Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
私と衛宮くんは、原作通り冬木教会へと足を踏み入れた。
──ここに、キャスターがいる。
──そして、奪われたセイバーも……。
「……やっと着いたわね」(凛)
「お前の
「いや、どこから見てるのよアンタ!? 」(凛)
教会の中央、ステンドグラスから漏れる月光の下、悠然と立つ魔女──キャスター。
その顔には余裕の笑み。
「いらっしゃい……遠坂の魔術師、そして坊や」(キャスター)
「
「いや、私は拳で語りたくないのよ!!」(凛)
キャスターはゆっくりと後ろを振り向く。
「さあ、お出でなさい。私の騎士王」(キャスター)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
──その瞬間、奥の扉が静かに開かれた。
静かに、一歩ずつ歩み寄る鎧の戦士。
その瞳には、もはや自我の光はない。
「シロウ……私は、主の命に従う……」(セイバー)
「セイバー、マスターへの愛を忘れたのか」(脳内ケンシロウ)
「だからお前はもう黙ってなさいってば!!」(凛)
衛宮くんが拳を握る。
「セイバー、冗談だろ!? お前、そんな簡単に洗脳されるタイプじゃないだろ!?」(士郎)
「セイバー、拳は信念だ。信念を貫け」(脳内ケンシロウ)
「いや、セイバーは拳じゃなくて剣の人だから!!」(凛)
「主の命令に従う……それが、サーヴァントの役割……」(セイバー)
「セイバーお前の誇りを思い出せ!!愛を取り戻すのだ!!」(脳内ケンシロウ)
「だから意味不明なことを言うのはやめろ!!」(凛)
キャスターは静かに指を鳴らした。
「セイバー、彼らを始末しなさい」(キャスター)
「了解……マスター……!!」(セイバー)
セイバーは虚な目で答え、見えない剣を構える。
──そして、セイバーの見えない剣が弧を描き私に襲いかかった。
「くっ……!!」(凛)
セイバーの剣が凄まじい速度で振り下ろされる!!
ズバァァァァァァァン!!
私がいた場所の床が、一瞬で粉砕される。
「セイバーの魂を信じよ」(脳内ケンシロウ)
「いや、信じたら死ぬでしょ!!」(凛)
私は全力で回避しながら、セイバーの動きを観察する。
──完全に操られてる。
──このままじゃ、戦うしかない……!!
「ならば……拳で語るしかない!!」(凛)
私は北斗神拳伝承者としての覚悟を決める!!
セイバーの剣が私を襲う。
シュッ! シュッ! シュバッ!
高速の斬撃が繰り出され、視界が剣の軌跡で埋め尽くされる。
セイバーが更に剣を加速させる!!
が、私の体はすでに北斗神拳の極意を得ていた。
「空極流舞!!」(凛)
スカッ! スカッ! スカッ!
全ての斬撃を、紙一重で避ける!!
セイバーが驚愕の表情を浮かべる。
「馬鹿な……!? これほどの速度で放った剣を避けるだと……!?」(セイバー)
「空気の流れを読み、流れに逆らわず動く、それが北斗神拳の秘奥義よ」(凛)
私は目を細め、低く構える。
「セイバー、許して……!!」(凛)
一気に間合いを詰める。
「北斗百裂拳!!」(凛)
ドドドドドドドドドド!!
連撃が炸裂する!!
セイバーの体が拳の猛攻に晒され、剣がかすかに揺らぐ。
私が更なる一撃を放とうとした瞬間、セイバーが虚ろな目でつぶやいた。
「マスター!宝具の使用許可を……!!」(セイバー)
「えぇ、使いなさい。あなたの聖剣を!」(キャスター)
風王結界が解除され、剣が黄金に輝く。
彼女の全身が黄金の光に包まれる。
ゴゴゴゴゴゴゴ……!!
「っ!!」(凛)
圧倒的な魔力が溢れ出し、空気までがビリビリと震える。
「凛、あなたの力は認めます……だが、それでも……!」(セイバー)
セイバーは虚な目で剣を高く掲げ、魔力を極限まで高める。
「約束された勝利の剣──エクスカリバー!!」(セイバー)
ゴォォォォォォォォォォ!!
黄金の光が奔流となり、私へと襲いかかる!!
「これは……!!」(凛)
逃げられない──ならば!!
「迎え撃つ!!」(凛)
私は両腕を構え、全身の闘気を一点に集中させる。
ライダーと戦った時以上の闘気が私に集中する。
ゴゴゴゴゴゴ!!
「遠坂!!なんでまた地震を起こすんだぁぁぁぁ」(士郎)
教会に地震が起こる!
私は闘気を集中して一気にセイバーに向かって撃ち出す!
「天将奔烈!!」(凛)
ズドォォォォォォォン!!
ドガァァァァァァァァァン!!!
二つの極限の力が激突した!!
私の拳とセイバーのエクスカリバーが正面からぶつかり合い、天地を揺るがす!!
バリバリバリバリッ!!
衝撃波が吹き荒れ、地面が裂ける!!
「ぐぅぅぅぅぅぅ!!」(凛)
「なにぃぃぃぃぃぃ!!」(セイバー)
黄金の光と闘気がせめぎ合う!!
