Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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ここで「衛宮士郎と脳内ケンシロウとの初会話」が発生します。

回を重ねるごとに、登場人物は全員脳内ケンシロウとのシンクロ率が高まっていきます。



13話 奪われたセイバー!VSキャスター(前編)

遠坂が情報収集のために外出している間、俺とセイバーは自宅で待機していた。

 

「……遠坂、遅いな」(士郎)

 

「凛ならば問題ありません。私たちはここで待つのみです。シロウ」(セイバー)

 

セイバーは静かにお茶を飲んでいたが、その表情が一瞬で引き締まる。

 

「シロウ、何者かがこの家に向かってきます!」(セイバー)

 

「なんだ!?」(士郎)

 

──その瞬間、室内に謎の声がこだまする。

 

「いらっしゃい……お邪魔するわね」(キャスター)

 

 

──キャスタの声が響き渡るー。

 

「貴様……何のつもりだ?」(セイバー)

 

セイバーが剣を構える。

 

「決まっているでしょう? 貴女を迎えに来たのよ、セイバー」(キャスター)

 

「私が貴様のものになるとでも?」(セイバー)

 

「ええ、もちろん。貴女の力、私にとって必要なのよ」(キャスター)

 

暗闇の中から無数の竜牙兵が現れる。

 

 

そして──

 

キャスターが実体化する。

 

「…………」(セイバー)

 

そして、キャスターの手に藤村大河が抱えられている。

 

「ふふ、申し訳ないわね。ほんの少し、眠ってもらったの」(キャスター)

 

キャスターは楽しそうに笑いながら、藤村大河の髪を指先で弄ぶ。

 

「さて、どうする? セイバー? 騎士王ともあろう者が、人質一人見殺しにはできないでしょう?」(キャスター)

 

「……卑劣な真似を!」(セイバー)

 

「卑劣? 何を言っているの? これはただの交渉術よ」(キャスター)

 

キャスターはクスクスと笑いながら、セイバーをじっと見つめた。

 

「藤ねえを放せ!!」(士郎)

 

士郎が叫ぶが、キャスターは余裕の表情を崩さない。

 

「まあ、そう焦らないで? 私は交渉の余地を与えてあげているのよ?」(キャスター)

 

「セイバー!! 俺は大丈夫だから戦え!!」(士郎)

 

「しかし……大河が……!」(セイバー)

 

「ちくしょう……藤ねえを人質にするなんて……!」(士郎)

 

「ふふ、そう言うと思ったわ」(キャスター)

 

キャスターは手を振ると、竜牙兵たちがセイバーに襲いかかる。

 

「くっ……!」(セイバー)

 

セイバーは剣を振るい、竜牙兵を切り伏せるが、数が多すぎる。

 

「精一杯足掻きなさい」(キャスター)

 

竜牙兵が次々と押し寄せる。

 

「このまま戦っていては大河が……!!」(セイバー)

 

「さあ、どうするのかしら? 騎士王」(キャスター)

 

キャスターは余裕たっぷりの笑みを浮かべながら、杖を軽く振った。

 

「騎士王ともあろう者が、今さら迷うの?」(キャスター)

 

「騎士とは、弱き者を守るもの……!」(セイバー)

 

セイバーは剣を振るい、最後の竜牙兵を斬り伏せる。

 

だが、その時だった。

 

「ふふ、いいじゃないセイバー? それほどまでに忠誠を誓っているのなら、最後まで見届けなさい!」(キャスター)

 

キャスターが手をかざすと、藤村大河を盾にするようにキャスターの前に浮かべる。

 

「やめろ!!」(士郎)

 

士郎が叫ぶが、キャスターは冷たい笑みを浮かべる。

 

「それでは……そろそろ決着をつけましょうか」(キャスター)

 

「なに……!?」(セイバー)

 

キャスターの手から魔力が溢れる。

魔力弾を藤村大河に向かって撃つように手が光り始める。

 

セイバーは瞬時に駆け出し、剣を振り上げた。

 

「キャスター!覚悟!」(セイバー)

 

「はぁぁぁぁぁぁっ!!」(セイバー)

 

セイバーがキャスターに走り出した瞬間──

 

「だめだ!止まれ、セイバー!!」(士郎)

 

 

ー(キィィィィィン!!)ー

 

 

──士郎の令呪が発動した。

 

「っ!!?」(セイバー)

 

セイバーの動きがピタリと止まる。

 

「な……!? シロウ!!?」(セイバー)

 

