Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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14話 囚われた騎士王 VSキャスター(後編)

私と衛宮くんは、原作通り冬木教会へと足を踏み入れた。

 

──ここに、キャスターがいる。

──そして、奪われたセイバーも……。

 

「……やっと着いたわね」(凛)

 

「お前の(こぶし)で決着をつける時だ」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、どこから見てるのよアンタ!? 」(凛)

 

教会の中央、ステンドグラスから漏れる月光の下、悠然と立つ魔女──キャスター。

その顔には余裕の笑み。

 

「いらっしゃい……遠坂の魔術師、そして坊や」(キャスター)

 

(こぶし)で語らねばならぬ時が来た」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、私は拳で語りたくないのよ!!」(凛)

 

キャスターはゆっくりと後ろを振り向く。

 

「さあ、お出でなさい。私の騎士王」(キャスター)

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!

 

──その瞬間、奥の扉が静かに開かれた。

 

静かに、一歩ずつ歩み寄る鎧の戦士。

その瞳には、もはや自我の光はない。

 

「シロウ……私は、主の命に従う……」(セイバー)

 

「セイバー、マスターへの愛を忘れたのか」(脳内ケンシロウ)

 

「だからお前はもう黙ってなさいってば!!」(凛)

 

衛宮くんが拳を握る。

 

「セイバー、冗談だろ!? お前、そんな簡単に洗脳されるタイプじゃないだろ!?」(士郎)

 

「セイバー、拳は信念だ。信念を貫け」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、セイバーは拳じゃなくて剣の人だから!!」(凛)

 

「主の命令に従う……それが、サーヴァントの役割……」(セイバー)

 

「セイバーお前の誇りを思い出せ!!愛を取り戻すのだ!!」(脳内ケンシロウ)

 

「だから意味不明なことを言うのはやめろ!!」(凛)

 

キャスターは静かに指を鳴らした。

 

「セイバー、彼らを始末しなさい」(キャスター)

 

「了解……マスター……!!」(セイバー)

 

セイバーは虚な目で答え、見えない剣を構える。

 

──そして、セイバーの見えない剣が弧を描き私に襲いかかった。

 

「くっ……!!」(凛)

 

セイバーの剣が凄まじい速度で振り下ろされる!!

 

ズバァァァァァァァン!!

 

私がいた場所の床が、一瞬で粉砕される。

 

「セイバーの魂を信じよ」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、信じたら死ぬでしょ!!」(凛)

 

私は全力で回避しながら、セイバーの動きを観察する。

 

──完全に操られてる。

──このままじゃ、戦うしかない……!!

 

「ならば……拳で語るしかない!!」(凛)

 

私は北斗神拳伝承者としての覚悟を決める!!

 

セイバーの剣が私を襲う。

 

シュッ! シュッ! シュバッ!

 

高速の斬撃が繰り出され、視界が剣の軌跡で埋め尽くされる。

 

セイバーが更に剣を加速させる!!

 

が、私の体はすでに北斗神拳の極意を得ていた。

 

「空極流舞!!」(凛)

 

スカッ! スカッ! スカッ!

 

 

全ての斬撃を、紙一重で避ける!!

 

セイバーが驚愕の表情を浮かべる。

 

「馬鹿な……!? これほどの速度で放った剣を避けるだと……!?」(セイバー)

 

「空気の流れを読み、流れに逆らわず動く、それが北斗神拳の秘奥義よ」(凛)

 

私は目を細め、低く構える。

 

「セイバー、許して……!!」(凛)

 

一気に間合いを詰める。

 

「北斗百裂拳!!」(凛)

 

ドドドドドドドドドド!!

 

連撃が炸裂する!!

 

セイバーの体が拳の猛攻に晒され、剣がかすかに揺らぐ。

 

 

私が更なる一撃を放とうとした瞬間、セイバーが虚ろな目でつぶやいた。

 

「マスター!宝具の使用許可を……!!」(セイバー)

 

「えぇ、使いなさい。あなたの聖剣を!」(キャスター)

 

風王結界が解除され、剣が黄金に輝く。

彼女の全身が黄金の光に包まれる。

 

ゴゴゴゴゴゴゴ……!!

 

「っ!!」(凛)

 

圧倒的な魔力が溢れ出し、空気までがビリビリと震える。

 

「凛、あなたの力は認めます……だが、それでも……!」(セイバー)

 

セイバーは虚な目で剣を高く掲げ、魔力を極限まで高める。

 

「約束された勝利の剣──エクスカリバー!!」(セイバー)

 

 

ゴォォォォォォォォォォ!!

 

 

黄金の光が奔流となり、私へと襲いかかる!!

 

「これは……!!」(凛)

 

逃げられない──ならば!!

 

「迎え撃つ!!」(凛)

 

私は両腕を構え、全身の闘気を一点に集中させる。

 

ライダーと戦った時以上の闘気が私に集中する。

 

ゴゴゴゴゴゴ!!

 

「遠坂!!なんでまた地震を起こすんだぁぁぁぁ」(士郎)

 

 

教会に地震が起こる!

 

私は闘気を集中して一気にセイバーに向かって撃ち出す!

 

「天将奔烈!!」(凛)

 

 

ズドォォォォォォォン!!

 

ドガァァァァァァァァァン!!!

 

 

二つの極限の力が激突した!!

 

私の拳とセイバーのエクスカリバーが正面からぶつかり合い、天地を揺るがす!!

 

 

バリバリバリバリッ!!

 

 

衝撃波が吹き荒れ、地面が裂ける!!

 

「ぐぅぅぅぅぅぅ!!」(凛)

「なにぃぃぃぃぃぃ!!」(セイバー)

 

黄金の光と闘気がせめぎ合う!!

