Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
遠坂凛は自室にて、慎重に魔法陣を描き終えた。
「よし、時刻もバッチリ。あとは詠唱するだけね!」
冬木市で開催される聖杯戦争に向け、凛は召喚の儀式を行う。今回は慎重に慎重を重ね、ミスなく進めるつもりだった。
彼女の計算は完璧。原作と違い時刻のズレもなく、魔力の流れも整っている。問題は、どんなサーヴァントが現れるかだ。
「最高のサーヴァントが来る……!」
そう確信しながら、凛は詠唱を開始した。
「告げる──汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に……!」
魔法陣が光を帯び、部屋中が強烈なエネルギーに包まれる。
風が吹き荒れ、床が震え、まるで世界そのものが応えるかのような感覚が凛を襲う。
そして──
ドンッ!!
唐突に爆発音が響き渡った。
「よし、間違いなく最強のカードを引き当てた!」
召喚に成功した感触を掴むが、それでも何も見当たらない。
「な、何よ!? ちゃんと召喚できたの!?」
凛は目を開ける。
──しかし、そこにサーヴァントの姿はない。
「え?」
違和感を覚え、凛は自分の手を見た。
掌の中心から、奇妙な光が立ち上っている。
「お前はもう召喚されている」(脳内ケンシロウ)
頭の中に響く声。低く、どこか哀愁を帯びた男の声だった。
「は? え、ちょっと待って、サーヴァントはどこよ!?」
凛は辺りを見渡すが、部屋には自分しかいない。
すると、また声が響く。
「我が名はケンシロウ。伝承者としての資格をお前に授けよう……」(脳内ケンシロウ)
「……は?」
凛の目の前に、彼女だけに見える幻影のような存在が現れた。
たくましい肉体。圧倒的な威圧感。しかし、どこか優しげな瞳の男。
──北斗神拳伝承者、ケンシロウ。
「いや、ちょっと待って。なんであんた、幽霊みたいになってんのよ!? もっとこう、バーン! って派手に登場しなさいよ!!」
「お前に必要なのは、俺という存在ではない。技だ」(脳内ケンシロウ)
「はあ!? ちょ、ちょっと、どういうこと?」
「伝承者の資格を授けた。つまり……」(脳内ケンシロウ)
──凛の脳内に、突如として圧倒的な量の戦闘技術が流れ込んできた。
「な、なにこれぇぇぇ!? 頭が爆発しそう!!」
まるで長年の鍛錬を積み重ねたかのように、凛の体が勝手に戦闘態勢を取る。
構えをとる。拳が震える。
「私の体が勝手に……!」
「安心しろ。お前はもう戦える」(脳内ケンシロウ)
──北斗神拳、ここに継承。
「ちょっとぉぉぉ!! 私、魔術師なのよ!? 近接格闘いらないからぁぁ!!」
「ならば問おう。お前は拳を捨てられるのか?」(脳内ケンシロウ)
「な、なんか凄く真剣に聞いてくる!! でも私、戦いは魔術でやりたい!! 八極拳は使えるけど専門じゃないの!!近接戦闘Onlyとか、絶対無理!!」
「無駄だ」(脳内ケンシロウ)
「ぐああああああ!!」
──この瞬間、凛は魔術師としての未来を失い、
──代わりに拳で全てを解決する能力を得てしまったのだった。
「なんでよぉぉぉぉ!? こんな聖杯戦争、聞いてない!!」
「聖杯を手に入れたいのならば……闘え」(脳内ケンシロウ)
「私の魔術はどうなるのよ!?」
「問題ない。北斗神拳は魔術を超える」(脳内ケンシロウ)
「いや、そういう問題じゃ──!!」
──こうして、聖杯戦争に参加するはずだった魔術師・遠坂凛は、
最強の暗殺拳を手に入れた。
次回、「ランサー!お前はもう死んでいる!」
お楽しみに!!
遠坂凛(伝承直後)
筋力:A+++
耐久:A
敏捷:A
魔力:-
幸運:F
固有スキル
北斗神拳 EX
人体を内部から破壊する無敵の暗殺拳である
進化 EX
哀しみと怒りで無限に進化できる
遠坂凛は死者であるサーヴァントと違い、生者であるため無限に成長できる
ツッコミ ランク(???)
???
話を進めていくうちに明らかになる?