Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
──柳洞寺・決戦後
ギルガメッシュを打ち倒し、静寂が訪れた柳洞寺。
瓦礫の山と化した境内に立つのは、全裸セイバー、士郎、凛。
しかし、そこにあるべきものがない。
「……おかしいわね」(凛)
「何が?」(士郎)
「聖杯の気配がないのよ。ギルガメッシュを倒しても、これじゃ意味がないじゃない」(凛)
「そんな……まだ終わりじゃないのか?」(士郎)
全裸セイバーは静かに目を閉じて周囲を探るが、魔力の流れすら感じ取れなかった。全裸で敏感になっている訳ではなさそうだった。
「全裸で決戦したのに、何もなしとは……肩透かしですね」(セイバー・全裸)
「無駄に全裸だっただけじゃない……!」(凛)
──士郎はゆっくりセイバーをガン見した。
「その全裸元に戻らないのか?」(士郎)
「フフフ、シロウ。これは拳の正装です」(セイバー・全裸)
「やめてくれよ……常識って概念どこ行ったんだよ」(士郎)
「ハァ…セイバーが全裸露出に完全に目覚めてるじゃない」(凛)
凛が額を押さえて嘆く。
「本当に……もう……ツッコむ気力も残ってないわよ……」(凛)
「遠坂、まだツッコミ残ってるだろ?」(士郎)
「私のMPはもうゼロよ!」(凛)
「大丈夫か?無理するなよ!」(士郎)
「平気よ!いいから帰るわよ!」(凛)
「はい、凛。参りましょう」(セイバー・全裸)
◆
──衛宮邸離れ・夜、帰宅直後。
ギルガメッシュを撃破し、全裸決戦を終えた一行が離れに帰還した。
玄関を静かに開ける全裸セイバー、凛、士郎。
「イリヤの体調は大丈夫なのか?」(士郎)
「大丈夫よ。秘孔定心(ていしん) を押して眠らせてあるわ」(凛)
「それは良かったです」(セイバー・全裸)
「って言われてもな……全裸で帰ってきた衝撃がデカすぎる」(士郎)
「イリヤは既に私と士郎の全裸を見ています。問題ありません」(セイバー・全裸)
「なんでそうなるのか意味不明よ。っていうかセイバーは服を着なさい」(凛)
「そうだぞ。俺はずっと目のやり場に困ってるんだ」(士郎)
「フフ……問題ありません、シロウ。服は魔力で生成できます」(セイバー・全裸)
全裸だったセイバーはフフフと笑いながら魔力でドレスを生成し全裸でなくなる。
生成されたドレスは筋肉ではち切れそうだった。
そのドレスはパンパンでまるで力士のようだ。
「どういうドレスなのよ?」(凛)
「前も思ったんだけど……着てるの、それ魔力産?」(士郎)
「はい、超筋肉対応の魔力ドレスです」(セイバー)
「ドレスが筋肉対応って何よ!」(凛)
──ツボッ(秘孔音)
凛がセイバーの秘孔を突き、筋肉を元に戻す。
肥大化したドレスが脱げて再び全裸になる。
「なんでさ?……(チラッ→ガン見)」(士郎)
「大丈夫です。再び服は生成できます」(セイバー・全裸)
士郎は裸になったセイバーをガン見する。
セイバーは魔力で再び体に合ったドレスを作り出す。
──コソコソと廊下を歩く三人。
「でも遠坂、セイバーが全裸だったからギルガメッシュの全裸に勝てたんだよな」(士郎)
「なにその変な勝負!?なんで全裸対決してたか意味分かんないわよ!」(凛)
「しかし、凛。最後の私の秘孔突き、見事ではありませんでしたか?」(セイバー)
「見事っていうか、最終的に全裸が全裸に突撃して勝つとか、何その勝利条件」(凛)
「北斗神拳に服は不要」(脳内ケンシロウ)
「ケンシロウは黙ってて!!」(凛)
セイバーは静かに目を閉じ、拳を握りしめる。
「私は聖剣の化身。つまり剣は裸。それに倣えば私も裸であるべきです」(セイバー)
「いや、何をどう倣えばそうなるのよ!?」(凛)
「剣は鞘に収まることで完成しますが、私は剣そのものです。つまり、私は鞘など不要……」(セイバー)
「つまり、服は不要……?」(士郎)
「そういうことです」(セイバー)
