Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編   作:GMKゴジラ

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39話 (幕間) 全裸での帰還、全裸への伏線

──柳洞寺・決戦後

 

ギルガメッシュを打ち倒し、静寂が訪れた柳洞寺。

瓦礫の山と化した境内に立つのは、全裸セイバー、士郎、凛。

 

しかし、そこにあるべきものがない。

 

「……おかしいわね」(凛)

 

「何が?」(士郎)

 

「聖杯の気配がないのよ。ギルガメッシュを倒しても、これじゃ意味がないじゃない」(凛)

 

「そんな……まだ終わりじゃないのか?」(士郎)

 

全裸セイバーは静かに目を閉じて周囲を探るが、魔力の流れすら感じ取れなかった。全裸で敏感になっている訳ではなさそうだった。

 

「全裸で決戦したのに、何もなしとは……肩透かしですね」(セイバー・全裸)

 

「無駄に全裸だっただけじゃない……!」(凛)

 

──士郎はゆっくりセイバーをガン見した。

 

「その全裸元に戻らないのか?」(士郎)

 

「フフフ、シロウ。これは拳の正装です」(セイバー・全裸)

 

「やめてくれよ……常識って概念どこ行ったんだよ」(士郎)

 

「ハァ…セイバーが全裸露出に完全に目覚めてるじゃない」(凛)

 

凛が額を押さえて嘆く。

 

「本当に……もう……ツッコむ気力も残ってないわよ……」(凛)

 

「遠坂、まだツッコミ残ってるだろ?」(士郎)

 

「私のMPはもうゼロよ!」(凛)

 

「大丈夫か?無理するなよ!」(士郎)

 

「平気よ!いいから帰るわよ!」(凛)

 

「はい、凛。参りましょう」(セイバー・全裸)

 

 

 

 

──衛宮邸離れ・夜、帰宅直後。

 

ギルガメッシュを撃破し、全裸決戦を終えた一行が離れに帰還した。

玄関を静かに開ける全裸セイバー、凛、士郎。

 

「イリヤの体調は大丈夫なのか?」(士郎)

 

「大丈夫よ。秘孔定心(ていしん) を押して眠らせてあるわ」(凛)

 

「それは良かったです」(セイバー・全裸)

 

「って言われてもな……全裸で帰ってきた衝撃がデカすぎる」(士郎)

 

「イリヤは既に私と士郎の全裸を見ています。問題ありません」(セイバー・全裸)

 

「なんでそうなるのか意味不明よ。っていうかセイバーは服を着なさい」(凛)

 

「そうだぞ。俺はずっと目のやり場に困ってるんだ」(士郎)

 

「フフ……問題ありません、シロウ。服は魔力で生成できます」(セイバー・全裸)

 

全裸だったセイバーはフフフと笑いながら魔力でドレスを生成し全裸でなくなる。

生成されたドレスは筋肉ではち切れそうだった。

 

そのドレスはパンパンでまるで力士のようだ。

 

「どういうドレスなのよ?」(凛)

 

「前も思ったんだけど……着てるの、それ魔力産?」(士郎)

 

「はい、超筋肉対応の魔力ドレスです」(セイバー)

 

「ドレスが筋肉対応って何よ!」(凛)

 

──ツボッ(秘孔音)

 

凛がセイバーの秘孔を突き、筋肉を元に戻す。

肥大化したドレスが脱げて再び全裸になる。

 

「なんでさ?……(チラッ→ガン見)」(士郎)

 

「大丈夫です。再び服は生成できます」(セイバー・全裸)

 

士郎は裸になったセイバーをガン見する。

セイバーは魔力で再び体に合ったドレスを作り出す。

 

 

──コソコソと廊下を歩く三人。

 

「でも遠坂、セイバーが全裸だったからギルガメッシュの全裸に勝てたんだよな」(士郎)

 

「なにその変な勝負!?なんで全裸対決してたか意味分かんないわよ!」(凛)

 

「しかし、凛。最後の私の秘孔突き、見事ではありませんでしたか?」(セイバー)

 

「見事っていうか、最終的に全裸が全裸に突撃して勝つとか、何その勝利条件」(凛)

 

「北斗神拳に服は不要」(脳内ケンシロウ)

 

「ケンシロウは黙ってて!!」(凛)

 

 

セイバーは静かに目を閉じ、拳を握りしめる。

 

「私は聖剣の化身。つまり剣は裸。それに倣えば私も裸であるべきです」(セイバー)

 

「いや、何をどう倣えばそうなるのよ!?」(凛)

