Fate/北斗の拳 世紀末聖杯戦争―私は北斗神拳伝承者? 桜救出編 作:GMKゴジラ
のネタで、クスリとできるネタを仕込みました。
ぜひお楽しみください。
(言峰綺礼は後ろ髪がモジャモジャです)
※モジャモジャは公式設定です
【柳洞寺の入口】
柳洞寺、イリヤは階段を登りきらず、途中で階段の脇道へと足を向けた。
「こっちよ」(イリヤ)
イリヤの後を追い、岩壁の隙間へと進む。
視線の先には、ぽっかりと開いた洞窟の入口があった。
「大聖杯はこの先よ」(イリヤ)
誰も言葉を発しないまま、全員がその暗闇へと足を踏み入れた。
【柳洞寺地下──鍾乳洞への突入】
洞窟の入り口に立つ凛たちの前には、漆黒の闇が広がっていた。
滴る水滴の音だけが、湿った空気の中に響き渡る。
「その足を止めるな。この闇、迷えば呑まれるぞ……だが、奴も髪の毛は呑み込めなかったようだ」(脳内ケンシロウ)
「髪の毛!? 何の話よ!」(凛)
「……すまん、先走った」(脳内ケンシロウ)
「まるで洞窟そのものが意思を持っているかのようです」(セイバー)
「これが汚染された聖杯の魔力……」(士郎)
「『お前はもう死んでいる』の理論に基づき、全員無事に帰るわ! 気を引き締めなさい」(凛)
その言葉で全員の心が引き締まる。
四人は慎重に歩を進め、洞窟の奥へと向かっていった。
【洞窟の奥──大聖杯の魔力】
進むごとに、空気が変わっていく。
──吐き気がするほどの小源(オド)。
──生命を冒涜するような大源(マナ)。
洞窟の中は、通常の状態ではなかった。
肌を刺すような魔力が充満し、粘りつくような感覚に襲われる。
「……感じるか、凛。この魔力……まるで腐った魂の呻きだ」(脳内ケンシロウ)
「感じるわよ……これは酷いわね」(凛)
「ライダーの結界とは比べ物にならない……」(士郎)
「魔力の流れが異常です。まるで邪悪な意思を持つかのように、私たちに絡みついてきます」(セイバー)
凛は拳を握りしめる。
──そして。
一行は大聖杯の元にたどり着く。
一行は大聖杯を見上げる。
それは、黒く染まった呪いの柱。
柱の中で胎児のようにうごめく黒く染まったアヴェンジャーを全員が見届ける。
これは尋常ではない。
これがこの世すべての悪。
全員が覚悟を固める。
──突如
邪悪な声が大空洞に轟く。
「ククク……」(???)
闇の中から、不気味な笑い声が響いた。
笑い声と同時に凄まじいプレッシャーが全員を襲う。
「来るぞ……"奴"は、もう別の存在になっている」(脳内ケンシロウ)
黒い霧が渦を巻き、一つの人影が形を成す。
「待っていたぞ、凛……そして、衛宮士郎……」(???)
