Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
最初の戦いVSランサー戦です。
冬木市 深夜
私は遠坂凛。
本来ならば、魔術師として誇り高く聖杯戦争に参加し、最強のサーヴァントを従えて戦うはずだった。
──が、
「なんでよおおおおお!! なんでサーヴァントが召喚されなくて、私が北斗神拳伝承者になってるのよおおお!!」
部屋の中で絶叫する私の体は、すでに異変を起こしていた。
気づけば
気づけば敵の急所を見抜いてしまう。
「嘘でしょ……? 私、魔術師よ!? なんで急に相手の経絡秘孔が見えるのよ!?」
「安心しろ……お前はもう戦える」(脳内ボイス:ケンシロウ)
「いや、そういう問題じゃないのよ!! 私の魔術回路、ちゃんと使えるわよね!?」
焦って魔力を練ろうとする。が、私の体は魔力ではなく、謎の闘気を纏い始めた。
「ちょっと待って、魔力じゃなくて"気"みたいなのが体に……!!」
「それが北斗神拳の力だ」(脳内ケンシロウ)
「やっぱりおかしいわよぉぉぉ!!」
とりあえず、嘆いていても仕方がない。
聖杯戦争が始まった以上、敵マスターとサーヴァントが襲ってくる可能性がある。
私の本来のプランはこうだった。
① 最強のサーヴァントを召喚する
② 遠距離から魔術でサーヴァントを援護する
③ 圧倒的な知略で聖杯戦争を勝ち抜く
しかし、現実は──
① サーヴァント不在
② 魔術ではなく
③ なぜか北斗神拳伝承者
完全に詰んでいる。
「いやいや、こんなのおかしいでしょ!? サーヴァント召喚して聖杯戦争に参加するっていう設定、どこ行ったのよ!!」
私が頭を抱えている間にも、聖杯戦争は確実に動いていた。
魔術回路が機能しない。サーヴァントがいない。
あるのは謎の闘気と……強く握った
こんなの、もう魔術師じゃなくて格闘家じゃない!!
「はぁ……とりあえず敵サーヴァントを探さないと……」
─────────────
始めての戦い!
北斗神拳VSサーヴァント
─────────────
学校に忍び込んだのは、敵サーヴァントの気配を感じたから。
私は屋上から校庭を見下ろした。
──すると、そこにいたのは青い鎧を纏った男。
「……ランサー!」
鋭い眼光、引き締まった体、長く鋭利な槍。
聖杯戦争屈指の白兵戦サーヴァントが、校庭の中央に立っていた。
「ようやく姿を現したか、遠坂の魔術師よ」(ランサー)
ランサーは私に視線を向ける。
冷たい夜風が吹き抜け、槍の切っ先が鈍く光る。
「ほう……サーヴァントも連れずに堂々と姿を現すとはな。勇気があるのか、それとも死にに来たのか?」(ランサー)
「……いや、私が聞きたいわよ!!魔術も使えないのに、どうやって戦うの!?」
脳内のケンシロウが静かに語りかける。
「戦え」(脳内ケンシロウ)
「だから、戦えじゃなくてさ!! もっと戦術的なアドバイスを──」
「戦え」(脳内ケンシロウ)
「ねぇ、私の話を聞いてる!?」
……とにかく、戦うしかない。
ランサーは私をじっと見つめ、ゆっくりと槍を構えた。
「俺の槍から逃げられると思うなよ」(ランサー)
槍が風を切る音を立てた次の瞬間──
シュッ!!
「ひゃあぁぁっ!!?」
私は思わず飛びのいた。
──しかし、間一髪で回避していた。
「え、避けた!? なんで!?」
「北斗神拳は、敵の動きを見切る」(脳内ケンシロウ)
「そんなの、私に説明しないでよぉぉぉ!!」
ランサーは眉をひそめ、もう一度槍を突き出す。
猛烈な速度の連撃が私を襲う。
「死ぬがよい!!」(ランサー)
シュッ!!(謎の回避音)
スカッ! スカッ! スカッ!
「なっ……!!?」
槍が当たらない。
私の体が、無意識に槍をすり抜けていた。
「ちょっと、私、今何してるの!? なんで避けられてるの!?」
「バカな……こいつ、俺の槍を全てかわしただと!?」(ランサー)
ランサーが信じられないという顔で私を見た。
私も信じられない。
「ねぇ、ケンシロウ!? 私、戦闘経験ないのにどうしてこんなに動けてるの!??」
「それが北斗神拳の力だ」(脳内ケンシロウ)
「都合良すぎるぅぅぅ!!」
「……ならば、槍の速度をさらに上げる!!」(ランサー)
ランサーの槍がさらに加速する。
今度こそ避けられない……いや、違う。
──私の
「お前がどれほど強かろうと、この槍を防げるはずが──」(ランサー)
「北斗百裂拳!!」
ドドドドドドドドドド!!!
「ぐわああああああ!!??」(ランサー)
ランサーの体が一瞬にして拳の嵐に包まれる。
槍の動きが止まり、ランサーの体が吹っ飛んで壁に叩きつけられた。
ドサッ……
彼はぐったりと倒れた。
「……勝った……?」
私は自分の
……いや、ちょっと待って!?
私、本当にサーヴァントに素手で勝ったの!?!?
ランサーの体がピクピクと震える。
「ぐっ……く……!」
──すると、彼はゆっくりと立ち上がった。
「クッ……まだだ……!!」(ランサー)
「えええ!? まだ立ち上がるの!? しぶとすぎるでしょ!!」
彼はフラフラしながら槍を構える。
しかし、私はすでに気づいていた。
(……秘孔、突いてる)
ランサーの全身には、ほんの僅かな赤い点が無数に浮かんでいた。
自然と口から言葉が出る。
「お前はもう死んでいる!!」(凛のボイス)
「……な、なんだと……?」(ランサー)
「あっあっ…ああっ~~~あべしっ」(ランサー)
ドガァァァァァン!!
ランサーの体が爆発四散した。
──戦いは終わった。
ランサーを瞬殺した凛
次回、「セイバー、お前はもう仲間である!」
強制的な同盟成立!!
ここからどうなるのかは誰にも(作者にも)分からない!