Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

28 / 95
28話 柳洞寺─待ち受ける拳王ラオウ!

冬木の夜は冷たい風が吹き抜け、星々が煌めいていた。

衛宮邸の一室では、凛、士郎、セイバー、イリヤが集まり、柳洞寺に向けて出発しようとしていた。

 

「……そろそろ動くわよ」(凛)

 

「柳洞寺に行くのか?」(士郎)

 

「ええ、間違いなくあそこが怪しいわ」(凛)

 

テーブルの上には冬木市の地図が広げられており、その中心にある 柳洞寺 の位置を指差しながら、凛が静かに告げた。

 

「柳洞寺か……。確かに、今までの情報を整理すると、一番怪しい場所だな」(士郎)

 

凛は腕を組みながら、少し考え込んだ。

 

その時、イリヤが暗い顔をして意味深に呟く…

「柳洞寺には…この戦いが終わってから話すね…凛」(イリヤ)

 

イリヤは悲しそうな顔で不思議なことを言い続ける…

「柳洞寺、聖杯とは…ううん…今は戦いの邪魔をしちゃダメ」(イリヤ)

 

「気になるわね…イリヤ…重要な話しなんでしょう」(凛)

 

「イリヤ…大事な話なら俺も力になる!」(士郎)

 

「私もよイリヤ!」(凛)

 

「ありがとう、シロウ、リン」(イリヤ)

相変わらずイリヤの様子は少しおかしいのだった。

 

「今から柳洞寺に向かいます!シロウ、凛、くれぐれも注意してください!」(セイバー)

 

冬木の夜、一行は静かに柳洞寺へと向かっていく。

 

 

柳洞寺の石段、月が静かに輝く。

その静寂を破るかのように、凛たちは柳洞寺の石段へと足を踏み入れた。

 

柳洞寺──冬木で最も霊格が高い土地。

ただの寺院に見えて、その実態は 強力な霊的防御を持つ冬木最高の霊地 である。

 

「あの寺、まるで俺たちを拒絶するみたいに、異様な空気が漂ってる」(士郎)

 

「はい。この地に満ちる霊気の濃さ……尋常ではありません」(セイバー)

 

「そうね……柳洞寺は元々、冬木の霊脈が集中する地。魔術師やサーヴァントにとっては、この上なく重要な拠点のはずよ」(凛)

 

「冬木で一番の霊地、しかも山そのものが結界に包まれている。ここに"何か"があるのは間違いないわ」(凛)

 

「……結界?」(士郎)

 

「この寺は"強力な結界"で守られています」(セイバー)

 

「サーヴァントが中に入るには、"正門から正々堂々と入る"しかありません」(セイバー)

 

「ええ。"石段を正面突破"するしか方法はないってわけよ」(凛)

 

「あえて正面からしか入れないようにすることで、潜入を防ぎつつ、侵入者を迎え撃つ余裕を作る。まさに要塞のような構造です」(セイバー)

 

「それに加えて、柳洞寺の位置が霊脈の上にある。もし聖杯が降臨するなら……この地が最も可能性が高いわ」(凛)

 

「敵がいるなら、ここにいる可能性が一番高いです」(セイバー)

 

「そういうことよ」(凛)

 

「そう…でも柳洞寺の本当の意味は…」(イリヤ)

イリヤは核心を知っていながら口篭るような表情だった。

 

「イリヤ?」(士郎)

 

「大丈夫?イリヤ」(凛)

 

士郎が腕を組み、険しい表情を浮かべた。

 

「今はもう考える必要はない。行こう、遠坂」(士郎)

 

「ええ、正面から堂々と行くわよ」(凛)

 

 

月光が照らす長い石段を上り山門が見えてくると凛たちは異様な雰囲気に包まれた。

 

「……何なの、この圧倒的なプレッシャー……」(凛)

 

凛の肌がビリビリと震える。

 

「遠坂、ここ……なんかヤバくないか?」(士郎)

 

「ええ……間違いありません。これほどの圧力……ただ者ではありません」(セイバー)

 

「これは間違いなくサーヴァントの気配だ!」(士郎)

 

「シロウ、凛、ここに何かがいるのは間違いありません」(セイバー)

 

と、その時──

 

ズシンッ! ズシンッ!

 

地響きのような音が響く。

まるで大地そのものが震えているかのような重厚な足音。

 

「……来るわ……!」(凛)

 

「間違いないわ……でも、こんなの……今までのとは桁違いよ……!」(凛)

 

「はい、このプレッシャー、バーサーカー以上です……」(セイバー)

 

 

──ズシン、ズシン!!

