Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
──英雄王 vs 北斗神拳最強の継承者。
ギルガメッシュが倒れ伏したセイバーに悠然と近づいた——その瞬間!
ババババババババババババババババ!!
〝無数のセイバーの拳が見えた〟(ような気がした)
思わず飛び退くギルガメッシュ!しかし、なぜか鎧の表面に無数の拳の跡が……!
「貴様が見たのはセイバーの闘気、オーラだ……」(脳内ケンシロウ)
「セイバーは王の選定に悩み、召喚前から深き哀しみを背負っていた……。貴様はセイバーに触れることすら出来ぬのだ!」(脳内ケンシロウ)
ケンシロウがギルガメッシュに告げた瞬間!
その瞬間――爆発的な闘気、圧力を全員が感じ取る
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………!!
「また遠坂ァァァァァァl!!なんで毎回空から登場するんだ!!」(士郎)
「ちょっと待って!? なんでリンが空から落ちてくるのよ!?
人間ってそんな移動手段あったっけ!?」(イリヤ)
突如として、空から何かが降ってきた。
夜空から 赤い閃光 が降り注ぐ。
黄金の王の視界に、見慣れぬ "赤い彗星" が飛び込んできた。
そして、その "彗星" は 一直線に橋へと突き刺さる。
ドゴゴゴゴゴォォォン!!
ズシィィィィィィン!!
凄まじい風圧が発生し大地が揺れる!
──橋のコンクリートが 砕け、その破片が周囲へと飛び散る。
橋全体に衝撃波が広がり、ギルガメッシュの金色の鎧が微かに揺れる。
「なっ……!?!?!?」(士郎)
「な、なに今の!? すっごい音がしたんだけど!?」(イリヤ)
「なんだ、これは……?」(ギルガメッシュ)
舞い上がる砂煙の中に、ひとつの影が浮かび上がった。
──それは、紅い衣を纏い、髪をなびかせる一人の少女。
「やれやれ……間に合ったわね」(凛)
遠坂凛の目は、完全に研ぎ澄まされていた。
──しかし、脳内では大騒ぎが起きていた。
「お前の拳がここへ導いた……」(脳内ケンシロウ)
「勝手に導くなああああああ!!」(凛)
「お前が求めたのだ、戦いを……」(脳内ケンシロウ)
「違うわよ!! 私はただ魔術師として生きたかっただけなのよ!!」(凛)
「魔術とは、拳を極めし者には不要な概念……」(脳内ケンシロウ)
「いや、いるから!! 魔術師としての人生、私はいるから!!」(凛)
──ギルガメッシュの視線が鋭くなる。
「……ふむ、誰かと思えば貴様か」(ギルガメッシュ)
「よくもやってくれたわね!金ピカ!」(凛)
凛の声は 低く、静かに響く。
だが、その雰囲気には 尋常ならざる闘気が宿っていた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ツッコミにより極限まで高まった凛の闘気はまるで地面そのものを揺さぶっているようであった
「……」(凛)
彼女の目は 何かを見ていた。
──ツッコミの連続により研ぎ澄まされた感覚が、セイバーの危機を家に居た凛に察知させたのだ。
もはや "理屈" などなかった。
彼女の "戦闘経験" が、本能的に セイバーの敗北を感じ取っていた のだ。
「私が、おとなしくしてるわけないでしょ」(凛)
覚醒した戦闘勘──
凛の全身から 膨大な闘気 が立ち上る。
──もはや、"魔術師" ではない。
──闘気の極限状態、英霊をも超えた遠坂凛。
彼女はツッコミにより極限の怒りと哀しみを背負い、北斗神拳の境地を極めたがゆえに、家から戦場への "跳躍" を果たした。
本来、人間には感じ取れない 戦場の "流れ" を察知し、その場に 降り立つべき瞬間 を見極めたのだ。
「……さて」(凛)
バキバキバキバキィッ!!