藤村大河を守るため、士郎は令呪を発動してしまったのだった。

 

「ふふ……いい子ね」(キャスター)

 

キャスターは静かに微笑み、魔力を込める。

 

「戦士なんてこんなものね……」(キャスター)

 

「ルールブレイカー!!」(キャスター)

 

キャスターの短剣が、セイバーの胸に突き刺さる。

 

「っ……あぁぁぁぁぁぁ!!」(セイバー)

 

セイバーの表情が歪む。

 

「これで、貴女は私のサーヴァントよ」(キャスター)

 

「くっ……」(セイバー)

 

セイバーは膝をつくが、まだ抵抗の意思を見せていた。

 

だが、セイバーの契約が強制的に書き換えられる。

 

「セイバー!!」(士郎)

 

士郎が叫ぶが、キャスターは冷たく微笑むだけだった。

 

「ふふ……坊や、貴方の令呪のおかげで、随分と楽に事が運んだわ」(キャスター)

 

「そんな……!!」(士郎)

 

セイバーの体がキャスターの魔法陣に包まれ、その姿がゆっくりと消えていく。

 

「待てぇぇぇぇぇぇ!!」(士郎)

 

 

──だが、もう遅かった。

 

 

しばらくして、私は帰宅した。

 

「ただいまー」(凛)

 

「……」(士郎)

 

「衛宮くん? セイバー?」(凛)

 

いつもなら出迎える声があるのに、今日は妙に静かだった。

 

「ちょっと、何よこの雰囲気……」(凛)

 

私は急いで居間に向かうと、そこには呆然と座り込んでいる衛宮くんがいた。

 

「衛宮くん? 何があったの?」(凛)

 

士郎は拳を握りしめながら、顔を上げた。

 

「セイバーが……キャスターに奪われた……!!」(士郎)

 

「……」(凛)

 

 

私は一瞬、言葉を失った。

 

「セイバーが奪われたぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」(凛)

 

「騒ぎすぎだ」(脳内ケンシロウ)

 

「お前が一番騒ぐなぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

「冷静になれ。拳にすべてを委ねるのだ」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、もう(こぶし)関係ないから!!」(凛)

 

士郎の拳が震えていた。

 

 

「その震え……衛宮士郎の拳が語りたがっている」(脳内ケンシロウ)

 

「だから拳でどうにかなる問題じゃないのよ!!」(凛)

 

「拳はすべてを解決する」(脳内ケンシロウ)

 

「キャスターめぇぇぇぇぇぇ!!」(凛)

 

 

私はいつの間にか机を殴りつけていた。

 

「ほうあたぁ」(凛)

 

「家の家具が壊れるぅぅぅぅぅ!!」(士郎)

 

机が木っ端微塵になり、士郎が顔を引きつらせる。

 

 

「遠坂、お前、落ち着け……!!」(士郎)

 

「策を練るのだ。いや、闘気を練るのだ」(脳内ケンシロウ)

 

「お前は作戦を考える気ゼロかぁぁぁぁ!!」(凛)

 

士郎はガックリと肩を落とし、うつむく。

 

「……俺のせいだ……俺が令呪を使わなければ……」(士郎)

 

「衛宮士郎、お前はもう、泣いている」(脳内ケンシロウ)

 

「泣いてねぇよぉぉぉぉ!!」(士郎)

 

士郎の拳が震える。

 

「……セイバー……私と衛宮くんが必ず助ける!」(凛)

 

私は力強く拳を握りしめた。

 

「拳とは取り戻すためにあるのだ!!」(脳内ケンシロウ)

 

「違う!!」(凛)

 

「私たちはこれからセイバーを奪い返す!!」(凛)

 

「……どうやって?」(士郎)

 

「問答無用!!」(脳内ケンシロウ)

 

「だから拳で解決しようとするなぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

士郎が顔をしかめながら言う。

 

「でも、どうするんだ……俺たちだけで、キャスターに勝てるのか……?」(士郎)

 

「勝つしかないでしょ!! だって……」(凛)

 

士郎は私の目を見てハッキリと叫んだ。

 

「遠坂は拳で勝つんだからな!!」(士郎)

 

「拳が人生!! 拳が世界!! 拳が運命!!」(脳内ケンシロウ)

 

「お前らもう意味不明すぎるぅぅぅぅ!!」(凛)




怒りの拳、震える夜
「取り返すわよ!! 拳で!!」

「拳が導く運命」(脳内ケンシロウ)

「そうよ、北斗神拳をなめるんじゃないわよ!!」
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