Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

2 / 95
北斗神拳を伝承してしまった凛、
最初の戦いVSランサー戦です。



2話 冬木市の闇に舞う北斗神拳伝承者VSランサー

冬木市 深夜

 

私は遠坂凛。

本来ならば、魔術師として誇り高く聖杯戦争に参加し、最強のサーヴァントを従えて戦うはずだった。

 

──が、

 

「なんでよおおおおお!! なんでサーヴァントが召喚されなくて、私が北斗神拳伝承者になってるのよおおお!!」

 

部屋の中で絶叫する私の体は、すでに異変を起こしていた。

気づけば(こぶし)が無意識に動く。

気づけば敵の急所を見抜いてしまう。

 

「嘘でしょ……? 私、魔術師よ!? なんで急に相手の経絡秘孔が見えるのよ!?」

 

「安心しろ……お前はもう戦える」(脳内ボイス:ケンシロウ)

 

「いや、そういう問題じゃないのよ!! 私の魔術回路、ちゃんと使えるわよね!?」

 

焦って魔力を練ろうとする。が、私の体は魔力ではなく、謎の闘気を纏い始めた。

 

「ちょっと待って、魔力じゃなくて"気"みたいなのが体に……!!」

 

「それが北斗神拳の力だ」(脳内ケンシロウ)

 

「やっぱりおかしいわよぉぉぉ!!」

 

とりあえず、嘆いていても仕方がない。

聖杯戦争が始まった以上、敵マスターとサーヴァントが襲ってくる可能性がある。

 

 

私の本来のプランはこうだった。

① 最強のサーヴァントを召喚する

② 遠距離から魔術でサーヴァントを援護する

③ 圧倒的な知略で聖杯戦争を勝ち抜く

 

しかし、現実は──

 

① サーヴァント不在

② 魔術ではなく(こぶし)

③ なぜか北斗神拳伝承者

 

 

完全に詰んでいる。

 

「いやいや、こんなのおかしいでしょ!? サーヴァント召喚して聖杯戦争に参加するっていう設定、どこ行ったのよ!!」

 

 

私が頭を抱えている間にも、聖杯戦争は確実に動いていた。

魔術回路が機能しない。サーヴァントがいない。

あるのは謎の闘気と……強く握った(こぶし)だけ。

 

こんなの、もう魔術師じゃなくて格闘家じゃない!!

 

「はぁ……とりあえず敵サーヴァントを探さないと……」

 

 

─────────────

  始めての戦い! 

 北斗神拳VSサーヴァント

─────────────

 

学校に忍び込んだのは、敵サーヴァントの気配を感じたから。

私は屋上から校庭を見下ろした。

 

 

──すると、そこにいたのは青い鎧を纏った男。

 

「……ランサー!」

 

鋭い眼光、引き締まった体、長く鋭利な槍。

聖杯戦争屈指の白兵戦サーヴァントが、校庭の中央に立っていた。

 

「ようやく姿を現したか、遠坂の魔術師よ」(ランサー)

 

ランサーは私に視線を向ける。

冷たい夜風が吹き抜け、槍の切っ先が鈍く光る。

 

 

「ほう……サーヴァントも連れずに堂々と姿を現すとはな。勇気があるのか、それとも死にに来たのか?」(ランサー)

 

「……いや、私が聞きたいわよ!!魔術も使えないのに、どうやって戦うの!?」

 

 

脳内のケンシロウが静かに語りかける。

 

「戦え」(脳内ケンシロウ)

 

「だから、戦えじゃなくてさ!! もっと戦術的なアドバイスを──」

 

「戦え」(脳内ケンシロウ)

 

「ねぇ、私の話を聞いてる!?」

 

 

……とにかく、戦うしかない。

 

ランサーは私をじっと見つめ、ゆっくりと槍を構えた。

 

「俺の槍から逃げられると思うなよ」(ランサー)

 

槍が風を切る音を立てた次の瞬間──

 

シュッ!!

 

「ひゃあぁぁっ!!?」

 

 

私は思わず飛びのいた。

 

──しかし、間一髪で回避していた。

 

 

「え、避けた!? なんで!?」

 

「北斗神拳は、敵の動きを見切る」(脳内ケンシロウ)

 

「そんなの、私に説明しないでよぉぉぉ!!」

 

 

ランサーは眉をひそめ、もう一度槍を突き出す。

猛烈な速度の連撃が私を襲う。

 

「死ぬがよい!!」(ランサー)

 

シュッ!!(謎の回避音)

 

スカッ! スカッ! スカッ!

 

「なっ……!!?」

 

槍が当たらない。

私の体が、無意識に槍をすり抜けていた。

 

「ちょっと、私、今何してるの!? なんで避けられてるの!?」

 

「バカな……こいつ、俺の槍を全てかわしただと!?」(ランサー)

 

ランサーが信じられないという顔で私を見た。

 

私も信じられない。

 

「ねぇ、ケンシロウ!? 私、戦闘経験ないのにどうしてこんなに動けてるの!??」

 

「それが北斗神拳の力だ」(脳内ケンシロウ)

 

「都合良すぎるぅぅぅ!!」

 

「……ならば、槍の速度をさらに上げる!!」(ランサー)

 

 

ランサーの槍がさらに加速する。

今度こそ避けられない……いや、違う。

 

 

──私の(こぶし)が、無意識に構えをとっていた。

 

「お前がどれほど強かろうと、この槍を防げるはずが──」(ランサー)

 

 

「北斗百裂拳!!」

 

 

ドドドドドドドドドド!!!

 

 

「ぐわああああああ!!??」(ランサー)

 

 

ランサーの体が一瞬にして拳の嵐に包まれる。

槍の動きが止まり、ランサーの体が吹っ飛んで壁に叩きつけられた。

 

ドサッ……

 

彼はぐったりと倒れた。

 

「……勝った……?」

 

私は自分の(こぶし)を見つめる。

 

……いや、ちょっと待って!?

私、本当にサーヴァントに素手で勝ったの!?!?

 

ランサーの体がピクピクと震える。

 

「ぐっ……く……!」

 

──すると、彼はゆっくりと立ち上がった。

 

「クッ……まだだ……!!」(ランサー)

 

「えええ!? まだ立ち上がるの!? しぶとすぎるでしょ!!」

 

彼はフラフラしながら槍を構える。

しかし、私はすでに気づいていた。

 

(……秘孔、突いてる)

 

ランサーの全身には、ほんの僅かな赤い点が無数に浮かんでいた。

自然と口から言葉が出る。

 

 

「お前はもう死んでいる!!」(凛のボイス)

 

「……な、なんだと……?」(ランサー)

 

「あっあっ…ああっ~~~あべしっ」(ランサー)

 

ドガァァァァァン!!

 

ランサーの体が爆発四散した。

 

──戦いは終わった。




ランサーを瞬殺した凛

次回、「セイバー、お前はもう仲間である!」

強制的な同盟成立!!

ここからどうなるのかは誰にも(作者にも)分からない!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。