Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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27話 (帰路)うっかり時臣「計画通り」ニヤリ

「父様ぁぁぁぁぁぁ! なんで私をこうしたのよぉぉぉぉぉ!!!」(凛)

 

冬木教会の扉を蹴破らんばかりの勢いで飛び出し、凛は絶叫した。

全身から吹き出す冷や汗。 震える指先。 崩れ落ちそうになる膝。

 

「そうか……そうだったのね……」(凛)

 

凛は両手で顔を覆い、呆然と呟いた。

 

「最初から……全部、父様の計画だったのね……!?」(凛)

 

「そうだ……すべては遠坂うっかり時臣の計画通り……すべては、"最強のツッコミ拳士"を生み出すため」(脳内ケンシロウ)

 

「そんな計画聞いたことなぁぁぁぁぁぁい!!」(凛)

 

「フッ……貴様はすでにその宿命から逃れられぬ……」(脳内ケンシロウ)

 

「認めないぃぃぃぃ!! 認めるもんですかぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

「それに……禅城ポテンシャル葵も計画に同意していたのだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「母様まで諸悪の根源みたいにいわないでぇぇぇぇぇ!!」(凛)

 

凛の絶叫が冬木の空にこだました。

 

「お前が北斗神拳伝承者として目覚めることは、生まれる前から定められていたのだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「魔術師として生きようとしてるのに拳法に目覚めたのは……父様の計画通りだったのねぇぇぇぇえぇ!!」(凛)

 

「うっかり時臣は最初から見抜いていたのね……リンの拳の才能を……」(イリヤ)

 

「イリヤ、見抜いていたんじゃない、うっかり時臣はポテンシャル葵と結婚を決めた時から最強の子を生み出す予定だった、って言峰は言ってただろ?」(士郎)

 

「ごめんねリン、あなたは北斗神拳伝承者の運命を背負って生まれたのだったね」(イリヤ)

 

「そうです、イリヤ、シロウ、凛は北斗神拳伝承者になるべくうっかり時臣に生み出されたのです」(セイバー)

 

「違うわよね!?!?!?!? 私は名門の魔術師よね!?!?!?!」(凛)

 

「違わない!うっかり時臣は"最強の北斗神拳を伝承する子"を生み出す計画をしていたのだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「そんなの聞いたことなぁぁぁぁぁぁい!!」(凛)

 

「さっきの講義で聞いたじゃない」(イリヤ)

 

 

凛は頭を抱え、地面に崩れ落ちそうになった。

 

「大丈夫か、遠坂!?」(士郎)

 

「大丈夫じゃないわよ!!」(凛)

 

「そうです! 凛は今、運命の扉の前に立っています!」(セイバー)

 

「いっそ、受け入れたらどう? もうここまで来たら、リンは"北斗ツッコミ拳"の伝承者よ?」(イリヤ)

 

「イリヤ!その呼び方は違う!北斗神拳に流派はなく、拳の性質が使い手によって変わるだけだ!」(脳内ケンシロウ)

 

「剛の拳、柔の拳、と言う性質の違う拳がある。兄ラオウは剛の拳、もう一人の兄トキは柔の拳の使い手だった」(脳内ケンシロウ)

 

「凛の拳は〝ツッコミ〟と言う新しい性質の北斗神拳なのだ」(脳内ケンシロウ)

 

「ふぅん、リンは新しい性質を創始したのね」(イリヤ)

 

「そうだ!イリヤ!凛は進化の果てに新しい拳に至った。剛の拳、柔の拳のように、凛は〝ツッコミの拳〟の創始者と言える」(脳内ケンシロウ)

 

「"北斗神拳、ツッコミの拳"の創始者ってかっこいいじゃない」(イリヤ)

 

「誰が創始者よぉぉぉぉぉ!!」(凛)

 

 

帰路──ツッコミの修羅道、再び

 

こうして、うっかり時臣の陰謀(?)に絶望しながらも、凛たちは冬木教会を後にした。

 

しかし、帰路ですら ツッコミの修羅道 の始まりであった。

 

「いやぁ、すごかったな、遠坂! あんなに気合の入ったツッコミを論理的に話す風景、俺初めて見たよ!」(士郎)

 

「ええ、まさに"北斗神拳 ツッコミの拳"の伝承者として、伝説を打ち立てました!」(セイバー)

 

「ほんとね……リンがここまでとは思わなかったわ……。北斗神拳の歴史そのものが塗り替えられたのよ!」(イリヤ)

 

「お前の拳は、もはやツッコミを超えた……。"ツッコミ転生"の境地に至ったのだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「誰がツッコミに転生したのよぉぉぉぉぉ!! ふざけるのも大概にしなさいよ!!」(凛)

 

「でも、本当にすごいよ! まさか言峰と北斗神拳の奥義についてあそこまで論理的に熱く語り合うことになるなんて……」(士郎)