彼女の足元のコンクリートが 砕ける。
凛がゆっくり歩いただけで、橋の地面が 悲鳴を上げた。
「は……?」(ギルガメッシュ)
黄金の王が 言葉を失う。
「おい、雑種。貴様、一体何をした?」(ギルガメッシュ)
「何って?ただ歩いてるだけよ」(凛)
凛が ゆっくりと拳を構える。
──その瞬間、橋の上の空気が変わった。
「私の拳は……今、何をするべきか、もう知ってるわ」(凛)
「リン、なんかすごく格好いい雰囲気出してるけど、さっきまで 絶望して布団に篭ってたわよね!?」(イリヤ)
「……それは言わないで」(凛)
「拳とは、己の心が定めるもの……」(脳内ケンシロウ)
「誰が言ったのよ!?!?!?」(凛)
「お前の拳がここへ導いた……」(脳内ケンシロウ)
「だからぁぁぁぁ!! なんで拳が 勝手に戦場を選んでる のよぉぉぉ!!」
「拳とは、戦場を選ぶものではない……戦場が、拳を求めるのだ……」(脳内ケンシロウ)
「うるさいわぁぁぁぁぁ!! 私の人生の選択肢を奪うなぁぁぁぁ!!」(凛)
「凛、これが運命です。受け入れてください」(セイバー)
「セイバー!? なんでそんなに納得してるの!?!?」(凛)
「魔術を捨てたあなたには、もう拳しか残されておりません」(セイバー)
「だからなんでそんなに自然に受け入れてるのよぉぉぉぉ!!」(凛)
「そして、私も剣を捨て拳で生きると誓った……それが騎士の覚悟です」(セイバー)
「何を覚悟してるのよぉぉぉぉぉ!!」(凛)
──ギルガメッシュの笑いが響く。
「フハハハハハ!!
面白い!! 貴様の"拳"とやら、その価値を見極めてやろう!!」(ギルガメッシュ)
「なら試してみるといいわ!!」(凛)
「リン、頑張って! あとで感想聞かせてね!!」(イリヤ)
「いや、応援の仕方が軽すぎるでしょ!?」(凛)
「拳とは……言葉では伝わらぬもの……」(脳内ケンシロウ)
「いや、今さら悟るな!! お前は黙ってろぉぉぉ!!」(凛)
「ツッコミとは、すなわち拳の極意……」(脳内ケンシロウ)
「いつから私のツッコミが北斗神拳の技に組み込まれたのよ!!」(凛)
「お前はすでに……ツッコミの極地に至っている……」(脳内ケンシロウ)
「やだぁぁぁぁぁぁ!! 私は普通に生きたいのよぉぉぉ!!」(凛)
「凛、お前はもう人間を超えている……」(脳内ケンシロウ)
「超えてないわよ!! こんなの認めないわよぉぉぉ!!」(凛)
「だが、お前の拳がそれを証明している……」(脳内ケンシロウ)
「証明しなくていいのよぉぉぉ!!」(凛)
「お前は、すでに "北斗史上最強の存在"に踏み込んだ!」(脳内ケンシロウ)
「踏み入れてない!! いや、踏み入れたかもしれないけど、私の意思じゃないのよぉぉぉ!!」(凛)
ツッコミをよそに、
凛はギルガメッシュを指さして叫ぶ!!
「金ピカ!お前はもう死んでいるのよ!!」(凛)
「待て、貴様!!」(ギルガメッシュ)
「何よ!!」(凛)
「我の未来を勝手に決めるな!! 我は死なん!!」(ギルガメッシュ)
戦いは、ここからが本番だった。
──冬木大橋、決戦の刻──
─史上最強の女 VS 英雄王ギルガメッシュ──
ギルガメッシュは嘲笑しながら、指を軽く弾いた。
「フハハハハハ! これが王の財宝
(ゲート・オブ・バビロン)だ!!」(ギルガメッシュ)
──ドドドドドドドドドドドドドドド…!…!!
空間が裂け、無数の宝具が放たれる。
短剣、大剣、槍、戦斧、双剣、ありとあらゆる宝具の原典が射出される!
「えっ、ちょっ……多すぎる!!」(凛)
「北斗神拳の前ではボウガンの矢など止まった棒に過ぎん」(脳内ケンシロウ)
「何その意味不明な理論!? そんなの私の知ったこっちゃないんだけど!?!?」
「お前はもう、すでに拳で全てを解決する者となっている……」(脳内ケンシロウ)
「分かってるわよ!」(凛)
ギルガメッシュの宝具が雨のように殺到する。
その瞬間──凛の目が光を放った。
「──なら、拳で返すだけよ!!」(凛)
私はすっと両腕を構え、指を伸ばす。
「北斗神拳奥義──二指真空把」(凛)
バキィィィィィィィィィィィィン!!
「……は?」(ギルガメッシュ)
凛は飛来する宝具を 指でキャッチ し、次の瞬間──
「お返しよ!!」(凛)
凛は飛来する宝具を次から次へと指で受け止め跳ね返し続けた
バシュウウウウウウウウ!!
「なっ……!? 貴様ァァァァァ!!?」(ギルガメッシュ)
ドガガガガガガガガァァァァァァン!!
──宝具の雨が次々とギルガメッシュの方へ殺到。
彼の全周囲で壮大な爆発が起こり、空間が歪む。
ギルガメッシュにも何本かが直撃し、黄金の鎧に穴が開く!