──現れたのは、言峰綺礼。
だが、言峰綺礼の姿をしていながら、その身体には黒き鎧。
禍々しく膨れ上がった魔闘気が、空間を軋ませる。
そのただならぬ存在感。
【柳洞寺地下──大聖杯の間】
──大聖杯の魔力が渦巻く中、重く沈んだ空間にただ一人、悪の化身が佇んでいた。
「これは……愉悦だ……」(言峰カイオウ)
黒い闇をまといながら、言峰カイオウはゆっくりと凛たちへ向き直る。
「私は……カイオウの魂と一つになり、疑似サーヴァントとなった。いや、それだけではない……」(言峰カイオウ)
「イリヤスフィールから排出されたラオウの魂を取り込み、魔闘気の爆発的増大にも成功した」(言峰カイオウ)
言峰の身体から溢れ出す魔闘気。
その圧は、洞窟の壁すら震わせるほどに濃く、異様な圧力が大気を歪ませていく。
「感じるがいい。この闇の奔流を……!!」(言峰カイオウ)
その瞬間、地面が大きく揺れた。
圧倒的な魔力が一気に広がり、洞窟そのものが歪むような錯覚に襲われる。
「ッ……!!」(凛)
大空洞全体が軋む。
黒い闇をまといながら、言峰カイオウはゆっくりと凛たちへ向き直る。
「気をつけろ、凛……カイオウは北斗琉拳最強伝承者だ──」(脳内ケンシロウ)
「ええっ!? じゃあラオウと同じくらい強いの!?」(凛)
「生前のカイオウならラオウと同格だ……しかし、今の言峰は生前カイオウの力を遥かに超えている」(脳内ケンシロウ)
「何でよっ…………!!」(凛)
「私は……カイオウの魂にラオウの魂を重ね合わせた。二つの魂を持つ者こそが、究極の覇者……!」(言峰カイオウ)
「奴は二つの魂を融合させ、圧倒的な力を得たのだろう!」(脳内ケンシロウ)
「くっ………!!」(士郎)
「この相手、一筋縄ではいきません」(セイバー)
──言峰カイオウ。
カイオウの魂を宿し、ラオウの魂を重ね合わせたことで爆発的に自身を強化し、魔闘気を身に纏う最強の"疑似サーヴァント"。
その存在は、まさに暴虐と悪の象徴だった。
「フハハハハ……」(言峰)
ゆっくりと、彼は足を踏み出す。 魔闘気が波打ち、空間が歪む。 一歩進むだけで大地が軋み、大空洞の岩が震えるほどの圧倒的な力。
凛、士郎、セイバーは言峰カイオウと対峙する。
凛は拳を握りしめ、セイバーは剣を構える。 士郎は魔術回路を励起させる。
しかし、圧倒的な強敵を前にしても、彼女たちの目には、恐れではなく覚悟が宿っていた。
「こいつ……闘気の質が遠坂と全く違う……!」(士郎)
「奴の纏うのは闘気ではない……魔闘気だ! 北斗琉拳を極めし者が持つ闇の力!」(脳内ケンシロウ)
「魔闘気……全く質が違うわね」(凛)
全員が感じ取る。
言峰カイオウの凄まじさは今までのサーヴァントとは次元が異なる。
これまでのどんな敵よりも異質で、圧倒的な悪の力が言峰を覆っている。
──その時だった。
言峰カイオウが口を開く。
「いつか経絡破孔について語る時が来る……そう言ったな?」(言峰カイオウ)
「……!」(凛)
「今がその時だ」(言峰カイオウ)
言峰は静かに両腕を広げ、己の身体を見つめる。 その動作は、まるで自らの力を確かめるような仕草だった。
「私は生まれつき悪であった。この世の誰よりも、善ではなく悪を好む存在として生まれついた」(言峰カイオウ)
「人が苦しみ、絶望し、涙を流す。その姿を見るたびに、私は心の底から歓喜した。 まるで、渇いた喉に沁みる水のようにな」(言峰)
「最低ね……」(凛)
言峰の手がゆっくりと握られる。
指が僅かに動いただけで、周囲の空気が震える。
「私はかつて、ある拳法、北斗琉拳に興味を持った」(言峰カイオウ)
「北斗琉拳は悪の拳法として伝承され、魔界へ至る拳。私にとって、これほど憧れたものはなかった」(言峰カイオウ)
「貴様は狂っている!」(脳内ケンシロウ)
「だが、私は北斗琉拳を完全な形で習得するには至らなかった」(言峰)
「……どういうことだ?」(士郎)
言峰はゆっくりと目を閉じ、僅かに表情を緩めた。
「私は北斗琉拳の研究を続け、いくつかの経絡破孔を扱う術を身につけた。だが、それは表面的なものに過ぎなかった」(言峰)
「ふざけないでよ……! だったらなんで……!」(凛)
「……遠坂凛よ、私は待ち焦がれていたのだ。聖杯戦争において、北斗琉拳を完全なる形で習得することを」(言峰カイオウ)
──静寂が走る。
「北斗神拳の究極奥義は愛、北斗琉拳の究極奥義は悪……」(言峰カイオウ)
言峰はゆっくりと両腕を広げた。
その姿は、まるで全てを包み込む悪そのもののようだった。
「私が疑似サーヴァントと化した時、私は北斗琉拳を完全習得するに至った」(言峰カイオウ)
「私の悪の資質は、カイオウと融合した瞬間に魔界へ至るのに十分だった」(言峰カイオウ)
「魔界に入った時、私は心から歓喜した。魔界とは私の求めていた悪の心そのものだった」(言峰カイオウ)
──瞬間、言峰の魔闘気が爆発的に膨れ上がる!!
