Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
夜の冬木に響く静寂。
激闘を終えた私たちは、ようやく衛宮邸へと帰還した。
「……ふぅ、ようやく戻ってこられたわね」(凛)
「お疲れ様、遠坂」(士郎)
「セイバー、しっかり掴まってるか?」(士郎)
士郎は力を使い果たしたセイバーを背負いながら、慎重に歩いている。
「申し訳ありません……私が囚われたせいで……」(セイバー)
「気にすんな、セイバー。お前を取り戻せたんだ。それでいいさ」(士郎)
「お前の
「いや、
私は思わず叫びながら玄関の扉を勢いよく開けた。
「とりあえず、お風呂に入ってさっぱりしましょう!!」(凛)
──そう、今の私たちに必要なのは休息。
激闘の疲れを癒す時間……。
風呂に入り、私はようやく一息ついた。
「……ふぅ、やっと落ち着けたわね」(凛)
「遠坂、ご飯できたぞ」(士郎)
衛宮くんが夕食を準備してくれていた。
テーブルの上には、美味しそうな和食の数々。
「……すごいわね、衛宮くん。料理の腕前は相変わらずね」(凛)
「まあな、これが俺の戦い方だからな」(士郎)
「凛、お前の拳もまた戦いだ」(脳内ケンシロウ)
「だから私は拳法家じゃなくて魔術師なのよぉぉぉ!!」(凛)
「さあ、食べようか」(士郎)
みんなで食卓につき、箸を取る。
……が、ここでまた異変が起こる。
「むっ……!!?」(セイバー)
セイバーが突然、箸を握りしめて震えだした。
「食事……これはまさしく……剣の、いや拳の修行……!!」(セイバー)
次の瞬間、セイバーの目が光り輝いた。
「……シロウ、これは……ただの食事ではありません……!!」(セイバー)
「いや、普通のご飯でしょ!?」(凛)
「違います……!! これは 戦場 です!!」(セイバー)
「食べるとは、命を燃やす行為……ならば、全力で挑むのが騎士としての本懐!!」
「いや、普通に食べればいいでしょ!?!?」(凛)
「参ります!!」(セイバー)
セイバーは箸を握る手に闘気を込め、次の瞬間──
「はぁぁぁぁぁ!!」(セイバー)
バクバクバクバクバクバク!!
ものすごい勢いで飯をかきこむセイバー。
「は、早い!!」(士郎)
「セイバー、あなたもう噛んでないでしょ!? それ噛まずに飲んでるわよね!?!?」(凛)
「噛む……? そのような悠長な行為は不要です。噛む行為を戦場でしている余裕はありません……!!」(セイバー)
「必要あるわよぉぉぉぉぉ!!」(凛)
「この味……!! まさしく王道!!」(セイバー)
「シロウ、これは……絶品です……!!」(セイバー)
「そりゃあ、俺の作ったご飯だからな……」(士郎)
「マスターのご飯ならば……余すことなく食し尽くします!!」(セイバー)
──そして、
「シロウ、おかわりをいただけますか?」(セイバー)
「いや、もう四杯目よね!?!?!?」(凛)
「はい、ですが……まだ足りません」(セイバー)
そう言いながら、セイバーは目を光らせて、テーブルの上の食べ物を一掃し始めた。
「……シロウ、おかわりを」(セイバー)
「……え?」(士郎)
「もうないのですか?シロウ!」(セイバー)
「いや、あるわけないでしょ!! さっき炊飯器がカラになったのよ!!」(凛)
セイバーは絶望の表情を浮かべ、箸を震わせる。
「……まだ……戦いは終わっておりません……」(セイバー)
「セイバー、お前はもう迷走している」(脳内ケンシロウ)
私は必死に考える。
──このままでは、ケンシロウに続いてセイバーも暴走する!!
「と、とりあえず、プリンでも食べましょう!!」(凛)
セイバーの瞳に光が戻る。
「なるほど……すぐに食べましょう、シロウ!!」
セイバーは幸せそうにスプーンを持つ。
「……まあ、満足したならいいけど」(士郎)
「はい……至福の時です……」(セイバー)
「はぁ……やれやれね……」(凛)
私はようやく、食事の終わりを迎えたことに安堵した。
「シロウ……プリンを極めることで、私は剣、いや
「貴様はもう迷走している……!!」(脳内ケンシロウ)
「シロウ……私は今、力がみなぎっています……!」(セイバー)
「よかったなセイバー!俺は魔術師として半人前だから魔力の問題を心配していたけど、プリンがあれば何とかなりそうだな!」(士郎)
「そうだ、衛宮士郎!拳を極めれば魔力の問題は解決するのだ……」(脳内ケンシロウ)
「ああ!ありがとうケンシロウ!プリンも俺の戦いだ!」(士郎)
「お前ら全員シンクロするなぁぁぁぁ!!」(凛)
こうして夜が更けていった、私は一週間眠らなくても問題ないケンシロウの体力を受け継いでいたため、消耗がない自分の体に再び頭を抱えるのだった。
次回、「バーサーカー、お前はもう退場している!」
お楽しみに!!