「何故、貴様はそれを掴める!?!?!?!?」(ギルガメッシュ)
「え? だって掴めたし」(凛)
「拳を極めしものに宝具の射出など止まった棒に等しいのよ」(凛)
「バカなッ!! 我が財宝を"キャッチして投げ返す"など、そんな概念が存在するはずがない!!」(ギルガメッシュ)
「安心しろ……拳とは、概念すら超えるものだ……」(脳内ケンシロウ)
「お前はだまれぇぇぇぇぇぇぇ!!」(凛)
──その瞬間、ギルガメッシュの表情が険しくなった。
彼は一歩前に出ると、背後の空間がさらに歪む。
「……少しは楽しませてくれた……故に我は貴様を勇者と認めよう!」(ギルガメッシュ)
「だからなに?」(凛)
「王の中の王、真の王の力を見せてやろう」(ギルガメッシュ)
──ギルガメッシュの手に握られるは、乖離剣エア!!
「天地乖離す開闢の星!! "エヌマ・エリシュ"!!」(ギルガメッシュ)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
天が裂け、地が震え、空間そのものがねじれる。
嵐が巻き起こり、橋の上がまるで天変地異の中心となったかのように変貌する。
「なっ……!!?」(士郎)
「シロウ!! 伏せてください!!」(セイバー)
「うわぁぁぁぁ!? なんかすごいことになってるんだけど!?」(イリヤ)
その中心に、ただ一人 立つ者がいた。
──遠坂 凛。
「……チッ、まったく派手な技ね」(凛)
彼女は構えを解くことなく、静かに拳を握る。
「お前はもう、限界を超えつつある……」(脳内ケンシロウ)
「何を勝手に決めてるのよ!!?」(凛)
「ならば、お前に必要なのは……さらなる闘気の解放だ!!」(脳内ケンシロウ)
──凛の周囲に、今までで最大量の闘気が溢れ出す。
ツッコミによって高められた闘気の奔流はバーサーカーの斧剣やパンチを受け止めたとき以上。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
大地が揺れる!天が木霊する!
「なっ……何だそれはァァァ!!?」(ギルガメッシュ)
「──行くわよ」(凛)
そして彼女は──
「私に後退はないわ!乖離剣など微に砕いてやるわ!
受けてみなさい!この遠坂凛の無敵の拳!
天将奔烈を!!」(凛)
「お前はもう……吹っ飛ぶのよ!!」(凛)
──ドゴォォォォォォォォォォン!!
地面が割れ、橋が崩壊するほどの衝撃波が発生。
闘気の塊がギルガメッシュに向けて発射される。
「ふはははは!! そんなものにこの我が──」(ギルガメッシュ)
凛の拳が生み出した闘気の奔流は乖離剣エアの魔力をあっさり押し返す。
──ゴバァァァァァァァァァァァァァ!!
「やられるわけが……………ないをぱら────?」(ギルガメッシュ)
ギルガメッシュの身体が、凄まじい速さで吹っ飛んだ。
「グボォォォォォォォ!!?」(ギルガメッシュ)
──彼の黄金の鎧が砕け、彼自身が流れ星 になって夜空を横切る。
「あべし!!ひでぶ!!うわらばぁ!!」(ギルガメッシュ)
「えぇぇぇぇぇぇ!? ギルガメッシュ、吹っ飛んだんだけど!??」(士郎)
「あれ絶対、衛星軌道 まで飛ばされたわよね!?」(イリヤ)
「それほどではありません。町を10個超えて海に落ちた程度です。サーヴァントである以上、ギルガメッシュは生きています」(セイバー)
──そして、ギルガメッシュは、彼の慢心もろとも、
空の彼方へと消えていった。
──戦いは、終わった。
「……ふぅ、ようやく終わったわね」(凛)
──しかし、脳内ケンシロウの声が再び響く。
「お前はすでに……北斗神拳の最強を超えている……」(脳内ケンシロウ)
「超えなくていいのよぉぉぉぉぉぉ!!」(凛)
「そして、セイバー!お前は間違いに気がついた。お前は既に哀しみも背負っている。そしてその身にオーラを宿したのだ」(脳内ケンシロウ)
「はい!拳の道は果てしなく遠い。しかし私が闘気を纏える以上、北斗神拳にたどり着けると確信が持てました。ありがとうございます。ケンシロウ」(セイバー)
「前回も思ったけど、なんでみんな、私の脳内ケンシロウと直接話してるのよ。意味わかんない。もう、この悪夢を何とかしてぇぇぇぇぇぇぇ!!」
北斗神拳最強の継承者 VS 英雄王──
第一戦!決着!!
ギルガメッシュをぶっ飛ばした凛
聖杯戦争もついに最終局面(になる予定)
だが、ここからどうなるのか……
作者にも全く予想がつかない