 

「そうです! 言峰の一言一言が、"北斗神拳の新たなる伝説"を合理的かつ科学的に築いていたようで私は感動しています!」(セイバー)

 

「もうここまで来たら、"北斗ツッコミ神話"として世界にその名を刻むしかないわね!」(イリヤ)

 

「お前はすでに歴史に名を刻んでいる……"北斗ツッコミ神話"の始まりだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「だからなんで!? なんで私が"北斗ツッコミ神話"とかいう新ジャンル開拓してるのよ!?!?!?」(凛)

 

「フッ……それがお前の拳が導き出した答え……」(脳内ケンシロウ)

 

「まぁまぁリン。せっかくの宿命だし、楽しまないと損じゃない?」(イリヤ)

 

「誰がこんな地獄の宿命を楽しむのよ!!」(凛)

 

「凛! すでに北斗神拳を極めし者が悩むべきことはないのです!」(セイバー)

 

「極めてないわよ!! ていうか何その"北斗神拳を極めし者"っていうカテゴリ!!?」(凛)

 

「ははは! さすが遠坂だな!」(士郎)

 

「いや、笑ってる場合じゃないから!!」(凛)

 

──ツッコミを続けること十数分。

 

ようやく 衛宮邸の門 をくぐった。

──だが、それは休息の始まりではなく、さらなる ツッコミの戦場 であった。

 

 

衛宮邸離れ──"無想転生"への絶望

 

衛宮邸の離れに入るや否や、凛はその場に崩れ落ちた。

 

「……なんで……なんでこんなことに……」(凛)

 

「どうしたんだ、遠坂?」(士郎)

 

「どうしたもこうしたもないわよ!! なんで私、"無想転生"に至ってるのよ!?!?!」(凛)

 

「いやぁ、遠坂がツッコミの果て、無想転生に至るのは当然じゃないか?言峰も言ってたろ!遠坂は必ず無想転生に至ると!」(士郎)

 

「そうです! あなたの"ツッコミ"が、"無意識"の領域に達したのです!」(セイバー)

 

「そうね……あれだけツッコミに全力を注いでたら、そりゃあ"無想転生"もするわよね……」(イリヤ)

 

「お前はツッコミの極致を超え、"ツッコミ無想転生"の始祖となったのだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「そんなの、認めないぃぃぃぃぃぃ!!」(凛)

 

 

「あと、北斗宗家って何?」(イリヤ)

 

「北斗宗家は次回の講義で解説するって言峰は言ってたけど気になるよな」(士郎)

 

「北斗宗家、私もとても気になります。おそらく正当な北斗神拳の血統のようなものでしょう」(セイバー)

 

「北斗宗家とは、北斗神拳創始者達の血統だ。これを理解するには北斗の歴史をより深く知る必要がある」(脳内ケンシロウ)

 

「やっぱり次の講義を待ちましょう。ケンシロウ」(イリヤ)

 

「そうですねケンシロウ。言峰の論理的な説明であれば私たちは深く理解できるでしょう」(セイバー)

 

「俺も楽しみに待つよケンシロウ!言峰の話は論理の極みと言っても良いから分かりやすいもんな」(士郎)

 

「私は待たない!!もう、アイツには会いに行かないぃぃぃぃぃ!!」(凛)

 

 

柳洞寺へ──最後のサーヴァントを探して

 

「さて、遠坂。今日の夜はどうする?」(士郎)

 

「……なによ、急に真面目な顔して……」(凛)

 

「聖杯が手に入るなら、願いをかけるべきだろ?」(士郎)

 

凛は静かに目を閉じた。

 

──聖杯に願うことは、ひとつ。

 

私は魔術師になりたい。北斗神拳継承者にはなりたくない。

そうなれば聖杯に願いは決まっている!

 

私は "最強の魔術師になる"を聖杯に託す願いに決めた 。

 

「私は……聖杯を手に入れて、"最強の魔術師"になる!!」(凛)

 

「ちょっと待てよ遠坂!!」(士郎)

 

「な、なによ!?」(凛)

 

「最強の魔術師って……それ、絶対にダメです!」(セイバー)

 

「え!? なんで!?」

 

「リン、それはもったいないわ! 絶対ダメ!!」(イリヤ)

 

「お前の北斗神拳の才能を、そんな形で終わらせるなんて……惜しすぎる……!!」(士郎)

 

「そんなの知ったことかぁぁぁぁぁぁい!!」(凛)

 

「……まぁまぁ、とりあえず夜になったら柳洞寺に行こうよ、遠坂」(士郎)

 

こうして、凛たちは 柳洞寺へ向かう決意 を固めた。




"最強の魔術師"という願いを聖杯に託すことを決めた凛。
この願いがラストでとんでもない方向に大爆発します。

是非最後まで楽しみにしていてください。
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