 

「剣は鞘に収まることで完成しますが、私は剣そのものです。つまり、私は鞘など不要……」(セイバー)

 

「つまり、服は不要……?」(士郎)

 

「そういうことです」(セイバー)

 

「するな!!そういう納得!!!」(凛)

 

セイバーはさらに続ける。

 

「そもそも、北斗神拳は本来、全裸で戦うべきです」(セイバー)

 

「そうだったのか!!?」(士郎)

 

「違うわよ!!どこ情報よそれ!!!」(凛)

 

「北斗神拳の究極形は全裸での闘いにあります。なぜなら、服を着ることで拳の動きが制限されるからです」(セイバー)

 

「もう何もかも嫌だわ……」(凛)

 

 

──リビングに入る三人。

布団で眠るイリヤが、静かに呼吸をしている。

 

「ほら、イリヤ起きちゃうから。静かにしてってば」(凛)

 

「シロウ、次の戦いでは全裸は避けたいですね」(セイバー)

 

「いや、避けてくれよ!?避けるじゃなくて避けろよ!」(士郎)

 

「凛も全裸になることこそ『お前はもう死んでいる』理論の体現である」(脳内ケンシロウ)

 

「誰がなるかぁぁぁぁぁ!!」(凛)

 

 

──その時、イリヤが寝返りをうつ。

 

「……うぅん、リン……おやすみ……」(イリヤ)

 

三人は固まる。

 

「やばい……起こすところだった……」(士郎)

 

「静かにしなさいよ!!っていうか今までの全裸ギャグ全部カットしたいわ!」(凛)

 

「無理ですね、凛。すでに記録されています」(セイバー)

 

「誰の脳内でよ!!!」(凛)

 

「シロウの脳内には焼き付いているでしょう」(セイバー)

 

「やめてくれー」(士郎)

 

 

士郎はふと天井を見上げ、深く息を吐いた。

 

「遠坂……全裸、もう普通だよな」(士郎)

 

「違うわよ!!何を当たり前みたいに言ってるのよ!!」(凛)

 

「セイバーの正装が全裸だし……これはもう仕方ないことだろ?」(士郎)

 

「正装っていうのは普段から着てるものを言うの!!!」(凛)

 

士郎は静かに目を閉じ、決意を込めて呟いた。

 

「次は遠坂も脱ぐしかないな」(士郎)

 

──ドゴォォォォン!!(凛の拳が士郎の顔面に炸裂する音)

 

士郎は壁にめり込む。

 

「何言ってんのよおおおおおおおおお!!!!!」(凛)

 

「……む?」(セイバー)

 

セイバーは真剣な表情で、凛を見つめた。

 

「凛……まさか、脱ぐのですか?」(セイバー)

 

「脱がないわよおおおおおお!!!!」(凛)

 

 

──静寂が戻る。

士郎は壁にめり込んだまま話す。

 

「ゴホッ……でも、遠坂」(士郎)

 

「何よ」(凛)

 

「ゴホッ…ゴホッ…なんだかんだで……全裸の戦い、最高だったな」(士郎)

 

「はぁ……もうやだこの家……」(凛)

 

「安心してください。次は凛もシロウもイリヤも脱ぎます」(セイバー)

 

「全裸大決戦。聖杯戦争のフィナーレを締めくくるにふさわしい戦いだ」(脳内ケンシロウ)

 

「やめろおぉぉぉぉぉ!!!」(凛)

 

──静かに夜は更けていく。

イリヤは夢の中、平和に眠っていた。

 

その頃、ギルガメッシュの魂が大聖杯に回収され、鳴動が起こり始めていたことを3人は知る由もなかった。




今回はつなぎ回です。

最終決戦で凛が再び全裸になる可能性が高まってきました。


セイバー (全裸)

真命:アルトリア
マスター:衛宮士郎

筋力 A+
耐久 B
敏捷 A
魔力 B
幸運 B
宝具 A+++

保有スキル

北斗神拳(C)
習得率は見習い未満。使えるのは筋力強化と数個の攻撃秘孔だけである。

対魔力(A)
事実上、現代の魔術師が魔術で傷付けるのは不可能。

騎乗(B)
魔獣・聖獣ランク以外なら乗りこなす事が可能。

カリスマ(B)
一国を納めるのに十分な程度である。

直感(A+)
北斗神拳により直感力が高まっている

宝具
風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
風の鞘。幾重にも重なった空気の層により、不可視の剣へと変えている。

約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++→A+++
聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣。
刹活孔によりランクが一つ上がった。
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