ズォォォォォォォッ!!!
「クッ……!!」(セイバー)
あまりの圧力にセイバーが足を踏み締める。
闇そのものが具現化したような魔闘気が大聖杯の間を覆い、天井すら軋み始める。
全員が息を呑む。
言峰の魔闘気はただの殺気や闘気ではない。
それは世界そのものを呪い、飲み込もうとする悪意そのものだった。
「悪こそがこの世を支配する。それを私は証明したかった」(言峰カイオウ)
「……それが、お前の望みか」(脳内ケンシロウ)
「そんなもの、認めない……!」(凛)
「遠坂凛よ、私が貴様に北斗神拳とツッコミについての助言をしてきた理由、それはただ一つ……」(言峰カイオウ)
言峰は僅かに笑みを深め、凛を見つめる。
「貴様を北斗最強伝承者として育て上げ、最強のツッコミを極めた北斗神拳を私の北斗琉拳で打倒すること。それによって、ツッコミではなく"悪こそがこの世を支配する"ことを証明するためだ」(言峰)
「アンタ……!」(凛)
「貴様が北斗神拳を拒絶し、苦悩し、ツッコミを入れる姿──あれほど愉快なものはなかった」(言峰)
「魔術師として生きるはずの貴様が、魔術を失ってツッコミに染まり、受け入れざるを得なくなる。貴様は北斗神拳を拒絶し、否定し、足掻き、ツッコミを入れ続けた。だがそのツッコミこそが、私にとって何よりの愉悦であったのだ」(言峰)
「貴様が拳を磨き、ツッコミの意味を悟り、そして最強の伝承者へと成長すること──それを私の悪によって打倒することが私の望みであり、私が貴様にツッコミを教え続けた理由だ」(言峰)
「アンタの趣味の悪さには吐き気がするわよ!」(凛)
言峰は冷笑を浮かべた。
「貴様がツッコミの力に目覚め、魔術ではなく、拳とツッコミで世界を見始めた時、私は確信した。 いずれ、この時が訪れるとな」(言峰)
「……!」(セイバー)
「さあ、証明してみせろ……貴様たちの拳が、ツッコミが、この私に通じるかどうかをな」(言峰カイオウ)
「奴が証明しようとしているのは……"ツッコミの力"ではない。"悪の支配"だ……」(脳内ケンシロウ)
「カイオウは”魔闘気”だけで空間を捻じ曲げる……魔闘気を極めることで、空間を歪ませることこそが北斗琉拳の極意だ……!」(脳内ケンシロウ)
「何よこれ!? 魔闘気って黒すぎない!? あとコトミネの髪の毛、モジャモジャすぎじゃない!?」(イリヤ)
(言峰綺礼は後ろ髪がモジャモジャです)
※モジャモジャは公式設定です
言峰は歪んだ笑みを作りながら、これ以上ないほどの邪悪な表情で言葉をつぶやく。
「破壊ではない。この力で悪の世界を私が作る」(言峰カイオウ)
「私こそが悪の世界を作り〝新世紀創造主〟となるのだ!」(言峰カイオウ)
「悪の世界を作る?貴様は何を言っている!?モジャ?」(脳内ケンシロウ)
「モジャ…それは新しい語尾かな?…先代伝承者よ……」(言峰カイオウ)
「語尾じゃないわよモジャ。コトミネはね、完全な悪の世界を作るって言ったのよモジャ」(イリヤ)