「するな!!そういう納得!!!」(凛)
セイバーはさらに続ける。
「そもそも、北斗神拳は本来、全裸で戦うべきです」(セイバー)
「そうだったのか!!?」(士郎)
「違うわよ!!どこ情報よそれ!!!」(凛)
「北斗神拳の究極形は全裸での闘いにあります。なぜなら、服を着ることで拳の動きが制限されるからです」(セイバー)
「もう何もかも嫌だわ……」(凛)
──リビングに入る三人。
布団で眠るイリヤが、静かに呼吸をしている。
「ほら、イリヤ起きちゃうから。静かにしてってば」(凛)
「シロウ、次の戦いでは全裸は避けたいですね」(セイバー)
「いや、避けてくれよ!?避けるじゃなくて避けろよ!」(士郎)
「凛も全裸になることこそ『お前はもう死んでいる』理論の体現である」(脳内ケンシロウ)
「誰がなるかぁぁぁぁぁ!!」(凛)
──その時、イリヤが寝返りをうつ。
「……うぅん、リン……おやすみ……」(イリヤ)
三人は固まる。
「やばい……起こすところだった……」(士郎)
「静かにしなさいよ!!っていうか今までの全裸ギャグ全部カットしたいわ!」(凛)
「無理ですね、凛。すでに記録されています」(セイバー)
「誰の脳内でよ!!!」(凛)
「シロウの脳内には焼き付いているでしょう」(セイバー)
「やめてくれー」(士郎)
士郎はふと天井を見上げ、深く息を吐いた。
「遠坂……全裸、もう普通だよな」(士郎)
「違うわよ!!何を当たり前みたいに言ってるのよ!!」(凛)
「セイバーの正装が全裸だし……これはもう仕方ないことだろ?」(士郎)
「正装っていうのは普段から着てるものを言うの!!!」(凛)
士郎は静かに目を閉じ、決意を込めて呟いた。
「次は遠坂も脱ぐしかないな」(士郎)
──ドゴォォォォン!!(凛の拳が士郎の顔面に炸裂する音)
士郎は壁にめり込む。
「何言ってんのよおおおおおおおおお!!!!!」(凛)
「……む?」(セイバー)
セイバーは真剣な表情で、凛を見つめた。
「凛……まさか、脱ぐのですか?」(セイバー)
「脱がないわよおおおおおお!!!!」(凛)
──静寂が戻る。
士郎は壁にめり込んだまま話す。
「ゴホッ……でも、遠坂」(士郎)
「何よ」(凛)
「ゴホッ…ゴホッ…なんだかんだで……全裸の戦い、最高だったな」(士郎)
「はぁ……もうやだこの家……」(凛)
「安心してください。次は凛もシロウもイリヤも脱ぎます」(セイバー)
「全裸大決戦。聖杯戦争のフィナーレを締めくくるにふさわしい戦いだ」(脳内ケンシロウ)
「やめろおぉぉぉぉぉ!!!」(凛)
──静かに夜は更けていく。
イリヤは夢の中、平和に眠っていた。
その頃、ギルガメッシュの魂が大聖杯に回収され、鳴動が起こり始めていたことを3人は知る由もなかった。
今回はつなぎ回です。
最終決戦で凛が再び全裸になる可能性が高まってきました。
セイバー (全裸)
真命:アルトリア
マスター:衛宮士郎
筋力 A+
耐久 B
敏捷 A
魔力 B
幸運 B
宝具 A+++
保有スキル
北斗神拳(C)
習得率は見習い未満。使えるのは筋力強化と数個の攻撃秘孔だけである。
対魔力(A)
事実上、現代の魔術師が魔術で傷付けるのは不可能。
騎乗(B)
魔獣・聖獣ランク以外なら乗りこなす事が可能。
カリスマ(B)
一国を納めるのに十分な程度である。
直感(A+)
北斗神拳により直感力が高まっている
宝具
風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
風の鞘。幾重にも重なった空気の層により、不可視の剣へと変えている。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)
ランク:A++→A+++
聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣。
刹活孔によりランクが一つ上がった。