 

 

「聖剣の力すら……(こぶし)で受け止めるというの……!?」(キャスター)

 

「拳こそが究極……!!」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、だからその理屈おかしいでしょぉぉぉ!!」(凛)

 

 

ドガァァァァァン!!

 

 

ついに、光が消滅する──。

 

「なんてこと……!エクスカリバーが……拳に押し返された……!?」(キャスター)

 

キャスターが驚愕する。

 

セイバーが虚ろな目で剣を握りしめる。

 

しかし、私は既に勝負を決める態勢に入っていた。

 

「セイバー……!」(凛)

 

「!!?」(セイバー)

 

私は一瞬で間合いを詰め、彼女の間合いへ踏み込む。

 

「これで……終わりよ!!」(凛)

 

「北斗神拳奥義──」(凛)

 

「秘孔縛!!」(凛)

 

私はセイバーの胸の横をチョップで突く。

 

ズバァァァァァァァン!!

 

「ぐっ……!!?」(セイバー)

 

セイバーの全身に、小刻みな痙攣が走る。

 

「な、なにを……した……?」(セイバー)

 

「経絡秘孔、新壇中(しんたんちゅう)を突いたわ、あなたの体は私の声がかからない限り……」(凛)

 

「動かぬ」(脳内ケンシロウ)

 

「私のセリフを盗らなくていいの!!」(凛)

 

セイバーが剣を振り上げようとするが──

 

バキィィィィィィィィン!!

 

その場で完全に硬直した。

 

「体が……動かない……!!」(セイバー)

 

「秘孔縛は、経絡秘孔を制御し、相手の動きを完全に封じる技よ!!」(凛)

 

「もう……動けないわよ、セイバー!!」(凛)

 

「バカな……この私が……拳法ごときに……!!」(セイバー)

 

セイバーの剣がカタリと地面に落ちる。

 

「これで……勝負ありね!!」(凛)

 

私は大きく息を吐く。

 

「終わった……!セイバー!」(士郎)

 

闘気と魔力がぶつかり合った戦場で、私は確かな勝利を確信する。

 

「拳とは、すべてを決める力……!!」(脳内ケンシロウ)

 

「もういい加減にしてぇぇぇぇ!!」(凛)

 

 

──キャスター VS 凛──

 

「エクスカリバーに撃ち勝つなんて、あなたは何者なの、遠坂の魔術師!?」(キャスター)

 

キャスターは驚愕しながら、魔力を収束する。

 

「ただの魔術師よ!でも今は魔術を使えなくなってるけど!」(凛)

 

「魔術を使えない魔術師!?」(キャスター)

 

キャスターはまたしても驚愕する。

 

「私は、あの人のためにこんなところで終われない!」(キャスター)

 

キャスターが悲壮に呟く。

 

「終わるのは貴様の方だ」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、お前が言うな!!」(凛)

 

「拳の試練が始まる」(脳内ケンシロウ)

 

「だからお前はもう黙っててぇぇぇぇ!!」(凛)

 

私は脳内ケンシロウにツッコミつつ叫ぶ。

 

「北斗剛掌波!!」(凛)

 

闘気の塊が再び発射される。

 

ゴォォォォォォォン!!

 

キャスターの魔術障壁が砕け、衝撃波が直撃する。

 

「ぐっ……!?」(キャスター)

 

「拳こそ至高」(脳内ケンシロウ)

 

「それ、聞き飽きたぁぁぁぁ!!」(凛)

 

「まだ終わらないわよ!!」(凛)

 

「北斗千手壊拳!!」(凛)

 

ドドドドドドドドドドドドドド!!

 

「ああああああぁぁぁぁぁ!!???」(キャスター)

 

キャスターの体に無数の拳が叩き込まれる。

 

「ぐ……っ!? この……私が……!?」(キャスター)

 

「まだよ……!!」(凛)

 

私は全身の闘気を溜め、最後の奥義を発動する。

私の親指がキャスターのこめかみに食い込む。

 

「北斗残悔拳!!」(凛)

 

「キャスター、お前はもう死んでいる!」(凛)

 

「お前の命はあと3秒、その間に自分の罪深さを悔いなさい!」(凛)

 

 

「甘いわね、私の治癒魔術はその程度の血流の流れは……」(キャスター)

 

「治療も簡単、ほらコントロールできたわ……でき…たわ…たわ…たわばっっっ!!!」(キャスター)

 

 

ドゴォォォォォォン!!

 

 

キャスターの体が真っ二つに裂け、光の粒となって四散した。

 

 

私の拳は最強だった──

 

「帰りましょう」(凛)

 

衛宮くんが力を使い果たしたセイバーをおぶっている。

 

「聖杯戦争とはこういうものだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、違うから!! そもそも聖杯戦争ってそういうものじゃないから!!」(凛)

 

セイバーは気絶してシロウに担がれているが、私は拳を握りしめたままだった。

 

「……でも、今更だけど拳で全部解決するのっておかしくない?」(凛)

 

「お前は魔術師なのか拳の信奉者なのか?」(脳内ケンシロウ)

 

「私は魔術師だから!変な二択を迫らないでぇぇぇぇぇ!!」(凛)

 

衛宮くんが苦笑しながら言う。

 

「まあ、でもこれで終わったんだし、帰ろうぜ」(士郎)

 

「拳が導く道は、次なる戦いへと続いている……」(脳内ケンシロウ)

 

「だからいちいち拳の道とか言うなぁぁぁぁ!!」(凛)

 

私は頭を抱えながら、ため息をついた。

 

──こうして、キャスターとの戦いは幕を閉じた。

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