイムが鳴り始めたが行く気にはなれないまま足を進めていた。
「じゃあ甚爾のあれ刀の力だったんだ!!」
「ザマァ、無個性野郎!!」
帰り、なぜ呼び出されたかの理由を話すとさまざまな反応が返ってきた。個性が宿っている物を使っていたとなると興味が湧くのだろう。そうして扉から帰ろうとすると他のクラスの奴らが道を塞いでいた。
「何ごとだぁ!!」
「敵情視察だろザコ、敵の襲撃を耐え抜いた連中だもんな、体育祭前に見ときてぇもんな」
爆豪が言う通り、このクラスはもうすでにヴィランとの戦いをしていてそれを退けた功績があるためか、やはり気になるのだろう。
「意味ねェからどけ、モブ共」
「知らない人の事とりあえずモブって言うのはやめなよ!」
「どんなもんかと見に来たが……ずいぶん偉そうだなぁ?」
爆豪たちが言い争っていると、前の扉から顔を出してきたのは紫色の髪をした、おそらく普通科のやつであった。
「ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?こういうの見ちゃうと……ちょっと幻滅するなぁ……」
どうやら話を聞いていると体育祭の結果によっては普通科からヒーロー科に編入することが可能らしい。逆に普通科に行くこともあるらしいが。
「敵情視察?少なくとも俺は……調子乗ってっと足元ごっそり掬っちゃうぞっつー、宣戦布告しに来たつもり」
「普通科の奴ら勝てんのかな?」
痺れを切らしたのか、そう言いながら歩いてきたのは甚爾であった。まるで子供が駄々をこねているのを見るかのように見て
「あんな簡単な試験にすら振り落とされた奴らがヒーロー科に下剋上なんてできるのか?」
「いってくれるな、ヴィラン殺しさん。」
目の前のやつを煽っていると不意にそんなことを言われた。多分だが、あのときのことを言っているのだろう。
「禪院甚爾……聞いてるよ、ヴィラン襲撃の一番の活躍者……お前みたいな奴が……お前みたいな無個性が……何で受かってヒーロー科にーー」
「まあ俺の方が素質があったってことだろ。」
そう告げて帰ろうと後ろの扉から出て行く。が、これを言い忘れてたなと振り返ってそこにいたやつらに、宣戦布告をしておいた。
「おい。お前らは俺みたいな無個性に一回負けたんだよ。そのこと忘れんな。」
後ろからさまざまな殺気を感じたがいい気分だと思いながら帰路についていた。