「聖剣の力すら……
「拳こそが究極……!!」(脳内ケンシロウ)
「いや、だからその理屈おかしいでしょぉぉぉ!!」(凛)
ドガァァァァァン!!
ついに、光が消滅する──。
「なんてこと……!エクスカリバーが……拳に押し返された……!?」(キャスター)
キャスターが驚愕する。
セイバーが虚ろな目で剣を握りしめる。
しかし、私は既に勝負を決める態勢に入っていた。
「セイバー……!」(凛)
「!!?」(セイバー)
私は一瞬で間合いを詰め、彼女の間合いへ踏み込む。
「これで……終わりよ!!」(凛)
「北斗神拳奥義──」(凛)
「秘孔縛!!」(凛)
私はセイバーの胸の横をチョップで突く。
ズバァァァァァァァン!!
「ぐっ……!!?」(セイバー)
セイバーの全身に、小刻みな痙攣が走る。
「な、なにを……した……?」(セイバー)
「経絡秘孔、新壇中(しんたんちゅう)を突いたわ、あなたの体は私の声がかからない限り……」(凛)
「動かぬ」(脳内ケンシロウ)
「私のセリフを盗らなくていいの!!」(凛)
セイバーが剣を振り上げようとするが──
バキィィィィィィィィン!!
その場で完全に硬直した。
「体が……動かない……!!」(セイバー)
「秘孔縛は、経絡秘孔を制御し、相手の動きを完全に封じる技よ!!」(凛)
「もう……動けないわよ、セイバー!!」(凛)
「バカな……この私が……拳法ごときに……!!」(セイバー)
セイバーの剣がカタリと地面に落ちる。
「これで……勝負ありね!!」(凛)
私は大きく息を吐く。
「終わった……!セイバー!」(士郎)
闘気と魔力がぶつかり合った戦場で、私は確かな勝利を確信する。
「拳とは、すべてを決める力……!!」(脳内ケンシロウ)
「もういい加減にしてぇぇぇぇ!!」(凛)
──キャスター VS 凛──
「エクスカリバーに撃ち勝つなんて、あなたは何者なの、遠坂の魔術師!?」(キャスター)
キャスターは驚愕しながら、魔力を収束する。
「ただの魔術師よ!でも今は魔術を使えなくなってるけど!」(凛)
「魔術を使えない魔術師!?」(キャスター)
キャスターはまたしても驚愕する。
「私は、あの人のためにこんなところで終われない!」(キャスター)
キャスターが悲壮に呟く。
「終わるのは貴様の方だ」(脳内ケンシロウ)
「いや、お前が言うな!!」(凛)
「拳の試練が始まる」(脳内ケンシロウ)
「だからお前はもう黙っててぇぇぇぇ!!」(凛)
私は脳内ケンシロウにツッコミつつ叫ぶ。
「北斗剛掌波!!」(凛)
闘気の塊が再び発射される。
ゴォォォォォォォン!!
キャスターの魔術障壁が砕け、衝撃波が直撃する。
「ぐっ……!?」(キャスター)
「拳こそ至高」(脳内ケンシロウ)
「それ、聞き飽きたぁぁぁぁ!!」(凛)
「まだ終わらないわよ!!」(凛)
「北斗千手壊拳!!」(凛)
ドドドドドドドドドドドドドド!!
「ああああああぁぁぁぁぁ!!???」(キャスター)
キャスターの体に無数の拳が叩き込まれる。
「ぐ……っ!? この……私が……!?」(キャスター)
「まだよ……!!」(凛)
私は全身の闘気を溜め、最後の奥義を発動する。
私の親指がキャスターのこめかみに食い込む。
「北斗残悔拳!!」(凛)
「キャスター、お前はもう死んでいる!」(凛)
「お前の命はあと3秒、その間に自分の罪深さを悔いなさい!」(凛)
「甘いわね、私の治癒魔術はその程度の血流の流れは……」(キャスター)
「治療も簡単、ほらコントロールできたわ……でき…たわ…たわ…たわばっっっ!!!」(キャスター)
ドゴォォォォォォン!!
キャスターの体が真っ二つに裂け、光の粒となって四散した。
私の拳は最強だった──
「帰りましょう」(凛)
衛宮くんが力を使い果たしたセイバーをおぶっている。
「聖杯戦争とはこういうものだ……」(脳内ケンシロウ)
「いや、違うから!! そもそも聖杯戦争ってそういうものじゃないから!!」(凛)
セイバーは気絶してシロウに担がれているが、私は拳を握りしめたままだった。
「……でも、今更だけど拳で全部解決するのっておかしくない?」(凛)
「お前は魔術師なのか拳の信奉者なのか?」(脳内ケンシロウ)
「私は魔術師だから!変な二択を迫らないでぇぇぇぇぇ!!」(凛)
衛宮くんが苦笑しながら言う。
「まあ、でもこれで終わったんだし、帰ろうぜ」(士郎)
「拳が導く道は、次なる戦いへと続いている……」(脳内ケンシロウ)
「だからいちいち拳の道とか言うなぁぁぁぁ!!」(凛)
私は頭を抱えながら、ため息をついた。
──こうして、キャスターとの戦いは幕を閉じた。