Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
「……もうやだ……私の人生、どこで間違えたのよ……」(凛)
冬木教会を出た瞬間、私は疲れ切った足を引きずりながら衛宮邸へ向かっていた。
──慎二を言峰に押し付けに行っただけのはずなのに。
──どうして私は北斗神拳の歴史や奥義について、延々と語られなきゃいけないのよ!!
「北斗神拳とは、地上最強の拳……」(脳内ケンシロウ)
「帰宅してまで解説しないでぇぇぇぇ!!」(凛)
もはや足取りも重く、精神的な疲労があふれ出している。
私の脳内ではまだ言峰の語りがこだましていた。
だが、体はケンシロウの肉体を受け継いだため大丈夫で、それが逆に不気味だった。
ツッコミによる精神的な疲労のみが問題だったのだ。
「凛、北斗神拳の継承者として誇りを持て」(脳内ケンシロウ)
「持たない!!」(凛)
衛宮邸の門が見えた瞬間、私はついに限界を迎え、ドアに倒れ込むように突進した。
バァン!!
「えっ!? 遠坂!?!?」(士郎)
「私はもうダメよ……先に行って……」(凛)
「遠坂、大丈夫か?お前は地上最強なんだろ?」(士郎)
「拳の道は厳しい……」(脳内ケンシロウ)
「黙れぇぇぇぇぇ!!」(凛)
玄関の扉を開けると、ようやく帰宅したという安堵が訪れる。
──だが、そんな暇もなく、私は居間へ向かった。
衛宮邸に戻り、ようやく一息ついた私たちは、居間で作戦会議を開いた。
「で、今後どうする?」(士郎)
「だが、その前に休息が必要だ」(脳内ケンシロウ)
「……」(凛)
「拳を使いすぎたお前の心と体は、今まさに回復を求めている」(脳内ケンシロウ)
「なんであんた、私の体調管理までしてくるのよ!?」(凛)
「拳と体は一心同体」(脳内ケンシロウ)
「だから!!」(凛)
衛宮くんはそんな私を横目で見ながら、ため息をつく。
「遠坂……本当に大丈夫か?」(士郎)
「……大丈夫よ! ちょっと脳内にケンシロウが住み着いてるだけだから!!」(凛)
「それが大丈夫じゃないんだよ!!」(士郎)
「……腹減ったな」(士郎)
「そうね。こんな夜中だけど、何か食べる?」(凛)
「俺が作るよ。ちょっと待ってろ」(士郎)
衛宮くんは台所へと向かい、何やら料理を作り始めた。
……五分後。
「できたぞ」(士郎)
テーブルの上に並べられたのは、味噌汁と焼き魚、そしてご飯。
「……なんでこんなにちゃんとした和食が夜中に出てくるのよ」(凛)
「いや、こういう時こそ胃に優しいもの食べたほうがいいだろ」(士郎)
「いや分かるけど……こう、戦いの後はもっとガツンとしたものが食べたくならない?」(凛)
「たしかに……」(士郎)
「そうよね、ガツンとしたものと言えば……」(凛)
「例えば、"北斗百烈ビーフカレー"とか!!」(脳内ケンシロウ)
「そんなもんないわよ!!」(凛)
「"北斗柔破ビーフカレー"とか!!」(脳内ケンシロウ)
「どんなカレーよ!!」(凛)
「"北斗剛掌ビーフカレー"!!」(脳内ケンシロウ)
「なんでカレーばっかなのよ!!」(凛)
「食事も拳で極まる」(脳内ケンシロウ)
「だからお前はもう黙れぇぇぇぇ!!」(凛)
ケンシロウの好物はビーフカレーです
(公式設定です)
「拳はすべてを解決する」(脳内ケンシロウ)
「お前は本当に黙ってろ!!!!」
こうして、聖杯戦争の新たな局面が幕を開けようとしていた。
次回、「キャスター、貴様はもう消えている!!」
お楽しみに!!!