 

まるで地響きのような足音が響く。

そして、月明かりの下、堂々と現れる巨漢。

 

石段の最上段、柳洞寺の門前に、一人の巨漢が姿を現した。

世紀末覇者拳王、北斗の長兄ラオウ!

 

堂々たる体格、燃え盛るような気迫。

 

異常なまでの圧力を放つ男。

その眼光は鋭く、まるで世を支配する覇者のようなオーラを放っていた。

その存在感だけで、空気が一変する。

 

ラオウは凛を見つめ、言葉を紡ぐ。

 

「フッ……ケンシロウにしては、小柄になったな……」(ラオウ)

 

「……は?」(凛)

 

凛は反射的にポカンとした。

 

「フッ……久しいな、ケンシロウ……」(ラオウ)

 

「違うってばぁぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

凛の全力ツッコミが炸裂するが、ラオウは微動だにしない。

 

ラオウは腕を組み、凛の全身をじっくりと見つめた。

 

「うぬは……北斗神拳の闘気を纏いながら、ケンシロウではないというのか?」(ラオウ)

 

「違うって言ってるでしょうぉぉぉ!! てか、アンタ誰!?!?」(凛)

 

 

──ドンッ!!

 

ラオウが一歩踏み出すと、周囲の石畳が バキバキとひび割れる 。

その圧力に、士郎たちも思わず息をのんだ。

 

ラオウは(こぶし)を突き出し、堂々と語った。

 

「我が名は〝ラオウ〟世紀末覇者拳王(せいきまつはしゃけんおう)!!クラスは、ゲートキーパーだ……!!」(ラオウ)

 

「ゲートキーパー……?」(士郎)

 

「サーヴァントのエクストラクラス、門番のクラスですね……通常のクラスとは異なります」(セイバー)

 

「ラオウの拳は暗殺拳ではない!それゆえラオウにアサシンクラスの適性はなく、それ故エクストラクラスで呼び出されたのだ」(脳内ケンシロウ)

 

「遠坂、こいつ……ただのサーヴァントじゃない!」(士郎)

 

「ええ……尋常ではありません……バーサーカーやギルガメッシュと同等かそれ以上です」(セイバー)

 

「フッ……俺がサーヴァントとして召喚されようとも、拳王の魂は揺るがぬ!!」(ラオウ)

 

「私をケンシロウと間違えたくせに、偉そうに言うんじゃないわよ!!」(凛)

 

「うぬがケンシロウではないのなら…愚か者の名を聞こう!!」(ラオウ)

 

「私は遠坂凛、冬木の名門魔術師よ!!」(凛)

 

「フッ……うぬの名などどうでもよい……」(ラオウ)

 

「だったら聞くなぁぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

 

「ラオウは柳洞寺のサーヴァントで間違いありません!!」(セイバー)

 

「この寺に召喚されたサーヴァントってことか」(士郎)

 

「その通り……しかし、俺を召喚したキャスターは無用なり!!」(ラオウ)

 

「ゆえに…… 召喚された直後、キャスターが俺に『あなたが私のサーヴァントなのね?』という返答に、北斗剛掌波を叩き込んだ!」(ラオウ)

 

「いやいやいや!! せめてマスターかどうか確認してから飛ばしなさいよ!!」(凛)

 

「キャスター、せっかくラオウを召喚したのに開口一番で吹き飛ばされたのか……」(士郎)

 

「……すごく哀れですね」(セイバー)

 

「いや、笑えないって!!」(凛)

 

「拳王に従うことを強要するとは、その時点で我が認めぬ。よって、北斗剛掌波!!」(ラオウ)

 

「“よって”じゃないわよ!! そんな即断即決ある!?」(凛)

 

「ちょっと待って!? サーヴァントって普通、マスターを守るもんじゃないの!?」(イリヤ)

 

「前代未聞ですね……」(セイバー)

 

「だから……キャスターは以前の戦いでラオウを使えず、陣地を捨ててセイバーを奪う手段に出たのか……」(士郎)

 

「キャスターの扱いが雑すぎるわね……」(イリヤ)

 

「拳王は誰にも従わぬ! 己の拳こそが、すべての理を決めるのだ!!」(ラオウ)

 

「おかしいでしょ!! せっかく召喚されたのに、主を吹き飛ばすとか!!」(凛)

 

「フッ……この拳王、己を縛る鎖は断ち切るのみ!!」(ラオウ)

 

「いやいやいやいや、どんな召喚スタイルよ!!?」(凛)

 

士郎が目を細め、ラオウを警戒しながらつぶやく。

 

「ラオウって何者なんだ?」(士郎)

 

「知らないわよ!! こっちが聞きたいくらいよ!!」(凛)

 

「北斗神拳の関係者で間違いありません!」(セイバー)

 

「すごく "支配者オーラ" 出してるわね……」(イリヤ)

 

ゴゴゴゴゴゴ……!!