「貴様の悪の世界……後ろ髪がモジャモジャだろうと認めるわけにはいかぬ! モジャ!」(脳内ケンシロウ)
「絶対に許せません。あとそのモジャモジャ切りてーです」(セイバー)
「確かにモジャモジャが逆立ったら切りたくなるわよね」(イリヤ)
「ははは。はははは。はははははははははははは」(言峰カイオウ)
「うわぁ……コトミネ、握りしめた手から血が出てる……かつてこれほどこの男を怒らせた人間がいるだろうか、いやいない」(イリヤ)
「さて。これ以上愉快ではない話を続けても時間の無駄だ……」(言峰カイオウ)
「アンタ達、シリアスな雰囲気の中、何言ってるのよ!?」(凛)
「悪の力を見せてやろう。恐怖し、絶望し、闇に落ちるがいい!!」(言峰カイオウ)
「負けるわけにはいきません…モジャ!」(セイバー)
「俺も負けない!正義の味方、南斗投影拳の名にかけて…モジャ」(士郎)
「来るぞ!!モジャ!!」(脳内ケンシロウ)
「ははは。はははは……モジャではなく、私の魔闘気に絶望するがいい!!」(言峰カイオウ)
言峰の怒りに呼応するように圧倒的な魔闘気が爆発したモジャ
瞬間、洞窟全体が鳴動したモジャ。
空気が張り詰める、というレベルではないモジャ。
圧倒的な何かが降臨する前兆──それを肌で感じたモジャ。
「ッ……!?」(凛)
全員は即座に臨戦態勢を取ったモジャ。
しかし、それでも耐えられないほどの魔闘気の奔流が、視界全てを黒く染め上げたモジャ。
言峰の魔闘気が渦を巻き、大空洞を覆い尽くすモジャ!!
世界そのものが引き裂かれんとするほどの衝撃が走るモジャ──!!
最終決戦の火蓋は切って落とされたモジャ!!
「ここで終わらせる!! 行くわよ!!モジャ!!」(凛)
「…………そのモジャという語尾!!悪の力で黙らせてやろう!!」(言峰カイオウ)
闇の奔流が爆発し、黒く染まった魔闘気が洞窟を駆け巡るモジャ!!
──そして、最終決戦の幕が今、切って落とされた…モジャ!!
次の話で一気に最終決戦バトルが始まりますモジャ
何気に、オルタではないセイバーが地下大空洞に突入するのはこれが初めてですモジャ
次回の最終決戦!お楽しみに!モジャ!!
「言峰カイオウ」のステータスです
ラオウとカイオウ、両者の魂を重ね合わせたことで、本来の強さの二乗になっています。
クラス:アヴェンジャー
真名:言峰カイオウ
筋力:EX
耐久:EX
敏捷:B
魔力:EX
幸運:C
固有スキル
北斗琉拳 EX
幻惑を極意とした悪の拳法。極めしものは魔界に落ち、魔闘気を纏う
その強さは魂の融合により2乗になっている
暗琉天破 EX
魔闘気により無重力空間を生み出し敵を幻惑する北斗琉拳の秘奥義
本来なら狭い範囲の奥義だが、魂の融合により大空洞を覆い尽くすほどの規模になった
宝具 隼丸 (はやぶさまる)
ランク B
ラオウの黒王号と匹敵するほど巨大な馬
言峰カイオウが使用しないのは自らの自信故である