 

 

その時だった。

脳内ケンシロウが語り始める!!

ケンシロウによる"世紀末拳王解説"が始まった!!

 

「フッ……お前たち、まだ知らぬか……"拳王"ラオウの名を……」(脳内ケンシロウ)

 

「いや、知らないから聞いてるんでしょうがぁぁぁ!!」(凛)

 

「ならば説明してやろう……」(脳内ケンシロウ)

 

「ラオウ──北斗最強の男にして〝剛の拳〟の使い手……」(脳内ケンシロウ)

 

「奴は"拳王"と名乗り、核戦争後の世を恐怖によって支配しようとした男だ……」(脳内ケンシロウ)

 

「なにその超物騒な経歴!?核戦争後って何!?」(凛)

 

「核戦争後ってことは現代や過去じゃないのね」(イリヤ)

 

「英霊の座には時間の概念が存在しません。過去・現在・未来のありとあらゆる時代、並行世界からもサーヴァントは召喚される可能性があります」(セイバー)

 

「つまり、未来の英霊ってことか」(士郎)

 

「奴はその圧倒的な拳で天に立とうとしたのだ……」(脳内ケンシロウ)

 

「つまり、リンと同じで"最強"の北斗神拳の使い手ってことね……」(イリヤ)

 

「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!! なんでそこで私と並べんのよ!!?」(凛)

 

「〝凛は北斗最強〟と言峰は言っていました。その凛と同格であれば一筋縄ではいきません」(セイバー)

 

ゴゴゴゴゴゴ……!!

 

ラオウが構えを取ると、凄まじい闘気で辺りの空気が張り詰める。

 

「遠坂、やるしかないな」(士郎)

 

「リン、やっちゃいなさい! どうせ拳で殴るんでしょ!」(イリヤ)

 

「誰が"どうせ殴る"よぉぉぉぉぉ!!???」(凛)

 

 

拳王 VS 北斗最強の女

 

「凛!ラオウとの戦いは『北斗神拳同士』の戦いになる!!今度ばかりは生きて帰れる保証はない!!」(脳内ケンシロウ)

 

「ええぇぇぇぇ!!そんなに強いの!?」(凛)

 

ラオウが一歩踏み出すと、周囲の石畳が バキバキとひび割れる 。

その圧力に、士郎たちも思わず息をのんだ。

 

「ふむ……ならば貴様、どこまで拳を極めたか見せてみよ!!」(ラオウ)

 

「この娘の力!死を持って見届けるが良い!!」(脳内ケンシロウ)

 

「お前が言うな!」(凛)

 

ドンッ!!

ラオウの足が地を踏みしめ、圧倒的な闘気が爆発する!!

 

「ま、まずいぞ……!」(士郎)

 

ラオウは拳を振り上げる。

 

「うぬがケンシロウでないならば……試させてもらうまで!!」(ラオウ)

 

「違うって言ってるでしょう!!」(凛)

 

「いくぞ!!」(ラオウ)

 

ゴゴゴゴゴゴ……!!

 

ラオウが拳を握りしめた瞬間、辺りの空気が一変する。

凛はぐっと拳を構え、深く息を吸い込んだ。

 

「……やるしかないってわけね……!」(凛)

 

──ここに来た以上、もう引くことはできない。

 

夜の柳洞寺、北斗最強伝承者と世紀末覇者が激突する!!

最強の北斗同士の戦いが、今始まる!!




ケンシロウはアサシンクラス以外に適正はありません。
また、ラオウは本来はライダークラスですが、ライダーは既に出しているためエクストラクラスでの登場となりました。

クラス:ゲートキーパー
真名:ラオウ
筋力:EX
耐久:A
敏捷:B
魔力:-
幸運:B

固有スキル
北斗神拳 EX
人体を内部から破壊する無敵の拳であるが、ラオウの拳は暗殺拳ではない
??? EX
気配遮断 ー
暗殺者としての気配遮断スキルは失われている

宝具 黒王号
ランク B
ラオウが唯一体を預ける巨大な馬
ゲートキーパークラスで召喚されたため、使用不要になっている
ライダークラスなら使用可能

次回!

「北斗最強の女 VS 世紀末覇者拳王」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。